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2021年08月31日
1 自由な発想で大絵馬づくり
 飛鳥神社で寅とクジラ描く  (太地町 )

 過疎地域神社活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は28日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で2回目となる大絵馬づくりを行った。同町在住で日本画家の土長けいさんと共に町内の4歳から12歳までの子どもたち17人が自由な発想で来年の干支(えと)である「寅(とら)」と共に「クジラ」と「イルカ」を力強く描いた。完成した2枚の大絵馬は正月に同神社と金刀比羅(ことひら)神社に掲げられる。

 髙橋宮司によると、大絵馬づくりは「地域活性化」「子どもたちの思い出づくり」「郷土愛の育くみ」が目的。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。同町の坂下工務店が作成した。

 この日は3密回避のために、子どもたちと同奉仕団は前半と後半の2部に分けて実施。奉仕団に所属する正看護師2人も待機した。常に換気を行い、体温測定やマスクの着用、作業に必要な水くみなどは奉仕団らが行うなどして、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した。

 日展や新日春展の会友である土長さんが大絵馬に下絵を施した。子どもたちはアクリル絵の具と筆、スポンジなどを持って定位置に。細かい作業に取り組む子や大胆に色を塗る児童など、各自が自由に描いて絵馬を完成させた。

 昨年も参加した森田瑛斗(あきと)君(太地小4)は「楽しかった。自分が描いた部分は恥ずかしいけどいろんな人に見てほしいです」。

 山本紡さん(太地小6)は「人数も少なかったので自由に絵が描けた。良い絵馬が完成したと思う。飾られるのが楽しみ」と笑顔で話した。

 土長さんは「自由な発想で描いてくれたので良いものができた。大絵馬づくりが、いろんなことにチャレンジするきっかけになってもらえれば」とコメント。

 法花会長は「良い絵馬ができた。過疎化が進む中でも、絵馬で神社が明るくなってくれればうれしい」。

 和田委員長は「ほかの神社にはない絵馬。昨年は絵馬のおかげで両神社とも参拝客が増えた。子どもたちにとって、夏休み最後の良い思い出になってくれたら」と語った。

 髙橋宮司は「昨年の経験を踏まえ、事前に構図の打ち合わせも行った。コロナを吹き飛ばすような元気いっぱいの大絵馬が完成して良かった」と述べた。

 年末に大絵馬の除幕式を予定しており、古い絵馬は今後、飛鳥神社社務所の軒下裏と、金刀比羅神社の拝殿内に設置していくという。

(2021年8月31日付紙面より)

自由な発想で描かれた「寅とクジラ」の大絵馬が完成=28日、太地町の飛鳥神社社務所(一時的にマスクを外して撮影)
元気いっぱいの「寅とイルカ」の大絵馬も出来上がった(同)
作業を進める子どもたち
2021年08月31日
2 全線開通で供用始まる
 紀伊半島一周道路実現に一歩前進  (熊野尾鷲道路(Ⅱ期) )

 自動車専用道路「熊野尾鷲道路」が29日、建設中だった尾鷲市坂場西町の尾鷲北インターチェンジ(IC)から同市南浦の尾鷲南ICを結ぶ5・4㌔がつながり、全線が開通した。

 尾鷲市と熊野市を結ぶ熊野尾鷲道路の18・6㌔は2013年に開通し、尾鷲市と紀北町紀伊長島区を結ぶ紀勢自動車道21・2㌔も14年に開通している。尾鷲北ICから同南浦IC間は熊野尾鷲道路(Ⅱ期)として12年に新規着手し、未整備区間の解消に努めてきた。午後3時、両入り口に置かれたバリケードが業者によって取り除かれると双方向への車両通過が一斉に始まり、伊勢市や名古屋市から熊野市間が自動車専用道路で結ばれた。

 新開通区間にはトンネル4本が掘られ、片側1車線。日曜とあって普段より多くの車が、信号や交差点のない快適な走行を楽しんだ。全体事業費は、当初予算を80億円上回る340億円だった。

 整備効果としては道路ネットワークが強化され、尾鷲市内の津波浸水想定区域を避けるなど防災や観光アクセスの向上など地域活性化、救急医療活動への支援向上などが期待される。なお、尾鷲北と南両ICの通行方法はこれまで通り。尾鷲北は松阪市方面からの出口と尾鷲市から松阪市方面への入り口、尾鷲南は熊野市方面からの出口と尾鷲市から熊野市方面への入り口に限定される。

 鈴木英敬三重県知事は「紀伊半島大水害から10年目の節目となる年に開通を迎えたのは、非常に感慨深い。近畿自動車道紀勢線の残る区間の工事が円滑に進み、紀伊半島一周道路が一日も早く実現しますように」と祝意を寄せ、それぞれの地域の発展を期待した。

  □     □

※近畿自動車道紀勢線=延長約335㌔の自動車専用道路。大阪府松原市を起点とし、紀伊半島沿岸を通って三重県多気町で近畿自動車道伊勢線とつながる。

(2021年8月31日付紙面より)

全線開通した熊野尾鷲道路。左レーンは尾鷲南ICへ=29日、尾鷲市南浦

2021年08月31日
3 古座川流域治水計画を承認
 第7回東牟婁等氾濫減災協議会  

 第7回東牟婁地域等における大規模氾濫減災協議会が27日午後にウェブ会議の形であり、構成員間で取り組みの現況を情報共有したほか、対象とする2級河川で唯一の洪水予報河川となっている古座川の流域治水プロジェクト(案)の内容を確かめ承認するなどした。

 この協議会は、2017年水防法改正の趣旨に基づいて設立。水防災意識社会の再構築を趣旨とし、対象河川(古座川・すさみ川・太田川・那智川・佐野川など)に関係する自治体と気象庁和歌山地方気象台など国の諸機関が「流域治水」の発想で減災を推進するための情報共有や協議をする場として機能している。

 新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮して今回も前回同様に同会議の形で実施した。当日は各構成機関の代表者や担当職員が出席し、酒井清崇・東牟婁振興局長が取り巻く環境を踏まえて同協議会の趣旨を振り返りつつあいさつ。議事は①規約改正②取り組み方針の見直し③地域内の減災に係る取り組み状況④流域治水による減災に関係する取り組み事例⑤古座川流域治水プロジェクト(案)―で、併せて特定都市河川浸水被害対策法や災害対策基本法など関係法令の改正や気象庁の情報提供方法の変化についての説明もあった。

 ②では18年度に掲げた同方針の期限が本年度となっているため、見直しをかけた新方針を次年度に掲げる準備を進めることを確認。③では関係各自治体の現方針に掲げる項目の達成状況を振り返った。

 ④は各構成機関による取り組みの報告で、本紙関係の新宮市はウェブ版ハザードマップの公開とQRコードを用いた活用推進の考え、那智勝浦町は多面的機能支払交付金などによる農地農業水利施設の質向上、太地町は防災機能を複合したJR太地駅舎の概要、古座川町は町独自の近年の砂利採取実績、串本町は避難情報の伝達や対応のタイムラインが庁内にもたらした効果を話題とした。

 県は▽2級河川古座川河川整備計画に基づく河道掘削などの現況▽小規模河川の氾濫推定図作成の手引きの公表▽避難情報の判断・伝達マニュアルのモデル基準作成▽ダム事前放流の現況―など、紀伊山系砂防事務所は那智川流域における砂防えん堤など整備の現況(8支川で15基完成)と今後の計画や11年紀伊半島大水害から10年の節目を見据えたパネル広報の考え、近畿中国森林管理局は雨水貯留機能向上の考えなどを報告した。

 ⑤は前回の同協議会で確かめた素案をさらに固めた確定案で▽氾濫自体を抑える▽氾濫時の被害対象を減じる▽被害の軽減と早期復旧・復興―の3系統で対策を体系化した内容。対策の具体的手法と要する工期の目安などと併せて内容を確かめ、確定することを承認した。

 同気象台の石井嘉司台長が構成機関相互の連携を期待し、県河川・下水道局の太田和良局長が閉会のあいさつを述べて締めくくった。同プロジェクト案は古座川以外に太田川、那智川、佐野川も素案を確認済みで、次回実施時に案を示し承認を求める見込み。

(2021年8月31日付紙面より)

ウェブ会議の形で開かれた第7回東牟婁地域等における大規模氾濫減災協議会の様子
2021年08月31日
4 智弁和歌山、甲子園制す
 宮坂厚希主将(太地町出身)が優勝に貢献  (全国高校野球選手権 )

 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で29日、「第103回全国高校野球選手権大会」の決勝戦が行われ、智弁和歌山と智弁学園(奈良)が対戦。9―2で智弁和歌山が勝利し、優勝を飾った。太地町出身で智弁和歌山の主将・宮坂厚希君(3年)が1番・中堅で出場し、2安打1打点と活躍。同校の21年ぶり3度目の優勝に大きく貢献した。

 宮坂君は保育園児から野球を始め、地元の少年野球チームの太地シータス、同町を拠点に活動する中学生硬式野球チーム・和歌山南紀ボーイズ(漁野尚登代表)出身で、走、攻、守と三拍子そろった外野手。昨年秋から智弁和歌山の主将としてチームをまとめ、同大会では1番打者として打率5割の成績を残した。中でも近江(滋賀)との準決勝では5打数4安打と活躍し、チームの勝利に貢献した。

 決勝戦は第84回大会(2002年)の3回戦以来となる智弁学園との兄弟校対決となった。試合は、先攻の智弁和歌山が一回表に1番宮坂君が中二塁打、2番大仲勝海君が右安打で出塁すると、4番徳丸天晴君の犠飛、6番渡部海君と7番高嶋奨哉君の連続適時打などで4点を先制した。

 二回裏には智弁学園に2点を返されるが六回表、1死一、三塁から宮坂君が適時打を放ち1点、七回1点、八回2点、九回にも1点を追加。最後は智弁学園打線を三者凡退に抑え、9―2で勝利し全国制覇を果たした。

 優勝インタビューで中谷仁監督は「選手たちが甲子園を目指せない苦しい昨年を経て、真摯(しんし)に努力してきた結果。智弁学園さんと決勝で競うこと自体が幸せな時間でした。強力打線のため、打ち勝たなければ優勝はないと覚悟を決めていた。勝利への執念が日本一につながったと思います」と振り返った。

 宮坂君は「優勝を目指してやってきたので素直にうれしいです。相手チームもおり『礼に始まり礼に終わる』という意味で、マウンドで歓喜するのはやめました。終わってからみんなで喜びを分かち合うことにしました。苦しいことも多かったですが、チーム全員で乗り越えようという気持ちで頑張ってきました。最高のチームでした」と喜びを語った。

 宮坂君が中学生時代に指導した南紀ボーイズの太田尋文監督は「優勝は非常に安心しました。学校や関係者の皆さんのおかげで野球人として立派に成長させていただいたと感じています。中学生当時から何事にも自分から進んで納得するまで取り組み、態度で示していくタイプだった。大変なこともあったと思いますが、中谷監督の下、懸命にプレーしつかみ取った結果でうれしいです」と話していた。

(2021年8月31日付紙面より)

2021年08月31日
5 滝近くで「飛雪米」の稲刈り  浅里地区で百姓塾が収穫  (紀宝町 )
2021年08月31日
6 命と暮らしを守る県政に  岡野恵美候補(69)無・新  (三重県知事選 )
2021年08月31日
7 明るく元気な熊野川感じて  日足にヒマワリ畑広がる  (新宮市熊野川町 )
2021年08月31日
8 対応の報告受け意見寄せる  新型コロナ対策特別委実施  (串本町議会 )
2021年08月31日
9 体験通じ魅力知る  高池小4年生がウナギ石漁  (古座川町 )
2021年08月31日
10 タマスダレが花期に  那智勝浦町  
2021年08月31日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月05日
12 現状鑑み今年も中止 「あげいん熊野詣」 (那智勝浦町)

 平安時代の熊野詣でを現代に再現する「あげいん熊野詣」(同実行委員会主催)の開催の可否を決める会議が3日、那智勝浦町商工会館で開かれ、出席した委員ら11人が意見を出し合った。協議の結果、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き催しの中止が決定した。

 前観光協会に代わり、今回から一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事務局となった。理事長の堀順一郎町長は「昨年より厳しい状況。催しは密になるため、開催は今年も難しいと考えている」とあいさつ。

 開催可否についての協議では委員から「催しの開催は10月。現状では様子を見ていては準備など間に合わないのでは」「ワクチン接種も進んでいる。密を避け、縮小化して実施してはどうか」「やってほしいのはやまやま。しかし、何かあってからでは遅く、開催は難しいという意見も多い」「有事の際にイベントをして結果オーライとなるのは難しいのでは。さまざまな方法を考えて現状に応じたイベントをやるべきでは」「参加は地元で固めて縮小して行うか、オンラインを用いての開催もあると思う」などの意見が上がった。

 長雄正紘実行委員長は「マスクをして大門坂を歩くのは厳しいはず。中途半端には実施せず、中止なら中止とすべき。終息後に本来の形で開催したほうが良いと思う」と話した。

 観光機構の村井弘和事務局長は補助金の活用やイベントを専門とする事業者を巻き込んで持続可能な催しを進めていきたいとした。

 堀町長は「安心安全が重要。来年は現状も変化している可能性がある。イベント会社からは方法などのアドバイスをもらう。もちろん、皆さまにご意見を頂きたい。今はそれに向けての充電期間と捉え、新しい形を検討していきたい」と語った。

 委員からは町民への周知や、中止だけでなく次回のために催しや町のPRも町ホームページなどに掲載すべきではと提案があった。

(2021年8月5日付紙面より)

開催の可否を決めるため実行委員らが集まり会議が行われた=3日、那智勝浦町商工会館
2021年08月05日
13 折り鶴のきいちゃん完成
 紀の国わかやま文化祭に向け  (新宮市 )

 10月30日(土)から開催予定の「紀の国わかやま文化祭2021」(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)に向け、市内の3団体が折り鶴によるきいちゃんのモザイクアートを完成させた。

 県民一体となって文化祭を盛り上げることを目的に、同文化祭和歌山県実行委員会が県内の福祉事業所や学校、保育所などと連携して取り組む3大プロジェクトの一つ。

 蓬莱地区民生委員児童委員は文化祭中に市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「手話狂言」をイメージして「演劇」の図柄を選択。サロンなどで地域住民へ協力を募り、回収した約700羽の鶴を清水八重子代表がパネルに貼り付けた。

 新宮市ボランティア・市民活動センター「結夢」は、5・7・5の初句の情景から次の句を想像して句を連ねていく文芸「連句」の図柄を製作。センターを訪れた人々が一羽一羽心を込めて折り、完成にこぎ着けた。

 熊野川町の地域住民らで組織する「チームくまのがわ」は、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の中、住民同士が直接会えなくても一緒にできる取り組みを、と参加を決定。普段折り紙をしない高齢者も細かい作業に苦戦しつつ、積極的に協力したという。

 完成したモザイクアートはいったん県が回収し、文化祭期間中に県内の会場で来場者をもてなす。

(2021年8月5日付紙面より)

「連句」(左)と「演劇」のモザイクアート=7月27日、新宮市福祉センター
「チームくまのがわ」が制作したきいちゃん=8月2日、新宮市熊野川町
2021年08月05日
14 一般対象の集団接種開始
 16~64歳未接種者対象に  (串本町 )

 串本町が3日、くしもと町立病院で一般(16~64歳)対象の集団接種を始めた。当初計画した接種順位の最終となる集団接種で、同町は9月末完了を目指して臨んでいる。

 この接種は、6月18日付で対象年齢の未接種者6290人へ発送した案内に基づき実施。先月16日に事前希望を締め切っているがその後も事前希望が届いていて、まずは締め切りまでの事前希望者を年長優先で、その後に締め切り翌日以降の事前希望者の接種を行う流れで対応している。

 締め切り時点での事前希望者数は4142人。対象のうち▽基礎疾患を有する人▽在宅サービス従事者▽保育士等―の計1054人(確定数)は先月17、18日実施の優先接種〈1回目〉に回ったため、残りの3088人を集団接種に充てて日時を通知している。締め切り後の事前希望数は今月3日時点で145人だという。

 集団接種の実施日は基本、火、水、金、土、日曜日としているが週によって行わない曜日があり、平均して週3日程度実施する予定。他方、平日の医師による問診を土、日と同じ3診体制にし、1時間当たりの接種頻度を120人に上げて対応している。

 同町は年長優先のおおよその目安を予定として公式ホームページ上で公表しているが、福祉課の中田匠課長によると締め切りまでの事前希望者については2回目も含めて9月中に接種できる(予定が繰り上がる)見込み。「締め切り後の事前希望者も含めて、9月末までに一般対象の集団接種を完了できれば」と話している。

 同町が接種しているワクチンはファイザー社製。接種可能年齢の引き下げに伴う12~15歳への接種は未定。今しばらく状況を見て実施の有無を判断したいとしている。

 集団接種初日に1回目を受けた林貴子さんは、町外に出ている子どもと会える状況を保つため接種を希望したそう。「やっと打てたかなという印象」と進展を喜んでいた。

(2021年8月5日付紙面より)

平日の問診を3診体制に増強して一般対象集団接種を開始=3日、くしもと町立病院
2021年08月05日
15 退任自治会長に感謝状
 新宮市の川合啓介さん  (和歌山県 )

 和歌山県は、退任した自治会長に知事感謝状を贈呈した。東牟婁振興局管内の対象者は6人。3日には地域振興部の吉川暢泰副部長らが新宮市新町の川合啓介さん(63)の元を訪れ、「今後とも健康に留意され、後進に経験をお伝えいただければ」と賞状と記念品を伝達した。

 県では毎年、長く自治会活動において活躍し、地域の発展に尽力した人に対し感謝状を贈っている。本年度の対象者は48人(うち物故者8人)。

 川合さんは1989年、25歳の時に相筋第二町内会長に就任。以降、通算16年6カ月にわたり同町内会長を務めてきた。「生まれ育ち、親しみ深く大好きな町内。自分のできる限りのことをさせてもらいたいと思った」と話し、「みんな楽しく、でも負担にならないような運営を心掛けてきました」と振り返る。

 例に漏れず高齢化が進む町内の現状に言及。「かつては祭り(熊野速玉大社例大祭)の時には町内も神輿(みこし)や踊り、若いお母さんたちが創作踊りで参加してにぎわっていた」と当時を懐かしみつつも「時代は変化する。隣近所が寄り添って、静かに安全に生活できれば、そんな思いでやってきました」。

 助け合い、支え合う。「古き良き日本」の姿を生まれ育った町内に映す川合さん。「役員さんは自分より若い人ばかり。その人たち中心に盛り上げていってくれたら。これからも自分にできることをお手伝いさせていただきたいと思う。みんなが安心して楽しく暮らせる町内であってほしいですね」。笑顔でそう語り、後進に期待を込めた。

  □     □

 管内で感謝状の贈呈を受けたのは、次の皆さん。

▽川合啓介(相筋第二町内会、新宮市)

▽馬欠場利喜夫(中央通り町内会、新宮市)

▽瀧口定延(大桑区長、古座川町)

▽根木芳久(成川区長、古座川町)

【物故者】

▽西山 勝(西赤木区長、古座川町)

▽野口 晃(小森川区長、古座川町)

(2021年8月5日付紙面より)

感謝状を受け取った川合啓介さん(左)と吉川暢泰副部長=3日、新宮市新町
2021年08月05日
16 脇地祥太君が近畿へ
 県中学校総体剣道競技の部  
2021年08月05日
17 おしゃれなアクセサリー  ひまわりサロンで作る  (紀宝町 )
2021年08月05日
18 柔道女子は個人、団体で全国へ  県中学校総体で上位に入賞  (矢渕中 )
2021年08月05日
19 県内各地で巡回パネル展  8月は北方領土返還運動全国強調月間  
2021年08月05日
20 地元昆虫で新たな感激 身近な昆虫の観察会 (宇久井ビジターC)
2021年08月05日
21 感染防止のため臨時閉鎖  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )