一年の折り返しに罪けがれをはらい清める「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が6月30日、
熊野三山で営まれた。参拝者が境内に設置した茅(ち)の輪をくぐり、残る半年の無病息災を祈願した。
夏越大祓式は、半年の間にたまった罪けがれをはらい清めることで、夏に向かい疫病にかかりやすくなる時季を無事に過ごせるようにと願う儀式。
熊野三山ではいずれも、12月31日の大祓式と合わせて年2回営んでいる。
熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、多数の参列者が神職と共に大祓詞(おおはらえのことば)を唱えた後、人形(ひとがた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙を体にこすり付け、罪けがれを移した。
神職が人形を回収した後、茅の輪くぐりを実施。九鬼宮司や神職の後に参拝者が続き、境内に設けられた直径約2㍍の茅の輪を8の字に3回くぐって祈願した。新宮市から参加した会社員の榎本万守紀さん(55)は「ほぼ毎年、仕事の都合がつけば来ている。年齢もあってあちこち治したいところもあり、人形で全身をこすった。年々暑くなっているので、夏を無事に越せるようにと祈った」と話した。
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■書家による奉書も
岡山県在住の書家・田邉沙織さんによる奉書も行われた。事前に大祓詞をしたためた、長さ50㍍に及ぶ紙を参道に広げたほか、約70㌢×約90㌢のパネルに夏越大祓式で読む和歌を揮毫(きごう)した。
(2026年7月2日付紙面より)