各地区で盆行事営む (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦初精霊送り実行委員会(大嶽勝司委員長)は16日、同町築地の勝浦漁港で勝浦地区の初精霊送りを営んだ。参列した遺族らは手を合わせ、初精霊船を見送った。この日は天満地区など、町内各地でも初盆行事が営まれた。
勝浦地区では1955(昭和30)年に当時の青年会が、海を汚さない配慮から合同での行事を始めたという。現在は同実行委員会が中心となり、勝浦6区の区長や運営委員が協力。海翁禅寺、正念寺、法泉寺の住職が出仕し、地域挙げての盆行事となっている。
昨年に引き続き、アルコール消毒やマスクの着用に加え、各世帯最少人数での参列、一般焼香は行わないなど新型コロナウイルス感染症対策を呼び掛けた。
今年の初精霊は44柱だった。住職らの読経が始まり、各世帯の代表者が焼香を行った。灯籠を乗せて進む初精霊船に遺族が静かに手を合わせ見守った。
実行委員会の高齢化などに伴い、今年から追悼花火は業者に依頼。10分間の打ち上げ花火が町の夜空や海を照らした。
大嶽委員長は「雨も降らず、天気がもってくれて良かった。無事に終えることができて安心しました」と語った。
(2021年8月18日付紙面より)
パラリンピックの採火式 (熊野市・南郡 )
24日(火)に開幕する東京2020パラリンピックの聖火の種火を採る三重県採火フェスティバル「採火式」が14日に紀宝町、15日に御浜町と熊野市で行われた。三重県内の各市町で採火された炎は15日に「三重県の火」として集火し、東京に向けて送り出された。
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紀宝町の採火式「きほうの火~絆・思いやりの灯(ともしび)~」は、町福祉センターで開催。就労継続支援B型事業アプローチの利用者6人と町社会福祉協議会の木下起査央会長、役場職員が参加した。
火打石で火種をおこし、利用者6人のキャンドルにともした火をたき火台に移した。その火を木下会長がランタンに点火し、「すべての人の絆が深まれば」との思いを込めた「きほうの火」が誕生した。
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御浜町は役場庁舎内でパラリンピックの「聖火」と三重とこわか国体・三重とこわか大会の「炬火(きょか)」を灯す採火式を行った。
町身体障害者福祉会の蛇端恵会長、町社会福祉協議会の川本集一会長らが出席。大畑覚町長が、町パラリンピック聖火「みはま未来への火」のサブタイトル「挑戦への感動は、ぼくらの夢への一歩」を考えた村井孝徳君(阿田和中3年)に最優秀賞の賞状と記念品を送った。優秀賞、町長賞も表彰した。
庁舎玄関前でミカンのバイオ燃料で点火した火を聖火と炬火にともし、庁舎内までリレーした。大畑町長は「パラリンピック、国体に出場する選手には最高の力を発揮してもらいたい。スポーツを通じて絆が結ばれることを期待する」と話していた。
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熊野市では有馬町の「道の駅熊野・花の窟(いわや)」(お綱茶屋)で採火式があった。あいにくの雨とあって、敷地内にテントを張って会場を設営。市身体障がい者(児)連合会の森岡寛佳会長や市内10福祉サービス事業所の職員ら14人が出席した。
一般観光客を含め約30人が見守る中、事業所の職員2人が火打ち石を使って麻の糸くずに着火。ランタンに移して記念写真撮影後、神々の故郷から思いを込めた「熊野の火」は、森岡会長らによって県総合文化センター(津市)へ運ばれた。
(2021年8月18日付紙面より)
兄弟そろって予選突破 (日本クラシック音楽コンクール )
新宮市在住の下古谷奏明(かなめ)君(近畿大学附属新宮中3)と律武(りつむ)君(同高2)兄弟が、14日に和歌山県民文化会館小ホールで開催された「第31回日本クラシック音楽コンクール」において、2人そろって予選突破の快挙を果たした。2人は10月に大阪府で開催される本選に出場する。
同コンクールは、日本クラシック音楽協会が1991年から主催している、クラシック音楽のソロ、アンサンブルのコンサート。予選会、本選会は47都道府県のホールで開催しており、任意の自由曲で参加することができる。予選では部門は学生、一般関係なく審査され、その中で高得点を得た出場者だけが本選に進むことができる。
律武君は中学3年の時、得意のユーフォニアムで同コンクールに初めて出場して以来、3年連続の予選突破。奏明君は今年初めての挑戦で、兄・律武君のピアノ伴奏に合わせて奥深いチューバの音色を響かせた。
2人とも父・智久さんの影響で那智勝浦吹奏楽団に所属。今月10日に和歌山市で開催された第57回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で金賞を受賞し県代表に選ばれた近大附属新宮中高吹奏楽部にも在籍しており、クラブ活動と両立して練習を重ねてきた。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から関係者のみの無観客で開催されたクラシック音楽コンクールには、中学2年から一般の13人が出場。奏明君は「正確な音程感、重厚な音色、素晴らしい」「丁寧な良い演奏」、律武君は「美しい音色」「フレージング、ダイナミクスのコントロール、いずれも高い技術を持っている」などと講評を受け、それぞれ高得点を得た。
結果を受け、奏明君は「楽しく演奏できた。いつでも練習できたのは父と兄のおかげ」。律武君は「無事に突破できてほっとしている。審査講評で頂いた課題を見直し、本選につなげていきたい」と力を込める。
コンクールの前日に誕生日を迎えたという智久さんは「いいプレゼントになりました。本選でもいい演奏をしてほしい」と期待を込めた。
(2021年8月18日付紙面より)
成人式実施の考えを公表 (串本町 )
串本町が16日、来春の民法改正後も20歳を対象にして成人式を実施する考えを公表した。
成年年齢を現行の20歳から18歳へと引き下げる民法の改正は2022年4月に施行される。これにより在り方が変わる慣習の一つが成人式で、改正が決まって以降、各市町村単位で現行の形をどうするかで議論が進む状況にある。
串本町は現行で1月3日を期日とし、その年度に20歳を迎える世代(同級生が2カ年に分かれないよう4月2日から翌年4月1日までの枠組みで対象を選んでいる)を招いて開く形を取っている。民法改正後も20歳を対象に実施する主な理由として▽18歳の大半が高校生であり進学や就職など人生選択の極めて多忙な時期にあたる▽飲酒や喫煙などの年齢制限は引き下げとならず引き続き20歳が重要な節目となる▽18歳に改めると初年度に限り18~20歳が招待の対象となるがそのための会場の確保や運営が困難―を挙げている。
4カ月半後に実施予定の「令和4年成人式」は改正前となるため、現行の形とする。同町教育委員会教育課によると対象は01年4月2日から02年4月1日に生まれた男女で、住民基本台帳に基づき139人(男74、女65)へ案内を送付する予定。他に送付の枠から外れたが同町にゆかりがある対象者の出席希望も受け付けるという。
「令和3年成人式」は新型コロナウイルス感染症の影響で延期するも式典挙行のタイミングを見いだせず、最終的に記念品の送付や貸衣装などのキャンセル料補助などの対応を取った。「令和4年成人式」は現状、実施する前提で準備を進めているが挙行は期日直前の同感染症の情勢を見ての判断となりそうな状況だ。
令和5年の成人式は改正後となるため、公表した考えに基づき期日を変えず実施する見込み。法律上の成年年齢が変わるため、式名を20歳の節目にふさわしい名称に改める予定としている。
(2021年8月18日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)瑞鳳殿で13日、水害パネル展「過去・現在・未来『蘇』―生きる原動力―」が始まった。9月5日(日)まで。入場無料。午前9時~午後4時。
2011(平成23)年の紀伊半島大水害から10年。1889(明治22)年の明治の大水害(十津川大水害)など、熊野地方ではこれまで幾多の自然災害に見舞われてきた。同大社では、十津川大水害により旧社地(大斎原)の社殿は多くが流出。約1年8カ月後に、水害を逃れたた四社を現在の場所に遷座した。
今回のパネル展では、明治から平成に起きた水害に関する当時の写真や新聞、古地図、絵はがき、日記など、98点の貴重な資料を展示。
十津川大水害の際に同大社から流出し、串本町の橋杭岩で発見。1939(昭和14)年に約50年ぶりに同大社に戻ってきた「日本第一熊野本宮三神尊像版木」も展示されている。
パネル展開催に当たり、九鬼宮司は「多くの自然災害に見舞われながらもたくましく向き合ってきた人たちによって熊野はつくられている。現在のコロナ禍において、時代時代の災害を振り返る中で人々が力を合わせ、自然に向き合ってきたかを再確認してほしい。災害の恐ろしさ、厳しさ、そして命の大切さを、蘇(よみがえ)りの地、再生の地から発信できれば」と来場を呼び掛けている。
同所では、29日(日)午後1時30分から、パネル展に36点の資料を提供した、熊野学研究委員会などの委員を務める中瀬古友夫さんによる講演会「古書から見える当時の水害」を開催する。入場無料。定員は60人(先着順)。新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては中止や変更となる場合がある。問い合わせは同大社(電話0735・42・0009)まで。
(2021年8月14日付紙面より)
海図150周年を記念し (那智勝浦町 )
日本が海図作成のための近代的水路業務を開始して150周年の節目に当たり、那智勝浦町下里の第五管区海上保安本部下里水路観測所(橋本友寿所長)は、明治時代から現在までの熊野地方沿岸の海図のパネル展を予定している。9月18日(土)の施設公開に合わせて実施する予定で、新型コロナウイルス感染対策のため事前申し込みが必要だ。
海図とは海岸線や水深、暗礁、海底の地質、海中の障害物、灯台などの航路標識を記載した「海の地図」。タンカー船やクルーズ船、漁船などの安全な航行や海洋開発などのために利用されている。
日本沿岸には江戸末期から通商を求める諸外国の船が出没するようになり、独自に沿岸の測量をするようになった。明治政府は諸外国に対抗し、海洋権益を確保するためにも日本独自の近代的測量技術を用いた海図作成に乗り出し、1871(明治4)年に兵部省海軍部水路局を設置。海洋調査から海図作成までを一貫して行う水路業務が開始された。
熊野地方の海図として(現存資料で確認できるうち)最も古い物は、82(明治15)年に発行された「海圖(かいず)第62號(ごう) 自田邊至尾鷲(たなべよりおわしにいたる):日本南岸」である。
現在の海上保安庁海洋情報部でも新たな技術を導入しながらさまざまな測量調査や海図の更新が行われている。その中でも下里水路観測所は、海上保安庁唯一の「人工衛星レーザー測距観測」を行う施設であり、国内で製作される全ての海図の基となる本土標準点を求めるための測量業務をしている。
パネル展では、1902(明治35)年に作製された海図「勝浦湾及近海」から最新版までの数点を展示する他、「日本近海3D海底地形図」や東海・紀伊沖の海底地質構造図など解説付きで見ることができる。
パネル展は昼の部(午後4時~5時)で観覧でき、定員は先着15人。対象は和歌山県の新宮・東牟婁郡内および三重県紀宝町、御浜町、熊野市の在住者に限る。高校生以下は保護者同伴。夜の部(午後8時~9時)では人工衛星レーザー測距観測の実演や月・星空の観望も予定している。
申込受付期間は9月13日(月)~17日(金)の午前9時~午後5時。申し込みは同所(電話0735・58・0084)まで。
(2021年8月14日付紙面より)
16日から先行販売を開始 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、「ロケットサイダー」を商品化した。株式会社オカザキ紀芳庵(岡崎悦也代表)=橋本市=と共同開発した商材で、330㍉㍑瓶入り、1本275円(税込み)。16日(月)から同協会の串本事業所や古座事業所窓口で先行販売を始め、同社経由で県内の道の駅などへも販路を広げてゆくという。
串本町独自のロケットロゴ「スペースタウン串本ロゴ」を活用した商材開発の第2弾。同町が2月に実施したイベント「宇宙ウイーク」で同ロゴを発表以降、打ち上げの機運を高める商材開発のモデルケースとして商品化を進めてきた。同社は県内に土産物の販路を広げる食料品卸売業社で、同協会はそのノウハウを借りるべく共同開発を申し入れたという。
試飲も重ねて仕上げた「ロケットサイダー」は、ご当地飲料としての特色を出すためポンカン風味のフレーバーを使用(無果汁)。かすかに白色を帯び、幼い子どもも無理なく味わえるようにと微炭酸仕立てにしている。
容器を瓶としたのは、各地のご当地サイダーの傾向を踏まえた同社からの提案だという。同協会は同ロゴの中から大漁旗のデザインを選んでラベルを制作した。商品像が固まったところで受注対応をしている中京サインボトリング協業組合へ製造を発注。初回生産分として2万本がこのほど納品された。
当初は地元産業の追い風になればと考え果汁入りも検討したが、製造行程上の難しさがあったため断念。宇井晋介事務局長は「モデルケースとして今後の商品開発のきっかけになればと思う。まずは2万本。同社の販路開拓も得ながら完売を目指していきたい」と意気込みを交えて語った。
同協会は同町と株式会社モンベルの包括連携協定を生かし同ロゴ入り機能性Tシャツの商品化も目指していて、第3弾の位置付けで近々達成する見込みという。
問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。
(2021年8月14日付紙面より)
新宮市のタウンガーデン
新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、まるで雪が積もったかのようなハツユキソウの白い葉が、道行く人に涼をもたらしている=写真(12日撮影)。ヤナギハナガサ(サンジャクバーベナ)の紫色と織りなす調和も美しい。
ハツユキソウは北アメリカ原産の一年草。夏になると葉の中に埋もれるような感じで黄緑色の花を咲かせる。
開花の頃、頂部の葉に白い斑が入り、雪が積もっているように見えることから名前が付いた。別名「ミネノユキ(峰の雪)」。英名は「スノー・オン・ザ・マウンテン」と、いずれも涼を感じさせる名前だ。
(2021年8月14日付紙面より)
検査経て引き渡しへ (新宮市 )
10月3日(日)に開館を迎える新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」は7月31日、工期最終日を迎えた。完成検査に合格し次第、正式に市に引き渡しとなる。
市によると、現在、備品などを搬入する引っ越し作業が進んでおり、大型備品はすでに搬入済み。来週からは図書の搬入を進めていくという。
当初、9月ごろを予定していた観光バス駐車場周辺のロータリー部分の整備も同日に完了。第1(86台)、第2(94台)、観光バス(5台)の各駐車場の整備も終わり、施設の全貌がほぼ明らかとなった。
なお、これまで観光駐車場として利用されていた観光バス駐車場は現在利用不可となっており、市は旧市民会館跡の第2駐車場を一部、供用開始とするか検討を進めているとのこと。
検査では指摘箇所があれば手直しを実施し、お盆までの引き渡しを予定している。今後は、施設に隣接する、経年劣化が進む丹鶴体育館の改修工事を進めていくという。
なお、ホールの貸館については本年度中の予約率は63%で、10~12月の土・日曜の予約率は100%となっている。
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■市民対象に施設内覧会
市は施設完成に伴い、27日(金)、28日(土)、29日(日)に施設内覧会を開催する。市民限定。事前申し込み不要。
27日は午後1時~4時。28、29日は午前10時~午後4時。各日とも最終受け付けは午後3時30分。市は内覧会の開催に関して、新型コロナウイルス感染症の状況を慎重に検討し判断していくとしている。
来場の際はマスク着用や手指消毒など、コロナ感染防止対策を徹底した上で検温や名簿記入などに協力すること。発熱や体調のすぐれない人は来場を控える。短時間に入場者が集中した場合は一時的に入場を制限する場合もある。
駐車場に限りがあるため、できる限り公共交通機関を利用すること。3密(密閉・密集・密接)を避けるため、各諸室への入室はできない。
(2021年8月1日付紙面より)
里地区の津波避難タワー (那智勝浦町 )
那智勝浦町は今年3月末に完成した同町宇久井里地区の津波避難タワーで7月30日、夜間説明会を実施した。発生が懸念される地震や津波などの災害に備え、参加した区民約20人は実際に設備に触れるなどして使用方法を学んだ。
タワーは同地区の一部が津波避難困難区域であることから、一時避難場所として建設された。鉄骨造で高さ9㍍、床面積が53・95平方㍍、収容人員は約100人。想定浸水深は三連動地震で約1・9㍍、巨大地震で約4・9㍍の仕様となっている。
6月28日には堀順一郎町長も出席し、現地説明会が行われた。その際にタワー近くに住む山本明さんらから「夜間に解錠して設備を使用する訓練を実施すべきでは」との声が上がり、今回の夜間体験会の実施に至った。
初めに職員が設備について説明。区民が扉の解錠方法や照明の点灯、着替えやトイレの際に使用するポップアップテントの設置、ビニールシートによる簡易的な屋根づくりに取り組んだ。
町防災対策室の増田晋室長は「町内には多くの避難困難地域がある。津波が発生しなかったとしても、まず避難が重要となる。自分の身を守る自助が大切となるので多くの区民の方々が参加してくれてありがたい」と話した。
里一区の土井正治区長は「何回も繰り返し訓練しないといざというときに使用できないので今後も訓練は必要になる。地震や津波はいつ発生するか分からない」。
タワーについては「われわれの世代で大きな災害が発生しなかったとしてもタワーは今後も残る。そのために訓練の内容やタワーについて子や孫に伝えることになる。次の世代にも引き継がれ、絶対に役に立つ」と締めくくった。
(2021年8月1日付紙面より)
第1回紀宝警察署協議会
令和3年度第1回紀宝警察署協議会が7月27日、同署であった。濱口裕史署長は「県内ではストーカーやDV、特殊詐欺が増加している。皆さまの協力を得て警察署運営を進めたい」と述べた上で、6月末現在の管内概況を説明した。
協議会は、県内全18警察署にそれぞれ2001年6月から設置。同署では御浜町の鈴木嘉将さん、南慶造さん、紀宝町の大峪やす子さん、山中富行さん、熊野市紀和町の星山美穂さんが委員を務めている。
濱口署長は管内の人口が1万9900人で高齢者が7812人、高齢化率は39・3%と説明し「犯罪や交通事故の防止にご理解いただける活動を続けたい」と述べた。
人身安全関連事案ではDV5件(前年比4件増)、ストーカー4件(同3件増)、児童虐待、高齢者虐待各が1件あった。少年犯罪はなく、補導は3件で前年比21件の減となった。刑法犯認知件数は28件で前年比29件減。窃盗が18件で全体の6割を占めた。
交通事故は127件で前年より10件減少。死亡事故は昨年から発生していない一方、国道42号での事故が多く「速度超過や信号無視、飲酒運転の取り締まりを強化している。横断歩道における歩行者優先の徹底にも取り組んでいる」と示した。
委員からは「紀和町内で信号機が撤去され、地区住民から不安の声が上がっている」「小中学生の交通事故防止対策をお願いしたい」「紀宝バイパスで信号無視の車が多い」などの意見、要望があった。
(2021年8月1日付紙面より)
紀の国わかやま総文2021 (那智勝浦町 )
第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)が開幕した。那智勝浦町の体育文化会館では7月31日、8月1日に将棋部門、3日(火)、4日(水)に囲碁部門が開催され、地方予選を勝ち抜いた全国の高校生棋士たちが対局に臨む。
高校総文は「文化部のインターハイ」とも呼ばれる高校生最大の文化の祭典で、6日(金)までの7日間に、県内10市町で22部門が開催される。本年度の大会テーマは「届けよう和の心 若葉が奏でるハーモニー」。文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟、和歌山県、県教委など主催。
大会では新型コロナウイルス感染対策として2週間の健康観察を実施し、会場でのマスク着用や手指消毒を徹底。2階観覧席でも座席数を半分にして3密回避に努めた。
将棋部門では、尾谷仁史審判長による規則確認に続き、高校生棋士たちが真剣なまなざしで対局を開始。トーナメントによる個人戦、団体戦を勝ち上がっていった。新宮市・東牟婁郡からの参加選手はいないが、県立新翔高校の生徒らがボランティアで大会運営に協力した。
(2021年8月1日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
県スポ少大会サッカー競技