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2021年08月21日
1 さまざまな事案を想定
 追い込み漁前に海保が訓練  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類追い込み漁を前に第五管区海上保安本部は19日、太地町の畠尻湾で反捕鯨団体による違法行為を想定した11回目の事案対処訓練を実施した。田辺海上保安部、串本海上保安署、関西空港海上保安航空基地、太地町漁業協同組合などから約40人が参加。官民一体で訓練に取り組んだ。

 同町へは2010年以降、過激な環境保護団体などが多く訪れ、港の無許可撮影などの嫌がらせ行為が続いていた。

 例年は太地漁港周辺で実施しているが、今年は港内のいけすにイルカがいるため、同所に変更された。同保安部によると、2年間は目立った違法行為は確認されていないが、ドローンを使用した事例があったという。

 この日は巡視船こうや巡視艇むろづきのほか、ゴムボート、ミニボート、カヤック、漁船、ヘリコプターを用いた。

 ゴムボートによる操船や、ドローン操縦者に対する警備広報、カヤック乗艇者の転覆救助、違法行為者の海上追跡捕捉の訓練に取り組んだ。

 田辺海上保安部の上野春一郎部長は「違法行為の未然防止や人命財産の保護を目的に訓練を実施している。失敗は許されないことを肝に刻んで警備を続けてまいりたい」とあいさつ。

 海上追跡捕捉などの訓練では、追い込み漁を終えた漁業者に反捕鯨活動家が抗議活動や仕切り網のロープを切断するなどの妨害を行ったと想定。通報で駆け付けた海保に対し、活動家の一人がナイフを投げ付け泳いで逃げ、ボートのメンバーも逃走。ゴムボートとヘリが追跡し確保した。

 訓練を終え、海上保安庁警備救難部警備課の筒井直樹課長が「狭い海域でも高い機動力を示すことが確認できた。追い込み漁の実施に向けた皆さま方の安心安全の確保ができることを示していきましょう」と講評した。

 来月1日(水)から追い込み漁を控える太地いさな組合の田中清仁組合長は、今回の訓練や漁に向けて「コロナ禍で鯨類の流通も悪いため、厳しい一年になると思う。しかし、われわれは捕ることが仕事。町や海保、警察の協力をいただきながら、頑張っていきたい」と語った。

(2021年8月21日付紙面より)

反捕鯨活動家から漁業者を守るため訓練に取り組んだ=19日、太地町の畠尻湾周辺
漁期を前に士気を高める
2021年08月21日
2 「入学を待っています」
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で20日、オープンスクールがあり、新宮・東牟婁郡内の16校から中学生が訪れた。生徒たちは前半・後半の2グループに分かれて学校紹介や体験授業を受け、クラブ体験を通じて高校生活に向けて期待を膨らませた。

 体育館では、教職員が漫才や動画で学校の特色を紹介。「オカンが出身高校の名前を忘れてしまったらしいねん」と人気漫才コンビ・ミルクボーイ風のネタで笑いを取りつつ、今年創立120周年を迎えたことや部活動にも力を入れていること、電子黒板や図書館などの設備が充実していることを伝えた。

 新型コロナウイルス感染拡大が続く中でも、電子黒板やタブレット型パソコンを積極的に活用して授業や講演会に取り組んでおり、学業面での遅れは心配ないと話し、「入学を待っています」と呼び掛けた。

 体験授業を受けた中学生は「数学の授業で、見上げる角度で壁の高さが分かるということを学んだ」「まだ迷っているが、新宮高校もいいかもと思った」「ちょっと難しかった」などと話していた。

(2021年8月21日付紙面より)

ミステリーハンター風の動画で学校紹介=20日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月21日
3 未来へつなぐメッセージに
 陸上自衛隊の災害派遣写真展  (紀宝町役場 )

 紀宝町役場1階ロビーで9月20日(月・祝)まで、陸上自衛隊の災害派遣写真展が開かれている。

 10年前に発生した紀伊半島大水害時の自衛隊活動を写真で紹介し、今後の防災に役立ててもらうことが目的。自衛隊三重地方協力本部熊野地域事務所の松谷(まつや)実所長による取り組みで、同町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」でも開催している。

 災害が発生した2011年9月4日、三重県知事から派遣要請を受けた第33普通科連隊の先着隊が同町鮒田地区で救出活動を開始。5日には増援部隊が加わり、航空機で孤立者76人を救出、救援物資の輸送、給水活動を開始した。この後も行方不明者の捜索、給水支援など延べ約2600人が活動した。

 役場ロビーには、孤立地域から救出するヘリや倒壊家屋からの人命救助、行方不明者の捜索、夜間の給水活動などの写真パネル16枚を展示した。

 松谷所長は「過去を振り返り、この災害を知らない子どもたち、住民の方々へ災害の恐ろしさについて再認識してもらい、いざというときの備えの一助になればと思い展示しております。この写真を通じて未来へつなぐメッセージになることを願います」と話している。

(2021年8月21日付紙面より)

陸上自衛隊による災害派遣写真展=20日、紀宝町役場
2021年08月21日
4 コロナ防止で初盆行事縮小
 海翁禅寺で灯籠焼き  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の海翁禅寺(武内宗隆住職)は19日夜、新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年に引き続いて規模を縮小し初盆行事を営んだ。初盆を迎えた檀家(だんか)や遺族らが切子ちょうちんや灯籠が飾られた本堂に集まり、手を合わせた。

 コロナ以前は伝統の供養盆踊りに多くの大人や子どもでにぎわっていたが、2年連続で中止となった。

 同寺ではコロナ対策のため、7日の迎えの供養と16日の初盆の送りは午前と午後の2回に分けて実施。マスクやアルコール消毒液などが用意され、3密にも注意が配られた。

 武内住職の読経後、遺族らが随時焼香を行った。続いて、切子ちょうちんや灯籠が境内に積み上げられ、町民有志の協力のもと、灯籠焼きが営まれた。

 遺族らは闇夜を照らす炎が消えるまでの間、手を合わせたり、その様子を静かに見守っていた。

 武内住職は「灯籠焼きはこれまで一度も雨で中止になったことがない。昼間は天候が悪く、不安だったが無事に終えることができて良かった。コロナ禍の中でも皆さまにお集まりいただけることはありがたいことです」と話していた。

(2021年8月21日付紙面より)

灯籠焼きが営まれた=19日、那智勝浦町の海翁禅寺
遺族らが焼香した
2021年08月21日
5 B決勝は接戦状態で3着に  女子800㍍、久保凛さん  (全中陸上選手権大会 )
2021年08月21日
6 旧古座高校など歩み収蔵  26日まで、資料館一般公開  (串本古座高校 )
2021年08月21日
7 当選者491人決める  サマープレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2021年08月21日
8 感染予防のお願い  堀町長が町民にメッセージ  (那智勝浦町 )
2021年08月21日
9 正副委員長など決定  改選後初の太地町議会  
2021年08月21日
10 市立医療センターの現状は  担当課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2021年08月21日
11 中学3年生が特色学ぶ  高校生活入門講座に70人  (紀南高校 )
2021年08月21日
12 お悔やみ情報
  
2021年08月08日
13 飲食店など対象に休業お願い
 緊急対策でワクチン前倒しも  (新宮市 )

 新宮市の田岡実千年市長は6日夜、市役所別館で会見を開き、新宮保健所管内における新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑み、飲食店などを対象とした休業お願いと協力金の支給、ワクチン接種の前倒しや個別接種の導入などを盛り込んだ「新宮市新型コロナウイルス感染症緊急対策」を発表した。

 新宮保健所管内では、7月25日から今月6日にかけて57人の感染が確認されており、県内62例目のクラスター(感染者集団)は同管内で16人に上る。

 市は、人流の抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急対策として、お盆を挟む12日(木)から16日(月)までの5日間、市内に店舗がある飲食店などに休業を呼び掛ける。協力金の給付には事前登録が必須で、支給金額は1店舗当たり10万円、対象は約500店舗を想定しているという。

