サッカーのワールドカップ(W杯)が11日(木)から7月19日(日)にかけて、米国、カナダ、メキシコの16都市で開催される。大会には日本代表チームも参戦し、グループステージでオランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦する。
日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助のふるさと・那智勝浦町も日本代表を全力応援。「道の駅なち」本館の「那智駅交流センター」では、サッカー日本代表や覚之助に関する品を展示する特設コーナーが設けられている。
那智勝浦町名誉町民の覚之助は、1878(明治11)年、同町浜ノ宮に生まれた。東京高等師範学校(現在の筑波大学)在学中に「ア式蹴球部」(現在の筑波大学蹴球部)を創設。また海外の文献を翻訳・編集し、東京高等師範学校蹴球部の名で日本初のサッカー指導書を出版した。1904(明治37)年2月、覚之助が同校4年生の時に横浜で初のサッカー国際試合を企画・実施するなど、日本サッカーの普及に大きく寄与した。しかし、その2年後、日本サッカーのさらなる発展への道半ばで体調を崩し、28歳という若さで逝去。今年で覚之助没後120年を迎えた。
那智駅交流センターのほか、町体育文化会館ロビーの名誉町民コーナーで覚之助の功績を紹介。同センターでは熊野三山・那智山青岸渡寺によるパリ五輪での勝利を願った必勝祈願旗などを展示している。
世界48カ国が参加し、全104試合が行われるW杯は、日本時間12日(金)午前4時、メキシコ対南アフリカ戦で開幕する。日本代表の初戦は、日本時間15日(月)午前5時からオランダ戦。2戦目は21日(日)午後1時からチュニジア、3戦目は26日(金)午前8時からスウェーデンと当たる。
全12グループの上位2チーム(24チーム)と、3位チームのうち勝ち点の多い上位8チームを加えた計32チームが決勝トーナメントに進出できる。
町は「私たちの町に日本サッカーの礎を築いた人物がいたことはかけがえのない誇り。皆さんも中村覚之助のことを思いながら、日本代表を応援しましょう」と呼びかけている。
(2026年6月5日付紙面より)