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命綱を着けて大しめ縄を張り替え=9日、那智勝浦町の那智の滝
大しめ縄を張り替え
那智の滝で例大祭に向け
熊野那智大社

 那智勝浦町の那智の滝で9日、熊野那智大社(男成洋三宮司)の神職による大しめ縄の張り替えが行われた。14日(月)に営まれる大祭「那智の扇祭り(火祭)」に向けた恒例の神事で、白装束と烏帽子、わら草履姿の神職が真新しいしめ縄を張った。

 那智の滝(落差133㍍)は、熊野信仰の中心地である那智山の象徴で、同大社の別宮・飛瀧神社の御神体。大しめ縄の張り替えは、大祭と年末の年2回行われている。
 大社拝殿で奉告祭を営んだ後、神職らは神域に入り、目のくらむような滝の落ち口で、サラシ布製長さ約26㍍、重さ約4㌔のしめ縄を担いで作業した。

 井戸大輔禰宜(44)は「米タイム誌の世界で最も素晴らしい場所に選ばれるなど、世界中から注目を集める祭りになる。那智の扇祭りでは、何事も滞りなく祭事を終え、素晴らしい祭りとなるよう願っている」と話していた。

■大門坂駐車場に大のぼり


 祭り当日の14日に向けて大門坂駐車場の入り口には、那智勝浦町が高さ6・5㍍の大のぼりを設置。那智勝浦新宮道路の那智勝浦インターチェンジ出口には横断幕も掲げ、祭りに向けた機運を高めている。

(2025年7月10日付紙面より)


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新クリーンセンター=8日、那智勝浦町二河
地域 新クリーンセンター試験運転
秋ごろの供用開始目指す
那智勝浦町
 那智勝浦町が同町二河地区で整備を進めている新クリーンセンターで7日、試験運転が始まった。建物や外構の工事はほぼ完了しており、9月末の工事完了を目指して焼却炉の負荷運転や機器の調整に入った。供用開始は今秋を予定している。

 同センターは町の単独事業として建設。敷地造成などを経て2022年6月に着工し、当初は25年6月の完成を見込んでいたが、現在は工期を延長している。資材価格の高騰などを背景に、総工費は当初の約47億円から50億円に増加している。

 施設は鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)5階建てで、延べ床面積は約5800平方㍍。現在稼働中の天満クリーンセンターと比べると、処理能力は1日16時間で50㌧から23㌧に、リサイクル関連では1日最大12㌧から3・7㌧へと縮小。人口減少に合わせ、施設の規模を見直した形だ。

 町は今後、施設の所在地や使用方法、供用開始日などについて、広報紙などを通じて周知を進めるとしている。

(2025年7月10日付紙面より)

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町出身の陸上選手・久保凛さんの快挙を伝える横断幕を掲げる町職員=9日、串本町役場本庁舎
地域 陸上800㍍日本記録更新
久保凛さんの快挙伝える
串本町
 串本町が9日、役場本庁舎内に町出身の陸上選手・久保凛さん(東大阪大学敬愛高校3年)が日本記録を更新したことを伝える横断幕を掲げその快挙をたたえ始めた。

 久保さんは本州最南端の潮岬育ち。小学校時代は串本ジュニアサッカークラブに所属して打ち込んでいたが、県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会で区間記録を更新するなど自身の走力の高さに気づく機会が増え中学校から当時の同町チーム監督を務めていた祖母・浩子さんとともに陸上競技への挑戦を本格化した。

 同大会では中学生女子対象区間でも区間記録を更新。中学2、3年生と続けて全国都道府県対抗女子駅伝競走大会の中学生代表選手となり2年生時は10位、3年生時は2位と県内はもとより国内でも注目される急成長を遂げた。

 陸上競技では主に800㍍種目に専念し、現在は名門の東大阪大学敬愛高校へ進学しさらに走力を高めている。日本記録更新は5日に国立競技場であった第109回日本陸上競技選手権大会の日本選手権女子800㍍種目決勝で達成。前日の予選を全体1位で突破した久保さんは決勝序盤のポジション争いを制して先頭に立ち、中盤まで後続に追従されたが終盤のスパートで一気に引き離しタイム1分59秒52でゴールした。直前の日本記録は自身が樹立した1分59秒93で、さらに0・41秒縮める結果で優勝をつかんだ。久保さんは第108回の同種目でもタイム2分3秒13で優勝。今回は2連覇を達成した状況ともなっている。

 久保さんは場内インタビューで世界選手権の参加標準記録(1分59秒00)突破を達成できなかった悔しさをにじませながらも自分の走りはできたとコメント。「今回で2分を切れたのは2回目だけど、2分を切るというハードルにしっかりと着かないと世界で活躍できないと思う」「もっと練習を積んで、自分のレベルを上げていきたい」と今後に向けた抱負も掲げた。

 横断幕は町教育委員会教育課が中心になって掲出した。設置期間は当面の間で、久保さんの活躍を大勢の来庁者に意識してもらえればという。

(2025年7月10日付紙面より)

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