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【検索ステータス】 
2021年08月28日
1 秋間さん、二神さんを表彰
 令和3年度観光功労者  (新宮市観光協会 )

 新宮市観光協会(里中陽互会長)は26日、同市徐福の熊野御坊南海バスで本年度の観光功労者表彰の表彰式を開いた。

 表彰は例年、総会時に実施しているが、昨年と同様に新型コロナウイルス感染症の影響で書面会議となったため、会場を設けて開いた。

 観光功労者表彰を受賞したのは三重交通株式会社南紀営業所運転士の秋間慶道(あきま・やすみち)さん(56)、熊野御坊南海バス株式会社総務担当課長代理の二神一史(ふたがみ・かずふみ)さん(40)。

 秋間さんは入社以来、バス運転士として15年にわたり、無事故を継続中。熊野地域と名古屋、東京を結ぶ長中距離路線をはじめ、貸切バスの経験も豊富で観光客誘致の一助として貢献している。

 二神さんは事務員として入社し、定期観光バスなど熊野地域への観光旅客の誘致に尽力している。利用客一人一人に親切丁寧に対応し、ほかの社員の模範となっているという。

 里中会長はコロナ禍の現状に触れ、「現在もコロナ禍で観光は大きな影響を受けており、一日も早くこの災禍を乗り越え、事態が収束された際には新宮市の観光再興に向けて鋭意努力し、ピンチをチャンスに変えていきたい」。

 受賞者に対しては「本日、表彰された秋間様、二神様は地域観光の発展に貢献されました。おめでとうございます。今後も培った知識、経験を発揮し、新宮市の観光振興にご尽力賜りますようお願い申し上げます」と話した。

 受賞者を代表して秋間さんが「本日は晴れの席で表彰いただきありがとうございました。この受賞を励みに、魅力ある新宮市のイメージアップのため、微力ですが業務に精進していきます」と謝辞を述べた。

(2021年8月28日付紙面より)

里中陽互会長(中央)から表彰された二神一史さん(左)と秋間慶道さん=26日、新宮市の熊野御坊南海バス
2021年08月28日
2 環境に優しい活動を
 女性部が新聞紙でエコバッグ  (古座川町商工会 )

 古座川町内の一部店舗では、購入した商品を新聞紙で作ったエコバッグに入れてくれる。バッグは町商工会(佃奈津代会長)女性部員の手作りで、買い物客からも喜ばれている。

 新聞紙を使ったエコバッグ作りは、環境に優しい活動をしようと2010年ごろから始まった。当時の部員全員でバッグの作り方を覚え、町の「桜まつり」や「秋まつり」などのイベントで物販をする際にレジ袋の代わりとして使うようになった。同部は11年に商工会女性部主張発表大会でこの活動を発表。全国大会に出場し優秀賞を受賞した。

 バッグは350㍉缶を6本程度入れることのできる丈夫な作り。表面や持ち手には彩りの良い写真などが出るように折り、見える部分には暗い記事を使わないことにこだわっている。

 町内の店舗で使われるきっかけとなったのは20年に道の駅一枚岩monolith(モノリス)が新装開店した際、同部からモノリスへエコバッグの提供を申し出たことだった。今ではモノリスをはじめ道の駅虫喰岩や道の駅瀧之拝太郎、もりとよ商店などで利用されている。また、同年に町が新型コロナウイルス感染防止への緊急措置として町内にマスクを配布する際にも使われた。

 女性部長を務める佃会長は「ナイロンがごみになると嫌だと思い、身近なところから環境に優しいことをしたいと始めました。お客さまにも好評で、袋だけ欲しいという人もいたほど。その反応が励みになって継続できています。新聞をただ捨ててしまうならば活用したい。ここまで愛されるバッグになるとは想像しておらず、ありがたいことです」。

 活動に取り組む部員の小原惠子さんは「最初は不器用でしたが、やり出したら夢中。きれいな色を見ると折りたいなあと思うようになりました」とほほ笑んだ。

(2021年8月28日付紙面より)

新聞で作ったエコバッグを手にする佃奈津代会長(左)と小原惠子さん=25日、古座川町商工会館
2021年08月28日
3 アカウミガメの卵がふ化
 下里・大浜海岸のふ化場で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の大浜海岸にある玉の浦リップルズクラブ(掛橋郁雄会長)のふ化場で26日夜からアカウミガメの卵のふ化が始まり、翌日朝までに34匹の元気な子ガメがかえった。

 同クラブは町立下里小学校の育友会OBによって結成され、子どもたちに地域の歴史や文化、自然について伝えていくためにさまざまな活動を展開してきた。中でも太田川河口にある大浜海岸に産卵に来るウミガメの保護は30年近く続いている。

 当初は砂浜での自然ふ化を目指していたが、波による砂州の増減が激しく、台風による増水で卵が流出してしまうという厳しい自然環境のため、現在では海岸にあるふ化場で卵を保護している。

 今回ふ化したのは6月29日に産卵が発見された卵で、ふ化場への埋め戻しには海洋学習や海岸クリーン作戦に取り組む下里小の5、6年生も協力した。同海岸では7月22日にも産卵が確認されており、卵は同所で大切に保護されている。

 ふ化を確認した会員の湊久和さんは「お盆に降り続いた雨で砂の温度が下がり、ふ化まで少し日数がかかった。埋め戻した卵の数が115個なので、数日かけてもう少しふ化する可能性もある。海で元気に育ってほしい」と話していた。

(2021年8月28日付紙面より)

かえったばかりの子ガメ=27日、那智勝浦町下里
2021年08月28日
4 中川さんと髙塚君が好成績
 全国高校レスリング選手権大会  
2021年08月28日
5 安心・安全な流通目指し 広域市町村圏事務組合議会が定例会 (新宮公設市場)
2021年08月28日
6 「犠牲者供養の花火になれば」  リモートで観覧呼び掛け  (供養花火をする会 )
2021年08月28日
7 みんなでいこれ「丹鶴ホール」  「初舞台体験」応募呼び掛け  (新宮市 )
2021年08月28日
8 「本のリサイクルフェア」始まる  29日まで、御浜町中央公民館で  
2021年08月28日
9 最大の課題はコロナ対策  一見勝之候補(58)無・新  (三重県知事選 )
2021年08月28日
10 選手6人が自己記録に挑む  陸上競技「記録チャレンジ会」  (相野谷中 )
2021年08月28日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月28日
12 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第39回】取り過ぎないを意識して!  

 何度もお話ししてますが、「楽しく話しながら食べる」ということは本当にとても大切です。何を食べるより、どう食べるか。それが、子どもの自己肯定感や心身の健康を育みます。

 でも、もう一つ絶対に意識してほしいことがあります。それは、「取り過ぎない」を教えることです。今は食に関する情報がとにかくあふれています。糖質や脂質は今では悪者のように扱われていますが、良いものとされている、タンパク質だって、取り過ぎはよくありません。全ての食品が取り過ぎはよくないのです。

 多くの家庭で意識されているのが食品添加物の取り過ぎではないでしょうか? 添加物をできるだけ取らせまいと、無添加のものを選んでいる方が多いと思います。ただ、これはリスクはかなり低いと私は考えています。なぜなら添加物は、厳重に管理されているからです。食品に添加するものですから、加工段階で、使う量が調節できます。そして、日本では食品安全委員会が徹底して使っていい量を決定し、各メーカーはそれを守っています。ただ、もちろん取り過ぎはよくありません。食品安全委員会が決めている添加物の量は、一般的に摂取するであろう量を想定して計算されているので、過剰摂取は、想定されていないんです。〇〇にハマったから、一日中こればかり1週間食べ続けているといったことは避けなければいけません。

 逆に天然由来のものや、植物性のものは体にいい!と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。例えば、魚介や海藻類にはセレンという栄養素が含まれています。人の健康にはとても重要で不足すると心筋障害・消化器に悪影響を与えるといわれています。ですが、これも過剰摂取すると爪の変形や脱毛・胃腸障害・神経障害などさまざまな症状につながるのです。どんな栄養素も不足し過ぎも取り過ぎも良くないのです。サプリメントなどで過剰摂取したりするのは、本当に危険です。

 最も恐ろしいのは塩です。日本人は食卓でかなりの塩を摂取しています。厚生労働省によると、日本人の1日の食塩摂取量は平均2㌘上回っているとのこと。すでに毎日の食事で塩分過多になっているんです。塩分を取り過ぎることによる弊害は「高血圧・動脈硬化・腎臓病・尿路結石・胃がん」といわれています。

 子どもたちはこれから、いつか親元を離れ自分で自立して、食生活を送るようになります。大切なのは、そのときに「健康を意識した食生活を送れるように」することですよね。何も難しいことはありません。楽しい食卓の時間に「取り過ぎてはだめ!」と言いましょうという話でもありません。

 「昨日はお肉ばっかりだったから、今日は野菜が多めだよ」「昨日は濃い味付けのものが多かったから、今日は薄味のさっぱりしたものにしたよ」

 親からこういった言葉を聞いて育っていたら、食意識は自然と高まります。楽しく笑いながらご飯を食べることができたなら、次は、取り過ぎは良くないことを少し意識して伝えるようにしてみてください。

(2021年8月28日付紙面より)

2021年08月20日
13 山青し 海川きらめき 人笑う 「和っと驚く紀州自慢川柳」募集 (第一生命)

 第一生命保険㈱和歌山支社は、和歌山県を元気づけ、盛り上げるために「和っと驚く紀州自慢川柳2021」の作品を募集している。締め切りは9月21日(火)。

 サラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」が有名な同社では、長年同コンクールを続けてきた経験を生かし(1987年にスタート)、地域のPRと活性化を目的に、全国各地で「地元サラ川(ジモサラ)」を実施。

 昨年度も全国18団体で取り組みを実施し、応募総数は2万9652句を数えるなど大きな盛り上がりを見せるとともに、川柳を通して地域課題の共有や意識醸成を図る取り組みも行われている。

 和歌山県での川柳コンクール開催は初めてで、新宮市や串本町などの自治体も後援。募集テーマは「地元の皆さまだからこそわかる!『和歌山自慢』川柳」。優秀作品には「イブ美豚満喫セット」(大賞)などの賞品が贈呈されるほか、応募者の中から抽選で100人に地元名産品がプレゼントされる。

 応募資格は成人、結婚している未成年者、または就労している18歳以上の未成年者。二次元コード(QRコード)もしくは最寄りの同社営業オフィスで配布している応募用紙で応募する。

 作品の中から50作品を選び、10月に投票を実施。優秀作品の発表は12月上旬を予定している。

 和歌山県でのジモサラ開催に当たり、和歌山支社新宮営業オフィスの林田祥道・オフィス長は「応募いただいた和歌山自慢を、県内のみならず全国の人に見てもらいたい。川柳を通して和歌山県の良さに気付いていただき、コロナの終息後には多くの人に和歌山県を訪れてほしい。このコンクールがその一助になれば」と話している。

■作品例(第一生命㈱和歌山支社従業員らが考案)

那智の滝 マイナスイオン プラスかな

食べすぎた めはりにさんま 〆(しめ)みかん

水無月に 塩風呂つかる 南高梅

(2021年8月20日付紙面より)

多数の応募を呼び掛ける、林田祥道・新宮営業オフィス長
上のQRコードから応募する場合の担当者コードは「51630242」
2021年08月20日
14 ツール・ド・熊野が中止
 コロナ感染拡大防止のため  (昨年に続き )

 ツール・ド・熊野実行委員会は新型コロナウイルス感染症の収束のめどが立たない状況を受け、10月29日(金)から31日(日)に開催を延期していた「第22回ツール・ド・熊野」(NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」主催/角口賀敏理事長)の中止を決定した。

 同委員会では10月末の開催に向けて準備を進めていたが、大会2カ月前においても感染者の減少が見られず変異株の急拡大に伴う緊急事態宣言延長や、まん延防止などの重点措置適用が拡大されている現状を考慮。

 また、全国の医療提供体制が逼迫(ひっぱく)する中、現在の社会情勢を踏まえて協議した結果、参加者やボランティア、スタッフ、地域住民への感染リスクを減らすことを最優先に考え、昨年に続き2年連続の中止を決めた。

 同委員会は「開催に向けてサポートしていただいた関係者の方々には、この判断に対して何とぞご理解賜りますよう、お願いするとともに、コロナウイルスの終息を心から祈りつつ、来年の大会をより安全・安心に行えるよう準備を進めてまいりますので、今後とも引き続きご支援、ご協力をよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

  □     □

■ツール・ド・熊野

 「3DAY ROAD 熊野」実行委員会立ち上げ後、1999年4月に「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして初めて開催。地域の振興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 2007年の第9回大会よりNPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催し、「ツール・ド・熊野」に名称を変更した。08年から国際自転車競技連合(UCI)アジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並んで同連合公認の国内3大レースの一つとなった。

(2021年8月20日付紙面より)

第21回大会の様子
角口賀敏理事長
2021年08月20日
15 終息祈願し御詠歌唱える
 コロナ禍での御十七夜法要  (那智山青岸渡寺 )

 西国三十三所観音霊場の第一番札所、那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)は17日夜、観音の縁日法要の御十七夜(おじゅうしちや)を営んだ。開帳された本尊の如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)を前に、新型コロナウイルス感染症対策で各自の間隔を保った善男善女が手を合わせた。

 旧暦8月17日の「御十七夜」は各地の観音霊場で法要が営まれており、青岸渡寺では盆に当たる新暦8月17日に本尊を開帳している。開帳は節分(2月)、開山祭(4月)と盆の年3回。コロナ対策として、地元の那智山観音講の信者20人のみが法要に参列。一般参拝者は3密を防ぐために本尊より距離を取る形で外陣(げじん)からの参拝となった。

 午後7時から髙木亮英住職が追善供養と所願成就を祈り、参列者も般若心経を詠唱。本尊を前に信者が御詠歌を唱え、夜の境内に鐘の音と歌声が流れ響いた。

 5日に総本山より正式に同寺住職を拝命した髙木住職は「観音さまの功徳をいただくとともに、コロナが平穏無事に収まるようにご祈願させてもらいました」と語った。

(2021年8月20日付紙面より)

開帳された本尊を前に手を合わせる信者ら=17日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
一般参拝者も外陣から参拝した
2021年08月20日
16 みんなの意識変えていければ
 河川の利用検討委が清掃活動  (古座川町観光協会 )

 キャンプの放置ごみ問題などを受け、古座川町観光協会(須川陽介会長)河川の利用検討委員会(田堀穣也委員長)は毎週水曜日の午前6時から地域の清掃活動を実施している。6月23日から継続しており、7月12日には「古座川ごみゼロ朝活」の名称で、県の「わかやまごみゼロ活動」の認定を受けた。

 委員会は昨年発足。放置ごみや河川利用の現状を知り、清掃や啓発をしつつルールを制定しようと活動を重ねてきた。今年5月30日(ごみゼロの日)には月野瀬周辺で清掃活動に取り組んでいる。

 捨てられたものの中にはキャンプ以外で出たと思われるごみもある。田堀委員長(34)は、自身が子どもの頃からごみは多く、地域を清掃する祖父の姿を見てきたと語る。「町は観光で人を集めるにはまだ改善するべき点がたくさんある」とし、河川をきれいに利用してもらうためには、活動し、発信することで町内外のみんなの意識を変えていく必要があると話した。

 「活動は強制ではなく、やれる人がやれるだけ、やれるときにやりましょうというコンセプト。面白がるのが一番です。無理せず、でも真剣に。参加できない人も、ごみを見かけたときに自分たちの活動を思ってくれればそれでいいと思っています」と笑顔を見せた。

 8月18日には8人が参加。一枚岩に集合し、時折小雨が降る中、火箸とビニール袋を手に相瀬や一雨(いちぶり)周辺で落ちているごみを拾い集めた。

 同町出身でインドネシアから一時帰国している宮本京子さん(56)は「SNSで活動を知りました。インドネシアでもごみは多いのですが、日本人もごみを捨てるのだと悲しく残念に思います」。娘のハナさん(21)は「母から『日本はごみが少ない』と聞いていました。インドネシアに比べると少ないですが、草むらにごみが捨てられているなどは意外でした。楽しく活動しています」。

 同協会の池田美奈希さん(33)は「朝が早いので大変だと思うこともありますが、町をきれいにしたいという同じ志を持つ人が集まり活動するのは気持ちがいいですね。町の環境を守りたいと思っている人はできるときに参加してもらえれば」と話していた。

(2021年8月20日付紙面より)

大量のごみを仕分けた=18日、古座川町一雨
ごみを集める参加者ら=同日、古座川町相瀬
2021年08月20日
17 新議長に水谷育生議員  改選後初の町議会  (太地町 )
2021年08月20日
18 コロナ経済対策など  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委員会 )
2021年08月20日
19 職務精励職員に感謝状  新宮地区警察官友の会が総会  
2021年08月20日
20 予選9位でB決勝へ進出  女子800㍍、久保凛さん  (全中陸上選手権大会 )
2021年08月20日
21 港内側に消波ブロックを設置  鵜殿港防波堤の応急復旧工事  (熊野建設事務所 )
2021年08月20日
22 「『みはま』らしく輝くまち」へ  「第6次御浜町総合計画」を策定  (御浜町 )
2021年08月20日
23 一見氏、岡野氏が立候補表明  鈴木知事辞職に伴う知事選  (三重県 )
2021年08月20日
24 お蛇浦周辺にハマアザミ  那智勝浦町  
2021年08月20日
25 お悔やみ情報
  
2021年08月08日
26 飲食店など対象に休業お願い
 緊急対策でワクチン前倒しも  (新宮市 )

 新宮市の田岡実千年市長は6日夜、市役所別館で会見を開き、新宮保健所管内における新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、飲食店などを対象とした休業お願いと協力金の支給、ワクチン接種の前倒しや個別接種の導入などを盛り込んだ「新宮市新型コロナウイルス感染症緊急対策」を発表した。

 新宮保健所管内では、7月25日から今月6日にかけて57人の感染が確認されており、県内62例目のクラスター(感染者集団)は同管内で16人に上る。

 市は、人流の抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急対策として、お盆を挟む12日(木)から16日(月)までの5日間、市内に店舗がある飲食店などに休業を呼び掛ける。協力金の給付には事前登録が必須で、支給金額は1店舗当たり10万円、対象は約500店舗を想定しているという。

 事前登録の受付期間は9日(月・振休)~11日(水)の午前9時から午後5時まで。登録書(市ホームページよりダウンロード可)に記入の上、別館1階の受付窓口へ持参するか、市企画調整課にメール(kikaku@city.shingu.lg.jp)で提出する。

 登録後に配布される「休業のお知らせ」チラシを店舗の外側などに掲示すること。なお、見回り調査で休業していないことが確認された場合は協力金の給付対象外となる場合もある。

 ワクチン接種については、14日(土)、15日(日)の集団接種を追加。各回600人に接種していく計画で、さらに16日(月)から七つの医療機関で900人程度を対象に個別接種を実施。9月に集団接種を予定していた40代を個別接種に振り分け、接種の前倒しを図っていくという。

 追加した14、15日の集団接種対象者と47~42歳の個別接種対象者には6日に案内状を発送。21日(土)、22日(日)の対象者には来週火曜日の発送を予定しており、対象年齢は55~48歳になるとのこと。

 8月中に64~42歳、9月には41~30歳、10月に29~19歳の接種を予定しており、18~12歳の接種時期については現在検討中。

 田岡市長は会見に当たり「管内での感染拡大を『非常事態』と受け止めている」とあいさつ。

 「この1~2週間が感染拡大防止には重要な期間。どうか市民の皆さまには『感染リスクを回避した慎重な行動』を」と呼び掛けるとともに「感染された方とそのご家族には心よりお見舞い申し上げる。また、感染者への誹謗(ひぼう)中傷は絶対に許されない」と述べた。

 なお、市保健センターでは、県境を越える移動や不要不急の外出自粛などを盛り込んだ「市民の皆様へのお願い」を作成。感染対策徹底への協力を呼び掛けている。

 休業に関する事前登録および協力金の申請についての問い合わせは企画調整課(電話0735・23・3339)、ワクチン接種に関する問い合わせはワクチン接種推進室(電話0735・22・5070)まで。

(2021年8月8日付紙面より)

記者会見で説明する田岡実千年市長=6日夜、新宮市役所別館
2021年08月08日
27 職員がオンラインで防災学ぶ
 関西広域連合が基礎研修  (那智勝浦町 )

 和歌山県、滋賀県、兵庫県、京都府、大阪府などで構成される関西広域連合広域防災局は6日、那智勝浦町の県土砂災害啓発センターで各自治体の防災担当職員150人を対象に「令和3年度関西広域連合防災分野人材育成部門基礎研修」をオンラインで実施した。研修では同センターの坂口隆紀所長が2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況や土砂災害の概要などを説明し、同町井関在住の久保榮子さんが被災体験の紙芝居を行った。

 関西広域連合はドクターヘリの一体的な運航体制の構築や自然災害でのカウンターパート方式による迅速な被災地支援、広域交通インフラの目標設定などに取り組んでいる組織。年に2回、防災に関連するさまざまな研修に取り組んでいるという。今年5月には神戸市が担当し、コロナ禍における避難所運営についての研修を実施した。

 県総務部危機管理局の小川貴生総務計画班長が「土砂災害はいつどこで発生しても不思議ではない。今日の研修が皆さまの業務の一端を担うものになれば」とあいさつ。

 坂口所長が土砂災害の種類や全国で毎年約1000件の土砂災害が発生していること、近年はそれを上回っていることなどを説明した。

 発生から今年で10年目を迎える紀伊半島大水害については、各所で同時多発的に土石流が発生し、川に土砂が流入することで土砂洪水氾濫も起きるなどの特徴があったとした。犠牲者は那智勝浦町で死者28人、行方不明者1人の被害があったと報告した。

 センター職員が土砂災害を防ぐ砂防えん堤の種類や特徴を土石流模型を用いて解説。続いて、大水害で夫を失い、自身も九死に一生を得た久保さんと交代。72歳で防災士を取得した久保さんが被災体験をまとめた紙芝居で当時の状況を解説し、自身で聞き集めた被災者の体験も紹介した。

 久保さんは「この10年間の総括は世の中で最も価値があるのは『命』だということに気が付いた。これ以上価値のあるものはない。犠牲者をゼロにするには早めの避難が必要。そのためには事前の備えと防災教育が重要になる。家族でしっかりと話し合ってほしい」と語った。

(2021年8月8日付紙面より)

久保榮子さんが紙芝居で当時の災害状況をオンラインで伝えた=6日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
センター職員が土石流模型を用いて砂防えん堤の特徴を説明した
2021年08月08日
28 無病息災や豊作を祈る 阿須賀神社で扇立祭 (新宮市)

 新宮市の阿須賀神社(西俊行宮司)で6日、扇立祭(おうぎたてまつり)と徐福祭が営まれた。新型コロナウイルスの感染が拡大している情勢を受け、神職のみで神事を斎行。西宮司が祝詞を奏上し、無病息災や豊作などを祈った。

 彩絵檜扇(さいえひおうぎ)を神の宿り代とし、扇に宿る神霊を拝む祭礼。西宮司によると、拝殿に立てる檜扇は1972(昭和47)年に当時の熊野速玉大社・上野元(はじめ)宮司が阿須賀神社に伝わる檜扇を模写して献上したもの。檜扇の実物は55(昭和30)年に国宝「古神宝類(阿須賀神社伝来)」に指定され、現在は京都国立博物館蔵となっている。

 この日は、秦の始皇帝の命を受け不老不死の霊薬を求めて日本に渡来したとされる徐福の御霊を祭る徐福の宮で、「徐福祭」も併せて執り行った。

 西宮司は「新型コロナの終息、そして稲刈り作業が無事に行われるよう豊作を祈願させていただいた」と話していた。

(2021年8月8日付紙面より)

彩絵檜扇を開帳=6日、新宮市の阿須賀神社
2021年08月08日
29 堀和寿希君、囲碁で高校日本一
 紀の国わかやま総文2021  (木本高校2年 )

 第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)の囲碁部門に、三重県代表として出場した県立木本高校2年の堀和寿希君が優勝(文部科学大臣賞)し、高校日本一に輝いた。

 「文化部のインターハイ」と呼ばれる高校生最大の文化の祭典で、囲碁部門は3、4日に那智勝浦町の体育文化会館で開かれた。地方予選を勝ち抜いた全国の高校生棋士たちが対局に臨んだ。

 堀君は5月の三重県大会で優勝し、県代表の座を獲得。わかやま総文では高校生棋士同士の真剣勝負を制し、6連勝で全勝優勝を飾った。

 熊野市久生屋町在住の堀君は、4歳から囲碁を始めた。「くしやこども囲碁教室」に通い、市が主催する囲碁教室にも参加しながら先輩棋士らと対局を重ねてきた。

 全国優勝について「当初はベスト8を目指していたので、まさか自分が優勝できるとは思っていませんでした。4~6回戦は接戦が多く、苦しい戦いが続きましたが、それを勝ち切れたのは自信につながりました。次回の高校選手権も上位を目指して頑張りたい」と話していた。

(2021年8月8日付紙面より)

囲碁で高校日本一に輝いた木本高校の堀和寿希君
2021年08月08日
30 住民らの快適利用のために  県職員が道路清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年08月08日
31 寄付ができるエコバッグ  イササジコンが「ルーパック」導入  (那智勝浦町 )
2021年08月08日
32 華やかなカノコユリ咲く  那智勝浦町中里の付近で  
2021年08月08日
33 掘り出し物や良品並ぶ  第8回紀州骨董市  (新宮市 )
2021年08月08日
34 元気に「いらっしゃい」 下里保でお店やさんごっこ (那智勝浦町)
2021年08月08日
35 立秋、栗膨らみ始める  紀宝町井田の町道沿い  
2021年08月08日
36 県独自の「緊急警戒宣言」  6日は過去最多の98人が感染  (三重県 )
2021年08月08日
37 鵜殿保工事請負契約を可決  紀宝町議会の臨時議会で  
2021年08月08日
38 近畿総体女子800㍍で優勝  潮岬中2年の久保凛さん  (串本町 )
2021年08月08日
39 お悔やみ情報