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電源開発が運用する二津野ダム=16日、奈良県十津川村
ダムを撤去して清流を
漁協関係者が電発に訴え
熊野川流域対策連合会

 熊野川流域対策連合会に対する、電源開発株式会社(電発)からのダム運用の取り組み説明が15日、新宮市の丹鶴ホールであった。漁業協同組合の関係者から「ダムを撤去して清流を」との訴えがあり、電発は「改めて回答したい」と応じた。

 同連合会は、熊野川流域の市町村や漁協などで組織。電発は熊野川流域でダムを運用し、水力発電事業を行っている。同日は同連合会の総会があり、その後に電発による▽ダムの運用改善▽熊野川の濁水長期化軽減対策▽ダムの耐震性―についての説明があった。

 漁協関係者は「ダムができるまでは大雨が降っても、3日あれば清流に戻ったと聞く。濁りで(漁業に)ダメージがある。(対策しても)濁りが止まらない。透明な川を取り戻すにはなくすしかない。きれいな川や海を守りたい。漁獲も落ちている。生活がかかっている。(ダムは)自然を破壊している」と力を込めた。

 電発は「ダムの影響がなるべく少なくなる努力と検討を続けていきたい」と述べたが納得は得られず、最終的に後日回答となった。

 別の漁協関係者はダムのバイパストンネルについて「造った場合、下流に流れ出る小石、バラス、シルトなど、どういうものが想定されているか」と尋ねた。電発は「バイパスは下流の環境を改善し、洪水対策に寄与するものとして計画している。まだ机上の検討(の段階)だが、どういうものがどこまで流れていくか考えたい」とした。

 上流側自治体の議会議員は「今の段階でどの程度バイパスを研究しているのか。ダムのどの位置に飲み口を造るかで大きく変わる。どのような想定か」と確認。電発は「現時点で固まった絵はない。ただダム改造は電発で扱える範囲を超えるものになる。流域の皆さんの意見や行政の考えもある。電発でこうやりたいと言えるものになっておらず、明確に言えない」と述べた。

 なお総会では、昨年度の事業や決算、役員改選、本年度の事業や予算を審議し、いずれも承認可決した。

(2026年7月17日付紙面より)


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北海道大学和歌山研究林本館付近の水田でカエルなどを採集する参加者=11日、古座川町平井
地域 カエルなどの同定に挑戦
自然観察イベント実施
北大和歌山研究林
 古座川町平井にある北海道大学和歌山研究林(岸田治林長)が11日、自然観察イベント「研究者と極秘調査!?カエルとオタマジャクシの謎にせまれ!」を実施し小学生以上の一般63人がその内容を体験するなどした。

 このイベントは同研究林に所属する野田叡寛研究員と福山伊吹特別助教が作成した生物図鑑「カエルとオタマジャクシハンドブック」の出版記念企画で、作成した2人が講師となり午前と午後の2回実施するとしていずれかへの事前申し込みを誘った。反響は大きく当初予定した定員各20人を超える事前申し込みがあり、2人は可能な限り受け入れることとした。

 当日は岸田林長ら同研究林の職員も参加者の活動を支援した。前半は同研究林そばにある水田の所有者に許可をもらってどのような生き物がいるかを観察し、気になったカエルやオタマジャクシの講師による採集に協力した。後半はカエルやオタマジャクシを同研究林本館へ持ち込み、2人からこの生物図鑑の特色である「地域別検索表」の使い方を教わって同定に挑戦した。

 「地域別検索表」は大きさや体型、手の形や目の位置、肌の質感など外見の特徴でカエルやオタマジャクシの種名が分かるチャート構造になっていて、参加者はチャートが問いかける特徴をじっくり観察して種名を同定。2人が同研究林一帯であらかじめ採集したカエルやオタマジャクシの同定にも挑戦した。

 午後の部で観察できたカエルやオタマジャクシは、ツチガエルやヌマガエルやニホンアマガエル、2人が持ち込んだカジカガエルやガマガエルなど。最後はこの生物図鑑の即売会・サイン会交流をして締めくくった。

 イベントを経て野田研究員は今回の体験で身近なカエルにもいろいろな種類がいることを実感してもらえたら、福山特別助教はその実感の先で身近な自然への慈しみの心や接する楽しさも感じてもらえたら、と参加者の今後に期待するところを語った。この生物図鑑の問い合わせは同研究林(電話0735・77・0321)まで。

(2026年7月17日付紙面より)

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リズムを刻みながら心臓マッサージを施す=14日、新宮市立丹鶴幼稚園
地域 子どもを守る救命講習会
第2回家庭教育学級
新宮市
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丹鶴幼稚園
消防本部
 新宮市家庭教育学級(榎本由香委員長=丹鶴幼稚園長)の第2回講座「子どもを守る!救命講習会~いざという時のために~」が14日、同市立丹鶴幼稚園であった。同園職員含む7人が参加、同市消防本部職員に誤嚥(ごえん)時の異物除去や心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の操作などを学んだ。

 同市立幼稚園の保護者を対象に、食育や子育て、人権などに関する講座で必要な知識を身に付けてもらい、家庭の教育力向上を図ることが目的。全5回を予定している。

 同市消防本部救急係の菊畑理一郎さん、芝下朋也さんが講師を務めた。異物除去では練習用の人形で肩甲骨の間を手のひらの付け根で強くたたく「背部叩打(こうだ)法」、背後から両手で抱きかかえて上腹部を突き上げる「腹部突き上げ法」を練習した。

 どちらも力のいる方法で最初はうまくいかない参加者もいたが、やがて全員が人形から異物の除去に成功した。異物除去については、せきが出せるのならそれで口から放出することや、腹部突き上げ法は1歳以下の幼児や妊婦には用いないことなども学んだ。

 心肺蘇生法では子どもを模した練習用人形を使い、メトロノームのリズムに合わせての心臓マッサージと、人工呼吸を教わった。マッサージ中は芝下さんから細かい指導を受け、全員がスムーズに行えるようになった。AEDは音声案内に従っての操作を見学、不安な場合は救急を通報した通信指令室から適切な処置ができるよう助言がもらえることも知った。

 4歳の子どもが以前あめを喉に詰まらせたことがあるという繁永優美子さんは「その時は何とか飲み下せたけど、覚えておいて損はないと思って参加している。去年も受けたが、時間がたつと忘れてしまうことも多いので機会があればまた参加する」と話していた。

(2026年7月17日付紙面より)

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