紀宝町の鮒田地区自主防災会(東口高士会長)は17日、鮒田構造改善センター「弁慶」で毎月恒例の生活防災を実施。相野谷診療所長の森本真之助医師が、自動体外式除細動器(AED)の使用法を紹介し「みんなで柔軟に考える地域づくりが大切」と呼びかけた。
「自分たちで考え、楽しい防災」を大切にする鮒田地区では、毎月1回の生活防災に取り組んでいる。災害時に備える「3分の1の準備」として、防災散歩や水場確認、防災料理、空き畑の活用、高台清掃、流木撤去・活用などを住民主体で進めている。
今回は約40人が参加。防災講話で森本医師は「災害時は想定したことがうまくいかない。それが危機」と強調。「災害をイメージするとけがも想像できる」とした上で「南海トラフ地震の想定は震度6強から7といわれ、立っていられない。冷蔵庫、レンジ、机などが一気に横に飛んでくる。飛んできた物でけがをする」と話した。
地震発生後、鮒田地区の高台に避難することを前提に「おそらく血を流している人がいる。地域で安否確認して、けがの有無を確認してほしい。まずは頭を打っていないか確認が必要。頭を打った人が嘔吐した場合などが命に関わるため、救護所に連れて来てください。避難者の情報共有と見守りが大切」とした。
災害時は携帯電話がつながらず、救急車を呼べない可能性があるとし「けが人を診てもらうまでの間、自分たちに何ができるか考えないといけない。相談できるかどうかで皆さんの行動が変わる」と伝えた。応急処置で必要なガーゼや包帯の使用方法を今後教えるとした。
参加者からは倒壊家屋からの救出法などの質問があった。「避難所で食欲がなくても食べた方がいいの?」との質問に「災害時は気持ちが病む。元気になるためにみんなで食べようとすることが大事」と話した。
(2026年5月21日付紙面より)
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