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2021年08月25日
1 来年は縮小してでも斎行を
 金剛寺の「二河の火祭り」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河にある金剛寺で毎年実施される伝統の荒供養「二河の火祭り」は昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となった。当日の23日は役員やたいまつを投げる予定だった児童ら9人が集まり、来年の祭り斎行を願うとともに、供養のためのたいまつを持って宝篋印塔(ほうきょういんとう)に供えた。

 荒供養は1510(永正7)年に始まったとされ、先祖代々の総供養も兼ねて地元の若者たちが継承してきた。二橋青年会が行事を受け継ぎ、青年会で保存会(大江政典会長)を組織して地元住民らと共に伝統を守っている。

 大江会長によると、祭事は戦時中の一時期を除いて中止になったことはないという。

 例年は白装束に身を包んだ若者たちが本堂で採り火し、種火を分け合って裏山へ駆け上がる。その後、宝篋印塔前でたいまつに点火し、架線を目掛けて次々に投げ上げる。その幻想的な光景を一目見るために地域内外から多くの人が集まる。

 コロナの状況を鑑みて5月ごろに中止を決定した。当日9人は例年通りに本堂で黙とうし、採り火をして点火したたいまつを持って裏山を登った。目神八幡(めがみはちまん)の社と宝篋印塔にたいまつを供えた。

 最後は塔の前に全てのたいまつを集めて火が消えるまでその様子を見守っていた。

 大江会長は「現在の状況では中止は仕方ないと思うが残念。しかし、ずっと中止が続いてしまうと、祭りを支えてくれている皆さんの思いが薄れてしまうのが心配」。

 来年については「伝統を絶やさないように、規模は縮小してでも来年は実施したいと思う」と語った。

(2021年8月25日付紙面より)

本堂で採り火してともした「たいまつ」を持って裏山を上がった=23日、那智勝浦町の金剛寺
この日参加した皆さん
2021年08月25日
2 スマホでどう撮影するの?
 寺子屋広場で10人が学ぶ  (紀宝町 )

 60~79歳の男女1万人を対象にした調査によると、シニア世代のスマートフォン所有率は約8割に上ることが分かった。昨年から今年にかけて、新型コロナウイルス流行に伴う家族との連絡といった需要が重なり、スマホの普及が加速したと考えられるという。

 普及に比例して「スマートフォンの使い方が分からない」。そんな声も多く聞かれるようになった。

 「使い方教えてよ」といった要望があって実現した「スマートフォン教室」が23日、紀宝町福祉センターであった。スマホを使いこなしたい10人が参加し、カメラやインターネットの使い方を学んだ。

 町社会福祉協議会が主催し、地域住民らを講師に招いて関心のあることに挑戦する「寺子屋広場」として開催。手指消毒や検温、マスク着用など感染症対策を講じ、ドコモショップ熊野店の浦垣内順平さん、南尚克さんを講師に招いた。

 浦垣内さんは、スマホを手に「スマホで撮影する際は、カメラアプリを起動し、撮りたい場面でシャッターボタンを押す。縦、横で持ち方を変えることでさまざまなアングルの写真を撮ることができる。撮影時はカメラに指が映り込まないよう注意する」などと説明した。

 インターネットについては「電話以外はインターネットと思ってもらっていい。メールやラインもネットでつながっている」と紹介。参加者はネット画面を開いて知りたい情報のキーワードを入力し、検索にチャレンジした。

 スマホ歴5年の石井基視さんは「最初は苦労したけど、使い出したら便利。今日の参加者で集まって勉強会を計画している。この教室がいい機会になった」と話していた。

(2021年8月25日付紙面より)

スマホの使い方を教わる参加者=23日、紀宝町福祉センター
スマホで写真撮影にチャレンジ
2021年08月25日
3 コロナ禍でも供養を
 三輪崎区で精霊送り  (新宮市 )

 新宮市の三輪崎海岸で15日、精霊送りが営まれた。初盆供養を迎える家族などが随時赴き、精霊を送り供養の機会とした。

 三輪崎区(屋敷満雄区長)が毎年執り行う盆の恒例行事。例年なら同区の寺から祭壇や線香立て、花立てなどを借用の上、住職の読経の中行事を斎行していた。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、祭壇設置や読経は中止に。区役員ら約10人が同日の午前中に会場入り口にテントやライト、机を設置し、コロナ対策としての消毒液などを配置した。

 線香立てはドラム缶を活用。半分に裁断し、中に砂を詰めた。役員らが常時会場で来場者を見守る中、午後1時から7時までと例年より時間を短縮して実施。延べ約700人が訪れ、線香を立てて手を合わせるなどして先祖の霊を見送った。

 3世代の家族連れの姿も見られたと屋敷区長。「地域の人たちは非常に喜んでくれた。古き良き日本の姿を今に伝える伝統行事。これからも工夫して継続していけたら」と話していた。

(2021年8月25日付紙面より)

多くの地域住民が供養の機会とした=15日、新宮市三輪崎(三輪崎区提供)
2021年08月25日
4 久しぶり 本当は誰か わからない
 社協もの忘れ川柳結果決まる  (古座川町 )

 古座川町社会福祉協議会の第3回もの忘れ川柳の入賞結果がこのほど決まった。最優秀賞作品は「久しぶり 本当は誰か わからない」。応募全作品を掲載した作品集を役場の本庁や出張所、保健福祉センター(町社協事務所窓口)や一部の郵便局で配っている。

 この川柳は、認知症に優しいまちづくりの機運を高めるため年1回の頻度で募集。町内在住、在勤者を対象にし一人につき1~3句を受け付けている。今回は窓口のふれ愛カフェ♡よりみちや桜カフェが新型コロナウイルス感染症の情勢で十分に開けず町社協事務所主体で受け付ける中、7歳から95歳までの62人から計144句(前回比22人37句増)の応募があった。

 今回は最優秀賞1点、優秀賞5点、特別賞14点を入賞とし、同感染症の拡大情勢で動きにくく前に賞状などを届けるため予定を繰り上げ16日に入賞者宅を回ったという。

 第1回から関わる中核職員・久保由美子さんは「今回もほっこりとする句を多く寄せていただけた。連続入賞者や賞状を届けに行ったらもう来年の作品を考えめている人もいて、随分と興味を持っていただけるようになったと喜んでいます」とコメント。

 第3回の作品集はA5判76㌻構成で600部作成。高齢者について最寄りの配布先へ取りに行けない場合は町社協へ連絡すれば普段の見守りに合わせて届けるという。

 入賞作品は同センター内でも展示して紹介中。問い合わせは同町社会福祉協議会(電話0735・72・3719)まで。

  □     □

 第3回もの忘れ川柳の入賞作品は以下の通り。慣例により詠み人は公表していない。

■最優秀賞

▽久しぶり 本当は誰か わからない

■優秀賞

▽爺さんや それは私の 入れ歯です

▽あれやがな あれってなにや あれやがな

▽買い物し 妻を乗せずに また戻る

▽探し物 夫婦喧嘩の キックオフ

▽杖忘れ 家にあるかと 走って戻る

■特別賞

▽うるさいな 夫のいびき なつかしい

▽久振り 毎日会っても ひさしぶり

▽愛あれば 許せるちょっとの もの忘れ

▽あんただれ 言われんように 紅をひく

▽置き忘れ さがしつかれて 買い求む

▽きみとぼく いつのまにやら ばばとじじ

▽さあたべよ ふたをあけたら 米のまま

▽財布ない 見つけた嫁が 疑われ

▽探しもの 忘れてコックリ 昼寝する

▽太りすぎ 食べることは 忘れません

▽もの忘れ 言った言わんで 口げんか

▽もの忘れ しぐさで通じる 老二人

▽忘れ合い あれないこれない 怒り愛

▽忘れても 友と話せば 気が晴れる

(2021年8月25日付紙面より)

