熊野自然保護連絡協議会(瀧野秀二会長)が8月30日、古座川町小川にある県指定天然記念物「滝の拝」一帯でボウズハゼ観察会を開き、会員と一般合わせて16人がハゼ類や居合わせた野鳥に関心を注ぐなどした。
この観察会は、同協議会が結成初期から回を重ねている活動の一つで、実施する場合は一般参加を誘う形が定着している。「滝の拝」はハゼ類の岩登りが見られる場所の一つとして知られていて、壁面を登る様子やその観察のしやすさ(立ち寄りやすさ)がありこの観察会の舞台となっている。
今回は2日前に降雨があったものの過度な増水はなく、水量は比較的落ち着いた状況。気温が高まる午前中の実施だったが、支流の滝周囲の湿った岩肌で1~4匹が間隔を空けて岩登りをする様子が見られた。
瀧野会長から「滝の拝」で見られるボウズハゼとヨシノボリの登り方の特色について説明を受け、前半は滝の拝橋の上から、後半は最寄りにある金比羅神社境内付近から観察した。立ち入りにくい「滝の拝」周囲から眺めるハゼ類の姿は点のように小さく、その気配を頼りにして双眼鏡や単眼鏡を向けて岩登りをする様子に注目。レンズの先にいたのはボウズハゼのみで、吸盤状の腹びれと口を使ってよじ登り、一部が滝越えに成功する瞬間も見届けることができた。
野鳥関係ではハシブトガラスやハシボソガラス、イソヒヨドリやカワセミなどが見られ、観察後はどのような生き物が観察できたかを報告し合って締めくくった。
(2026年9月2日付紙面より)
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