新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)が25日夜、那智勝浦町の宇久井漁港で8月の野外講座「ウミホタルを採集して観察しよう」を開催した。クラブに所属する小学4~6年生19人が参加、色川中学校教諭の角友子さんと瀧野会長から、海中で発光する不思議な生態について学んだ。
ウミホタルはエビやミジンコなどと同じ甲殻類の仲間で、海底が砂地の浅い海に生息する。刺激などを受けると青く光ることで知られており、日本沿岸に生息する発光性の貝形虫としては最も有名な種だという。
参加者は事前に採取した観察用のタコクラゲを触って感触を確かめた。タコクラゲは盆を過ぎると沿岸でよく見られ、毒は全くない。
ウミホタルは真水を嫌うため、流れ込みもなく砂地の宇久井港が適しているという。子どもたちは角さんからウミホタルの採集法を聞き、ふたに約5㍉の穴が開いたひも付きの採集瓶に魚のあらやキビナゴ、スルメ、ビーフジャーキーを入れ、日没直前の堤防から海中に投げ入れた。
瓶を放置している間、角さんからウミホタルの生態についての話があった。「体長2~3㍉で、雄より雌の方が大きい」「刺激を受けると体液中の特殊な物質や酵素を放出し、海中の酸素と反応させて発光するが、なぜ光るのかの理由は分かっていない」などと説明、子どもたちは熱心に聞いていた。
30分後に引き上げると、全員の瓶からウミホタルが採集できた。子どもたちはコップに移したウミホタルが光る様子を眺め「すごく光ってる。こんなに光るんや」「きれいやな」などの感想を口にしていた。
角さんは「年々ウミホタルが少なくなっていて、みんなが採集できるか不安だったがよかった」と話した。
(2026年8月29日付紙面より)
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