配布を始めている第3回もの忘れ川柳作品集=23日、古座川町保健福祉センター
先んじて賞状や副賞を受け取った入賞者(古座川町社会福祉協議会提供)
2021年08月25日
5 新宮が初戦で敗れる
 県下高校野球新人戦  
2021年08月25日
6 作家6人の感性を展示  紀南ツアーデザインセで  (熊野市 )
2021年08月25日
7 入院患者や看護師が感染  外来診療など受付中止  (那智勝浦町立温泉病院 )
2021年08月25日
8 浜辺にノウゼンカズラ  那智勝浦町  
2021年08月25日
9 「あの時を忘れない。未来へ…」 1階ギャラリーで防災展示 (新宮市)
2021年08月25日
10 本年度も6回実施目指す  MH賦存状況調査始まる  (和歌山県 )
2021年08月25日
11 7種の近大養殖魚を展示  9月30日まで企画展開催中  (串本海中公園 )
2021年08月25日
12 当地方の野球活性化願い  南紀ボーイズにユニホーム寄贈  (広島・森浦大輔投手 )
2021年08月25日
13 お悔やみ情報
  
2021年08月21日
14 さまざまな事案を想定
 追い込み漁前に海保が訓練  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類追い込み漁を前に第五管区海上保安本部は19日、太地町の畠尻湾で反捕鯨団体による違法行為を想定した11回目の事案対処訓練を実施した。田辺海上保安部、串本海上保安署、関西空港海上保安航空基地、太地町漁業協同組合などから約40人が参加。官民一体で訓練に取り組んだ。

 同町へは2010年以降、過激な環境保護団体などが多く訪れ、港の無許可撮影などの嫌がらせ行為が続いていた。

 例年は太地漁港周辺で実施しているが、今年は港内のいけすにイルカがいるため、同所に変更された。同保安部によると、2年間は目立った違法行為は確認されていないが、ドローンを使用した事例があったという。

 この日は巡視船こうや巡視艇むろづきのほか、ゴムボート、ミニボート、カヤック、漁船、ヘリコプターを用いた。

 ゴムボートによる操船や、ドローン操縦者に対する警備広報、カヤック乗艇者の転覆救助、違法行為者の海上追跡捕捉の訓練に取り組んだ。

 田辺海上保安部の上野春一郎部長は「違法行為の未然防止や人命財産の保護を目的に訓練を実施している。失敗は許されないことを肝に刻んで警備を続けてまいりたい」とあいさつ。

 海上追跡捕捉などの訓練では、追い込み漁を終えた漁業者に反捕鯨活動家が抗議活動や仕切り網のロープを切断するなどの妨害を行ったと想定。通報で駆け付けた海保に対し、活動家の一人がナイフを投げ付け泳いで逃げ、ボートのメンバーも逃走。ゴムボートとヘリが追跡し確保した。

 訓練を終え、海上保安庁警備救難部警備課の筒井直樹課長が「狭い海域でも高い機動力を示すことが確認できた。追い込み漁の実施に向けた皆さま方の安心安全の確保ができることを示していきましょう」と講評した。

 来月1日(水)から追い込み漁を控える太地いさな組合の田中清仁組合長は、今回の訓練や漁に向けて「コロナ禍で鯨類の流通も悪いため、厳しい一年になると思う。しかし、われわれは捕ることが仕事。町や海保、警察の協力をいただきながら、頑張っていきたい」と語った。

(2021年8月21日付紙面より)

反捕鯨活動家から漁業者を守るため訓練に取り組んだ=19日、太地町の畠尻湾周辺
漁期を前に士気を高める
2021年08月21日
15 「入学を待っています」
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で20日、オープンスクールがあり、新宮・東牟婁郡内の16校から中学生が訪れた。生徒たちは前半・後半の2グループに分かれて学校紹介や体験授業を受け、クラブ体験を通じて高校生活に向けて期待を膨らませた。

 体育館では、教職員が漫才や動画で学校の特色を紹介。「オカンが出身高校の名前を忘れてしまったらしいねん」と人気漫才コンビ・ミルクボーイ風のネタで笑いを取りつつ、今年創立120周年を迎えたことや部活動にも力を入れていること、電子黒板や図書館などの設備が充実していることを伝えた。

 新型コロナウイルス感染拡大が続く中でも、電子黒板やタブレット型パソコンを積極的に活用して授業や講演会に取り組んでおり、学業面での遅れは心配ないと話し、「入学を待っています」と呼び掛けた。

 体験授業を受けた中学生は「数学の授業で、見上げる角度で壁の高さが分かるということを学んだ」「まだ迷っているが、新宮高校もいいかもと思った」「ちょっと難しかった」などと話していた。

(2021年8月21日付紙面より)

ミステリーハンター風の動画で学校紹介=20日、新宮市の県立新宮高校
2021年08月21日
16 未来へつなぐメッセージに
 陸上自衛隊の災害派遣写真展  (紀宝町役場 )

 紀宝町役場1階ロビーで9月20日(月・祝)まで、陸上自衛隊の災害派遣写真展が開かれている。

 10年前に発生した紀伊半島大水害時の自衛隊活動を写真で紹介し、今後の防災に役立ててもらうことが目的。自衛隊三重地方協力本部熊野地域事務所の松谷(まつや)実所長による取り組みで、同町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」でも開催している。

 災害が発生した2011年9月4日、三重県知事から派遣要請を受けた第33普通科連隊の先着隊が同町鮒田地区で救出活動を開始。5日には増援部隊が加わり、航空機で孤立者76人を救出、救援物資の輸送、給水活動を開始した。この後も行方不明者の捜索、給水支援など延べ約2600人が活動した。

 役場ロビーには、孤立地域から救出するヘリや倒壊家屋からの人命救助、行方不明者の捜索、夜間の給水活動などの写真パネル16枚を展示した。

 松谷所長は「過去を振り返り、この災害を知らない子どもたち、住民の方々へ災害の恐ろしさについて再認識してもらい、いざというときの備えの一助になればと思い展示しております。この写真を通じて未来へつなぐメッセージになることを願います」と話している。

(2021年8月21日付紙面より)

陸上自衛隊による災害派遣写真展=20日、紀宝町役場
2021年08月21日
17 コロナ防止で初盆行事縮小
 海翁禅寺で灯籠焼き  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の海翁禅寺(武内宗隆住職)は19日夜、新型コロナウイルス感染拡大防止のために昨年に引き続いて規模を縮小し初盆行事を営んだ。初盆を迎えた檀家(だんか)や遺族らが切子ちょうちんや灯籠が飾られた本堂に集まり、手を合わせた。

 コロナ以前は伝統の供養盆踊りに多くの大人や子どもでにぎわっていたが、2年連続で中止となった。

 同寺ではコロナ対策のため、7日の迎えの供養と16日の初盆の送りは午前と午後の2回に分けて実施。マスクやアルコール消毒液などが用意され、3密にも注意が配られた。

 武内住職の読経後、遺族らが随時焼香を行った。続いて、切子ちょうちんや灯籠が境内に積み上げられ、町民有志の協力のもと、灯籠焼きが営まれた。

 遺族らは闇夜を照らす炎が消えるまでの間、手を合わせたり、その様子を静かに見守っていた。

 武内住職は「灯籠焼きはこれまで一度も雨で中止になったことがない。昼間は天候が悪く、不安だったが無事に終えることができて良かった。コロナ禍の中でも皆さまにお集まりいただけることはありがたいことです」と話していた。

(2021年8月21日付紙面より)

灯籠焼きが営まれた=19日、那智勝浦町の海翁禅寺
遺族らが焼香した
2021年08月21日
18 B決勝は接戦状態で3着に  女子800㍍、久保凛さん  (全中陸上選手権大会 )
2021年08月21日
19 旧古座高校など歩み収蔵  26日まで、資料館一般公開  (串本古座高校 )
2021年08月21日
20 当選者491人決める  サマープレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2021年08月21日
21 感染予防のお願い  堀町長が町民にメッセージ  (那智勝浦町 )
2021年08月21日
22 正副委員長など決定  改選後初の太地町議会  
2021年08月21日
23 市立医療センターの現状は  担当課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2021年08月21日
24 中学3年生が特色学ぶ  高校生活入門講座に70人  (紀南高校 )
2021年08月21日
25 お悔やみ情報
  
2021年08月03日
26 「めっちゃうれしいです」
 野澤さんが「審査員会特別賞」  (わたぼうし音楽祭 )

 「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)が1日、オンラインで開催され、新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町のグループホームで暮らす野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」が見事、審査員会特別賞に輝いた。

 障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で開催されている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に引き続きインターネット上での開催となった今年の音楽祭には、全国各地から「作詩の部」「作詩・作曲の部」合わせて680点の作品が集まり、野澤さんは初の応募で8組のファイナリストの1人に選ばれていた。

 知的障害があり、同作業所でパンを焼く業務に従事する野澤さんは8組中5番目に登場。事前に音楽祭スタッフが施設を訪れ撮影した、ギターを弾きながら伸びやかに歌い上げる野澤さんの姿や、パンを焼く様子、在住する太地町のまちの様子などが画面に映し出された。同作業所には野澤さんの両親や関係者、利用者などが手作りの応援うちわを手に音楽祭の様子を見守った。

 8組の発表後にオンラインによる投票や審査が行われ、野澤さんは「わたぼうし大賞」「文部科学大臣賞」こそ逃したものの、次点ともいえる特別賞に。審査員は「審査員の中で一番話題になった曲」などと講評した。

 結果を受け、母の宮子さんは「結果発表の時は緊張した。息子のために多くの人が駆け付けてくれた。皆さんの応援のおかげ」。野々管理者は「応募した時は入選するとも考えていなかった。とてもうれしい」。

 応募に当たり、野澤さんを全面的にサポートした、フォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんは「本人らしさが出ている。彼独自の発想を大事にした」と述べ、野澤さんと喜びを分かち合った。

 7日(土)にはCD「野澤大輔 THANKS TO YOU」を発売する野澤さん。「(結果は)めっちゃうれしい。『僕の一日』はCDにも入っているのでぜひ聴いてください」と笑顔で話した。同日に太地町地域福祉センター「梛」で発売記念ライブも予定しているという。

 CDおよび記念ライブに関する問い合わせはワークショップゆう(電話0735・31・2336)まで。

(2021年8月3日付紙面より)

野澤大輔さん(中央)が特別賞に選ばれた=1日、新宮市佐野
2021年08月03日
27 夏休み中、教室などで工事進む
 矢渕中学校大規模改修  (紀宝町 )

 老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が進み、夏休み中の現在、これまでの15人から50人体制に作業員を増員し、管理教室棟を中心に工事を実施している。

 現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画。工期は12月末までを予定している。

 管理教室棟は屋上防水工事が完了し、現在はバルコニー防水工事に取り掛かっている。外部改修工事は外壁の補修作業などが完了し、防水塗装作業を実施。内部工事は各階の床、壁、階段の補修、壁や天井の塗装改修、階段昇降機の撤去、トイレ改修に着手した。

 既設の照明器具、黒板、ロッカー、下足箱、第1理科室の理科実験台の撤去のほか、玄関サッシの取り付けも行っている。技術室棟は外壁部の強化ガラス、LED照明への取り替えが完了した。

 今後、管理教室棟は屋根、庇防水改修工事として、引き続きバルコニー防水工事などを実施する。

 町教育委員会では「引き続き、矢渕中学校関係者をはじめ、工事請負業者、設計監理業務委託業者など関係機関と連携し、安全確保などに細心の注意を払いながら進めていきます」としている。

(2021年8月3日付紙面より)

作業員を増員して教室内でも作業=紀宝町鵜殿
大規模改修工事が進む矢渕中学校
2021年08月03日
28 区の避難場所使いやすく
 くしもと寿会が除草奉仕  (串本町 )

 串本町の串本第1老人クラブ「くしもと寿会」(前芝雅代会長)が7月31日早朝、矢の熊区の津波緊急避難場所の除草などに奉仕し、いざというときに使いやすい状態へと整えた。

 この場所は、海岸側から矢の熊踏切を渡った先の谷あいに位置。南海トラフ巨大地震時の想定津波高を越える海抜22㍍の旧耕作地を所有者から借りて設けている。

 埋め立て地の大水崎区に続く町の整備でコンクリート舗装の避難路が付き、後に地域の高齢化への配慮として手すり、夜半の避難を想定し誘導灯も付いた。矢の熊区もこの場所に防災倉庫を据えて備蓄を進め、来る有事に備えている。

 他方、借りている場所は裸地の状態で管理。土は締まっているが旧耕作地とあって時期相応に草木が生えて使いにくくなるため、串本寿会が必要時におおむね月1回の頻度でこの奉仕をするところとなっている。

 この日は前芝会長ら会員有志12人が奉仕に参加。真夏の暑さを避け午前6時から刈り払いをして草木を取り除くなどした。この奉仕を始めるきっかけとなった元会長の井城富恵さんは整備後の点検を兼ねた活動と位置付け、「コロナで気も沈みがちな時でもできることはある」と参加した会員有志を鼓舞。前芝会長は「井城さんの姿勢で手すりや誘導灯などの整備が進んだ」とその果敢さに一目置き、他の会員有志と共にその思いに続いた。

 「こうして活動をし、点検で見ているから(役場へも)あれこれと言える」と井城さん。この日はもうひと頑張りで、さらに高い所に設けている津波緊急避難場所の点検を呼び掛け行動した。

(2021年8月3日付紙面より)

矢の熊区の津波緊急避難場所の除草に励むくしもと寿会の会員有志=7月31日、串本町串本
2021年08月03日
29 市職員の陽性が判明
 窓口利用者などに連絡呼び掛け  (新宮市 )

 新宮市は1日、市役所の税務課職員1人(50代女性、同市居住)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市は新宮保健所立ち会いの下、同日に職場および庁舎内共有スペースを消毒。税務課職員は2日は出勤せずPCR検査を受検するとのこと。

 当該職員は7月31日、県のクラスター発表を受けPCR検査を受検。同日に陽性が判明し8月1日に入院した。症状はなく、感染可能期間中の先月26日から30日にかけて出勤し勤務を行ったという。濃厚接触者は新宮保健所で調査中。

 市では、7月26~30日の間に税務課窓口を利用した人で体調に異変などがある人は市保健センター(電話0735・23・4511)まで連絡するよう呼び掛けている。

  □     □

■田岡実千年市長コメント

 7月31日、本市職員1名が新型コロナウイルス感染症に感染していることが確認されました。市民の皆さまに新型コロナウイルスの感染防止にご協力をいただいている中のことであり、大変重く受け止めています。

 8月1日には新宮保健所の立ち会いの下、職場および庁舎内共有スペースの消毒を行いました。また、税務課職員については、8月2日は職場には出勤せず、PCRを受検します。

 新宮市役所では、窓口や執務室への飛まつ防止パネルの設置や各出入り口などへの手指消毒薬の設置を行っており、職員についても、マスク着用、手洗いなどを行っているところであり、今後も引き続き、感染防止対策を徹底し、業務を継続してまいります。

 市民の皆さまにはご心配とご不安をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

 なお、7月26日から7月30日の間に、税務課の窓口を利用された方で、発熱や風邪の症状などがある方は、新宮市保健センターまでご連絡をお願いします。

(2021年8月3日付紙面より)

2021年08月03日
30 森浦馨介君が近畿大会へ
 県中学校総体卓球競技の部  
2021年08月03日
31 久保さん、高垣君が近畿へ
 県中学校総体陸上競技の部  
2021年08月03日
32 視線を未来に向けて  近大新宮でオープンスクール  
2021年08月03日
33 特選に野中誠一さん  写連紀南支部7月優秀作品  
2021年08月03日
34 色鮮やか作品楽しんで  前田稔夫さんが絵画展  (那智勝浦町 )
2021年08月03日
35 ぬくもり感じるタブレット台  新緑会が親子木工教室  (新宮市 )
2021年08月03日
36 防災の取り組みを調査  県議会防災県土整備企業常任委  (紀宝町 )
2021年08月03日
37 ヒマワリ畑、花の時季に  小川・瑞庄地内の一角で  (古座川町 )
2021年08月03日
38 お悔やみ情報