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2021年08月25日
1 来年は縮小してでも斎行を
 金剛寺の「二河の火祭り」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河にある金剛寺で毎年実施される伝統の荒供養「二河の火祭り」は昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となった。当日の23日は役員やたいまつを投げる予定だった児童ら9人が集まり、来年の祭り斎行を願うとともに、供養のためのたいまつを持って宝篋印塔(ほうきょういんとう)に供えた。

 荒供養は1510(永正7)年に始まったとされ、先祖代々の総供養も兼ねて地元の若者たちが継承してきた。二橋青年会が行事を受け継ぎ、青年会で保存会(大江政典会長)を組織して地元住民らと共に伝統を守っている。

 大江会長によると、祭事は戦時中の一時期を除いて中止になったことはないという。

 例年は白装束に身を包んだ若者たちが本堂で採り火し、種火を分け合って裏山へ駆け上がる。その後、宝篋印塔前でたいまつに点火し、架線を目掛けて次々に投げ上げる。その幻想的な光景を一目見るために地域内外から多くの人が集まる。

 コロナの状況を鑑みて5月ごろに中止を決定した。当日9人は例年通りに本堂で黙とうし、採り火をして点火したたいまつを持って裏山を登った。目神八幡(めがみはちまん)の社と宝篋印塔にたいまつを供えた。

 最後は塔の前に全てのたいまつを集めて火が消えるまでその様子を見守っていた。

 大江会長は「現在の状況では中止は仕方ないと思うが残念。しかし、ずっと中止が続いてしまうと、祭りを支えてくれている皆さんの思いが薄れてしまうのが心配」。

 来年については「伝統を絶やさないように、規模は縮小してでも来年は実施したいと思う」と語った。

(2021年8月25日付紙面より)

本堂で採り火してともした「たいまつ」を持って裏山を上がった=23日、那智勝浦町の金剛寺
この日参加した皆さん
2021年08月25日
2 スマホでどう撮影するの?
 寺子屋広場で10人が学ぶ  (紀宝町 )

 60~79歳の男女1万人を対象にした調査によると、シニア世代のスマートフォン所有率は約8割に上ることが分かった。昨年から今年にかけて、新型コロナウイルス流行に伴う家族との連絡といった需要が重なり、スマホの普及が加速したと考えられるという。

 普及に比例して「スマートフォンの使い方が分からない」。そんな声も多く聞かれるようになった。

 「使い方教えてよ」といった要望があって実現した「スマートフォン教室」が23日、紀宝町福祉センターであった。スマホを使いこなしたい10人が参加し、カメラやインターネットの使い方を学んだ。

 町社会福祉協議会が主催し、地域住民らを講師に招いて関心のあることに挑戦する「寺子屋広場」として開催。手指消毒や検温、マスク着用など感染症対策を講じ、ドコモショップ熊野店の浦垣内順平さん、南尚克さんを講師に招いた。

 浦垣内さんは、スマホを手に「スマホで撮影する際は、カメラアプリを起動し、撮りたい場面でシャッターボタンを押す。縦、横で持ち方を変えることでさまざまなアングルの写真を撮ることができる。撮影時はカメラに指が映り込まないよう注意する」などと説明した。

 インターネットについては「電話以外はインターネットと思ってもらっていい。メールやラインもネットでつながっている」と紹介。参加者はネット画面を開いて知りたい情報のキーワードを入力し、検索にチャレンジした。

 スマホ歴5年の石井基視さんは「最初は苦労したけど、使い出したら便利。今日の参加者で集まって勉強会を計画している。この教室がいい機会になった」と話していた。

(2021年8月25日付紙面より)

スマホの使い方を教わる参加者=23日、紀宝町福祉センター
スマホで写真撮影にチャレンジ
2021年08月25日
3 コロナ禍でも供養を
 三輪崎区で精霊送り  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎海岸で15日、精霊送りが営まれた。初盆供養を迎える家族などが随時赴き、精霊を送り供養の機会とした。

 三輪崎区(屋敷満雄区長)が毎年執り行う盆の恒例行事。例年なら同区の寺から祭壇や線香立て、花立てなどを借用の上、住職の読経の中行事を斎行していた。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、祭壇設置や読経は中止に。区役員ら約10人が同日の午前中に会場入り口にテントやライト、机を設置し、コロナ対策としての消毒液などを配置した。

 線香立てはドラム缶を活用。半分に裁断し、中に砂を詰めた。役員らが常時会場で来場者を見守る中、午後1時から7時までと例年より時間を短縮して実施。延べ約700人が訪れ、線香を立てて手を合わせるなどして先祖の霊を見送った。

 3世代の家族連れの姿も見られたと屋敷区長。「地域の人たちは非常に喜んでくれた。古き良き日本の姿を今に伝える伝統行事。これからも工夫して継続していけたら」と話していた。

(2021年8月25日付紙面より)

多くの地域住民が供養の機会とした=15日、新宮市三輪崎(三輪崎区提供)
2021年08月25日
4 久しぶり 本当は誰か わからない
 社協もの忘れ川柳結果決まる  (古座川町 )

 古座川町社会福祉協議会の第3回もの忘れ川柳の入賞結果がこのほど決まった。最優秀賞作品は「久しぶり 本当は誰か わからない」。応募全作品を掲載した作品集を役場の本庁や出張所、保健福祉センター(町社協事務所窓口)や一部の郵便局で配っている。

 この川柳は、認知症に優しいまちづくりの機運を高めるため年1回の頻度で募集。町内在住、在勤者を対象にし一人につき1~3句を受け付けている。今回は窓口のふれ愛カフェ♡よりみちや桜カフェが新型コロナウイルス感染症の情勢で十分に開けず町社協事務所主体で受け付ける中、7歳から95歳までの62人から計144句(前回比22人37句増)の応募があった。

 今回は最優秀賞1点、優秀賞5点、特別賞14点を入賞とし、同感染症の拡大情勢で動きにくく前に賞状などを届けるため予定を繰り上げ16日に入賞者宅を回ったという。

 第1回から関わる中核職員・久保由美子さんは「今回もほっこりとする句を多く寄せていただけた。連続入賞者や賞状を届けに行ったらもう来年の作品を考えめている人もいて、随分と興味を持っていただけるようになったと喜んでいます」とコメント。

 第3回の作品集はA5判76㌻構成で600部作成。高齢者について最寄りの配布先へ取りに行けない場合は町社協へ連絡すれば普段の見守りに合わせて届けるという。

 入賞作品は同センター内でも展示して紹介中。問い合わせは同町社会福祉協議会(電話0735・72・3719)まで。

  □     □

 第3回もの忘れ川柳の入賞作品は以下の通り。慣例により詠み人は公表していない。

■最優秀賞

▽久しぶり 本当は誰か わからない

■優秀賞

▽爺さんや それは私の 入れ歯です

▽あれやがな あれってなにや あれやがな

▽買い物し 妻を乗せずに また戻る

▽探し物 夫婦喧嘩の キックオフ

▽杖忘れ 家にあるかと 走って戻る

■特別賞

▽うるさいな 夫のいびき なつかしい

▽久振り 毎日会っても ひさしぶり

▽愛あれば 許せるちょっとの もの忘れ

▽あんただれ 言われんように 紅をひく

▽置き忘れ さがしつかれて 買い求む

▽きみとぼく いつのまにやら ばばとじじ

▽さあたべよ ふたをあけたら 米のまま

▽財布ない 見つけた嫁が 疑われ

▽探しもの 忘れてコックリ 昼寝する

▽太りすぎ 食べることは 忘れません

▽もの忘れ 言った言わんで 口げんか

▽もの忘れ しぐさで通じる 老二人

▽忘れ合い あれないこれない 怒り愛

▽忘れても 友と話せば 気が晴れる

(2021年8月25日付紙面より)

配布を始めている第3回もの忘れ川柳作品集=23日、古座川町保健福祉センター
先んじて賞状や副賞を受け取った入賞者(古座川町社会福祉協議会提供)
2021年08月25日
5 新宮が初戦で敗れる
 県下高校野球新人戦  
2021年08月25日
6 作家6人の感性を展示  紀南ツアーデザインセで  (熊野市 )
2021年08月25日
7 入院患者や看護師が感染  外来診療など受付中止  (那智勝浦町立温泉病院 )
2021年08月25日
8 浜辺にノウゼンカズラ  那智勝浦町  
2021年08月25日
9 「あの時を忘れない。未来へ…」 1階ギャラリーで防災展示 (新宮市)
2021年08月25日
10 本年度も6回実施目指す  MH賦存状況調査始まる  (和歌山県 )
2021年08月25日
11 7種の近大養殖魚を展示  9月30日まで企画展開催中  (串本海中公園 )
2021年08月25日
12 当地方の野球活性化願い  南紀ボーイズにユニホーム寄贈  (広島・森浦大輔投手 )
2021年08月25日
13 お悔やみ情報
  
2021年08月06日
14 長年の功績をたたえ祝福
 鈴木一弘さんに褒章伝達  (那智勝浦町 )

 法務省和歌山保護観察所(奥田幸生所長)は4日、那智勝浦町役場で令和3年度春の褒章(更生保護功績)で藍綬褒章を受章した保護司・鈴木一弘さんに褒章と章記の伝達を行った。堀順一郎町長や駆け付けた牟婁保護司会(生熊和道会長)のメンバーらが受章を祝福した。

 鈴木さんは1993年に中学時代の恩師からの勧めで保護司の門をたたき、現在28年目を迎える。これまで多くの対象者と真摯(しんし)に向き合い、更生活動に尽力してきたという。

 伝達を行った奥田所長は「受章おめでとうございます。長年数多くの対象者を更生に導いてきたことに感謝申し上げます。今後も保護司としてご活躍していただきたい」と感謝を述べた。

 堀町長は「保護司として長年お勤めされたことは大変なご苦労があったと思う。受章は町民にとっても栄誉あること。今後もお困りの方々の手助け、保護のためにご尽力賜りますようお願いいたします」と祝福した。

 鈴木さんは「非常にありがたいこと。恐縮している。この場を提供していただいた堀町長と、伝達のため遠くから足を運んでいただいた奥田所長には感謝を申し上げます。そして共に活動している牟婁保護司会の皆さまにも感謝しています」と笑顔で語った。

(2021年8月6日付紙面より)

奥田幸生所長(右)から褒章を伝達された鈴木一弘さん=4日、那智勝浦町役場町長室
2021年08月06日
15 警察車両風の青パト配備
 古座川町と串本町へ披露  (串本青少年センター )

 串本青少年センター(山本誠士センター長)が4日、新たに配備された自主防犯活動用自動車(通称・青パト〈青色防犯パトロールカー〉)を古座川町や串本町へ披露した。

 同センターは、両町を管内として結成する同センター連絡協議会(会長=潮﨑伸彦・串本町教育長)が運営。職員として山本センター長(教員OB)と福田實指導員(警察官OB)を委嘱配置し、別に委嘱している補導委員と両輪で大きく▽補導▽相談▽環境浄化▽広報―の4系統で活動し、家庭や学校、地域や派遣警察官を割り当てる県警本部など関係諸機関との連携を密にしながら非行の未然防止による青少年の健全育成を図っている。

 管内における機動力発揮の要となっているのが同車で、旧車は市販の軽乗用自動車〈セダンタイプ〉に1灯式の青色回転灯を乗せ同車として登録していた。新車は白黒ツートンカラーで青色回転灯も4灯式・スピーカー一体型のバータイプを装備し、その外観は発光色の違い以外は警察のパトカー同様。車格は軽乗用自動車〈ワゴンタイプ〉で、同車更新のため近隣の状況を参考にする中で「同車は目立つ方がいい」という助言が多くあり、その方向で同協議会に求めたという。

 先月27日に納車されたがほぼ同じタイミングで同センターの事務所移転が始まり、今月2日付で旧・串本町役場古座分庁舎内へ移転。その作業が一段落したところで両町へ披露を申し出た。

 串本町では潮﨑協議会長も同席する中、山本センター長から田嶋勝正町長に配備の経緯を報告。福田指導員と共に最近の懸念事項などで懇談を交えた後、役場来庁者駐車場で同車を披露しその概要を紹介した。

 田嶋町長は「夜に出歩くことが以前より少ないなど安心する部分もあるが、これからロケットでにぎわう中で非行に引き込まれないかという不安もある。(印象の強いこの車両で)同センターの活動をいっそう強めてほしい」とコメント。

 山本センター長は両町とも新型コロナウイルス感染症対応で大変な中で希望に見合う予算を取ってくれたと感謝し「この配慮に応えられるよう、しっかりと活動していきたい」と改まる気持ちを語った。

(2021年8月6日付紙面より)

新たに配備された青パトを披露する山本誠士センター長(左)ら=4日、串本町役場
2021年08月06日
16 仲川晴智君が全国制覇
 インターハイ・ソフトテニス個人戦  (紀宝町出身 )

 紀宝町神内出身で三重高校の仲川晴智君(3年)が令和3年度全国高校総体(インターハイ)のソフトテニス競技男子個人戦で優勝し、悲願の全国制覇を達成した。

 個人戦は7月30、31日に石川県能登町で開催され、仲川君は近藤拓空君とペアを組み、第2シードとして2回戦から登場。2、3回戦を順当に勝ち進み、31日の個人最終日では4回戦から決勝戦まで計6試合を戦った。

 準々決勝の武市・上通ペア(奈良県高田商業高校)と決勝の森川・服部ペア(同)では先にマッチポイントを握られる苦しい展開となったが見事逆転で勝利し、314ペアの頂点に立った。

 29日に同所で開催された男子団体戦では準々決勝で高田商業高校に惜しくも敗れたが、主将としてチームを牽引した。

 仲川君は小学校1年生から神内ジュニアソフトテニススポーツ少年団でソフトテニスを始め、紀宝町立神内小学校、矢渕中学校を卒業後、強豪三重高校に進学した。

 小学6年生から全国優勝を目標に定め、小中学校時代に県大会で優勝。高校最後のインターハイで初の全国制覇を成し遂げ、目標を達成した。

(2021年8月6日付紙面より)

インターハイで優勝した紀宝町出身の仲川晴智君(左)=紀宝町提供
2021年08月06日
17 新宮城の魅力、幅広く
 新宮市の小渕さん、冊子を制作  

 新宮市在住で、元新宮城復元対策委員会委員の小渕伸二さんがこのほど、冊子「国指定史跡 新宮城(丹鶴城 沖見城) 続日本100名城」を制作、発行した=写真。冊子は、小渕さんが案内を務める新宮城跡ツアーなどで使用されている。

 新宮城は1633(寛永10)年、紀州藩付家老水野氏により完成。建造物は1873(明治6)年の廃城令を受け、75(明治8)年までに取り壊されている。

 市は1980(昭和55)年に新宮城跡を公有地化し都市公園として整備を開始した。2003(平成15)年には城郭跡が国史跡指定を受け、17(平成29)年には「続日本100名城」に選出された。

 冊子は、A5版32㌻。熊野新宮や新宮城の歴史、造り、「水野新宮城」「浅野新宮城」の想像天守(イラスト)、水ノ手跡の炭納屋倉庫群と港、同じく国指定史跡を受ける水野家墓所など、新宮城や、城にまつわるあれこれを持て余すことなく紹介。

 さらに、新宮城跡最大の魅力ともいえる、「算木積み」「亀甲積み」「屏風(びょうぶ)折れ」などの石垣についても写真を示して分かりやすく解説しており、城跡散策のお供に最適な案内冊子となっている。

 現在、小渕さんはさらに内容を充実させた第2弾を作成中。既存の冊子については少ないながらも在庫があるとのこと。冊子を希望する人は熊野新聞社新宮本社窓口まで。

(2021年8月6日付紙面より)



2021年08月06日
18 入込客総数、大幅減少  令和2年観光客動態調査  (和歌山県 )
2021年08月06日
19 啓発ポスターで熱中症予防  ヤクルト紀南営業所が協力  (那智勝浦町 )
2021年08月06日
20 申請促す姿勢で活用推進  ロケットロゴ等説明会実施  (串本町 )
2021年08月06日
21 平和への思い永遠に  資料写真や文献で戦争の悲惨さ伝える  (御浜町 )
2021年08月06日
22 「仲間と自分を信じて」  五輪メダリスト田本さんが指導  (熊野市 )