新宮ユネスコ協会(中谷剛会長、57人)の総会が16日、新宮市福祉センターであった。出席26人、委任状25通で開会。本年度の事業計画などを決めた。
開会に当たり、中谷会長があいさつ。ユネスコ憲章の前文にある「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」との一節を「理念を凝縮した活動の本旨」と紹介した。
ロシアのウクライナ侵攻や、米国とイスラエルによるイラン空爆に言及。「やっていることは国際法違反であり許し難い」と語った。英国の理論物理学者のスティーブン・ホーキング(1942~2018年)の著書に「一番大きな人間の問題は攻撃性」とあることを説明。
「人間の持つ攻撃性により人類は滅びようとしていると言っている。私らは無力で、平和の鐘を鳴らしたり野山を歩いたり、中高生に世界や平和を説明したり写真展を開いたりしている。ただ、現実の政治がより良く働いていない限り、こういうことが意味があるのでは」と述べた。
続いて、来賓の上田勝之市長が祝辞。「皆さんが多くの支持を受けているのは、ユネスコの理念のもとで歴史や伝統、文化を守り、世界に開かれた地域づくり活動を続けた成果と思う。皆さんの知見と経験をもって今後も、地域に根差した活動をお願いします」と呼びかけた。
この後、議事を進行した。本年度は▽ユネスコ文化講演会▽熊野古道の実地学習と保全活動▽書き損じはがきキャンペーンへの参加▽組織ならびに活動の活性化に向けての方策▽平和への取り組み―などを行うことを決めた。
(2026年5月19日付紙面より)
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