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【検索ステータス】 
2021年08月28日
1 秋間さん、二神さんを表彰
 令和3年度観光功労者  (新宮市観光協会 )

 新宮市観光協会(里中陽互会長)は26日、同市徐福の熊野御坊南海バスで本年度の観光功労者表彰の表彰式を開いた。

 表彰は例年、総会時に実施しているが、昨年と同様に新型コロナウイルス感染症の影響で書面会議となったため、会場を設けて開いた。

 観光功労者表彰を受賞したのは三重交通株式会社南紀営業所運転士の秋間慶道(あきま・やすみち)さん(56)、熊野御坊南海バス株式会社総務担当課長代理の二神一史(ふたがみ・かずふみ)さん(40)。

 秋間さんは入社以来、バス運転士として15年にわたり、無事故を継続中。熊野地域と名古屋、東京を結ぶ長中距離路線をはじめ、貸切バスの経験も豊富で観光客誘致の一助として貢献している。

 二神さんは事務員として入社し、定期観光バスなど熊野地域への観光旅客の誘致に尽力している。利用客一人一人に親切丁寧に対応し、ほかの社員の模範となっているという。

 里中会長はコロナ禍の現状に触れ、「現在もコロナ禍で観光は大きな影響を受けており、一日も早くこの災禍を乗り越え、事態が収束された際には新宮市の観光再興に向けて鋭意努力し、ピンチをチャンスに変えていきたい」。

 受賞者に対しては「本日、表彰された秋間様、二神様は地域観光の発展に貢献されました。おめでとうございます。今後も培った知識、経験を発揮し、新宮市の観光振興にご尽力賜りますようお願い申し上げます」と話した。

 受賞者を代表して秋間さんが「本日は晴れの席で表彰いただきありがとうございました。この受賞を励みに、魅力ある新宮市のイメージアップのため、微力ですが業務に精進していきます」と謝辞を述べた。

(2021年8月28日付紙面より)

里中陽互会長(中央)から表彰された二神一史さん(左)と秋間慶道さん=26日、新宮市の熊野御坊南海バス
2021年08月28日
2 環境に優しい活動を
 女性部が新聞紙でエコバッグ  (古座川町商工会 )

 古座川町内の一部店舗では、購入した商品を新聞紙で作ったエコバッグに入れてくれる。バッグは町商工会(佃奈津代会長)女性部員の手作りで、買い物客からも喜ばれている。

 新聞紙を使ったエコバッグ作りは、環境に優しい活動をしようと2010年ごろから始まった。当時の部員全員でバッグの作り方を覚え、町の「桜まつり」や「秋まつり」などのイベントで物販をする際にレジ袋の代わりとして使うようになった。同部は11年に商工会女性部主張発表大会でこの活動を発表。全国大会に出場し優秀賞を受賞した。

 バッグは350㍉缶を6本程度入れることのできる丈夫な作り。表面や持ち手には彩りの良い写真などが出るように折り、見える部分には暗い記事を使わないことにこだわっている。

 町内の店舗で使われるきっかけとなったのは20年に道の駅一枚岩monolith(モノリス)が新装開店した際、同部からモノリスへエコバッグの提供を申し出たことだった。今ではモノリスをはじめ道の駅虫喰岩や道の駅瀧之拝太郎、もりとよ商店などで利用されている。また、同年に町が新型コロナウイルス感染防止への緊急措置として町内にマスクを配布する際にも使われた。

 女性部長を務める佃会長は「ナイロンがごみになると嫌だと思い、身近なところから環境に優しいことをしたいと始めました。お客さまにも好評で、袋だけ欲しいという人もいたほど。その反応が励みになって継続できています。新聞をただ捨ててしまうならば活用したい。ここまで愛されるバッグになるとは想像しておらず、ありがたいことです」。

 活動に取り組む部員の小原惠子さんは「最初は不器用でしたが、やり出したら夢中。きれいな色を見ると折りたいなあと思うようになりました」とほほ笑んだ。

(2021年8月28日付紙面より)

新聞で作ったエコバッグを手にする佃奈津代会長(左)と小原惠子さん=25日、古座川町商工会館
2021年08月28日
3 アカウミガメの卵がふ化
 下里・大浜海岸のふ化場で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の大浜海岸にある玉の浦リップルズクラブ(掛橋郁雄会長)のふ化場で26日夜からアカウミガメの卵のふ化が始まり、翌日朝までに34匹の元気な子ガメがかえった。

 同クラブは町立下里小学校の育友会OBによって結成され、子どもたちに地域の歴史や文化、自然について伝えていくためにさまざまな活動を展開してきた。中でも太田川河口にある大浜海岸に産卵に来るウミガメの保護は30年近く続いている。

 当初は砂浜での自然ふ化を目指していたが、波による砂州の増減が激しく、台風による増水で卵が流出してしまうという厳しい自然環境のため、現在では海岸にあるふ化場で卵を保護している。

 今回ふ化したのは6月29日に産卵が発見された卵で、ふ化場への埋め戻しには海洋学習や海岸クリーン作戦に取り組む下里小の5、6年生も協力した。同海岸では7月22日にも産卵が確認されており、卵は同所で大切に保護されている。

 ふ化を確認した会員の湊久和さんは「お盆に降り続いた雨で砂の温度が下がり、ふ化まで少し日数がかかった。埋め戻した卵の数が115個なので、数日かけてもう少しふ化する可能性もある。海で元気に育ってほしい」と話していた。

(2021年8月28日付紙面より)

かえったばかりの子ガメ=27日、那智勝浦町下里
2021年08月28日
4 中川さんと髙塚君が好成績
 全国高校レスリング選手権大会  
2021年08月28日
5 安心・安全な流通目指し 広域市町村圏事務組合議会が定例会 (新宮公設市場)
2021年08月28日
6 「犠牲者供養の花火になれば」  リモートで観覧呼び掛け  (供養花火をする会 )
2021年08月28日
7 みんなでいこれ「丹鶴ホール」  「初舞台体験」応募呼び掛け  (新宮市 )
2021年08月28日
8 「本のリサイクルフェア」始まる  29日まで、御浜町中央公民館で  
2021年08月28日
9 最大の課題はコロナ対策  一見勝之候補(58)無・新  (三重県知事選 )
2021年08月28日
10 選手6人が自己記録に挑む  陸上競技「記録チャレンジ会」  (相野谷中 )
2021年08月28日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月28日
12 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第39回】取り過ぎないを意識して!  

 何度もお話ししてますが、「楽しく話しながら食べる」ということは本当にとても大切です。何を食べるより、どう食べるか。それが、子どもの自己肯定感や心身の健康を育みます。

 でも、もう一つ絶対に意識してほしいことがあります。それは、「取り過ぎない」を教えることです。今は食に関する情報がとにかくあふれています。糖質や脂質は今では悪者のように扱われていますが、良いものとされている、タンパク質だって、取り過ぎはよくありません。全ての食品が取り過ぎはよくないのです。

 多くの家庭で意識されているのが食品添加物の取り過ぎではないでしょうか? 添加物をできるだけ取らせまいと、無添加のものを選んでいる方が多いと思います。ただ、これはリスクはかなり低いと私は考えています。なぜなら添加物は、厳重に管理されているからです。食品に添加するものですから、加工段階で、使う量が調節できます。そして、日本では食品安全委員会が徹底して使っていい量を決定し、各メーカーはそれを守っています。ただ、もちろん取り過ぎはよくありません。食品安全委員会が決めている添加物の量は、一般的に摂取するであろう量を想定して計算されているので、過剰摂取は、想定されていないんです。〇〇にハマったから、一日中こればかり1週間食べ続けているといったことは避けなければいけません。

 逆に天然由来のものや、植物性のものは体にいい!と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。例えば、魚介や海藻類にはセレンという栄養素が含まれています。人の健康にはとても重要で不足すると心筋障害・消化器に悪影響を与えるといわれています。ですが、これも過剰摂取すると爪の変形や脱毛・胃腸障害・神経障害などさまざまな症状につながるのです。どんな栄養素も不足し過ぎも取り過ぎも良くないのです。サプリメントなどで過剰摂取したりするのは、本当に危険です。

 最も恐ろしいのは塩です。日本人は食卓でかなりの塩を摂取しています。厚生労働省によると、日本人の1日の食塩摂取量は平均2㌘上回っているとのこと。すでに毎日の食事で塩分過多になっているんです。塩分を取り過ぎることによる弊害は「高血圧・動脈硬化・腎臓病・尿路結石・胃がん」といわれています。

 子どもたちはこれから、いつか親元を離れ自分で自立して、食生活を送るようになります。大切なのは、そのときに「健康を意識した食生活を送れるように」することですよね。何も難しいことはありません。楽しい食卓の時間に「取り過ぎてはだめ!」と言いましょうという話でもありません。

 「昨日はお肉ばっかりだったから、今日は野菜が多めだよ」「昨日は濃い味付けのものが多かったから、今日は薄味のさっぱりしたものにしたよ」

 親からこういった言葉を聞いて育っていたら、食意識は自然と高まります。楽しく笑いながらご飯を食べることができたなら、次は、取り過ぎは良くないことを少し意識して伝えるようにしてみてください。

(2021年8月28日付紙面より)

2021年08月27日
13 力作264点を審査
 新宮市観光フォトコンテスト  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が25日、市役所別館であった。8人の審査員が80人から寄せられた力作264点を厳正に審査した。入賞者の表彰式を9月10日(金)に予定しており、入選作品は市観光カレンダーやパンフレットなど、市のPRに使用される。

 市観光カレンダー製作実行委員会が主催する事業で10回目を数える。今回はテーマを「私の新宮遺産」とし、一般の部と学生の部(高校生以下)に分けて作品を募った。一般の部には66人から242作品が、学生の部には14人から22作品の応募があった。

 田岡実千年市長、実行委員長の山本大輔・市観光協会事務局長、児嶋毅さん(審査委員長)、杉本光朗さん、垣本正道さん、堀幸義さん、西和美さん、市秘書課の廣井芳美・広報広聴係長が審査員を務め、熊野速玉大社や神倉神社、熊野川など、市内の四季折々の情景や祭り・イベントの様子などを収めた力作の数々を審査。新型コロナウイルス感染予防のため手袋を身に着け、気に入った作品にシールを付けていった。

 山本実行委員長は「コロナ禍で観光も大きな影響を受け、多くのイベントが中止となる中たくさん応募いただいた。コンテストは新宮の魅力の再発見や、魅力の向上に寄与するもの。引き続きご協力を」。

 田岡市長は「デジカメやスマートフォンのカメラの機能の向上により、写真に興味がなかった人でも気軽に応募いただいている。新しい感覚で撮影された作品も多く、市の魅力発信につなげていければ」とそれぞれあいさつした。

(2021年8月27日付紙面より)

フォトコンテストの入賞作品を選ぶ審査員ら=25日、新宮市役所別館
2021年08月27日
14 新任者や新会長を委嘱 警察署協議会定例会議 (新宮警察署)

 令和3年度新宮警察署協議会定例会議が25日、同署で開かれた。会議前に署長室で新会長の安達実さん(再任)と新任の委員3人に対し、山田守孝署長から委嘱状が手渡された。その後は令和2年度中の業務取り組み結果と3年度の取り組み方針を聞き意見交換をした。

