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2021年08月20日
1 山青し 海川きらめき 人笑う 「和っと驚く紀州自慢川柳」募集 (第一生命)

 第一生命保険㈱和歌山支社は、和歌山県を元気づけ、盛り上げるために「和っと驚く紀州自慢川柳2021」の作品を募集している。締め切りは9月21日(火)。

 サラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」が有名な同社では、長年同コンクールを続けてきた経験を生かし(1987年にスタート)、地域のPRと活性化を目的に、全国各地で「地元サラ川(ジモサラ)」を実施。

 昨年度も全国18団体で取り組みを実施し、応募総数は2万9652句を数えるなど大きな盛り上がりを見せるとともに、川柳を通して地域課題の共有や意識醸成を図る取り組みも行われている。

 和歌山県での川柳コンクール開催は初めてで、新宮市や串本町などの自治体も後援。募集テーマは「地元の皆さまだからこそわかる!『和歌山自慢』川柳」。優秀作品には「イブ美豚満喫セット」(大賞)などの賞品が贈呈されるほか、応募者の中から抽選で100人に地元名産品がプレゼントされる。

 応募資格は成人、結婚している未成年者、または就労している18歳以上の未成年者。二次元コード(QRコード)もしくは最寄りの同社営業オフィスで配布している応募用紙で応募する。

 作品の中から50作品を選び、10月に投票を実施。優秀作品の発表は12月上旬を予定している。

 和歌山県でのジモサラ開催に当たり、和歌山支社新宮営業オフィスの林田祥道・オフィス長は「応募いただいた和歌山自慢を、県内のみならず全国の人に見てもらいたい。川柳を通して和歌山県の良さに気付いていただき、コロナの終息後には多くの人に和歌山県を訪れてほしい。このコンクールがその一助になれば」と話している。

■作品例(第一生命㈱和歌山支社従業員らが考案)

那智の滝 マイナスイオン プラスかな

食べすぎた めはりにさんま 〆(しめ)みかん

水無月に 塩風呂つかる 南高梅

(2021年8月20日付紙面より)

多数の応募を呼び掛ける、林田祥道・新宮営業オフィス長
上のQRコードから応募する場合の担当者コードは「51630242」
2021年08月20日
2 ツール・ド・熊野が中止
 コロナ感染拡大防止のため  (昨年に続き )

 ツール・ド・熊野実行委員会は新型コロナウイルス感染症の収束のめどが立たない状況を受け、10月29日(金)から31日(日)に開催を延期していた「第22回ツール・ド・熊野」(NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」主催/角口賀敏理事長)の中止を決定した。

 同委員会では10月末の開催に向けて準備を進めていたが、大会2カ月前においても感染者の減少が見られず変異株の急拡大に伴う緊急事態宣言延長や、まん延防止などの重点措置適用が拡大されている現状を考慮。

 また、全国の医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する中、現在の社会情勢を踏まえて協議した結果、参加者やボランティア、スタッフ、地域住民への感染リスクを減らすことを最優先に考え、昨年に続き2年連続の中止を決めた。

 同委員会は「開催に向けてサポートしていただいた関係者の方々には、この判断に対して何とぞご理解賜りますよう、お願いするとともに、コロナウイルスの終息を心から祈りつつ、来年の大会をより安全・安心に行えるよう準備を進めてまいりますので、今後とも引き続きご支援、ご協力をよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

  □     □

■ツール・ド・熊野

 「3DAY ROAD 熊野」実行委員会立ち上げ後、1999年4月に「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして初めて開催。地域の振興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 2007年の第9回大会よりNPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催し、「ツール・ド・熊野」に名称を変更した。08年から国際自転車競技連合(UCI)アジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並んで同連合公認の国内3大レースの一つとなった。

(2021年8月20日付紙面より)

第21回大会の様子
角口賀敏理事長
2021年08月20日
3 終息祈願し御詠歌唱える
 コロナ禍での御十七夜法要  (那智山青岸渡寺 )

 西国三十三所観音霊場の第一番札所、那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は17日夜、観音の縁日法要の御十七夜(おじゅうしちや)を営んだ。開帳された本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)を前に、新型コロナウイルス感染症対策で各自の間隔を保った善男善女が手を合わせた。

 旧暦8月17日の「御十七夜」は各地の観音霊場で法要が営まれており、青岸渡寺では盆に当たる新暦8月17日に本尊を開帳している。開帳は節分(2月)、開山祭(4月)と盆の年3回。コロナ対策として、地元の那智山観音講の信者20人のみが法要に参列。一般参拝者は3密を防ぐために本尊より距離を取る形で外陣(げじん)からの参拝となった。

 午後7時から髙木亮英住職が追善供養と所願成就を祈り、参列者も般若心経を詠唱。本尊を前に信者が御詠歌を唱え、夜の境内に鐘の音と歌声が流れ響いた。

 5日に総本山より正式に同寺住職を拝命した髙木住職は「観音さまの功徳をいただくとともに、コロナが平穏無事に収まるようにご祈願させてもらいました」と語った。

(2021年8月20日付紙面より)

開帳された本尊を前に手を合わせる信者ら=17日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
一般参拝者も外陣から参拝した
2021年08月20日
4 みんなの意識変えていければ
 河川の利用検討委が清掃活動  (古座川町観光協会 )

 キャンプの放置ごみ問題などを受け、古座川町観光協会(須川陽介会長)河川の利用検討委員会(田堀穣也委員長)は毎週水曜日の午前6時から地域の清掃活動を実施している。6月23日から継続しており、7月12日には「古座川ごみゼロ朝活」の名称で、県の「わかやまごみゼロ活動」の認定を受けた。

 委員会は昨年発足。放置ごみや河川利用の現状を知り、清掃や啓発をしつつルールを制定しようと活動を重ねてきた。今年5月30日(ごみゼロの日)には月野瀬周辺で清掃活動に取り組んでいる。

 捨てられたものの中にはキャンプ以外で出たと思われるごみもある。田堀委員長(34)は、自身が子どもの頃からごみは多く、地域を清掃する祖父の姿を見てきたと語る。「町は観光で人を集めるにはまだ改善するべき点がたくさんある」とし、河川をきれいに利用してもらうためには、活動し、発信することで町内外のみんなの意識を変えていく必要があると話した。

 「活動は強制ではなく、やれる人がやれるだけ、やれるときにやりましょうというコンセプト。面白がるのが一番です。無理せず、でも真剣に。参加できない人も、ごみを見かけたときに自分たちの活動を思ってくれればそれでいいと思っています」と笑顔を見せた。

 8月18日には8人が参加。一枚岩に集合し、時折小雨が降る中、火箸とビニール袋を手に相瀬や一雨(いちぶり)周辺で落ちているごみを拾い集めた。

 同町出身でインドネシアから一時帰国している宮本京子さん(56)は「SNSで活動を知りました。インドネシアでもごみは多いのですが、日本人もごみを捨てるのだと悲しく残念に思います」。娘のハナさん(21)は「母から『日本はごみが少ない』と聞いていました。インドネシアに比べると少ないですが、草むらにごみが捨てられているなどは意外でした。楽しく活動しています」。

 同協会の池田美奈希さん(33)は「朝が早いので大変だと思うこともありますが、町をきれいにしたいという同じ志を持つ人が集まり活動するのは気持ちがいいですね。町の環境を守りたいと思っている人はできるときに参加してもらえれば」と話していた。

(2021年8月20日付紙面より)

大量のごみを仕分けた=18日、古座川町一雨
ごみを集める参加者ら=同日、古座川町相瀬
2021年08月20日
5 新議長に水谷育生議員  改選後初の町議会  (太地町 )
2021年08月20日
6 コロナ経済対策など  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委員会 )
2021年08月20日
7 職務精励職員に感謝状  新宮地区警察官友の会が総会  
2021年08月20日
8 予選9位でB決勝へ進出  女子800㍍、久保凛さん  (全中陸上選手権大会 )
2021年08月20日
9 港内側に消波ブロックを設置  鵜殿港防波堤の応急復旧工事  (熊野建設事務所 )
2021年08月20日
10 「『みはま』らしく輝くまち」へ  「第6次御浜町総合計画」を策定  (御浜町 )
2021年08月20日
11 一見氏、岡野氏が立候補表明  鈴木知事辞職に伴う知事選  (三重県 )
2021年08月20日
12 お蛇浦周辺にハマアザミ  那智勝浦町  
2021年08月20日
13 お悔やみ情報
  
2021年08月17日
14 復興の功績、後世に
 杉本翁らたたえる顕彰碑設置  (新宮市 )

 「第二次世界戦争による戦禍に加え、昭和21年、南海道大地震の二重災害に打ちのめされた新宮市が焼土の中から立ち上がり、県下屈指の近代都市として明るく復興を遂げたのは新宮市長杉本喜代松翁をはじめとする先人各位の卓抜なる指導力と市民の努力に負うところが大きい」―。

 新宮市役所の正面玄関に16日、「戦災震災復興顕彰碑」のリメーク版が設置された。顕彰碑は1978(昭和53)年12月21日、市制45周年の催事に際し、瀬古潔市長(当時)が旧市民会館前広場に建立したもの。当時の市立図書館長、木田泰夫氏が撰修(せんしゅう)した。

 2016(平成28)年7月、旧市民会館の解体に伴い撤去されて以降、別所にて保管されていたが、復興に奮闘した当時の市民や、元市長であり名誉市民の杉本喜代松翁の多大なる功績を永く後世に伝えていくためにこのたびの設置に至った。

 銅板部分は当時のもので、熊野の山と木材を愛した翁をしのび、フレームには木材が使用されている。

 設置に当たり、田岡実千年市長は「戦災・震災の2重苦から近代都市として明るく復興を遂げた先人の努力を感じていただきたい」とコメントを寄せている。

  □     □

■杉本喜代松

 1873(明治6)年、三重県熊野市に生を受ける。熊野の山に魅せられ、新宮木材同業組合長、和歌山県木材同業組合連合会長などを歴任。紀の国木材界の重鎮として名を天下に響かせた。

 1946(昭和21)年、戦後最初の市長に就任。太平洋戦争の戦禍の上、南海大震災によって焼土と化した市街地復興に注力。49(昭和24)年までに応急住宅、市営住宅、庶民住宅など、市内に総計1000戸を建設した。

 さらに、緑丘中学校や光洋中学校、市民病院なども建設し、55(昭和30)年までの長期にわたり新都市計画に尽力。現在の市街地の礎を築いた。

 同年6月18日逝去。11年後の66(昭和41)年、4人目となる名誉市民の称号を受けた。

(2021年8月17日付紙面より)

正面玄関に戦災震災復興顕彰碑(リメーク版)が設置された=16日、新宮市役所
杉本喜代松翁(新宮市提供)
2021年08月17日
15 一期一会で出会いを大切に
 オンラインで「新成人の集い」  (古座川町公民館 )

 古座川町公民館(髙尾昌伸館長)が15日、中央公民館で行事「新成人の集い」を開いた。新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮し、今回はウェブ会議形式で式典を実施し成人の節目をつける機会を届けた。

 同町の成人式に相当する同行事。今回の新成人対象は2001年4月2日から02年4月1日までに生まれた男女とし、町立中学校の卒業生へ招待状を送付しつつ同町にゆかりがあり対象に該当すれば誰でも参加可として出席を呼び掛けた。

 前年度は同感染症の拡大に翻弄(ほんろう)され、式典が実施できず。本年度も似た情勢だが2年続けて機会を欠かしたくないという主催者側の思いと対象の世代がリモート授業などでウェブ会議の環境になじみがある点を絡め、できうる最大限の形を模索した末、ウェブ会議形式での式典実施に至ったという。

 当日は招待対象23人中5人と希望者1人が新成人として出席。ふるさとを代表して髙尾館長と西前啓市町長、中道悟教育長が出席し、同町教育委員会教育課の住吉友樹副主査が進行を務めた。

 髙尾館長は一期一会の気持ちで出会いを大切にし、ウィズ・コロナ時代のデュアルモード社会を生きていく意識で成果を上げること、西前町長は周りへの感謝と責任感、中道教育長は成人としての社会支持と選挙参加をそれぞれ願って新成人の前途を祝した。

 祝電の披露を経て新成人一人一人が心境や抱負を発表し、他の一同が受け止めて個々の決意を後押しした。記念企画として串本町田原出身のシンガー・ソングライター、南努さんのオンラインミニライブもあり、南さんは目標に挑戦する一先輩としてのエールを注ぎつつ昨冬リリースした楽曲「KOOZA」など2曲を披露して華を添えた。

 新成人の大屋咲歩さん(20)は「同じ空間でできなかったのは残念だけど、このような機会をつくっていただけてありがたい」と出席した印象をコメント。現在は石川県内で林業を学び将来は古座川町の林業と都市圏をつなぐ懸け橋になることを目指しているそうで、「両親の支えなどへの感謝を忘れず、恩返しの思いで頑張りたい」と気持ち改まるところを語った。

 招待対象者と希望者には前年度同様に記念品に物産品などを加えて贈り、改めてふるさとを思うきっかけを託すという。

(2021年8月17日付紙面より)

ウェブ会議形式で新成人へ式辞を述べる髙尾昌伸館長=15日、古座川町中央公民館
モニター越しに新成人の思いを受け止めるふるさとの代表3人ら
2021年08月17日
16 接種計画を見直し
 高校3年生に個別接種も  (新宮市 )

 新宮保健所管内や全国的な感染拡大状況を受け、新宮市はこのほど新型コロナワクチンの接種計画を見直した。また、受験などの事情を勘案し、今月23日(月)から高校3年生への個別接種を実施していくという。

 7、8日から開始した64歳以下の集団接種。市は集団接種の日程を追加し、また、新宮市医師会の協力の下、一部年齢層を個別接種に切り替えるなどして接種の早期完了を目指していた。

 16日から開始となった個別接種は、当初16日の週、23日の週の2週間を予定していたが、このほど30日の週を追加。接種人数を900人から約2000人(高校3年生接種希望者含む)とした。伴い、個別接種の対象は35~49歳に。集団接種の状況を踏まえながら高年齢順に案内していく。

 12~18歳への接種について、23日から始まる高校3年生の分は市内に住民票を置く学生が対象で、接種希望調査結果を勘案すると137人になるという。高校3年生以外の接種時期や方法については、現在医師会と検討を進めている。

 市新型コロナワクチン接種推進室では、先月28日に受け付けを終了した希望調査票について、現在も受け付けを継続しており、「土、日曜の日程での接種が困難」などの理由で希望調査票への回答を見合わせていた人への相談も受け付けている。

 問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。

(2021年8月17日付紙面より)

集団接種会場の様子=15日、新宮市役所別館
2021年08月17日
17 故人の冥福を祈る
 規模縮小して追善供養  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿のふれあい会館でお盆の15日、追善供養があった。醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ)と龍光寺の片野晴友住職らによる読経に続いて西田健町長、紀宝町花火大会実行委員長の倉前太さんが焼香。初盆家庭が供えた28柱の灯籠に手を合わせ故人の冥福を祈った。

 例年、鵜殿港で「紀宝町花火大会」として開催し、約700発の花火が帰省客らを楽しませているが、今年は新型コロナウイルス感染症対策として花火と灯籠を焼く銀滝花火を中止し、会場を変更して追善供養のみ実施した。

 町村合併前の「初盆供養・追善花火大会」を新町でも引き継ぎ、2006年から町の花火大会として実行委員会が主催。毎年、メッセージ花火や追善早打ちなど趣向を凝らした花火が夜空を染め夏の風物詩に定着してきた。

 今年は規模を縮小して遺族の参列もなく、代表して参列した倉前委員長は「全国的に新型コロナウイルスが拡大しているため、今年は銀滝花火も取りやめた。紀宝町でもワクチン接種が進んでいるので、来年は例年通りの紀宝町花火大会にしたい」と話していた。

(2021年8月17日付紙面より)

花火大会の規模を縮小して追善供養のみ執り行う=15日、紀宝町鵜殿のふれあい会館
2021年08月17日
18 聖火リレートーチを展示  17日まで、中央公民館で  (古座川町 )
2021年08月17日
19 人生の後期を考える  槇野繁さんが病床で回顧  (那智勝浦町 )
2021年08月17日
20 整備兵が記した真珠湾攻撃  堀壽さんが残した手帳  (長女、阪本浩子さんの手元に )
2021年08月17日
21 平和への誓い新たに  熊野速玉大社で戦没者慰霊祭  
2021年08月17日
22 熊野産品使い3品に挑戦  おうちごはん料理教室  (熊野倶楽部 )
2021年08月17日
23 追善花火、夜空を染める  阿田和で伝統の初盆供養  (御浜町 )
2021年08月17日
24 雨水貯留施設整備進む  緑丘中グラウンドで  (新宮市 )
2021年08月15日
25 「太平洋岸自転車道を繋いじゃえ」
 サイクリストが全線走破へ  

 太平洋岸自転車道(PCR)を全線走破しながら検証を行うなどを目的とした「太平洋岸自転車道を繋(つな)いじゃえプロジェクト」(同実行委員会主催)が、「和歌山サイクルプロジェクト」のゴンザさん(36)と西林孝紘さん(36)によって進められている。2人は13日早朝に尾鷲市を出発し午前11時ごろに和歌山県(新宮市)入り。ゴールの和歌山市を目指して走行を続ける。

 PCRは、千葉県銚子市から太平洋岸沿いに和歌山市に至る自転車道。全長は1487㌔で、全国で6ルートが指定されているナショナルサイクルルート(※)の中でも最長の自転車道だ。

 同プロジェクトは、今年5月にPCRがナショナルサイクルルートに指定されたことをきっかけに、サイクリストが安全で快適に走行できる環境づくりを目指すもので、ルートの検証を行うとともに各地での自転車利用環境向上に取り組む公共・民間団体や個人をつないでいく目的もある。

 PCRには▽1487㌔というスケールを生かしきれておらず、基本フレームが各地域単位で違うため役割分担が見えてこない▽PCRの中でどの部分が良くて、どこの区間が走りやすいなど評価しづらい▽各自治体の意欲だけでは一過性の整備になってしまう―などの問題点や課題があるという。

 ゴンザさんと西林さんは今月7日に銚子市をスタート。13日に尾鷲市~串本町を走行し、15日に和歌山市に到着する予定。1日の平均走行距離は約150㌔にも及ぶ。御浜町~那智勝浦町間の走行には、新宮市内でスポーツサイクル専門店「WHEEL ACTION」を経営する西村豪さん(44)も伴走した。

 プロジェクト実施に当たり、同実行委員会では取り組みに賛同、応援するサポーターなどを募集しており、各自治体などでは出迎えなどをもって2人を歓迎した。

 新宮市入りしたゴンザさんはPCRについて「乗り手目線でつくられている所もそうでない所もある」。サイクリストに対し「背後から車が来ていたら寄せたり止まったりするなど、最低限のマナーを守ることが大事。車も自転車もお互いに配慮する必要がある」と指摘する。

 「自転車に乗っているから多くの人とつながれた」と感謝を口にし「千葉をスタートして日に日に応援してくれる人や興味を持ってくれる人が増えてきた。絶対にけがなく無事にゴールしなければ、という気持ちです」と話していた。

  □     □

(※)ナショナルサイクルルート=日本を代表し、世界に誇るサイクリングルートとして国内外にPRすることを目的に、国土交通省が指定。

(2021年8月15日付紙面より)

新宮市入りした(左2人目から)西林孝紘さん、ゴンザさん、西村豪さん=13日、新宮市の徐福公園(野地教弥さん提供)
2021年08月15日
26 駅も閑散、さみしいお盆休み
 熊野地方  

 本来なら帰省客や観光客でにぎわいを見せるお盆時期。今年は新型コロナウイルスの影響で観光地や交通機関の混雑は見られず閑散とした雰囲気となっている。

 新宮市徐福のJR新宮駅によると、お盆時期の乗車率は前年と同様、例年の1割程度だという。駅構内には電車や家族の帰省を待つ人の姿もない。

 お盆中日の14日、新宮市内では、多くの店舗が市が新型コロナウイルス感染症緊急対策として飲食店などに対して呼び掛けた「休業協力のお願い」に応える形で、「休業のお知らせ」チラシを店舗玄関先に掲示し休業に入っている。

 また、市ではコロナ対策として海水浴場は開設しておらず、那智勝浦町では新宮保健所管内における急激な感染拡大を受け、6日に町内の海水浴場の開設を終了。市、町とも今月いっぱいまで体育施設や文化施設など関連施設を休止としており、大人にとっても子どもにとっても「さみしいお盆休み」となりそうだ。

(2021年8月15日付紙面より)

駅のホームも閑散=14日、JR新宮駅
2021年08月15日
27 若い世代のワクチン接種進む
 熊野市、御浜町、紀宝町の現状は  

 三重県内で11~13日にかけて連日100人を超える新型コロナウイルスの感染が確認された。13日は県内で137人の感染者があり、3日連続で最多を更新した。第5波といえる状況の中、県内では若い世代の感染者が増加しており、県では全ての希望者へのワクチン接種が円滑に進むよう、市町や関係機関などと緊密に連携し、取り組みを進めている。

 県によると当初予定していた医療従事者などへの接種が6月15日に完了。65歳以上の高齢者を対象とした住民接種は目標の「7月末まで」を達成したという。

 熊野市、御浜町、紀宝町では65歳以上の高齢者に続き、64歳以下の接種や接種準備を進めている。13日現在の状況を聞いた。

 紀宝町では、18日(水)から12~15歳の接種予約を開始する予定。現在は16~64歳の接種対象者5533人のうち、2882人が1回目、2040人が2回目を終えた。

 御浜町は16~64歳の4094人を対象に接種を進め、1回目は1234人、2回目は1142人が完了した。65歳以上は対象者3289人のうち2893人が2回の接種を済ませたが、引き続き、接種希望者の受け付けも行っている。

 熊野市では12~64歳の対象者7807人のうち、1回目は5065人、2回目は3464人が接種した。接種率は1回目が64・9%、2回目は44・4%となっている。

(2021年8月15日付紙面より)

2021年08月15日
28 「持ち直しつつある」  県内経済情勢7月判断  
2021年08月15日
29 「大阪交響楽団」チケット残りわずか  丹鶴ホール開館記念公演  (新宮市 )
2021年08月15日
30 津波避難タワーどう使う?  那智勝浦町  (こども新聞 )
2021年08月15日
31 新聞紙で作ってみよう!  「傘」を工作  (こども新聞 )
2021年08月15日
32 自転車ではヘルメットを  夏休みの交通事故防止  
2021年08月15日
33 三大珍味の黒いダイヤ?  高津気地区で発見か  (那智勝浦町 )
2021年08月15日
34 水着のまま走って逃げる  地震、火災想定した避難訓練  (井田保 )
2021年08月15日
35 硬式球の感触確かめる  野球教室に中学3年生参加  
2021年08月15日
36 今なお残る石垣  【紀宝町】北桧杖の檜杖城跡  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑪ )