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2021年08月15日
1 「太平洋岸自転車道を繋いじゃえ」
 サイクリストが全線走破へ  

 太平洋岸自転車道(PCR)を全線走破しながら検証を行うなどを目的とした「太平洋岸自転車道を繋(つな)いじゃえプロジェクト」(同実行委員会主催)が、「和歌山サイクルプロジェクト」のゴンザさん(36)と西林孝紘さん(36)によって進められている。2人は13日早朝に尾鷲市を出発し午前11時ごろに和歌山県(新宮市)入り。ゴールの和歌山市を目指して走行を続ける。

 PCRは、千葉県銚子市から太平洋岸沿いに和歌山市に至る自転車道。全長は1487㌔で、全国で6ルートが指定されているナショナルサイクルルート(※)の中でも最長の自転車道だ。

 同プロジェクトは、今年5月にPCRがナショナルサイクルルートに指定されたことをきっかけに、サイクリストが安全で快適に走行できる環境づくりを目指すもので、ルートの検証を行うとともに各地での自転車利用環境向上に取り組む公共・民間団体や個人をつないでいく目的もある。

 PCRには▽1487㌔というスケールを生かしきれておらず、基本フレームが各地域単位で違うため役割分担が見えてこない▽PCRの中でどの部分が良くて、どこの区間が走りやすいなど評価しづらい▽各自治体の意欲だけでは一過性の整備になってしまう―などの問題点や課題があるという。

 ゴンザさんと西林さんは今月7日に銚子市をスタート。13日に尾鷲市~串本町を走行し、15日に和歌山市に到着する予定。1日の平均走行距離は約150㌔にも及ぶ。御浜町~那智勝浦町間の走行には、新宮市内でスポーツサイクル専門店「WHEEL ACTION」を経営する西村豪さん(44)も伴走した。

 プロジェクト実施に当たり、同実行委員会では取り組みに賛同、応援するサポーターなどを募集しており、各自治体などでは出迎えなどをもって2人を歓迎した。

 新宮市入りしたゴンザさんはPCRについて「乗り手目線でつくられている所もそうでない所もある」。サイクリストに対し「背後から車が来ていたら寄せたり止まったりするなど、最低限のマナーを守ることが大事。車も自転車もお互いに配慮する必要がある」と指摘する。

 「自転車に乗っているから多くの人とつながれた」と感謝を口にし「千葉をスタートして日に日に応援してくれる人や興味を持ってくれる人が増えてきた。絶対にけがなく無事にゴールしなければ、という気持ちです」と話していた。

  □     □

(※)ナショナルサイクルルート=日本を代表し、世界に誇るサイクリングルートとして国内外にPRすることを目的に、国土交通省が指定。

(2021年8月15日付紙面より)

新宮市入りした(左2人目から)西林孝紘さん、ゴンザさん、西村豪さん=13日、新宮市の徐福公園(野地教弥さん提供)
2021年08月15日
2 駅も閑散、さみしいお盆休み
 熊野地方  

 本来なら帰省客や観光客でにぎわいを見せるお盆時期。今年は新型コロナウイルスの影響で観光地や交通機関の混雑は見られず閑散とした雰囲気となっている。

 新宮市徐福のJR新宮駅によると、お盆時期の乗車率は前年と同様、例年の1割程度だという。駅構内には電車や家族の帰省を待つ人の姿もない。

 お盆中日の14日、新宮市内では、多くの店舗が市が新型コロナウイルス感染症緊急対策として飲食店などに対して呼び掛けた「休業協力のお願い」に応える形で、「休業のお知らせ」チラシを店舗玄関先に掲示し休業に入っている。

 また、市ではコロナ対策として海水浴場は開設しておらず、那智勝浦町では新宮保健所管内における急激な感染拡大を受け、6日に町内の海水浴場の開設を終了。市、町とも今月いっぱいまで体育施設や文化施設など関連施設を休止としており、大人にとっても子どもにとっても「さみしいお盆休み」となりそうだ。

(2021年8月15日付紙面より)

駅のホームも閑散=14日、JR新宮駅
2021年08月15日
3 若い世代のワクチン接種進む
 熊野市、御浜町、紀宝町の現状は  

 三重県内で11~13日にかけて連日100人を超える新型コロナウイルスの感染が確認された。13日は県内で137人の感染者があり、3日連続で最多を更新した。第5波といえる状況の中、県内では若い世代の感染者が増加しており、県では全ての希望者へのワクチン接種が円滑に進むよう、市町や関係機関などと緊密に連携し、取り組みを進めている。

 県によると当初予定していた医療従事者などへの接種が6月15日に完了。65歳以上の高齢者を対象とした住民接種は目標の「7月末まで」を達成したという。

 熊野市、御浜町、紀宝町では65歳以上の高齢者に続き、64歳以下の接種や接種準備を進めている。13日現在の状況を聞いた。

 紀宝町では、18日(水)から12~15歳の接種予約を開始する予定。現在は16~64歳の接種対象者5533人のうち、2882人が1回目、2040人が2回目を終えた。

