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大門坂駐車場前に咲く新品種のサクラ=3日撮影(矢倉寛之さん提供)
サクラの新品種を発見
那智勝浦町・大門坂駐車場

櫻学会で発表

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熊野那智大社
 那智勝浦町が誇る熊野古道・大門坂駐車場の看板前に生えるサクラの原木(高さ約7㍍、樹齢推定数十年)が、新品種であることが分かった。ピンク(淡赤)と白の花が入り交じって咲くことから、クマノザクラとヤマザクラの交雑個体だという。

 2025年4月、一般社団法人「樹木医甚兵衛」(古座川町)の樹木医・矢倉寛之さん、倉田浩道理事、富山中央植物園の大原隆明さんがクマノザクラの調査をしていた時に発見し、同年11月に玉川大学(東京都)で開かれた「第17日本櫻学会」で初めて学術報告した。

 矢倉さんは、05年に大門坂駐車場が整備された際、周囲にたくさん植えられたサクラの中に、偶然この原木が交じっていたのではないかと分析。シカが枝を食べたり、腐食が進んでいたりするため、手入れの必要があるという。今年は3月28日に開花したが、4月初めの悪天候で6日現在はほとんど散ってしまっている。

 町もこのサクラについては情報を受け取っている。本年度、駐車場は駐車スペースの拡張やトイレの改修などを行う予定で、このサクラのある部分も手を加える可能性が高い。駐車場内にあるという関係上、サクラは町の所有物であるため、どう取り扱うかは町の方針に委ねられる。

 サクラの命名権は矢倉さんたち発見者が所有しており、名称を公募するほか、命名権(ネーミングライツ)を販売することも検討中。町の今後の方針次第で、命名権で得たお金をサクラの移植費用に充てることも考えるという。

 原木のある大門坂から熊野古道、熊野那智大社へと観光ルートがつながっており、矢倉さんは「観賞するだけでなく、観光資源としての価値も高い。失われるのはもったいない。この地域にこのようなサクラがあるということをたくさんの人に知ってほしい」と強調する。

 このサクラについては今後▽命名(地域に根差した名称の設定)▽適切な維持管理作業(ガードリングルート、幹や大枝の枯死)▽原木の保存および後継樹の育成(増殖方法の検討、遺伝子の保存)―といった対応が必要になってくるという。

(2026年4月8日付紙面より)


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色紙を切り貼りして挑花を作った=6日、熊野本宮大社
祭礼 600本の挑花が完成
例大祭で使用の縁起物
熊野本宮大社
 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の春の大祭本宮祭」を間近に控え、祭典で使用する無病息災などを願う縁起物「挑花(ちょうばな)」作りが6日、完了した。同大社敬神婦人会(笹野みよ子会長)の有志8人が同大社で作業し、約600本を用意した。

 同大社の氏子総代会(榎本隆文・総代会長)の依頼を受けて毎年手作りしている。菊を模した造花「挑花」は、直径約15㌢、高さ約70~90㌢。昨年の11月に氏子総代会が材料となる竹を切り出して集め、1月から敬神婦人会が作り始めた。赤、白、黄などの紙を花びらや葉の形に切り、接着剤などで貼り付ける。

 6日は7人が作業を行った。慣れた手つきながらも慎重に、黙々と作っていた。田辺市本宮町伏拝の笹野会長(76)は「元気で挑花を作れることに感謝している。テレビを見ているとよその国では紛争などが起こっているので、平和を祈りながら作っている」と説明。

 今年の宮司一文字揮毫(きごう)が「笑」だったことにも触れ「みんなが笑顔で暮らせたらと思っています」と述べた。

 本宮祭は13日(月)から15日(水)にかけて行われる。挑花は6基の木箱に入れられ、15日午後からの渡御祭(とぎょさい)で旧社地の大斎原(おおゆのはら)へと渡る。かつては大斎原で氏子が挑花を奪い合ったが、現在は300本を餅まきの赤餅と引き換え、残る300本を祭典協力者に授与する。販売はしない。

 同大社の大祭は、祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が本宮に鎮座する際に「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも同じく祀れ」と言ったという故事が起源。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じて鼓、笛、旗をもって祭りを営むようになったと社伝に記されている。

(2026年4月8日付紙面より)



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ホストファミリーと談笑する訪問団の生徒ら=6日、新宮市役所別館
国際 米サ市から中高生訪問
滞在して交流、体験も
新宮市
 新宮市の姉妹都市である米サンタクルーズ市(サ市)からの、13~16歳の中高生12人と引率者からなる訪問団が6日に来新し、市役所別館でホストファミリー7世帯と対面した。互いに紹介を行い、親交を深めた。訪問団はホスト宅に宿泊し13日(月)まで滞在する。

 訪問団は1人ずつ自己紹介、ホストファミリーは世帯ごとであいさつを行った。続いて訪問団は宿泊先のホストファミリーと共に着座、会話を楽しんだ。訪問団は今後、市内の世界遺産や観光名所を巡ったり、さまざまな伝統文化を体験したりしながら過ごす。10日(金)には市福祉センターで盛大なフェアウェル(お別れ)パーティーも行われる。

 両市は、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の学生3人が新宮市の道場で合気道を学んだことを縁とし、1974(昭和49)年に姉妹都市提携を締結。訪問団の相互派遣などを通して友好関係を築いてきた。

 なお訪問団は、ホストファミリーとの対面に先立ち、新宮城跡での花見や上田勝之市長への表敬訪問も行った。

(2026年4月8日付紙面より)

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