那智勝浦町の那智の滝で9日、
熊野那智大社(男成洋三宮司)の神職による大しめ縄の張り替えが行われた。14日(月)に営まれる
例大祭「那智の
扇祭り(
火祭)」に向けた恒例の
神事で、白装束と烏帽子、わら草履姿の神職が真新しいしめ縄を張った。
那智の滝(落差133㍍)は、熊野信仰の中心地である那智山の象徴で、同大社の別宮・
飛瀧神社の御神体。大しめ縄の張り替えは、
例大祭と年末の年2回行われている。
大社拝殿で
奉告祭を営んだ後、神職らは神域に入り、目のくらむような滝の落ち口で、サラシ布製長さ約26㍍、重さ約4㌔のしめ縄を担いで作業した。
井戸大輔禰宜(44)は「米タイム誌の世界で最も素晴らしい場所に選ばれるなど、世界中から注目を集める祭りになる。那智の
扇祭りでは、何事も滞りなく
祭事を終え、素晴らしい祭りとなるよう願っている」と話していた。
■大門坂駐車場に大のぼり
祭り当日の14日に向けて大門坂駐車場の入り口には、那智勝浦町が高さ6・5㍍の大のぼりを設置。那智勝浦新宮道路の那智勝浦インターチェンジ出口には横断幕も掲げ、祭りに向けた機運を高めている。
(2025年7月10日付紙面より)