 御浜町は16~64歳の4094人を対象に接種を進め、1回目は1234人、2回目は1142人が完了した。65歳以上は対象者3289人のうち2893人が2回の接種を済ませたが、引き続き、接種希望者の受け付けも行っている。

 熊野市では12~64歳の対象者7807人のうち、1回目は5065人、2回目は3464人が接種した。接種率は1回目が64・9%、2回目は44・4%となっている。

(2021年8月15日付紙面より)

2021年08月15日
4 「持ち直しつつある」  県内経済情勢7月判断  
2021年08月15日
5 「大阪交響楽団」チケット残りわずか  丹鶴ホール開館記念公演  (新宮市 )
2021年08月15日
6 津波避難タワーどう使う?  那智勝浦町  (こども新聞 )
2021年08月15日
7 新聞紙で作ってみよう!  「傘」を工作  (こども新聞 )
2021年08月15日
8 自転車ではヘルメットを  夏休みの交通事故防止  
2021年08月15日
9 三大珍味の黒いダイヤ?  高津気地区で発見か  (那智勝浦町 )
2021年08月15日
10 水着のまま走って逃げる  地震、火災想定した避難訓練  (井田保 )
2021年08月15日
11 硬式球の感触確かめる  野球教室に中学3年生参加  
2021年08月15日
12 今なお残る石垣  【紀宝町】北桧杖の檜杖城跡  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑪ )
2021年08月04日
13 町や地域の潤い、活気に
 クロマグロ増枠に期待  (那智勝浦町 )

 日米などが太平洋クロマグロの漁獲管理を話し合う国際会議で、日本近海を含む中西部太平洋で、2022年から大型魚(30㌔以上)の漁獲枠を一律15%増やすことに合意した。国内有数の生鮮マグロの水揚げ量を誇る那智勝浦町の漁業関係者からは「正式決定ではないがありがたいこと」と喜びの声が上がっている。

 太平洋クロマグロは乱獲が問題視され、15年に中西部での大型魚の漁獲量は02~04年平均を上限とし、小型魚は同平均の半分にする規制が導入された。

 現在の日本の漁獲枠は大型魚が4882㌧、30㌔未満の小型魚が4007㌧。このたびの会議では、大型・小型ともに20%の増枠を主張していた。

 水産庁によると、日本の増加分は732㌧で、一時は激減した水産資源が回復傾向にあるとして拡大を求めた日本の提案が一部認められた形となった。成育途上で今後の資源に影響が出やすい小型魚は、現行規制を維持するという。

 和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場の太田直久市場長は「全体枠が増えたことによる振り分けで、はえ縄船の枠も増加することを期待している。漁業者にとってうれしいこと」。

 また、感染拡大が収まる気配が見えない新型コロナウイルス感染症の影響に対して「価格がどうなるか不安だが、高値が付いてくれたらありがたい。勝浦近海のマグロがたくさん取れることで町や地域が潤い、活気づいてもらえたら」と話している。

 今年中に開く上部会合で承認されれば正式決定となる。昨年の会議まで退けられてきた日本の増枠提案。今後の規制の緩和に対して、同町や漁業関係者からも大きな期待が寄せられている。

(2021年8月4日付紙面より)

今年1月4日の初市の様子=那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2021年08月04日
14 爆発的な感染拡大状況
 新宮管内は非常に高い値  (和歌山県 )

 和歌山県では2日、新たに40人の新型コロナウイルスの新規陽性者を確認した。入院患者が236人で、230人以上となるのは5月10日以来、84日ぶり。病床数を同日より440床に増やし、感染者の対応に当たっている。

 県によると、1週間の人口10万人当たりの指標は、県全体が25・0で、爆発的な感染拡大の指標である25と同じ。和歌山市では29・2でさらに上昇しており、クラスターの発生があった新宮保健所管内の数字は60・9で、非常に高い値となっている。

 県全体が25以上となるのは4月26日の26・2以来98日ぶりで、第5波が確実に右肩上がりとなっている。

 県では「若い世代、40代、50代で次第に重症者が増えてきている。特に基礎疾患がある人は重症化することがあり、感染者が増えてくると重症者が増える流れとなる。やはり感染拡大の防止を図ることが最も重要であるというふうに考える」としている。

(2021年8月4日付紙面より)

2021年08月04日
15 新しい串本支店が移転開業
 串本町役場本庁舎内に入居  (紀陽銀行 )

 株式会社紀陽銀行の新しい串本支店(以下新店舗とする、串本町サンゴ台690番地5)が2日、串本町役場本庁舎内で移転開業した。旧串本支店(串本909番地)と旧紀陽古座コミュニティプラザ(元古座支店、中湊484番地)を統合した店舗で、旧2店舗は7月30日で営業を終了。この日はテープカットで移転開業の節目をつけ、営業を開始した。

 同町の指定金融機関となっている同銀行は、現在の本庁舎建設に当たり支店規模での窓口入居を同町に希望。同町はその経費を15年間の賃料支払いで賄う(以降の賃料は町の収入となる)方向で契約を締結し、玄関に向かって右手に広さ約266平方㍍の入居スペースを増築確保して同支店を迎え入れた。

 新店舗の営業開始に当たり原口裕之・取締役頭取と田嶋勝正町長があいさつを寄せ、坂本充寿支店長を加えた3人が他の行員一同が見守る中でテープカットに臨んだ。田嶋町長は指定金融機関が地震や津波を乗り越え復興に直結する点は町益だとし、住民も最初は戸惑うだろうが将来的によかったと思えるだろうと確信しつつ今後の地域活性化に向け力を合わせたい旨を伝えて祝ったという。

 自治体の庁舎内に支店を構えるのは、県庁支店、和歌山市役所支店、九度山支店に続き4例目で、昨年10月に開業した宮北支店で採用する窓口業務受け付けシステム「まどのて」を導入し利用時記入の省力化を図る工夫も注いでいる。

 移転開業の影響緩和として、旧2店舗の最寄りとなる串本郵便局局舎内とオークワ古座川店前に現金自動預払機(ATM)を新設。オークワ串本店のATMは従来通り継続としている。

 旧2店舗はいずれも河川そばの低地に立地。旧串本支店は築60年で地震や津波による被災の不安も少なからずあった。移転開業で海抜約50㍍に拠点を得る形となり、坂本支店長は「お客さまにとってもわれわれにとっても安心感につながる移転。役場とのワンストップの関係でいっそうのサービス向上を目指し、良い支店となるよう行員一丸で頑張りたい」と心機一転の思いを語った。

 店舗外ATMの増設などに伴い、新店舗内のATMは移転開業時点で1台。ブランチインブランチ方式による旧串本支店の営業形態(串本支店と古座支店の併設)は新店舗へ引き継がれている。串本町役場本庁舎はくしもと町立病院奥に位置。問い合わせは新店舗(電話0735・62・0666)まで。

(2021年8月4日付紙面より)

新しい串本支店の移転開業をテープカットで祝う=2日、串本町役場本庁舎
新店舗内。旧串本支店に近しい広さとなっている
2021年08月04日
16 ハンカチ回収ボックス設置
 復興記念イベントに向け  (新宮市 )

 2011年の紀伊半島大水害後、新宮市熊野川町で復興に携わった全国の人々へ黄色いハンカチで感謝を伝える復興記念イベントに向け、準備が進んでいる。2日には市社会福祉協議会熊野川ステーションの大江真季さんが町内施設へハンカチ回収ボックスを託し、改めて協力を呼び掛けた。

 復興記念イベントは町内約600世帯にハンカチを配布してメッセージを書いてもらい、9月4日(土)から期間限定で新宮市さつき公園(紀伊半島大水害復興祈念公園)に飾るもの。1977年に公開された映画「幸福の黄色いハンカチ」から着想を得ている。

 ヒマワリなどが描かれた回収ボックスは、住民が訪れやすい熊野川行政局や三津ノ保育所、各地区の集会所などに設置。ボックスを受け取った特別養護老人ホーム「熊野川園」の宮本大施設長は「職員一同でもハンカチにメッセージを書き、取り組みに協力したい」と話した。

 これまでに回収した黄色いハンカチには保育所に通う園児たちの手形と笑顔や「自分も元気に頑張りたい」と言ったメッセージが書かれていた。

(2021年8月4日付紙面より)

回収ボックスを受け取る宮本大施設長=2日、新宮市熊野川町の特別養護老人ホーム熊野川園
2021年08月04日
17 新宮黒潮BBCが全国へ
 ダイワマルエス旗争奪選手権大会  
2021年08月04日
18 暑い夏がやってきた  保育園などで夏行事  (新宮・東牟婁 )
2021年08月04日
19 市関連施設使用休止  新宮市  
2021年08月04日
20 博学連携の実践例紹介  くじらの博物館企画展、来年まで  (太地町 )
2021年08月04日
21 増田歩那さんが銅賞獲得 少年メッセ和歌山県大会 (串本町)
2021年08月04日
22 町内で希少化する植物保全  こざがわネイチャークラブ  (古座川町 )
2021年08月04日
23 楽しく体と頭の運動  カフェいっぷく亭に13人  (紀宝町 )
2021年08月04日
24 創作意欲再熱「友人のおかげ」  平野宴古さん  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )