熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。田辺市やみなべ町など、梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(真砂充敏会長=田辺市長)の会員や関係者ら約50人が参列。紀州南高梅の3年連続不作を乗り越え、豊作や業界の発展が訪れるよう祈願した。
梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭(現在の葵祭)に梅を奉納し祈ったところ、大雨が降り出し五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたという故事にちなむ。梅が実り、収穫が本格的に始まる時季にも当たる。
同会は1969年に設立され、県内産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、同大社やみなべ町の須賀神社、京都府の上賀茂神社と下鴨神社に梅を奉納。東京都などでもさまざまなキャンペーンを催してPRを実施している。
同会が田辺産の紀州南高梅30㌔を奉納した。式典では、神前で九鬼宮司と参列者らがたるに梅、塩、お神酒を入れる「梅漬けの儀」を営んだ。この日漬けた梅は同会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後に改めて同大社に納める予定となっている。
式典を終え九鬼宮司があいさつ。南高梅の3年連続不作を念頭に「いろんな思いで今日を迎えたと思う。南高梅は大事な県産品。(生産が)未来永劫(えいごう)続くようお願い申し上げる。発展を祈る」と話した。
主催者を代表し、紀州田辺梅干協同組合の前田雅雄理事長もあいさつした。3年連続の不作について「今年もつらいことに。厳しい時だが、各位が努力や工夫や辛抱で乗り越えたい。関係者の指導とべんたつをお願いします」と呼びかけた。
最後には参列者らに梅ジュースが振る舞われた。田辺市の県立神島高校の2年生女子3人も、平安衣装を着て参拝客に梅を配るなど、PRに協力した。
(2026年6月7日付紙面より)
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