太地町で小型鯨類追い込み漁が9月1日(火)から解禁されるのを前に、和歌山県警警備企画課と新宮警察署は18日、同町多目的センター横の敷地内で「特別警戒本部現地警戒所」の開所式を行った。漁期後の来年3月上旬ごろまで、24時間態勢で警察官が常駐し、捕鯨を巡るトラブル防止と治安維持に当たる。
本格的な警戒・対策を開始して今年で16年目。これまでに活動家とみられる者による抗議、街宣、要望活動は確認されている。昨年は特に混乱はなく、逮捕事案などもなかったが、県警では国内外の反捕鯨活動の情勢に鑑み、今後も警戒を続けていくという。
漁期間中は安全パトロール班のメンバーが24時間態勢で交代しながら勤務、トラブル防止に目を光らせる。
開所式で、町特別警戒本部の山田守孝本部長(和歌山県警察本部警備部長)が訓示。依然国内外ではイルカ漁などを巡る抗議活動はピーク時に比べて沈静化の傾向にあるが、引き続き緊張感を持って警戒に当たっていくことを強調。①危機意識・警戒意識の向上②関係機関との連携強化③捕鯨問題への対応―を示し、各警察官に「合理的、効果的な対策はないかなど意見具申を。全員が一丸となって目的を達成できるように」と求めた。
この後、警察官らはパトカーなどの車両に乗り込んで巡回に出発。半年以上にわたる警備活動を開始した。
(2026年8月20日付紙面より)