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2021年08月24日
1 児童がオーストラリア学ぶ
 国際交流イベントin図書館  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育委員会は23日、町立図書館で国際交流イベントin図書館「オーストラリアについて知ろう!!」を初開催した。昨年12月から国際交流員(CIR)として同町で活動しているミャオミャオ・イェさん(26)が講師を務め、絵本の読み聞かせを行ったほか、参加した児童7人とクイズやゲームを楽しみ親睦を深めた。

 中国出身のミャオさんはオーストラリアに移住し、日本語や日本文化を勉強したという。その後、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に参加。

 英語、中国語、日本語が話せることから、同町に着任当時は町観光案内所で勤務。現在は役場観光企画課に席を置き、依頼があれば、町内飲食店の食事メニューなどの翻訳業務も行っている。

 ミャオさんは「趣味は絵を描くことで、ラーメンが好き。将来は漫画を作りたい」と自己紹介。スライドを用いて、「オーストラリアの国土は世界で6番目に大きい」「国章はカンガルーとエミュー。どちらも前に進む動物なので国として前へ進みたいという思いからこの国章になったと伝えられている」「夏は12月~2月。日本と逆の季節になる。クリスマスは夏」などを説明した。

 続いて、絵本「コアラのクリスマス」を日本語と英語で読み聞かせ、復習を兼ねたクイズでは積極的に解答する児童の姿が見られた。最後は動物の写真を模写し、グループ内で自身が描いた絵を見せ合い、動物を当てるゲームに取り組んだ。

 イベントを終え、図書館からしおりが、サンタクロースに扮(ふん)した町職員から菓子などのプレゼント、ミャオさんから折り紙のカンガルーが贈られた。児童は「楽しかった」「もっと絵を描きたかった」と笑顔で感想を述べた。

 ミャオさんは「楽しかった。オーストラリアを知ってもらえ、小学生の皆さんの知識や生活に触れることができて良かった。機会があればぜひやりたい」と語った。

(2021年8月24日付紙面より)

ミャオミャオ・イェさんが絵本の読み聞かせを行った=23日、那智勝浦町立図書館
サンタクロースに扮した町職員が児童にプレゼントを手渡した
2021年08月24日
2 12~15歳に接種券を発送
 9月4日にワクチン接種  (串本町 )

 串本町が20日、新型コロナワクチンの一般(12~15歳)対象集団接種を実施する判断に基づき初回の対象者332人(9月4日基準)に案内を送付した。ワクチンはファイザー社製で、集団接種の実施日は9月4日(土)と25日(土)の2回。くしもと町立病院を会場にして行うという。

 同町は9月末完了を目標にして今月3日から一般(16~64歳)対象の集団接種を始めた。その時点でファイザー社製のワクチンの接種可能年齢は12歳に引き下げられていたが、同町は年長優先の方針により12~15歳の接種を行うにしても終盤となることから案内の送付を一端保留。先行事例の状況を観察した上で接種の可否を判断する慎重対応を選んでいた。

 その判断の節目が19日で、同町は地元医師からも意見を受けるなどして可と判断し翌20日に案内と接種券を対象者へ発送した。集団接種日は前述した通りで、対象者からの接種希望の締め切りは8月31日(火)必着としている。

 国の同ワクチン接種期間は来年2月28日(月)までの予定。9月5日(日)以降に12歳となった子も期間内であれば接種の対象となるため、誕生月の1カ月前に順次案内などを送付する考え。接種券は同期間内で有効であることから、同集団接種以降は世代を問わず締め切り後も可能な限り追加の接種希望を受け付けて集団もしくは小規模(極力6人単位)で接種する機会を作るとしている。

 その延長線上で生じる3月問題について同町福祉課の中田匠課長は「同級生で3月生まれだけが接種できないのはありえない」とし、国が期間の予定を今後どうするかを注視しながら今後対応を考えたいと話している。

 問い合わせは接種関係窓口として開設中の同町コールセンター(電話0735・62・1560、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2021年8月24日付紙面より)

2021年08月24日
3 「とこわか国体」中止の方向へ
 紀宝町では採火式を行ったばかり  

 三重県の鈴木英敬知事は21日、国内をはじめ県内全域でも新型コロナウイルスの爆発的な感染が拡大しているとして、9月25日(土)に開幕を予定していた「三重とこわか国体」の中止を文部科学省などに申し入れると発表した。

 すでに無観客での開催が決定していたが、県民の命を守り抜くことを最優先した結果、今回の決断に至った。鈴木知事は「断腸の思い、苦渋の決断」と述べ「アスリートの活躍を失わさせてしまう形になってしまったことに心からおわびを申し上げます」などとコメントした。

 10月23日(土)に開幕を予定している「三重とこわか大会」も、中止に向けた協議を進めるという。

 両大会のシンボルとなる炬火(きょか)の採火式が県内各市町で行われており、紀宝町では中止申し入れ発表前の21日午前、町ふるさと資料館で開催した。

 同町では当初、地元の小学生20人を集めて火おこしとバターナイフ作り、竹トンボ体験を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となり、MANABI☆ボランチ(千葉寛訓代表)のメンバー7人が採火した。

 メンバーはマイギリを使った昔ながらの方法で火をおこした。火種をトーチに点火して炬火受け皿に移し、「紀宝町の火」を誕生させた。県内全29市町で採火された「炬火」は、国体総合開会式で一つに集火し、炬火台へ点火する予定で、中止申し入れを聞いたメンバーは「紀宝町の火をおこした後に中止の申し入れを聞いた。残念です」と話していた。

(2021年8月24日付紙面より)

中止の申し入れ前に行われた紀宝町の採火式=21日、紀宝町大里の町ふるさと資料館
マイキリで火をおこすメンバー
2021年08月24日
4 風化防止目的にパネル展示
 紀伊半島大水害から10年  (新宮警察署 )

 新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で23日、新宮警察署(山田守孝署長)による災害パネルの展示が始まった=写真。展示は9月6日(月)まで。

 台風12号により、紀伊半島の一部地域で雨量が2000㍉を超えるなど、記録的な豪雨をもたらした2011年の紀伊半島大水害。

 豪雨により、当地域の各地で土砂災害、浸水害、河川の氾濫などが発生し、和歌山県、三重県、奈良県を中心に全国で死者82人、行方不明者16人を数えるなど、多くの尊い命が奪われた。

 国土交通省のデータによると、土砂災害件数は106件に及び、崩壊土砂量は約1億立方㍍(京セラドーム大阪または東京ドームの約80倍の量に相当)と推測。地域経済にも大きな影響を与えた。

 同署によるパネル展示は、同大水害の風化防止と地域住民の防災意識向上を目的として実施。新宮市や那智勝浦町などにおける、災害発生当時の警備活動の様子などを展示している。

(2021年8月24日付紙面より)


2021年08月24日
5 近大新宮が新翔に勝利
 串本古座・有田中央は敗退  (県下高校野球新人戦 )
2021年08月24日
6 南紀、初戦突破ならず
 ボーイズリーグ和歌山大会  
2021年08月24日
7 『守り犬の影』出現時期に  25日前後数日が観賞好機  (古座川町 )
2021年08月24日
8 人権や教育学ぶ オンラインで教育講演会 (那智勝浦町教育研究会)
2021年08月24日
9 コロナワクチンの効果とは?  和歌山県が発表  
2021年08月24日
10 勇気と優しさ持った人たちへ  復興記念イベントに向け  (新宮市熊野川町 )
2021年08月24日
11 緊急事態宣言を要請  6日連続最多で432人  (三重県 )
2021年08月24日
12 お悔やみ情報
  
2021年08月15日
13 「太平洋岸自転車道を繋いじゃえ」
 サイクリストが全線走破へ  

 太平洋岸自転車道(PCR)を全線走破しながら検証を行うなどを目的とした「太平洋岸自転車道を繋(つな)いじゃえプロジェクト」(同実行委員会主催)が、「和歌山サイクルプロジェクト」のゴンザさん(36)と西林孝紘さん(36)によって進められている。2人は13日早朝に尾鷲市を出発し午前11時ごろに和歌山県(新宮市)入り。ゴールの和歌山市を目指して走行を続ける。

 PCRは、千葉県銚子市から太平洋岸沿いに和歌山市に至る自転車道。全長は1487㌔で、全国で6ルートが指定されているナショナルサイクルルート(※)の中でも最長の自転車道だ。

 同プロジェクトは、今年5月にPCRがナショナルサイクルルートに指定されたことをきっかけに、サイクリストが安全で快適に走行できる環境づくりを目指すもので、ルートの検証を行うとともに各地での自転車利用環境向上に取り組む公共・民間団体や個人をつないでいく目的もある。

 PCRには▽1487㌔というスケールを生かしきれておらず、基本フレームが各地域単位で違うため役割分担が見えてこない▽PCRの中でどの部分が良くて、どこの区間が走りやすいなど評価しづらい▽各自治体の意欲だけでは一過性の整備になってしまう―などの問題点や課題があるという。

 ゴンザさんと西林さんは今月7日に銚子市をスタート。13日に尾鷲市~串本町を走行し、15日に和歌山市に到着する予定。1日の平均走行距離は約150㌔にも及ぶ。御浜町~那智勝浦町間の走行には、新宮市内でスポーツサイクル専門店「WHEEL ACTION」を経営する西村豪さん(44)も伴走した。

 プロジェクト実施に当たり、同実行委員会では取り組みに賛同、応援するサポーターなどを募集しており、各自治体などでは出迎えなどをもって2人を歓迎した。

 新宮市入りしたゴンザさんはPCRについて「乗り手目線でつくられている所もそうでない所もある」。サイクリストに対し「背後から車が来ていたら寄せたり止まったりするなど、最低限のマナーを守ることが大事。車も自転車もお互いに配慮する必要がある」と指摘する。

 「自転車に乗っているから多くの人とつながれた」と感謝を口にし「千葉をスタートして日に日に応援してくれる人や興味を持ってくれる人が増えてきた。絶対にけがなく無事にゴールしなければ、という気持ちです」と話していた。

  □     □

(※)ナショナルサイクルルート=日本を代表し、世界に誇るサイクリングルートとして国内外にPRすることを目的に、国土交通省が指定。

(2021年8月15日付紙面より)

新宮市入りした(左2人目から)西林孝紘さん、ゴンザさん、西村豪さん=13日、新宮市の徐福公園(野地教弥さん提供)
2021年08月15日
14 駅も閑散、さみしいお盆休み
 熊野地方  

 本来なら帰省客や観光客でにぎわいを見せるお盆時期。今年は新型コロナウイルスの影響で観光地や交通機関の混雑は見られず閑散とした雰囲気となっている。

 新宮市徐福のJR新宮駅によると、お盆時期の乗車率は前年と同様、例年の1割程度だという。駅構内には電車や家族の帰省を待つ人の姿もない。

 お盆中日の14日、新宮市内では、多くの店舗が市が新型コロナウイルス感染症緊急対策として飲食店などに対して呼び掛けた「休業協力のお願い」に応える形で、「休業のお知らせ」チラシを店舗玄関先に掲示し休業に入っている。

 また、市ではコロナ対策として海水浴場は開設しておらず、那智勝浦町では新宮保健所管内における急激な感染拡大を受け、6日に町内の海水浴場の開設を終了。市、町とも今月いっぱいまで体育施設や文化施設など関連施設を休止としており、大人にとっても子どもにとっても「さみしいお盆休み」となりそうだ。

(2021年8月15日付紙面より)

駅のホームも閑散=14日、JR新宮駅
2021年08月15日
15 若い世代のワクチン接種進む
 熊野市、御浜町、紀宝町の現状は  

 三重県内で11~13日にかけて連日100人を超える新型コロナウイルスの感染が確認された。13日は県内で137人の感染者があり、3日連続で最多を更新した。第5波といえる状況の中、県内では若い世代の感染者が増加しており、県では全ての希望者へのワクチン接種が円滑に進むよう、市町や関係機関などと緊密に連携し、取り組みを進めている。

 県によると当初予定していた医療従事者などへの接種が6月15日に完了。65歳以上の高齢者を対象とした住民接種は目標の「7月末まで」を達成したという。

 熊野市、御浜町、紀宝町では65歳以上の高齢者に続き、64歳以下の接種や接種準備を進めている。13日現在の状況を聞いた。

 紀宝町では、18日(水)から12~15歳の接種予約を開始する予定。現在は16~64歳の接種対象者5533人のうち、2882人が1回目、2040人が2回目を終えた。

 御浜町は16~64歳の4094人を対象に接種を進め、1回目は1234人、2回目は1142人が完了した。65歳以上は対象者3289人のうち2893人が2回の接種を済ませたが、引き続き、接種希望者の受け付けも行っている。

 熊野市では12~64歳の対象者7807人のうち、1回目は5065人、2回目は3464人が接種した。接種率は1回目が64・9%、2回目は44・4%となっている。

(2021年8月15日付紙面より)

2021年08月15日
16 「持ち直しつつある」  県内経済情勢7月判断  
2021年08月15日
17 「大阪交響楽団」チケット残りわずか  丹鶴ホール開館記念公演  (新宮市 )
2021年08月15日
18 津波避難タワーどう使う?  那智勝浦町  (こども新聞 )
2021年08月15日
19 新聞紙で作ってみよう!  「傘」を工作  (こども新聞 )
2021年08月15日
20 自転車ではヘルメットを  夏休みの交通事故防止  
2021年08月15日
21 三大珍味の黒いダイヤ?  高津気地区で発見か  (那智勝浦町 )
2021年08月15日
22 水着のまま走って逃げる  地震、火災想定した避難訓練  (井田保 )
2021年08月15日
23 硬式球の感触確かめる  野球教室に中学3年生参加  
2021年08月15日
24 今なお残る石垣  【紀宝町】北桧杖の檜杖城跡  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑪ )
2021年08月05日
25 現状鑑み今年も中止 「あげいん熊野詣」 (那智勝浦町)

 平安時代の熊野詣でを現代に再現する「あげいん熊野詣」(同実行委員会主催)の開催の可否を決める会議が3日、那智勝浦町商工会館で開かれ、出席した委員ら11人が意見を出し合った。協議の結果、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き催しの中止が決定した。

 前観光協会に代わり、今回から一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事務局となった。理事長の堀順一郎町長は「昨年より厳しい状況。催しは密になるため、開催は今年も難しいと考えている」とあいさつ。

 開催可否についての協議では委員から「催しの開催は10月。現状では様子を見ていては準備など間に合わないのでは」「ワクチン接種も進んでいる。密を避け、縮小化して実施してはどうか」「やってほしいのはやまやま。しかし、何かあってからでは遅く、開催は難しいという意見も多い」「有事の際にイベントをして結果オーライとなるのは難しいのでは。さまざまな方法を考えて現状に応じたイベントをやるべきでは」「参加は地元で固めて縮小して行うか、オンラインを用いての開催もあると思う」などの意見が上がった。

 長雄正紘実行委員長は「マスクをして大門坂を歩くのは厳しいはず。中途半端には実施せず、中止なら中止とすべき。終息後に本来の形で開催したほうが良いと思う」と話した。

 観光機構の村井弘和事務局長は補助金の活用やイベントを専門とする事業者を巻き込んで持続可能な催しを進めていきたいとした。

 堀町長は「安心安全が重要。来年は現状も変化している可能性がある。イベント会社からは方法などのアドバイスをもらう。もちろん、皆さまにご意見を頂きたい。今はそれに向けての充電期間と捉え、新しい形を検討していきたい」と語った。

 委員からは町民への周知や、中止だけでなく次回のために催しや町のPRも町ホームページなどに掲載すべきではと提案があった。

(2021年8月5日付紙面より)

開催の可否を決めるため実行委員らが集まり会議が行われた=3日、那智勝浦町商工会館
2021年08月05日
26 折り鶴のきいちゃん完成
 紀の国わかやま文化祭に向け  (新宮市 )

 10月30日(土)から開催予定の「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)に向け、市内の3団体が折り鶴によるきいちゃんのモザイクアートを完成させた。

 県民一体となって文化祭を盛り上げることを目的に、同文化祭和歌山県実行委員会が県内の福祉事業所や学校、保育所などと連携して取り組む3大プロジェクトの一つ。

 蓬莱地区民生委員児童委員は文化祭中に市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「手話狂言」をイメージして「演劇」の図柄を選択。サロンなどで地域住民へ協力を募り、回収した約700羽の鶴を清水八重子代表がパネルに貼り付けた。

 新宮市ボランティア・市民活動センター「結夢」は、5・7・5の初句の情景から次の句を想像して句を連ねていく文芸「連句」の図柄を製作。センターを訪れた人々が一羽一羽心を込めて折り、完成にこぎ着けた。

 熊野川町の地域住民らで組織する「チームくまのがわ」は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の中、住民同士が直接会えなくても一緒にできる取り組みを、と参加を決定。普段折り紙をしない高齢者も細かい作業に苦戦しつつ、積極的に協力したという。

 完成したモザイクアートはいったん県が回収し、文化祭期間中に県内の会場で来場者をもてなす。

(2021年8月5日付紙面より)

「連句」(左)と「演劇」のモザイクアート=7月27日、新宮市福祉センター
「チームくまのがわ」が制作したきいちゃん=8月2日、新宮市熊野川町
2021年08月05日
27 一般対象の集団接種開始
 16~64歳未接種者対象に  (串本町 )

 串本町が3日、くしもと町立病院で一般(16~64歳)対象の集団接種を始めた。当初計画した接種順位の最終となる集団接種で、同町は9月末完了を目指して臨んでいる。

 この接種は、6月18日付で対象年齢の未接種者6290人へ発送した案内に基づき実施。先月16日に事前希望を締め切っているがその後も事前希望が届いていて、まずは締め切りまでの事前希望者を年長優先で、その後に締め切り翌日以降の事前希望者の接種を行う流れで対応している。

 締め切り時点での事前希望者数は4142人。対象のうち▽基礎疾患を有する人▽在宅サービス従事者▽保育士等―の計1054人(確定数)は先月17、18日実施の優先接種〈1回目〉に回ったため、残りの3088人を集団接種に充てて日時を通知している。締め切り後の事前希望数は今月3日時点で145人だという。

 集団接種の実施日は基本、火、水、金、土、日曜日としているが週によって行わない曜日があり、平均して週3日程度実施する予定。他方、平日の医師による問診を土、日と同じ3診体制にし、1時間当たりの接種頻度を120人に上げて対応している。

 同町は年長優先のおおよその目安を予定として公式ホームページ上で公表しているが、福祉課の中田匠課長によると締め切りまでの事前希望者については2回目も含めて9月中に接種できる(予定が繰り上がる)見込み。「締め切り後の事前希望者も含めて、9月末までに一般対象の集団接種を完了できれば」と話している。

 同町が接種しているワクチンはファイザー社製。接種可能年齢の引き下げに伴う12~15歳への接種は未定。今しばらく状況を見て実施の有無を判断したいとしている。

 集団接種初日に1回目を受けた林貴子さんは、町外に出ている子どもと会える状況を保つため接種を希望したそう。「やっと打てたかなという印象」と進展を喜んでいた。

(2021年8月5日付紙面より)

平日の問診を3診体制に増強して一般対象集団接種を開始=3日、くしもと町立病院
2021年08月05日
28 退任自治会長に感謝状
 新宮市の川合啓介さん  (和歌山県 )

 和歌山県は、退任した自治会長に知事感謝状を贈呈した。東牟婁振興局管内の対象者は6人。3日には地域振興部の吉川暢泰副部長らが新宮市新町の川合啓介さん(63)の元を訪れ、「今後とも健康に留意され、後進に経験をお伝えいただければ」と賞状と記念品を伝達した。

 県では毎年、長く自治会活動において活躍し、地域の発展に尽力した人に対し感謝状を贈っている。本年度の対象者は48人(うち物故者8人)。

 川合さんは1989年、25歳の時に相筋第二町内会長に就任。以降、通算16年6カ月にわたり同町内会長を務めてきた。「生まれ育ち、親しみ深く大好きな町内。自分のできる限りのことをさせてもらいたいと思った」と話し、「みんな楽しく、でも負担にならないような運営を心掛けてきました」と振り返る。

 例に漏れず高齢化が進む町内の現状に言及。「かつては祭り(熊野速玉大社例大祭)の時には町内も神輿(みこし)や踊り、若いお母さんたちが創作踊りで参加してにぎわっていた」と当時を懐かしみつつも「時代は変化する。隣近所が寄り添って、静かに安全に生活できれば、そんな思いでやってきました」。

 助け合い、支え合う。「古き良き日本」の姿を生まれ育った町内に映す川合さん。「役員さんは自分より若い人ばかり。その人たち中心に盛り上げていってくれたら。これからも自分にできることをお手伝いさせていただきたいと思う。みんなが安心して楽しく暮らせる町内であってほしいですね」。笑顔でそう語り、後進に期待を込めた。

  □     □

 管内で感謝状の贈呈を受けたのは、次の皆さん。

▽川合啓介(相筋第二町内会、新宮市)

▽馬欠場利喜夫(中央通り町内会、新宮市)

▽瀧口定延(大桑区長、古座川町)

▽根木芳久(成川区長、古座川町)

【物故者】

▽西山 勝(西赤木区長、古座川町)

▽野口 晃(小森川区長、古座川町)

(2021年8月5日付紙面より)

感謝状を受け取った川合啓介さん(左)と吉川暢泰副部長=3日、新宮市新町
2021年08月05日
29 脇地祥太君が近畿へ
 県中学校総体剣道競技の部  
2021年08月05日
30 おしゃれなアクセサリー  ひまわりサロンで作る  (紀宝町 )
2021年08月05日
31 柔道女子は個人、団体で全国へ  県中学校総体で上位に入賞  (矢渕中 )
2021年08月05日
32 県内各地で巡回パネル展  8月は北方領土返還運動全国強調月間  
2021年08月05日
33 地元昆虫で新たな感激 身近な昆虫の観察会 (宇久井ビジターC)
2021年08月05日
34 感染防止のため臨時閉鎖  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2021年08月03日
35 「めっちゃうれしいです」
 野澤さんが「審査員会特別賞」  (わたぼうし音楽祭 )

 「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)が1日、オンラインで開催され、新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町のグループホームで暮らす野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」が見事、審査員会特別賞に輝いた。

 障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で開催されている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に引き続きインターネット上での開催となった今年の音楽祭には、全国各地から「作詩の部」「作詩・作曲の部」合わせて680点の作品が集まり、野澤さんは初の応募で8組のファイナリストの1人に選ばれていた。

 知的障害があり、同作業所でパンを焼く業務に従事する野澤さんは8組中5番目に登場。事前に音楽祭スタッフが施設を訪れ撮影した、ギターを弾きながら伸びやかに歌い上げる野澤さんの姿や、パンを焼く様子、在住する太地町のまちの様子などが画面に映し出された。同作業所には野澤さんの両親や関係者、利用者などが手作りの応援うちわを手に音楽祭の様子を見守った。

 8組の発表後にオンラインによる投票や審査が行われ、野澤さんは「わたぼうし大賞」「文部科学大臣賞」こそ逃したものの、次点ともいえる特別賞に。審査員は「審査員の中で一番話題になった曲」などと講評した。

 結果を受け、母の宮子さんは「結果発表の時は緊張した。息子のために多くの人が駆け付けてくれた。皆さんの応援のおかげ」。野々管理者は「応募した時は入選するとも考えていなかった。とてもうれしい」。

 応募に当たり、野澤さんを全面的にサポートした、フォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんは「本人らしさが出ている。彼独自の発想を大事にした」と述べ、野澤さんと喜びを分かち合った。

 7日(土)にはCD「野澤大輔 THANKS TO YOU」を発売する野澤さん。「(結果は)めっちゃうれしい。『僕の一日』はCDにも入っているのでぜひ聴いてください」と笑顔で話した。同日に太地町地域福祉センター「梛」で発売記念ライブも予定しているという。

 CDおよび記念ライブに関する問い合わせはワークショップゆう(電話0735・31・2336)まで。

(2021年8月3日付紙面より)

野澤大輔さん(中央)が特別賞に選ばれた=1日、新宮市佐野
2021年08月03日
36 夏休み中、教室などで工事進む
 矢渕中学校大規模改修  (紀宝町 )

 老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が進み、夏休み中の現在、これまでの15人から50人体制に作業員を増員し、管理教室棟を中心に工事を実施している。

 現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画。工期は12月末までを予定している。

 管理教室棟は屋上防水工事が完了し、現在はバルコニー防水工事に取り掛かっている。外部改修工事は外壁の補修作業などが完了し、防水塗装作業を実施。内部工事は各階の床、壁、階段の補修、壁や天井の塗装改修、階段昇降機の撤去、トイレ改修に着手した。

 既設の照明器具、黒板、ロッカー、下足箱、第1理科室の理科実験台の撤去のほか、玄関サッシの取り付けも行っている。技術室棟は外壁部の強化ガラス、LED照明への取り替えが完了した。

 今後、管理教室棟は屋根、庇防水改修工事として、引き続きバルコニー防水工事などを実施する。

 町教育委員会では「引き続き、矢渕中学校関係者をはじめ、工事請負業者、設計監理業務委託業者など関係機関と連携し、安全確保などに細心の注意を払いながら進めていきます」としている。

(2021年8月3日付紙面より)

作業員を増員して教室内でも作業=紀宝町鵜殿
大規模改修工事が進む矢渕中学校
2021年08月03日
37 区の避難場所使いやすく
 くしもと寿会が除草奉仕  (串本町 )

 串本町の串本第1老人クラブ「くしもと寿会」(前芝雅代会長)が7月31日早朝、矢の熊区の津波緊急避難場所の除草などに奉仕し、いざというときに使いやすい状態へと整えた。

 この場所は、海岸側から矢の熊踏切を渡った先の谷あいに位置。南海トラフ巨大地震時の想定津波高を越える海抜22㍍の旧耕作地を所有者から借りて設けている。

 埋め立て地の大水崎区に続く町の整備でコンクリート舗装の避難路が付き、後に地域の高齢化への配慮として手すり、夜半の避難を想定し誘導灯も付いた。矢の熊区もこの場所に防災倉庫を据えて備蓄を進め、来る有事に備えている。

 他方、借りている場所は裸地の状態で管理。土は締まっているが旧耕作地とあって時期相応に草木が生えて使いにくくなるため、串本寿会が必要時におおむね月1回の頻度でこの奉仕をするところとなっている。

 この日は前芝会長ら会員有志12人が奉仕に参加。真夏の暑さを避け午前6時から刈り払いをして草木を取り除くなどした。この奉仕を始めるきっかけとなった元会長の井城富恵さんは整備後の点検を兼ねた活動と位置付け、「コロナで気も沈みがちな時でもできることはある」と参加した会員有志を鼓舞。前芝会長は「井城さんの姿勢で手すりや誘導灯などの整備が進んだ」とその果敢さに一目置き、他の会員有志と共にその思いに続いた。

 「こうして活動をし、点検で見ているから(役場へも)あれこれと言える」と井城さん。この日はもうひと頑張りで、さらに高い所に設けている津波緊急避難場所の点検を呼び掛け行動した。

(2021年8月3日付紙面より)

矢の熊区の津波緊急避難場所の除草に励むくしもと寿会の会員有志=7月31日、串本町串本
2021年08月03日
38 市職員の陽性が判明
 窓口利用者などに連絡呼び掛け  (新宮市 )

 新宮市は1日、市役所の税務課職員1人(50代女性、同市居住)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市は新宮保健所立ち会いの下、同日に職場および庁舎内共有スペースを消毒。税務課職員は2日は出勤せずPCR検査を受検するとのこと。

 当該職員は7月31日、県のクラスター発表を受けPCR検査を受検。同日に陽性が判明し8月1日に入院した。症状はなく、感染可能期間中の先月26日から30日にかけて出勤し勤務を行ったという。濃厚接触者は新宮保健所で調査中。

 市では、7月26~30日の間に税務課窓口を利用した人で体調に異変などがある人は市保健センター(電話0735・23・4511)まで連絡するよう呼び掛けている。

  □     □

■田岡実千年市長コメント

 7月31日、本市職員1名が新型コロナウイルス感染症に感染していることが確認されました。市民の皆さまに新型コロナウイルスの感染防止にご協力をいただいている中のことであり、大変重く受け止めています。

 8月1日には新宮保健所の立ち会いの下、職場および庁舎内共有スペースの消毒を行いました。また、税務課職員については、8月2日は職場には出勤せず、PCRを受検します。

 新宮市役所では、窓口や執務室への飛まつ防止パネルの設置や各出入り口などへの手指消毒薬の設置を行っており、職員についても、マスク着用、手洗いなどを行っているところであり、今後も引き続き、感染防止対策を徹底し、業務を継続してまいります。

 市民の皆さまにはご心配とご不安をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

 なお、7月26日から7月30日の間に、税務課の窓口を利用された方で、発熱や風邪の症状などがある方は、新宮市保健センターまでご連絡をお願いします。

(2021年8月3日付紙面より)

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