 事前登録の受付期間は9日(月・振休)~11日(水)の午前9時から午後5時まで。登録書(市ホームページよりダウンロード可)に記入の上、別館1階の受付窓口へ持参するか、市企画調整課にメール(kikaku@city.shingu.lg.jp)で提出する。

 登録後に配布される「休業のお知らせ」チラシを店舗の外側などに掲示すること。なお、見回り調査で休業していないことが確認された場合は協力金の給付対象外となる場合もある。

 ワクチン接種については、14日(土)、15日(日)の集団接種を追加。各回600人に接種していく計画で、さらに16日(月)から七つの医療機関で900人程度を対象に個別接種を実施。9月に集団接種を予定していた40代を個別接種に振り分け、接種の前倒しを図っていくという。

 追加した14、15日の集団接種対象者と47~42歳の個別接種対象者には6日に案内状を発送。21日(土)、22日(日)の対象者には来週火曜日の発送を予定しており、対象年齢は55~48歳になるとのこと。

 8月中に64~42歳、9月には41~30歳、10月に29~19歳の接種を予定しており、18~12歳の接種時期については現在検討中。

 田岡市長は会見に当たり「管内での感染拡大を『非常事態』と受け止めている」とあいさつ。

 「この1~2週間が感染拡大防止には重要な期間。どうか市民の皆さまには『感染リスクを回避した慎重な行動』を」と呼び掛けるとともに「感染された方とそのご家族には心よりお見舞い申し上げる。また、感染者への誹謗(ひぼう)中傷は絶対に許されない」と述べた。

 なお、市保健センターでは、県境を越える移動や不要不急の外出自粛などを盛り込んだ「市民の皆様へのお願い」を作成。感染対策徹底への協力を呼び掛けている。

 休業に関する事前登録および協力金の申請についての問い合わせは企画調整課(電話0735・23・3339)、ワクチン接種に関する問い合わせはワクチン接種推進室(電話0735・22・5070)まで。

(2021年8月8日付紙面より)

記者会見で説明する田岡実千年市長=6日夜、新宮市役所別館
2021年08月08日
14 職員がオンラインで防災学ぶ
 関西広域連合が基礎研修  (那智勝浦町 )

 和歌山県、滋賀県、兵庫県、京都府、大阪府などで構成される関西広域連合広域防災局は6日、那智勝浦町の県土砂災害啓発センターで各自治体の防災担当職員150人を対象に「令和3年度関西広域連合防災分野人材育成部門基礎研修」をオンラインで実施した。研修では同センターの坂口隆紀所長が2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況や土砂災害の概要などを説明し、同町井関在住の久保榮子さんが被災体験の紙芝居を行った。

 関西広域連合はドクターヘリの一体的な運航体制の構築や自然災害でのカウンターパート方式による迅速な被災地支援、広域交通インフラの目標設定などに取り組んでいる組織。年に2回、防災に関連するさまざまな研修に取り組んでいるという。今年5月には神戸市が担当し、コロナ禍における避難所運営についての研修を実施した。

 県総務部危機管理局の小川貴生総務計画班長が「土砂災害はいつどこで発生しても不思議ではない。今日の研修が皆さまの業務の一端を担うものになれば」とあいさつ。

 坂口所長が土砂災害の種類や全国で毎年約1000件の土砂災害が発生していること、近年はそれを上回っていることなどを説明した。

 発生から今年で10年目を迎える紀伊半島大水害については、各所で同時多発的に土石流が発生し、川に土砂が流入することで土砂洪水氾濫も起きるなどの特徴があったとした。犠牲者は那智勝浦町で死者28人、行方不明者1人の被害があったと報告した。

 センター職員が土砂災害を防ぐ砂防えん堤の種類や特徴を土石流模型を用いて解説。続いて、大水害で夫を失い、自身も九死に一生を得た久保さんと交代。72歳で防災士を取得した久保さんが被災体験をまとめた紙芝居で当時の状況を解説し、自身で聞き集めた被災者の体験も紹介した。