 警察署協議会は管轄区域内の地域安全や警察署の業務運営について住民の声を代表する委員から意見を聞き、より良い運営を検討する機関。県内14署に設置されている。

 安達会長は新型コロナウイルスの感染が懸念される中、職務に精励する同署職員らに敬意を示し、「委員の皆さまには警察の取り組みにご意見を頂き、有意義な会議にしたいと思う。警察の方々には委員の意見などを生かしていただき、管内住民の安全と安心のために活動していただけますようお願いします」とあいさつした。

 山田署長は来春から新宮警察署が串本署の一部を管轄することに触れ、同協議会の運営も変わることになると説明。犯罪認知件数や交通事故発生件数も過去と比較すれば大幅に減少したが、特殊詐欺やインターネット犯罪、バイパスや道路拡幅に伴う高速度での交通事故など、態様は大きく変化していると話した。

 先日、同署で実施された紀伊半島大水害風化防止講話で那智谷遺族会の岩渕三千生代表の講話内容に触れ、「厳しいご意見も頂いたが、被災者の方々が当時の警察に批判的な感情を抱いたということは事実。仕事で捜索に当たる警察官の立場とご親族を探すために必死に作業をされている被災者の方々との間に温度差があり、さまざまな配慮が足りなかったのだと思う。われわれは反省しなくてはならない。警察だけでは気付かないことも多いため、皆さまの疑問やアイデア、要望などを言っていただければ」と述べた。

(2021年8月27日付紙面より)

委嘱状が交付された=25日、新宮市の新宮警察署
会議の様子
2021年08月27日
15 工期中の無事故など願う
 新園舎用地で安全祈願祭  (串本町 )

 くしもとこども園新園舎建設工事の安全祈願祭が26日、串本町串本にある建設用地であった。施工者の株式会社小森組(小森正剛代表取締役)主催による執行。来年10月末の完成を見据えて無事完了を願い、関係各者が神事に臨んだ。

 この園舎は西の岡~サンゴ台間をつなぐ工事用道路(後に町道となる予定)沿いに建設する。用地の面積は約1万189平方㍍で、中核となる園舎は園児150人想定の木造平屋建てで延べ床面積は約1843平方㍍。他に園庭や駐車場などが付帯する。同社は7億7860万円(税抜き)で落札し、同町議会の同工事請負契約案承認を経て13日から工期に入っている。

 安全祈願祭には同社の小森代表取締役ら関係社員、同町の田嶋勝正町長ら関係職員、同町議会の鈴木幸夫議長や長脊守・文教厚生常任委員長、設計者・株式会社阿波設計事務所和歌山支店(伊知地光彦支店長)と監理者・株式会社岡本設計(坂本暁史代表取締役)の各代表者が参列。潮﨑本之宮神社の山本貞夫宮司が斎主を務め、清祓の儀や地鎮の儀を経て玉串をささげるなどした。

 田嶋町長は「小さなお子さんを持つ保護者の『一日も早く高台へ』という切なる願いに応えて着工でき感慨無量」と述べ、工事関係3者力を合わせて子どもに安全、安心を届けてほしいとあいさつ。小森代表取締役は「無事故無災害で完成を目指す覚悟。周辺地域へも細心を期す」と応えて工期中の指導を求めた。最後に平井治司(はるし)副町長が素晴らしい園舎の完成を願って締めくくった。

 同工事の工期は2022年10月末で、小森代表取締役は木材や職人の不足など困難もあるだろうが鋭意頑張るとコメント。その先で切望されている新園舎の開園は23年1月予定となっている。

(2021年8月27日付紙面より)

建設用地で安全祈願祭に臨む一同=26日、串本町串本
来年10月末完成が目指されるくしもとこども園新園舎のイメージ図
2021年08月27日
16 竹製の流しそうめん台作り
 児童と保護者が太田の郷で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校に通う児童の保護者は今年、交流センター「太田の郷」を借りて、週3回地域の子どもたち向けの夏休みプログラムを実施している。現在は竹製の流しそうめん台を作っている最中で、今後おもちゃや個包装の菓子を流して遊ぶ予定だという。

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が続く中、「せっかくの夏休み。子どもたちにいろいろな体験をして楽しく過ごしてほしい」「地域の大人の方々に子どもたちと関わってもらい、『地域で子育て』を目指したい」などの思いから、今年初めて実施。地域住民を講師に迎え、パンや菓子作り、かご編み、世界一周トークライブなどをしてきた。

 流しそうめん台作りは、いくつかの企画の中から児童が選んだプログラム。竹の切り出しや節抜き、箸作りまで全工程を児童や保護者らが協力して行う。25日には組み立て作業と箸・コップ作りがあり、児童17人がきちんと水が流れるか確認しながら竹をつなげてコースを作った。

 築紫菜乃さん(6年)は「竹の節抜きやお箸作りをした。今まで参加した中では、お菓子作りが楽しかった。夏休みの宿題はピンチだけど、頑張る」。引地乙葉さん(3年)は「竹を切ってヤスリをかけて、コップを作った。来年も参加したい」と話していた。

(2021年8月27日付紙面より)

切り出した竹を割る児童=25日、那智勝浦町の交流センター「太田の郷」
小刀で箸を削る
2021年08月27日
17 南紀ボーイズが初戦突破 報知旗争奪関西さわやか大会 
2021年08月27日
18 ツユクサが群れ咲く  熊野地方各地で  
2021年08月27日
19 入館者や仕入れ業者へ還元  プレミアム商品券を配布  (太地町立くじらの博物館 )
2021年08月27日
20 夜半に独特の花を広げる  カラスウリ開花の時季に  (古座川町 )
2021年08月27日
21 「暮らしの便利帳」新しく  庁舎やロケット紹介ページも  (串本町 )
2021年08月27日
22 町民限定で利用再開  鵜殿体育館トレーニング室  (紀宝町 )
2021年08月27日
23 コロナ対策も呼び掛ける  紀宝バイパスに電光掲示板  (紀宝町 )
2021年08月27日
24 新型コロナ対策など争点に  新人3人が立候補  (三重県知事選 )
2021年08月12日
25 地元2校が関西大会へ
 近大新宮高、新宮高吹奏楽部  

 「金賞、そして関西大会出場!」。結果発表とともに喜びと涙が広がった。10日に和歌山市で開かれた第57回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で、近畿大学附属新宮高校吹奏楽部(潮﨑敬祐部長)と県立新宮高校吹奏楽部(山本紗椰部長)がともに金賞を受賞し、県代表として21日(土)に開催される関西大会へ駒を進めた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、コンクール開催は2年ぶり。当初は9日に高等学校小編成部門を予定していたが、台風による警報発令で急きょ翌10日に延期となった。3密防止などの観点から、会場での結果発表は行わず、県吹奏楽連盟ホームページ(HP)で公表した。

  □     □

■近畿大学附属新宮高校



 創部以来初の関西大会出場を決めた近畿大学附属新宮高校は、「天満月(あまみつき)の夜に浮かぶオイサの恋」を演奏。帰校後に潮﨑部長と請川千織副部長がHPを確認して結果を発表し、部員たちは歓声を上げて喜びを分かち合った。

 潮﨑部長は「演奏を終えて、『これはいける』という手応えがあったわけではなく、うれしさもあるが、どちらかといえば驚いた」。関西大会に向けて「まずは演奏の中で見つかった課題を直したい。部として初めての関西大会に行くので、楽しめたらと思う」と語った。

