熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

ネット・ゲームと不登校支援について考えた講演会=6日、新宮市役所別館
子どもを理解する支援へ
ネット・ゲームと不登校、考える
新宮市

 新宮市子育て推進課主催の講演会「ネット・ゲームの功罪と不登校支援について」が6日、市役所別館であり、教職員など子どもの支援に携わる人や保護者ら約30人が聴講し、ゲームやスマートフォンなどネットに没頭する子どもたちへの関わり方を考えた。

 適切な理解とサポートが必要なネット依存を知り、ゲームやスマホを取り上げる関わりから子どもを理解する支援につなげようと開催した。特定非営利活動法人Peer心理教育サポートネットワーク理事長で、教育学修士、臨床心理士、社会福祉士、公認心理師の小山秀之さんを講師に迎えた。

 Peerはひきこもりの人へのサポートなど若者の自立支援、放課後等デイサービス事業などに取り組んでいる。

 講演ではネットやゲームが子どもに与えるネガティブな側面、ポジティブな側面、ネット・ゲームと不登校の関係について研究成果などを交えながら解説し、大人がどのような関わりをしていけるかを伝えた。

 ゲームは不登校の「原因(間接的影響)」であるケースもあれば、不安から逃れるための「結果(防衛的影響)」であるケースもあると指摘。

 子どもの困り感を理解せず、ゲームやスマホを取り上げると、学校と家庭の二つの居場所を奪うことになると注意を促した。ネットやゲーム以外の活動を増やす居場所づくり、学習支援についても紹介した。

 適切なゲーム時間は1日1時間未満が最適ゾーン、1~2時間が安全ゾーンで、3時間以上になるとリスクゾーンに入ると説明。家庭でのルール作りは「気持ちよく終えられること」が大切で、「失敗の一例は時間で決めること。ゲームのルールを親も理解し、『あと1回やったら終わり』などと声をかけて。本人が納得したルールを一緒に作ることが大切」と呼びかけた。視覚的にタイマーを使うことや、課金についてもゲームの仕組みを親子で学ぶ機会と捉えるようアドバイスした。

 依存の予防は幼少期から行うことが大事で「大人に手伝ってもらいながら、機嫌良くおしまいにする経験を積み重ねて。そのためにゲームにある終わりやすいタイミングを大人が知っておくことも大切」と伝えた。

(2026年8月8日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

足湯を照らす色とりどりのちょうちん=那智勝浦町築地
地域 足湯にちょうちん、夜の風情
マグロの町と温泉の町楽しんで
那智勝浦町
 那智勝浦町築地のにぎわい市場足湯「海乃湯」で8日から、約100個のちょうちんが夜の足湯を彩るライトアップが始まる。31日(月)までの午後6時~10時に点灯し、昼間とは異なる幻想的な景観を演出する。

 地域の観光資源を生かし、夜間のにぎわいを創出しようと、南紀くろしお商工会中部支部(中西太志支部長)が実施する。夜の散策や足湯を楽しんでもらうことで、観光客の滞在時間の延長や地域経済の活性化につなげる狙いがある。

 この取り組みは商工会青年部が続けてきたが、昨年から中部支部が引き継いだ。ちょうちんは足湯を囲むように設置され、昨年も観光客らから好評を得た。

 海乃湯は港に近く、夜には停泊するマグロ漁船と温泉街の明かりが織り成す景色を眺めながら足湯を楽しめる人気スポット。ちょうちんの柔らかな光が加わることで、港町と温泉地ならではの風情が一層引き立つ。

 中西支部長は「昼間とは違う光景が広がり、ちょうちんが加わることでより風情を味わってもらえる。地元の人には見慣れた夜のマグロ船も、観光客には趣がある景色。観光客だけでなく、地元の皆さんにもぜひ夜の足湯を利用してほしい」と話している。

(2026年8月8日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

吉田徹副館長と一緒に人工産卵場の産卵巣を直接観察=5日、串本海中公園センター
地域 スタッフと一緒に活動
第50回マリンスクール
串本海中公園センター
【この記事のキーワード】
高池小
 串本町有田に本社がある株式会社串本海中公園センターが4、5日の2日間、同センター一帯で第50回マリンスクールを開き同町と古座川町の小学5、6年生15人が同センター水族館スタッフと一緒に活動した。

 同センターは串本海中公園(現・串本海域公園)の指定に呼応して1971年に開館。社会教育の一環で間もなく取り組み始めたのがこのスクールで、海への興味を培うとともに共同作業を通して自主性と協調性を培う育成活動として回を重ねている。当初は中学生を対象にしていたが、現在は串本町と古座川町の小学5、6年生を対象にして参加を誘っている。

 始めるに当たり同水族館スタッフを代表して森美枝館長は「楽しかった、きれいだっただけじゃなく、なぜこんな生き物がいるんだろう、どうしてこんな形をしているんだろうなど『なぜ?』をたくさん見つけてほしい。みんなで助け合いながら安全に過ごし、このスクールに来て良かったと思えるようにしてほしい」とあいさつをして参加を歓迎。今回も1泊2日(館内泊)で当初の予定から一部内容が変わったものの初日はシュノーケリングによる海中観察、飯ごう炊さん(夕食)、海の生き物の講義、キャンプファイアなど、2日目はウミガメ類の講座と産卵巣の観察、館内見学と飼育体験などに取り組んだ。

 ウミガメ類の座学と産卵巣の見学の講師はその繁殖研究を続けている吉田徹副館長が担当。ウミガメ類の種数と国内、串本町付近で見られるウミガメ類の種類、産卵する場所やアカウミガメの産卵とふ化後の巣からの脱出の様子、ウミガメ類の旅路などを紹介し、今年は6年ぶりに上浦海岸で産卵があり9月上旬ごろに脱出するかもしれないと伝えて今後の自由観察も促した。その後に同館人工産卵場の産卵巣や中の卵を直接観察するなどした。

 同館の生き物がどのように飼育されているのかに興味があって古座川町から参加した森本結子さん(高池小5年)は「ウミガメの種類などの話がとても勉強になった。初めて挑戦したシュノーケリングで見た海の中もきれいだった。そこは友達にも教えたい」とコメントした。

(2026年8月8日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 学校 働く人とじかに接し学ぶ 西向中2年職場体験学習 (串本町)
  • 【この記事のキーワード】
    海上保安署
    西向中
  • 地域 保護者と一緒に手伝い 社協が「子ども参観日」 (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    神内小
    夏祭
  • 地域 町民の心のケア教育などに 地域おこし協力隊に杉浦かおりさん (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    木本高
  • 地域 思春期教育の取り組み報告 紀南地域母子保健医療推進協議会 (代表者会議)
  • 地域 アカウミガメの卵を展示 水族館で9月中旬ごろまで (串本海中公園)
  • 地域 くろしお児童館でミニ夏祭り 児童26人がゲーム楽しむ (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    夏祭
  • 地域 色鮮やかなランプ制作 小学生向けの図工教室 (那智勝浦町)
  • 地域 こうさくにちょうせん! つくってたのしい♪ あそんでたのしい♪ (こども新聞)
  • 国際 「お互いに勉強したい」 ALTが市長を表敬訪問 (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    新宮秋まつり
    御船祭
くまスポ
  • 濱田君、全国で4年連続優勝 新宮ジュニアレスリング
ご購読・試読のお申し込み