 久保さんは「この10年間の総括は世の中で最も価値があるのは『命』だということに気が付いた。これ以上価値のあるものはない。犠牲者をゼロにするには早めの避難が必要。そのためには事前の備えと防災教育が重要になる。家族でしっかりと話し合ってほしい」と語った。

(2021年8月8日付紙面より)

久保榮子さんが紙芝居で当時の災害状況をオンラインで伝えた=6日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
センター職員が土石流模型を用いて砂防えん堤の特徴を説明した
2021年08月08日
15 無病息災や豊作を祈る 阿須賀神社で扇立祭 (新宮市)

 新宮市の阿須賀神社(西俊行宮司)で6日、扇立祭(おうぎたてまつり)と徐福祭が営まれた。新型コロナウイルスの感染が拡大している情勢を受け、神職のみで神事を斎行。西宮司が祝詞を奏上し、無病息災や豊作などを祈った。

 彩絵檜扇(さいえひおうぎ)を神の宿り代とし、扇に宿る神霊を拝む祭礼。西宮司によると、拝殿に立てる檜扇は1972(昭和47)年に当時の熊野速玉大社・上野元(はじめ)宮司が阿須賀神社に伝わる檜扇を模写して献上したもの。檜扇の実物は55(昭和30)年に国宝「古神宝類(阿須賀神社伝来)」に指定され、現在は京都国立博物館蔵となっている。

 この日は、秦の始皇帝の命を受け不老不死の霊薬を求めて日本に渡来したとされる徐福の御霊を祭る徐福の宮で、「徐福祭」も併せて執り行った。

 西宮司は「新型コロナの終息、そして稲刈り作業が無事に行われるよう豊作を祈願させていただいた」と話していた。

(2021年8月8日付紙面より)

彩絵檜扇を開帳=6日、新宮市の阿須賀神社
2021年08月08日
16 堀和寿希君、囲碁で高校日本一
 紀の国わかやま総文2021  (木本高校2年 )

 第45回全国高校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)の囲碁部門に、三重県代表として出場した県立木本高校2年の堀和寿希君が優勝(文部科学大臣賞)し、高校日本一に輝いた。

 「文化部のインターハイ」と呼ばれる高校生最大の文化の祭典で、囲碁部門は3、4日に那智勝浦町の体育文化会館で開かれた。地方予選を勝ち抜いた全国の高校生棋士たちが対局に臨んだ。

 堀君は5月の三重県大会で優勝し、県代表の座を獲得。わかやま総文では高校生棋士同士の真剣勝負を制し、6連勝で全勝優勝を飾った。

 熊野市久生屋町在住の堀君は、4歳から囲碁を始めた。「くしやこども囲碁教室」に通い、市が主催する囲碁教室にも参加しながら先輩棋士らと対局を重ねてきた。

 全国優勝について「当初はベスト8を目指していたので、まさか自分が優勝できるとは思っていませんでした。4~6回戦は接戦が多く、苦しい戦いが続きましたが、それを勝ち切れたのは自信につながりました。次回の高校選手権も上位を目指して頑張りたい」と話していた。

(2021年8月8日付紙面より)

囲碁で高校日本一に輝いた木本高校の堀和寿希君
2021年08月08日
17 住民らの快適利用のために  県職員が道路清掃活動  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年08月08日
18 寄付ができるエコバッグ  イササジコンが「ルーパック」導入  (那智勝浦町 )
2021年08月08日
19 華やかなカノコユリ咲く  那智勝浦町中里の付近で  
2021年08月08日
20 掘り出し物や良品並ぶ  第8回紀州骨董市  (新宮市 )
2021年08月08日
21 元気に「いらっしゃい」 下里保でお店やさんごっこ (那智勝浦町)
2021年08月08日
22 立秋、栗膨らみ始める  紀宝町井田の町道沿い  
2021年08月08日
23 県独自の「緊急警戒宣言」  6日は過去最多の98人が感染  (三重県 )
2021年08月08日
24 鵜殿保工事請負契約を可決  紀宝町議会の臨時議会で  
2021年08月08日
25 近畿総体女子800㍍で優勝  潮岬中2年の久保凛さん  (串本町 )
2021年08月08日
26 お悔やみ情報