 指揮をしたクラブ講師の南木啓司さんは「生徒たちの頑張りに、良い評価が出てうれしいの一言。関西大会では、各県のコンクールを勝ち抜いてきた学校がどのような演奏をするのかも楽しみにしている」と話していた。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校はコンクール曲として「バルバレスク~ウインドオーケストラのために」を演奏。亀谷覚史顧問から結果発表を受けた山本部長は「めちゃくちゃうれしいです。でも、ここでは満足していなくて、まだまだ良くなるところがいっぱいあるので、さらに自分たちの演奏に磨きをかけたい。関西大会でも、みんなで後悔が残らない、楽しい演奏ができたら」。県吹奏楽コンクールを振り返り、「亀谷先生の『君たちならできる』という言葉に励まされ、1日本番が延びたくらいで気持ちがそがれることは全然なかった」と語った。

 亀谷顧問は部員に向け「本番でベストに近い演奏ができたが、ここはまだ出発点。君たちはもっとすごい可能性を秘めている。近大新宮という良きライバルを得て、おごらず次に向けて気を引き締めていこう」と呼び掛けていた。

(2021年8月12日付紙面より)

コンクール会場で記念撮影(近畿大学附属新宮高校提供)
記念撮影する生徒ら=10日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月12日
26 2学期最初の給食に新米を
 学校給食米の収穫始まる  (串本町 )

 串本町高富にある再興田で11日、学校給食米の収穫が始まった。地産地消生産者組合(山下敏文組合長)による取り組みで、山下組合長は「2学期最初の給食に新米が届けられるよう作業を進めたい」と意気込んでいる。

 この組合は、学校給食における地産地消を推進し、併せて休耕地解消の役割も帯びて2009年に発足。学校給食センターセンター設置による全町規模の学校給食開始により、現在は会員22人で借り受けた休耕用を再興し年14㌧の納入を見据えて生産に励むところとなっている。

 この日収穫したのは坂本渡副組合長(68)が担当する再興田で、2学期に新米を間に合わせる計画で品種・コシヒカリを栽培している。今年は苗の育ちが良く、例年より一足早く田植え。後の長引く梅雨で成長が鈍り心配もしたが梅雨明け以降の好天続きで持ち直し、台風や豪雨などに見舞われることもなく上々の実りを迎えたという。

 坂本副組合長は「子どもたちが『おいしい』と言ってくれることが何よりうれしく、生きがいにもなっている。それは山下組合長をはじめとして組合員全員が思っている」とやりがいを語りつつ、愛用のコンバインで収穫。

 今年最初となる坂本副組合長の収穫作業を見守った山下組合長は「組合員の高齢化が進み今年も1人が引退したが、新たに40歳のIターン者が加わり30㌃ほどを作ってくれている。後継者がいないという心配が尽きない中なので若手の入会はうれしい限り」と同組合の近況を語り、努力を重ねて届ける地元の米で子どもたちが元気に頑張ってくれることを願った。

 収穫時期は組合員によってまちまちで、今年も9月中旬ごろまでそれぞれに作業を進めて必要量を確保するという。

(2021年8月12日付紙面より)

愛用のコンバインで学校給食米用の稲を収穫する坂本渡副組合長=11日、串本町高富
2021年08月12日
27 在外県人へ「また会える日を」
 太田の郷でビデオ撮影  (那智勝浦町 )

 和歌山県は今年11月に予定している在外和歌山県人会と県内小・中学生、高校生のオンライン交流会「わかやま国際ネットワーク」に向け、ビデオメッセージを製作している。4日には那智勝浦町南大居の交流センター「太田の郷」で撮影会があり、2019年の「第1回和歌山県人会世界大会」で在外県人をもてなした太田小学校の児童らが「また会える日を楽しみにしています」と言葉を贈った。

 和歌山県はこれまで約3万3000人の海外移住者を送り出している全国6位の移住母県。アメリカやアルゼンチン、ペルーなど世界各地に移住した県出身者は、現地で親睦や相互扶助のために県人会を組織し、団体数は現在16に上る。

 19年には、国内外の県人会が一堂に会し、ふるさとを離れた人々の郷土への誇りを高めることを目的に世界大会を初開催。太田小学校で開かれた交流会では、児童がふるさと巡りツアーで訪れた170人に「豊年太鼓」を披露し、一緒に高菜のすしを作って味わった。

 ビデオメッセージでは、児童と食事処「太田川のめぐ味」の調理員が高菜のすしを作る様子を撮影。児童はペルーやメキシコの人々から土産の菓子やピンバッジをもらったことを思い出して盛り上がっていた。

 太田の郷の石田一事務局長は「在外県人の方々はふるさとの文化を継承していくため、現地で日本料理研究会を開いていると聞いた。世界大会では高菜のすし作りが好評で、レシピが欲しいと言われ、英語訳やスペイン語訳を渡した。ビデオメッセージでその時のことを思い出してもらえたら」と語る。

 第2回和歌山県人会世界大会は2023年を予定している。県ではそれに向けて毎年11月を「わかやま国際スピリット」推進月間とし、各地の和歌山県人会とさまざまな交流事業を実施していく。

(2021年8月12日付紙面より)

2019年の和歌山県人会世界大会の様子=那智勝浦町立太田小学校
高菜のすし作りの様子を撮影=4日、那智勝浦町の交流センター「太田の郷」
2021年08月12日
28 明るく、楽しく感染予防
 高校生がスプレーボトル寄贈  (美熊野福祉会 )

 新宮市在住の榎本未来(みく)さん(近大附属新宮高校3年)は10日、社会福祉法人「美熊野福祉会」の障害者自立支援施設「ワークランドそら」(橋上慶一施設長、同市佐野)を訪れ、消毒液のスプレーボトル36個を寄贈した。

 妹の琹乃さん(17)が同施設を利用する未来さん。「コロナがはやっている中で、感染拡大予防のために自分にできることはないかと考えた。同施設には日頃からお世話になっているので感謝の気持ちも込めた」と寄贈のいきさつを語る。

 「一人一人の好みに合うように」。そう思いを込め、手のひらサイズのボトルには、人気アニメのキャラクターのイラストやデコレーションシールを貼るなど、一つ一つに飾り付けを施した。

 寄贈を受け、橋上施設長は「温かいプレゼントを頂き、私もすごくうれしい」と感謝を示し「コロナ禍だけど、感染予防をしながらみんなで頑張っていこう」と利用者らに呼び掛け。

 利用者を代表し、大井法子さんが「私たちのことを考えて、いつも楽しく持ち歩けるようにかわいくきれいな飾りまで付けていただき、明るい気持ちになることができます。本当にありがとうございました」と感謝を伝えた。

 未来さんは「明るく、楽しい気持ちで感染対策をしてほしい。コロナ禍で家から出られず、利用者の方もストレスが多いと思う。『そら』で楽しく過ごしてほしい」と思いを寄せた。

(2021年8月12日付紙面より)

榎本未来さん(右から2人目)がスプレーボトルを寄贈=10日、新宮市佐野
一つ一つに飾り付けを施した
2021年08月12日
29 木陰の岩場に星形の花  イワタバコ開花時期に  (古座川町 )
2021年08月12日
30 鉱石や化石を調べる  夏休みの自由研究応援イベント  (南紀熊野ジオパークセンター )
2021年08月12日
31 山本まりこさんが写真集寄贈  「熊野古道を歩いています。」  (新宮市 )
2021年08月12日
32 河川整備計画策定に向け  オンラインで懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )
2021年08月12日
33 子どものマスク、大人が見守りを  正しい着脱で熱中症防げ  
2021年08月12日
34 市内名所でダンス撮影  国体に向け、熊野市をPR  
2021年08月12日
35 町立図書館が臨時休館  新型コロナ拡大防止のため  (紀宝町 )
2021年08月12日
36 女子団体が東海で準優勝  東海中学校総体柔道競技  (矢渕中 )
2021年08月12日
37 初写真展「LIFE」開催中  榎本陸さんのモノクロ写真  (熊野市 )
2021年08月12日
38 お悔やみ情報