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2021年08月12日
1 地元2校が関西大会へ
 近大新宮高、新宮高吹奏楽部  

 「金賞、そして関西大会出場!」。結果発表とともに喜びと涙が広がった。10日に和歌山市で開かれた第57回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で、近畿大学附属新宮高校吹奏楽部(潮﨑敬祐部長)と県立新宮高校吹奏楽部(山本紗椰部長)がともに金賞を受賞し、県代表として21日(土)に開催される関西大会へ駒を進めた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、コンクール開催は2年ぶり。当初は9日に高等学校小編成部門を予定していたが、台風による警報発令で急きょ翌10日に延期となった。3密防止などの観点から、会場での結果発表は行わず、県吹奏楽連盟ホームページ(HP)で公表した。

  □     □

■近畿大学附属新宮高校



 創部以来初の関西大会出場を決めた近畿大学附属新宮高校は、「天満月(あまみつき)の夜に浮かぶオイサの恋」を演奏。帰校後に潮﨑部長と請川千織副部長がHPを確認して結果を発表し、部員たちは歓声を上げて喜びを分かち合った。

 潮﨑部長は「演奏を終えて、『これはいける』という手応えがあったわけではなく、うれしさもあるが、どちらかといえば驚いた」。関西大会に向けて「まずは演奏の中で見つかった課題を直したい。部として初めての関西大会に行くので、楽しめたらと思う」と語った。

 指揮をしたクラブ講師の南木啓司さんは「生徒たちの頑張りに、良い評価が出てうれしいの一言。関西大会では、各県のコンクールを勝ち抜いてきた学校がどのような演奏をするのかも楽しみにしている」と話していた。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校はコンクール曲として「バルバレスク~ウインドオーケストラのために」を演奏。亀谷覚史顧問から結果発表を受けた山本部長は「めちゃくちゃうれしいです。でも、ここでは満足していなくて、まだまだ良くなるところがいっぱいあるので、さらに自分たちの演奏に磨きをかけたい。関西大会でも、みんなで後悔が残らない、楽しい演奏ができたら」。県吹奏楽コンクールを振り返り、「亀谷先生の『君たちならできる』という言葉に励まされ、1日本番が延びたくらいで気持ちがそがれることは全然なかった」と語った。

 亀谷顧問は部員に向け「本番でベストに近い演奏ができたが、ここはまだ出発点。君たちはもっとすごい可能性を秘めている。近大新宮という良きライバルを得て、おごらず次に向けて気を引き締めていこう」と呼び掛けていた。

(2021年8月12日付紙面より)

コンクール会場で記念撮影(近畿大学附属新宮高校提供)
記念撮影する生徒ら=10日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月12日
2 2学期最初の給食に新米を
 学校給食米の収穫始まる  (串本町 )

 串本町高富にある再興田で11日、学校給食米の収穫が始まった。地産地消生産者組合(山下敏文組合長)による取り組みで、山下組合長は「2学期最初の給食に新米が届けられるよう作業を進めたい」と意気込んでいる。

 この組合は、学校給食における地産地消を推進し、併せて休耕地解消の役割も帯びて2009年に発足。学校給食センターセンター設置による全町規模の学校給食開始により、現在は会員22人で借り受けた休耕用を再興し年14㌧の納入を見据えて生産に励むところとなっている。

 この日収穫したのは坂本渡副組合長(68)が担当する再興田で、2学期に新米を間に合わせる計画で品種・コシヒカリを栽培している。今年は苗の育ちが良く、例年より一足早く田植え。後の長引く梅雨で成長が鈍り心配もしたが梅雨明け以降の好天続きで持ち直し、台風や豪雨などに見舞われることもなく上々の実りを迎えたという。

 坂本副組合長は「子どもたちが『おいしい』と言ってくれることが何よりうれしく、生きがいにもなっている。それは山下組合長をはじめとして組合員全員が思っている」とやりがいを語りつつ、愛用のコンバインで収穫。

 今年最初となる坂本副組合長の収穫作業を見守った山下組合長は「組合員の高齢化が進み今年も1人が引退したが、新たに40歳のIターン者が加わり30㌃ほどを作ってくれている。後継者がいないという心配が尽きない中なので若手の入会はうれしい限り」と同組合の近況を語り、努力を重ねて届ける地元の米で子どもたちが元気に頑張ってくれることを願った。

 収穫時期は組合員によってまちまちで、今年も9月中旬ごろまでそれぞれに作業を進めて必要量を確保するという。

(2021年8月12日付紙面より)

愛用のコンバインで学校給食米用の稲を収穫する坂本渡副組合長=11日、串本町高富
2021年08月12日
3 在外県人へ「また会える日を」
 太田の郷でビデオ撮影  (那智勝浦町 )

 和歌山県は今年11月に予定している在外和歌山県人会と県内小・中学生、高校生のオンライン交流会「わかやま国際ネットワーク」に向け、ビデオメッセージを製作している。4日には那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で撮影会があり、2019年の「第1回和歌山県人会世界大会」で在外県人をもてなした太田小学校の児童らが「また会える日を楽しみにしています」と言葉を贈った。

 和歌山県はこれまで約3万3000人の海外移住者を送り出している全国6位の移住母県。アメリカやアルゼンチン、ペルーなど世界各地に移住した県出身者は、現地で親睦や相互扶助のために県人会を組織し、団体数は現在16に上る。

 19年には、国内外の県人会が一堂に会し、ふるさとを離れた人々の郷土への誇りを高めることを目的に世界大会を初開催。太田小学校で開かれた交流会では、児童がふるさと巡りツアーで訪れた170人に「豊年太鼓」を披露し、一緒に高菜のすしを作って味わった。

 ビデオメッセージでは、児童と食事処「太田川のめぐ味」の調理員が高菜のすしを作る様子を撮影。児童はペルーやメキシコの人々から土産の菓子やピンバッジをもらったことを思い出して盛り上がっていた。

 太田の郷の石田一事務局長は「在外県人の方々はふるさとの文化を継承していくため、現地で日本料理研究会を開いていると聞いた。世界大会では高菜のすし作りが好評で、レシピが欲しいと言われ、英語訳やスペイン語訳を渡した。ビデオメッセージでその時のことを思い出してもらえたら」と語る。

 第2回和歌山県人会世界大会は2023年を予定している。県ではそれに向けて毎年11月を「わかやま国際スピリット」推進月間とし、各地の和歌山県人会とさまざまな交流事業を実施していく。

(2021年8月12日付紙面より)

2019年の和歌山県人会世界大会の様子=那智勝浦町立太田小学校
高菜のすし作りの様子を撮影=4日、那智勝浦町の交流センター「太田の郷」
2021年08月12日
4 明るく、楽しく感染予防
 高校生がスプレーボトル寄贈  (美熊野福祉会 )

 新宮市在住の榎本未来(みく)さん(近大附属新宮高校3年)は10日、社会福祉法人「美熊野福祉会」の障害者自立支援施設「ワークランドそら」(橋上慶一施設長、同市佐野)を訪れ、消毒液のスプレーボトル36個を寄贈した。

 妹の琹乃さん(17)が同施設を利用する未来さん。「コロナがはやっている中で、感染拡大予防のために自分にできることはないかと考えた。同施設には日頃からお世話になっているので感謝の気持ちも込めた」と寄贈のいきさつを語る。

 「一人一人の好みに合うように」。そう思いを込め、手のひらサイズのボトルには、人気アニメのキャラクターのイラストやデコレーションシールを貼るなど、一つ一つに飾り付けを施した。

 寄贈を受け、橋上施設長は「温かいプレゼントを頂き、私もすごくうれしい」と感謝を示し「コロナ禍だけど、感染予防をしながらみんなで頑張っていこう」と利用者らに呼び掛け。

 利用者を代表し、大井法子さんが「私たちのことを考えて、いつも楽しく持ち歩けるようにかわいくきれいな飾りまで付けていただき、明るい気持ちになることができます。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 未来さんは「明るく、楽しい気持ちで感染対策をしてほしい。コロナ禍で家から出られず、利用者の方もストレスが多いと思う。『そら』で楽しく過ごしてほしい」と思いを寄せた。

(2021年8月12日付紙面より)

榎本未来さん(右から2人目)がスプレーボトルを寄贈=10日、新宮市佐野
一つ一つに飾り付けを施した
2021年08月12日
5 木陰の岩場に星形の花  イワタバコ開花時期に  (古座川町 )
2021年08月12日
6 鉱石や化石を調べる  夏休みの自由研究応援イベント  (南紀熊野ジオパークセンター )
2021年08月12日
7 山本まりこさんが写真集寄贈  「熊野古道を歩いています。」  (新宮市 )
2021年08月12日
8 河川整備計画策定に向け  オンラインで懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )
2021年08月12日
9 子どものマスク、大人が見守りを  正しい着脱で熱中症防げ  
2021年08月12日
10 市内名所でダンス撮影  国体に向け、熊野市をPR  
2021年08月12日
11 町立図書館が臨時休館  新型コロナ拡大防止のため  (紀宝町 )
2021年08月12日
12 女子団体が東海で準優勝  東海中学校総体柔道競技  (矢渕中 )
2021年08月12日
13 初写真展「LIFE」開催中  榎本陸さんのモノクロ写真  (熊野市 )
2021年08月12日
14 お悔やみ情報
  
2021年08月11日
15 伝統の下がりに稲掛ける
 新米の季節が到来  (那智勝浦町 )

 「手間は掛かって大変だけど、それだけおいしくなると思う」―。そう語るのは那智勝浦町市屋の東佐平さん(76)と弟の秋二さん(72)だ。兄弟はそれぞれの田んぼにおいて、地域ではあまり見掛けなくなった木組みの台「下がり」に稲を掛けて干す伝統の作業で新米の収穫を行っている。

 田んぼは両親から息子たちが受け継いだもの。佐平さんと秋二さんは耕作放棄地にならないように毎年、手入れし米を育てている。

 秋二さんによると、以前は市屋地区だけでも多くの世帯が米を作っていたという。しかし、少子高齢化や2011年に発生した紀伊半島大水害で被災したことが原因でほとんどが米作りをやめてしまったと話す。

 近年では農機具の発達により、作業の効率化が図られている。広大な田んぼなどで使用されるコンバインなどがその例に挙がるが、二人の田んぼでは刈り取った稲を束ねる機能を持つバインダーを使用。手作業に近い昔ながらの手法で長年作業をしている。

 秋二さんは「自分たちは米を出荷していないし、コンバインは高価なもの。家族で食べる分や親戚や知人に贈るだけの量しか作っていない」と話した。

 5日は秋二さんの田んぼの稲刈り作業を佐平さんや親戚の丸山高尚さんが手伝った。品種はコシヒカリで、数日干した後に脱穀して精米される。

 佐平さんは「下がりに掛けると養分が実(米)に入り、おいしくなるといわれている。手作業なので、早朝や夕方しかできずに大変だが、値打ちはあると思う」と笑顔で語っていた。

(2021年8月11日付紙面より)

バインダーで稲を刈り取る=5日、那智勝浦町市屋の東秋二さん所有の田んぼ
「下がり」に稲が掛けられた
2021年08月11日
16 貝殻を集めて営み感じる
 地質の日行事で親子4組  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで7日、第14回地質の日記念イベント「ジオ・うみ・絶景 こども探検隊~潮岬を調べよう~」があり親子4組が近くの浜で貝探しやその観察に取り組むなどした。

 地質の日は2007年に制定された比較的新しい記念日で、日本初の広域地質図「日本蝦夷(えぞ)地質要略之図」が作成されたことにちなんで5月10日を期日としている。以降、地球の生命史や環境(自然災害を含む)を考える上で重要な地質への関心を広めるさまざまな取り組みが行われている。

 紀伊半島南部の地質をテーマとする同センターも地質の日の趣旨に呼応して例年、同パーク推進協議会と連携して記念行事を計画。本年度も5月実施を目指して参加者を募集したが新型コロナウイルス感染症の情勢により延期し、約3カ月遅れで再度参加を呼び掛け今回は感染症予防対策を徹底して実施した。

 後援する同パークガイドの会の仲江孝丸さんと、同センターの本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が講師を担当。前半は潮岬灯台近くの貝砂がある浜へ赴き、気に入った貝殻や微小貝が多く含まれていそうな貝砂を採集した。

 仲江さんは貝採集のこつとして、貝砂がある浜を掘ると小さいけれど割れずきれいな貝が出てくることを紹介。その貝は5~15㍉ほどで、少しずつ掘り進め見落とさないようじっと探して集めた。

 後半は気に入った貝殻でストラップ作り。感染症予防対策として1人1台で割り当てた顕微鏡を使って貝砂の中から微小貝を見つけて集め、その貝でプレパラートを作ってストラップと対のお土産にした。

 祖母に薦められて参加した山本奏さん(小学2年)は「きれいな貝も見つけられて楽しかった。次は『ぐるぐる』のきれいな貝を見つけてみたい」と興味が湧いた様子。本郷研究員は「ジオパークは大地とヒトの関わりを考えがちだが、実はヒトだけでなくいろいろな動植物が大地と関わりを持っている。今日は海岸の貝などを観察したが、そのような営みもあることに気付いて海へと思いをはせる、そのきっかけにしてもらえれば」と参加した子どもの今後を期待した。

(2021年8月11日付紙面より)

浜を少しずつ崩してきれいな貝探しに挑戦=7日、串本町潮岬
2021年08月11日
17 「休業お願い」事前登録始まる
 コロナウイルス感染症緊急対策  (新宮市 )

 新宮市の新型コロナウイルス感染症緊急対策としての飲食店などに対する「休業協力のお願い」の事前登録が9日から始まった。初日には、休業を決めた市内の飲食店など175件(うち、メール申請25件)が登録を済ませた。

 新宮保健所管内における感染拡大状況を鑑み、人流抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止として市が打ち出した緊急対策で、飲食店や喫茶店、居酒屋、カラオケボックスやバーなどを対象に、12日(木)から16日(月)までの5日間の休業協力を呼び掛け(休業の実施は事業者判断)、協力店舗に10万円の協力金を支給するもの。

 対象は、市内の食品衛生法に基づく飲食店または喫茶店の営業許可を得て営業している店舗。感染防止対策に取り組んでいることや休業協力お願い期間中に市が配布する「休業のお知らせ」チラシ=写真=を店舗の外側などに掲示していることが条件。11日(水)までに事前登録を済ませる必要がある(午前9時~午後5時)。

 なお、市は休業の実態確認のため見回り調査を実施。休業していないことが確認された場合には協力金の給付対象外となる場合もあるという。

 事前登録の申請は、事前登録書(市ホームページよりダウンロード可)に必要事項を記入し、市役所別館の受付窓口に持参するか、市企画調整課(kikaku@city.shingu.lg.jp)にメールで提出すること。

(2021年8月11日付紙面より)


2021年08月11日
18 一般向けワクチン接種開始
 前倒しで早期完了へ総力  (新宮市 )

 新宮市役所別館で7、8日、64歳以下の新型コロナワクチン集団接種が始まった。防護服に身を包んだ市職員らが誘導する中、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員を優先に開始。8日には64~61歳の約400人が接種を受けた。

 当初、市では64歳以下の一般接種に関して、11月の完了をめどに集団接種のみの高年齢順で進めていく計画とし、接種希望調査などを実施してきた。

 しかし、新宮保健所管内では7月25日から今月8日にかけ67人の感染を確認。県内62例目のクラスター(感染者集団)発生や、20~50代を中心に感染が拡大している状況を鑑み、集団接種の日程を追加したほか、一部年齢層の約900人を新宮市医師会の協力の下、市内7医療機関での個別接種とし接種の前倒しを図る計画へと切り替えた。

 追加した14日(土)、15日(日)の集団接種と、個別接種対象者には今月6日に案内状を送付済み。21日(土)、22日(日)の集団接種対象者には10日に案内状を送付。対象年齢は55~48歳となる。

 なお個別接種については47~42歳を対象に16日から進めていく予定で、16日の週で800人弱が接種を受ける予定。今後のワクチンの供給量によるが、個別接種の対象者を増やしていくことも視野に入れているという。

 市におけるワクチン接種率(2回目)は、8月2日現在で35・82%。ワクチン供給状況や接種希望者数の増減により変更となる場合があるが、希望する19歳以上の市民への接種を10月中に完了させる予定としている。

(2021年8月11日付紙面より)

一般向けワクチン接種が始まった=新宮市役所別館(写真は7日撮影)
2021年08月11日
19 来年3月15日完成目指す  新・池野山集会所着工へ  (古座川町 )
2021年08月11日
20 田岡市長がウェブで要望  高速道紀南延長促進協  
2021年08月11日
21 シチョウゲの花  新宮市高田  
2021年08月11日
22 貝殻やシーグラス使って  橋本児童館で夏の工作  (新宮市 )
2021年08月11日
23 種類や生態を知る  夏休み特別イベント「磯のいきもの観察会」  (太地町立くじらの博物館 )
2021年08月11日
24 夏の夜の楽しい思い出  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2021年08月11日
25 甚平姿で「夏祭り」楽しむ  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年08月11日
26 炬火「熊野市の火」が誕生  三重とこわか国体・大会に向けて  (熊野市 )
2021年08月11日
27 不戦への誓い、平和願う  へいわのつどいで朗読とお話し会  (御浜町 )
2021年08月05日
28 現状鑑み今年も中止 「あげいん熊野詣」 (那智勝浦町)

 平安時代の熊野詣でを現代に再現する「あげいん熊野詣」(同実行委員会主催)の開催の可否を決める会議が3日、那智勝浦町商工会館で開かれ、出席した委員ら11人が意見を出し合った。協議の結果、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き催しの中止が決定した。

 前観光協会に代わり、今回から一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事務局となった。理事長の堀順一郎町長は「昨年より厳しい状況。催しは密になるため、開催は今年も難しいと考えている」とあいさつ。

 開催可否についての協議では委員から「催しの開催は10月。現状では様子を見ていては準備など間に合わないのでは」「ワクチン接種も進んでいる。密を避け、縮小化して実施してはどうか」「やってほしいのはやまやま。しかし、何かあってからでは遅く、開催は難しいという意見も多い」「有事の際にイベントをして結果オーライとなるのは難しいのでは。さまざまな方法を考えて現状に応じたイベントをやるべきでは」「参加は地元で固めて縮小して行うか、オンラインを用いての開催もあると思う」などの意見が上がった。

 長雄正紘実行委員長は「マスクをして大門坂を歩くのは厳しいはず。中途半端には実施せず、中止なら中止とすべき。終息後に本来の形で開催したほうが良いと思う」と話した。

 観光機構の村井弘和事務局長は補助金の活用やイベントを専門とする事業者を巻き込んで持続可能な催しを進めていきたいとした。

 堀町長は「安心安全が重要。来年は現状も変化している可能性がある。イベント会社からは方法などのアドバイスをもらう。もちろん、皆さまにご意見を頂きたい。今はそれに向けての充電期間と捉え、新しい形を検討していきたい」と語った。

 委員からは町民への周知や、中止だけでなく次回のために催しや町のPRも町ホームページなどに掲載すべきではと提案があった。

(2021年8月5日付紙面より)

開催の可否を決めるため実行委員らが集まり会議が行われた=3日、那智勝浦町商工会館
2021年08月05日
29 折り鶴のきいちゃん完成
 紀の国わかやま文化祭に向け  (新宮市 )

 10月30日(土)から開催予定の「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)に向け、市内の3団体が折り鶴によるきいちゃんのモザイクアートを完成させた。

 県民一体となって文化祭を盛り上げることを目的に、同文化祭和歌山県実行委員会が県内の福祉事業所や学校、保育所などと連携して取り組む3大プロジェクトの一つ。

 蓬莱地区民生委員児童委員は文化祭中に市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「手話狂言」をイメージして「演劇」の図柄を選択。サロンなどで地域住民へ協力を募り、回収した約700羽の鶴を清水八重子代表がパネルに貼り付けた。

 新宮市ボランティア・市民活動センター「結夢」は、5・7・5の初句の情景から次の句を想像して句を連ねていく文芸「連句」の図柄を製作。センターを訪れた人々が一羽一羽心を込めて折り、完成にこぎ着けた。

 熊野川町の地域住民らで組織する「チームくまのがわ」は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の中、住民同士が直接会えなくても一緒にできる取り組みを、と参加を決定。普段折り紙をしない高齢者も細かい作業に苦戦しつつ、積極的に協力したという。

 完成したモザイクアートはいったん県が回収し、文化祭期間中に県内の会場で来場者をもてなす。

(2021年8月5日付紙面より)

「連句」(左)と「演劇」のモザイクアート=7月27日、新宮市福祉センター
「チームくまのがわ」が制作したきいちゃん=8月2日、新宮市熊野川町
2021年08月05日
30 一般対象の集団接種開始
 16~64歳未接種者対象に  (串本町 )

 串本町が3日、くしもと町立病院で一般(16~64歳)対象の集団接種を始めた。当初計画した接種順位の最終となる集団接種で、同町は9月末完了を目指して臨んでいる。

 この接種は、6月18日付で対象年齢の未接種者6290人へ発送した案内に基づき実施。先月16日に事前希望を締め切っているがその後も事前希望が届いていて、まずは締め切りまでの事前希望者を年長優先で、その後に締め切り翌日以降の事前希望者の接種を行う流れで対応している。

 締め切り時点での事前希望者数は4142人。対象のうち▽基礎疾患を有する人▽在宅サービス従事者▽保育士等―の計1054人(確定数)は先月17、18日実施の優先接種〈1回目〉に回ったため、残りの3088人を集団接種に充てて日時を通知している。締め切り後の事前希望数は今月3日時点で145人だという。

 集団接種の実施日は基本、火、水、金、土、日曜日としているが週によって行わない曜日があり、平均して週3日程度実施する予定。他方、平日の医師による問診を土、日と同じ3診体制にし、1時間当たりの接種頻度を120人に上げて対応している。

 同町は年長優先のおおよその目安を予定として公式ホームページ上で公表しているが、福祉課の中田匠課長によると締め切りまでの事前希望者については2回目も含めて9月中に接種できる(予定が繰り上がる)見込み。「締め切り後の事前希望者も含めて、9月末までに一般対象の集団接種を完了できれば」と話している。

 同町が接種しているワクチンはファイザー社製。接種可能年齢の引き下げに伴う12~15歳への接種は未定。今しばらく状況を見て実施の有無を判断したいとしている。

 集団接種初日に1回目を受けた林貴子さんは、町外に出ている子どもと会える状況を保つため接種を希望したそう。「やっと打てたかなという印象」と進展を喜んでいた。

(2021年8月5日付紙面より)

平日の問診を3診体制に増強して一般対象集団接種を開始=3日、くしもと町立病院
2021年08月05日
31 退任自治会長に感謝状
 新宮市の川合啓介さん  (和歌山県 )

 和歌山県は、退任した自治会長に知事感謝状を贈呈した。東牟婁振興局管内の対象者は6人。3日には地域振興部の吉川暢泰副部長らが新宮市新町の川合啓介さん(63)の元を訪れ、「今後とも健康に留意され、後進に経験をお伝えいただければ」と賞状と記念品を伝達した。

 県では毎年、長く自治会活動において活躍し、地域の発展に尽力した人に対し感謝状を贈っている。本年度の対象者は48人(うち物故者8人)。

 川合さんは1989年、25歳の時に相筋第二町内会長に就任。以降、通算16年6カ月にわたり同町内会長を務めてきた。「生まれ育ち、親しみ深く大好きな町内。自分のできる限りのことをさせてもらいたいと思った」と話し、「みんな楽しく、でも負担にならないような運営を心掛けてきました」と振り返る。

 例に漏れず高齢化が進む町内の現状に言及。「かつては祭り(熊野速玉大社例大祭)の時には町内も神輿(みこし)や踊り、若いお母さんたちが創作踊りで参加してにぎわっていた」と当時を懐かしみつつも「時代は変化する。隣近所が寄り添って、静かに安全に生活できれば、そんな思いでやってきました」。

 助け合い、支え合う。「古き良き日本」の姿を生まれ育った町内に映す川合さん。「役員さんは自分より若い人ばかり。その人たち中心に盛り上げていってくれたら。これからも自分にできることをお手伝いさせていただきたいと思う。みんなが安心して楽しく暮らせる町内であってほしいですね」。笑顔でそう語り、後進に期待を込めた。

  □     □

 管内で感謝状の贈呈を受けたのは、次の皆さん。

▽川合啓介(相筋第二町内会、新宮市)

▽馬欠場利喜夫(中央通り町内会、新宮市)

▽瀧口定延(大桑区長、古座川町)

▽根木芳久(成川区長、古座川町)

【物故者】

▽西山 勝(西赤木区長、古座川町)

▽野口 晃(小森川区長、古座川町)

(2021年8月5日付紙面より)

感謝状を受け取った川合啓介さん(左)と吉川暢泰副部長=3日、新宮市新町
2021年08月05日
32 脇地祥太君が近畿へ
 県中学校総体剣道競技の部  
2021年08月05日
33 おしゃれなアクセサリー  ひまわりサロンで作る  (紀宝町 )
2021年08月05日
34 柔道女子は個人、団体で全国へ  県中学校総体で上位に入賞  (矢渕中 )
2021年08月05日
35 県内各地で巡回パネル展  8月は北方領土返還運動全国強調月間  
2021年08月05日
36 地元昆虫で新たな感激 身近な昆虫の観察会 (宇久井ビジターC)
2021年08月05日
37 感染防止のため臨時閉鎖  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )