和歌山県立新宮高校が活躍を見せた「全国高校総合体育大会(インターハイ)レスリング競技大会(7月23~26日、那智勝浦町)」。大会には地域住民や中高生のボランティアが参加、多くの賞賛の声が上がった。さまざまな業務がある中、新宮高校放送部は開会式や表彰、閉会式など主な大会行事のアナウンスを担当した。声で大会を支えた部員たちに話を聞いた。
関岡里美香さん(1年)、中村紬さん(1年)は「インターハイといっても本番まではピンとこなかった。楽しそうだとは思っていた」。坂地由奈さん(2年)は丹鶴ホールでの「佐藤春夫物語2025」などに参加しており「あの規模のイベントくらいな感じに思っていた」と最初の印象を語り「当日会場に入って全国規模の大きなイベントだというのを実感して、一気に緊張した」と振り返った。
台本が届いたのは大会3日前。かなりの文章量があり、分割して担当部分の練習を重ねた。
最初を引き受けた中村さんは「原稿の『選手の皆さん頑張ってください』を読みたくて選びました。直前に急きょ追加があり不安だったけど、始まると楽しくてリズムよくいけた」と語った。
坂地さんには、当初組まれた段取りを当日に入れ替える指示が出た。「口下手な自分を変えたい」と入部した坂地さん。混乱したものの、仲間の協力を得て、本番前に何度も原稿を読み返し、リズムをつかもうとぎりぎりまで粘った。
「本番は常に緊張して全力で読んでいるので、無事に読み終わった時は安心しました。後の後輩2人はとてもうまいので、どう読むのか楽しみでした」と話した。
個人表彰を担当した関岡さんは「表彰や拍手の切れ間に合わせて原稿を読むのですが、舞台が全く見えず、スタッフの合図を頼りに読まなければならなかったのが大変でした」と技術以外で苦労したことを語った。
今回話を聞けなかったが、同部は3人に加え、庄司莉世部長(2年)、大矢葉奈さん(1年)の5人で大会に臨んだ。3人によると、庄司部長は台本の分割を担当、本番前の坂地さんの練習を助けるなど、先頭に立って活躍したそうだ。
今回の経験について3人は「今後に役立つ、一生のうち何度もない経験」と話した。坂地さんは「今度どこかの会場に行った時、『あれだけの会場でやれたんだから大丈夫』って思えれば、少しは緊張しなくなるかも」と笑顔を見せた。
(2026年8月1日付紙面より)