前田道路株式会社(富安敏明代表取締役社長)=本社・東京都品川区=が26日、串本町へ熱中症救護袋4セットの寄贈を申し入れた。
同社はすさみ串本道路田並西地区と有田地区の各舗装工事を受注し、本年度末完了を目指して施工している。発注者の国土交通省も奨励している周辺地域への貢献を考える中、業社から紹介を受けて現場へ導入することにした熱中症救護袋を町立4中学校へ贈ることを思い付き、町教育委員会教育課を交えて調整を進めてきた。
この救護袋はナイロン(PVC)製で、寝袋状の袋の中へ水をためられる構造。患者と水道水を一緒に入れることで熱中症の初期対応において重要とされる体温冷却を迅速に始めることができ、水を抜いて担架として用いることもできる。取り扱いが分かりやすく、繰り返し使える点も特色で、同社は発症に備えて導入を始めているという。
この日は同社関西支店営業部の田中貢理事(技術士)と門田治営業部長、田並西地区舗装工事の吉田陽現場代理人、有田地区舗装工事の岡田康宏現場代理人と安井光蔵監理技術者の5人が田嶋勝正町長に面会。同社を代表して両地区の現場所長を務める安井監理技術者が寄贈のいきさつを伝え、現品の寄贈を申し入れた。
田嶋町長は町内の熱中症による搬送状況などを伝えつつ「子どもは熱中すると知らん間に熱中症になってしまうことがある。搬送は80歳以上の患者も多く、この袋を置いておくといいのかなと思う。町民が夏を無事乗り切れるよう使わせて頂く」と応えて同社へ感謝状を贈呈し、貢献をたたえた。
今回の寄贈について、田中理事は「中学校周辺地域の皆さまの備えにもしてもらえれば」、門田部長は「学校は避難所になっていることも多い。この袋は繰り返し使えて担架としても使えるので、そういった面でも活用してもらえれば」と幅広く役立ててもらえることを先々に期待した。
(2026年6月30日付紙面より)
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