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【検索ステータス】 
2021年08月22日
1 追い込み漁に向け警戒強化
 現地警戒所の開所式  (太地町 )

 9月から始まる小型鯨類の追い込み漁を前に和歌山県警は20日、太地町多目的センター敷地内に新設された「和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所」で対策の警戒強化を行うための警戒所開所式を行った。反捕鯨団体への対策として2011年から毎年設置されており、今年で11回目。来年3月ごろまで設置する予定。

 反捕鯨団体は過去にいけすの網の切断をはじめとし、12年に同町森浦にあるモニュメントの破壊、13、14年は執拗(しつよう)な追跡や写真撮影などの迷惑行為を行った経緯がある。

 同本部によると、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で海外の活動家は入国できていないため、国内の活動家のみ約70人が来町したという。抗議活動や出漁状況の撮影、監視、ドローンによる飛行行為などが確認されているが、逮捕事案などはなかったとしている。

 漁期間中、警戒所では安全パトロール班のメンバーが交代しながら24時間態勢で勤務する。また、活動家には女性が多いこともあり、例年に引き続き女性警察官も配置している。

 開所式では太地町特別警戒本部の谷本克也本部長(和歌山県警察本部警備部長)、山田守孝副本部長(新宮警察署長)らが出席。

 谷本本部長はコロナ禍により外国人の来日はなくなったが、日本人の活動家が活発化しているとし、「日本人の活動家はインターネットでつながり、人数も増えている。現地活動だけでなく、和歌山県庁や大阪、名古屋、全国でも活動している」と説明。

 警戒については「活動家は注意をしながら、裏をかいて違法行為を行う可能性がある。コロナ対策を含めて健康管理に注意し、各関係機関や本部とも連携しながら、現場での違法行為がないように警戒に当たってほしい」と訓示した。

 その後、警察官らはパトカーに乗り込み、町内の巡回に出発した。

(2021年8月22日付紙面より)

谷本克也本部長が訓示を行った=20日、太地町の和歌山県警察太地町特別警戒本部現地警戒所
町内の巡回に出発した
2021年08月22日
2 車、バイクは通れません
 10月から、役場裏高架下道路  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場裏側から国道42号側につながるJR高架下の道路が10月1日(金)から「歩行者・自転車専用道路」に変更される。同町では各戸配布の「広報なちかつうら」やホームページ、付近に設置した看板で呼び掛けている。

 道路は現在、朝日地区方面から役場(築地地区)方面へ向かう車やバイクの運転手が利用する姿が見受けられている。桁下制限高さは1・8㍍と低く、車高のある車が通行する際は接触の危険もある。

 通学路として利用する児童・生徒がいるとともに、自転車や歩行者の利用も多い。町建設課よると、車の場合、国道側からしか進入できない一方通行であるにもかかわらず、逆走する車の報告もあったという。

 前述の広報などの周知継続に加え、9月下旬には地方紙への記事依頼などを検討しているという。

 担当者は「元々、JRから高さが低く、危険であるため、甫子浦(ほこうら)交差点の高架下道路ができ次第、車やバイクはそちらを利用してほしいと要望があった」と説明。

 運転手らにはすでに整備されている甫子浦交差点の利用を勧めるとともに、町民に対しては「皆さまの安心安全のためにも10月からは『車やバイクは通れません』ということをご理解いただきたい。ご協力をお願いいたします」とコメントしている。

 20日夕方、自転車で高架下の道路を通過していた70代女性は「たまに利用するが、車がすごい速さで通っていくこともあるので怖いときもある。自転車と歩行者の専用道路になるのはありがたい」と話していた。

(2021年8月22日付紙面より)

10月から歩行者・自転車専用道路になる役場裏高架下道路=20日、那智勝浦町

2021年08月22日
3 「受賞は皆さんのおかげ」
 丹羽生さんが観光功労者表彰受賞  (新宮市 )

 元新宮市観光協会長の丹羽生さん(64)が、このたび「令和3年度観光功労者表彰」(個人の部)を受けた。19日に和歌山市のホテルグランヴィアで表彰式が行われ、表彰状をふるさとに持ち帰った丹羽さんは「(一報を聞いて)驚いた。受賞は皆さんのおかげ」と喜びを語った。

 公益社団法人和歌山県観光連盟が、県の観光振興に著しく貢献のあった個人または団体を表彰するもので、毎年観光功労者と優良従業員が選出の上表彰される。

 丹羽さんは2014年5月から18年6月までの約4年間にわたり市観光協会の会長職に就き、その間、和歌山デスティネーションキャンペーンや世界遺産登録10周年事業においてさまざまな企画で多くの観光客を招き、全国に同市を印象づけた。

 また、「まち歩き観光」の推進や市内事業者向け英訳・中国語訳サポートによる訪日外国人観光客の受け入れ対応など、熊野観光におけるハブとしたまちづくりを提案。国内外からの誘客に尽力した。

 和歌山県では16年に史上最高となる約3487万人の観光入り込み客数を記録。18年には16年に次ぐ約3461万人となり、世界遺産エリアの同市で過去最高を記録した。

 「世界遺産登録10周年の節目もあり、当地方が盛り上がりを見せていた。海外からの観光客も多く忙しかった」。丹羽さんは在任時をそう振り返る。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は当地方にも及んだ。20年の県の観光客動態調査において、観光入り込み客総数は約2478万4000人に。外国人宿泊客数は前年比91%減となった。

 「新宮市は観光にシフトできなかった」としつつも、コロナ禍の影響を避けられない現状について「やはりさみしい」と憂う。

 受賞については「事務局、役員、会員の皆さんに恵まれた。関係者の方々が力を尽くしてくれたおかげです」と感謝を口にした。

  □     □

 本紙エリアの受賞者は次の皆さん。

【観光功労者表彰】(個人の部)

▽丹羽 生(64)

【優良従業員表彰】

▽栗山立弥(56)=熊野観光開発㈱

▽廣里友美(43)=㈲新宮セントラルホテル

▽南本愛子(65)=㈲串本儀平

(2021年8月22日付紙面より)

観光功労者表彰を受けた丹羽生さん=20日、新宮市神倉
2021年08月22日
4 なおちゃん弁当が優勝 第169回職場対抗ボウリング大会 
2021年08月22日
5 会計補正予算など承認  紀南環境衛生施設事務組合定例会議  
2021年08月22日
6 神社のはじまりを考える  蒲池明弘さん「聖地の条件」出版  
2021年08月22日
7 今年は190万円を  熊野古道保存目的に17回目の寄付  (三十三銀行 )
2021年08月22日
8 有馬クラブが全国大会で勝利  全日本学童軟式野球大会  
2021年08月22日
9 木本、紀南両校の在り方を議論  紀南地域高校活性化推進協議会  
2021年08月22日
10 引き換え期限迫る  まちなか商品券、31日まで  (那智勝浦町 )
2021年08月22日
11 お悔やみ情報
  
2021年08月11日
12 伝統の下がりに稲掛ける
 新米の季節が到来  (那智勝浦町 )

 「手間は掛かって大変だけど、それだけおいしくなると思う」―。そう語るのは那智勝浦町市屋の東佐平さん(76)と弟の秋二さん(72)だ。兄弟はそれぞれの田んぼにおいて、地域ではあまり見掛けなくなった木組みの台「下がり」に稲を掛けて干す伝統の作業で新米の収穫を行っている。

 田んぼは両親から息子たちが受け継いだもの。佐平さんと秋二さんは耕作放棄地にならないように毎年、手入れし米を育てている。

 秋二さんによると、以前は市屋地区だけでも多くの世帯が米を作っていたという。しかし、少子高齢化や2011年に発生した紀伊半島大水害で被災したことが原因でほとんどが米作りをやめてしまったと話す。

 近年では農機具の発達により、作業の効率化が図られている。広大な田んぼなどで使用されるコンバインなどがその例に挙がるが、二人の田んぼでは刈り取った稲を束ねる機能を持つバインダーを使用。手作業に近い昔ながらの手法で長年作業をしている。

 秋二さんは「自分たちは米を出荷していないし、コンバインは高価なもの。家族で食べる分や親戚や知人に贈るだけの量しか作っていない」と話した。

 5日は秋二さんの田んぼの稲刈り作業を佐平さんや親戚の丸山高尚さんが手伝った。品種はコシヒカリで、数日干した後に脱穀して精米される。

 佐平さんは「下がりに掛けると養分が実(米)に入り、おいしくなるといわれている。手作業なので、早朝や夕方しかできずに大変だが、値打ちはあると思う」と笑顔で語っていた。

(2021年8月11日付紙面より)

バインダーで稲を刈り取る=5日、那智勝浦町市屋の東秋二さん所有の田んぼ
「下がり」に稲が掛けられた
2021年08月11日
13 貝殻を集めて営み感じる
 地質の日行事で親子4組  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで7日、第14回地質の日記念イベント「ジオ・うみ・絶景 こども探検隊~潮岬を調べよう~」があり親子4組が近くの浜で貝探しやその観察に取り組むなどした。

 地質の日は2007年に制定された比較的新しい記念日で、日本初の広域地質図「日本蝦夷(えぞ)地質要略之図」が作成されたことにちなんで5月10日を期日としている。以降、地球の生命史や環境(自然災害を含む)を考える上で重要な地質への関心を広めるさまざまな取り組みが行われている。

 紀伊半島南部の地質をテーマとする同センターも地質の日の趣旨に呼応して例年、同パーク推進協議会と連携して記念行事を計画。本年度も5月実施を目指して参加者を募集したが新型コロナウイルス感染症の情勢により延期し、約3カ月遅れで再度参加を呼び掛け今回は感染症予防対策を徹底して実施した。

 後援する同パークガイドの会の仲江孝丸さんと、同センターの本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が講師を担当。前半は潮岬灯台近くの貝砂がある浜へ赴き、気に入った貝殻や微小貝が多く含まれていそうな貝砂を採集した。

 仲江さんは貝採集のこつとして、貝砂がある浜を掘ると小さいけれど割れずきれいな貝が出てくることを紹介。その貝は5~15㍉ほどで、少しずつ掘り進め見落とさないようじっと探して集めた。

 後半は気に入った貝殻でストラップ作り。感染症予防対策として1人1台で割り当てた顕微鏡を使って貝砂の中から微小貝を見つけて集め、その貝でプレパラートを作ってストラップと対のお土産にした。

 祖母に薦められて参加した山本奏さん(小学2年)は「きれいな貝も見つけられて楽しかった。次は『ぐるぐる』のきれいな貝を見つけてみたい」と興味が湧いた様子。本郷研究員は「ジオパークは大地とヒトの関わりを考えがちだが、実はヒトだけでなくいろいろな動植物が大地と関わりを持っている。今日は海岸の貝などを観察したが、そのような営みもあることに気付いて海へと思いをはせる、そのきっかけにしてもらえれば」と参加した子どもの今後を期待した。

(2021年8月11日付紙面より)

浜を少しずつ崩してきれいな貝探しに挑戦=7日、串本町潮岬
2021年08月11日
14 「休業お願い」事前登録始まる
 コロナウイルス感染症緊急対策  (新宮市 )

 新宮市の新型コロナウイルス感染症緊急対策としての飲食店などに対する「休業協力のお願い」の事前登録が9日から始まった。初日には、休業を決めた市内の飲食店など175件(うち、メール申請25件)が登録を済ませた。

 新宮保健所管内における感染拡大状況を鑑み、人流抑制やクラスター防止など、新型コロナウイルス感染拡大防止として市が打ち出した緊急対策で、飲食店や喫茶店、居酒屋、カラオケボックスやバーなどを対象に、12日(木)から16日(月)までの5日間の休業協力を呼び掛け(休業の実施は事業者判断)、協力店舗に10万円の協力金を支給するもの。

 対象は、市内の食品衛生法に基づく飲食店または喫茶店の営業許可を得て営業している店舗。感染防止対策に取り組んでいることや休業協力お願い期間中に市が配布する「休業のお知らせ」チラシ=写真=を店舗の外側などに掲示していることが条件。11日(水)までに事前登録を済ませる必要がある(午前9時~午後5時)。

 なお、市は休業の実態確認のため見回り調査を実施。休業していないことが確認された場合には協力金の給付対象外となる場合もあるという。

 事前登録の申請は、事前登録書(市ホームページよりダウンロード可)に必要事項を記入し、市役所別館の受付窓口に持参するか、市企画調整課(kikaku@city.shingu.lg.jp)にメールで提出すること。

(2021年8月11日付紙面より)


2021年08月11日
15 一般向けワクチン接種開始
 前倒しで早期完了へ総力  (新宮市 )

 新宮市役所別館で7、8日、64歳以下の新型コロナワクチン集団接種が始まった。防護服に身を包んだ市職員らが誘導する中、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員を優先に開始。8日には64~61歳の約400人が接種を受けた。

 当初、市では64歳以下の一般接種に関して、11月の完了をめどに集団接種のみの高年齢順で進めていく計画とし、接種希望調査などを実施してきた。

 しかし、新宮保健所管内では7月25日から今月8日にかけ67人の感染を確認。県内62例目のクラスター(感染者集団)発生や、20~50代を中心に感染が拡大している状況を鑑み、集団接種の日程を追加したほか、一部年齢層の約900人を新宮市医師会の協力の下、市内7医療機関での個別接種とし接種の前倒しを図る計画へと切り替えた。

 追加した14日(土)、15日(日)の集団接種と、個別接種対象者には今月6日に案内状を送付済み。21日(土)、22日(日)の集団接種対象者には10日に案内状を送付。対象年齢は55~48歳となる。

 なお個別接種については47~42歳を対象に16日から進めていく予定で、16日の週で800人弱が接種を受ける予定。今後のワクチンの供給量によるが、個別接種の対象者を増やしていくことも視野に入れているという。

 市におけるワクチン接種率(2回目)は、8月2日現在で35・82%。ワクチン供給状況や接種希望者数の増減により変更となる場合があるが、希望する19歳以上の市民への接種を10月中に完了させる予定としている。

(2021年8月11日付紙面より)

一般向けワクチン接種が始まった=新宮市役所別館(写真は7日撮影)
2021年08月11日
16 来年3月15日完成目指す  新・池野山集会所着工へ  (古座川町 )
2021年08月11日
17 田岡市長がウェブで要望  高速道紀南延長促進協  
2021年08月11日
18 シチョウゲの花  新宮市高田  
2021年08月11日
19 貝殻やシーグラス使って  橋本児童館で夏の工作  (新宮市 )
2021年08月11日
20 種類や生態を知る  夏休み特別イベント「磯のいきもの観察会」  (太地町立くじらの博物館 )
2021年08月11日
21 夏の夜の楽しい思い出  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2021年08月11日
22 甚平姿で「夏祭り」楽しむ  ママサークル「さくらんぼ」  (紀宝町 )
2021年08月11日
23 炬火「熊野市の火」が誕生  三重とこわか国体・大会に向けて  (熊野市 )
2021年08月11日
24 不戦への誓い、平和願う  へいわのつどいで朗読とお話し会  (御浜町 )
2021年08月03日
25 「めっちゃうれしいです」
 野澤さんが「審査員会特別賞」  (わたぼうし音楽祭 )

 「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)が1日、オンラインで開催され、新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町のグループホームで暮らす野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」が見事、審査員会特別賞に輝いた。

 障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で開催されている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に引き続きインターネット上での開催となった今年の音楽祭には、全国各地から「作詩の部」「作詩・作曲の部」合わせて680点の作品が集まり、野澤さんは初の応募で8組のファイナリストの1人に選ばれていた。

 知的障害があり、同作業所でパンを焼く業務に従事する野澤さんは8組中5番目に登場。事前に音楽祭スタッフが施設を訪れ撮影した、ギターを弾きながら伸びやかに歌い上げる野澤さんの姿や、パンを焼く様子、在住する太地町のまちの様子などが画面に映し出された。同作業所には野澤さんの両親や関係者、利用者などが手作りの応援うちわを手に音楽祭の様子を見守った。

 8組の発表後にオンラインによる投票や審査が行われ、野澤さんは「わたぼうし大賞」「文部科学大臣賞」こそ逃したものの、次点ともいえる特別賞に。審査員は「審査員の中で一番話題になった曲」などと講評した。

 結果を受け、母の宮子さんは「結果発表の時は緊張した。息子のために多くの人が駆け付けてくれた。皆さんの応援のおかげ」。野々管理者は「応募した時は入選するとも考えていなかった。とてもうれしい」。

 応募に当たり、野澤さんを全面的にサポートした、フォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんは「本人らしさが出ている。彼独自の発想を大事にした」と述べ、野澤さんと喜びを分かち合った。

 7日(土)にはCD「野澤大輔 THANKS TO YOU」を発売する野澤さん。「(結果は)めっちゃうれしい。『僕の一日』はCDにも入っているのでぜひ聴いてください」と笑顔で話した。同日に太地町地域福祉センター「梛」で発売記念ライブも予定しているという。

 CDおよび記念ライブに関する問い合わせはワークショップゆう(電話0735・31・2336)まで。

(2021年8月3日付紙面より)

野澤大輔さん(中央)が特別賞に選ばれた=1日、新宮市佐野
2021年08月03日
26 夏休み中、教室などで工事進む
 矢渕中学校大規模改修  (紀宝町 )

 老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が進み、夏休み中の現在、これまでの15人から50人体制に作業員を増員し、管理教室棟を中心に工事を実施している。

 現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画。工期は12月末までを予定している。

 管理教室棟は屋上防水工事が完了し、現在はバルコニー防水工事に取り掛かっている。外部改修工事は外壁の補修作業などが完了し、防水塗装作業を実施。内部工事は各階の床、壁、階段の補修、壁や天井の塗装改修、階段昇降機の撤去、トイレ改修に着手した。

 既設の照明器具、黒板、ロッカー、下足箱、第1理科室の理科実験台の撤去のほか、玄関サッシの取り付けも行っている。技術室棟は外壁部の強化ガラス、LED照明への取り替えが完了した。

 今後、管理教室棟は屋根、庇防水改修工事として、引き続きバルコニー防水工事などを実施する。

 町教育委員会では「引き続き、矢渕中学校関係者をはじめ、工事請負業者、設計監理業務委託業者など関係機関と連携し、安全確保などに細心の注意を払いながら進めていきます」としている。

(2021年8月3日付紙面より)

作業員を増員して教室内でも作業=紀宝町鵜殿
大規模改修工事が進む矢渕中学校
2021年08月03日
27 区の避難場所使いやすく
 くしもと寿会が除草奉仕  (串本町 )

 串本町の串本第1老人クラブ「くしもと寿会」(前芝雅代会長)が7月31日早朝、矢の熊区の津波緊急避難場所の除草などに奉仕し、いざというときに使いやすい状態へと整えた。

 この場所は、海岸側から矢の熊踏切を渡った先の谷あいに位置。南海トラフ巨大地震時の想定津波高を越える海抜22㍍の旧耕作地を所有者から借りて設けている。

 埋め立て地の大水崎区に続く町の整備でコンクリート舗装の避難路が付き、後に地域の高齢化への配慮として手すり、夜半の避難を想定し誘導灯も付いた。矢の熊区もこの場所に防災倉庫を据えて備蓄を進め、来る有事に備えている。

 他方、借りている場所は裸地の状態で管理。土は締まっているが旧耕作地とあって時期相応に草木が生えて使いにくくなるため、串本寿会が必要時におおむね月1回の頻度でこの奉仕をするところとなっている。

 この日は前芝会長ら会員有志12人が奉仕に参加。真夏の暑さを避け午前6時から刈り払いをして草木を取り除くなどした。この奉仕を始めるきっかけとなった元会長の井城富恵さんは整備後の点検を兼ねた活動と位置付け、「コロナで気も沈みがちな時でもできることはある」と参加した会員有志を鼓舞。前芝会長は「井城さんの姿勢で手すりや誘導灯などの整備が進んだ」とその果敢さに一目置き、他の会員有志と共にその思いに続いた。

 「こうして活動をし、点検で見ているから(役場へも)あれこれと言える」と井城さん。この日はもうひと頑張りで、さらに高い所に設けている津波緊急避難場所の点検を呼び掛け行動した。

(2021年8月3日付紙面より)

矢の熊区の津波緊急避難場所の除草に励むくしもと寿会の会員有志=7月31日、串本町串本
2021年08月03日
28 市職員の陽性が判明
 窓口利用者などに連絡呼び掛け  (新宮市 )

 新宮市は1日、市役所の税務課職員1人(50代女性、同市居住)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市は新宮保健所立ち会いの下、同日に職場および庁舎内共有スペースを消毒。税務課職員は2日は出勤せずPCR検査を受検するとのこと。

 当該職員は7月31日、県のクラスター発表を受けPCR検査を受検。同日に陽性が判明し8月1日に入院した。症状はなく、感染可能期間中の先月26日から30日にかけて出勤し勤務を行ったという。濃厚接触者は新宮保健所で調査中。

 市では、7月26~30日の間に税務課窓口を利用した人で体調に異変などがある人は市保健センター(電話0735・23・4511)まで連絡するよう呼び掛けている。

  □     □

■田岡実千年市長コメント

 7月31日、本市職員1名が新型コロナウイルス感染症に感染していることが確認されました。市民の皆さまに新型コロナウイルスの感染防止にご協力をいただいている中のことであり、大変重く受け止めています。

 8月1日には新宮保健所の立ち会いの下、職場および庁舎内共有スペースの消毒を行いました。また、税務課職員については、8月2日は職場には出勤せず、PCRを受検します。

 新宮市役所では、窓口や執務室への飛まつ防止パネルの設置や各出入り口などへの手指消毒薬の設置を行っており、職員についても、マスク着用、手洗いなどを行っているところであり、今後も引き続き、感染防止対策を徹底し、業務を継続してまいります。

 市民の皆さまにはご心配とご不安をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

 なお、7月26日から7月30日の間に、税務課の窓口を利用された方で、発熱や風邪の症状などがある方は、新宮市保健センターまでご連絡をお願いします。

(2021年8月3日付紙面より)

2021年08月03日
29 森浦馨介君が近畿大会へ
 県中学校総体卓球競技の部  
2021年08月03日
30 久保さん、高垣君が近畿へ
 県中学校総体陸上競技の部  
2021年08月03日
31 視線を未来に向けて  近大新宮でオープンスクール  
2021年08月03日
32 特選に野中誠一さん  写連紀南支部7月優秀作品  
2021年08月03日
33 色鮮やか作品楽しんで  前田稔夫さんが絵画展  (那智勝浦町 )
2021年08月03日
34 ぬくもり感じるタブレット台  新緑会が親子木工教室  (新宮市 )
2021年08月03日
35 防災の取り組みを調査  県議会防災県土整備企業常任委  (紀宝町 )
2021年08月03日
36 ヒマワリ畑、花の時季に  小川・瑞庄地内の一角で  (古座川町 )
2021年08月03日
37 お悔やみ情報