和歌山県立和歌山工業高校産業デザイン科の課題研究高井班が13日、串本町西向にある宇宙ふれあいホールSora―Miru(ソラミル)へ10分の1スケールのロケット「カイロス」模型を搬入した。ロケットミュージアム内で常設展示していて、同班は台座の仕掛けを楽しみながら親しんでもらえればという。
同班が前年度に立ち上げた「頑張れ!スペースポート紀伊!飛べ!カイロスロケット!応援プロジェクト」の一環。ロケット模型3部作の完成を目指すとして前年度の3年生が鋼板を加工して宇宙航空研究開発機構(JAXA)のH2AロケットとH3ロケットの各模型を30分の1スケールで造形し、発表を経て最終的にソラミルの開設を目指す同町へ常設展示を希望し託した。
その取り組みに刺激を受けた当時の2年生8人が本年度の同班に所属し、このプロジェクトを継承。前年度と同様の工程(型紙制作~パーツの板金~TIG溶接と研磨~塗装とデザインシート張り)で「カイロス」模型を造形し、並行してイルミネーションや模型の回転機能といった仕掛けを施した台座も作った。関わったのは原田ひなのさん、岡本晴さん、塩谷夏美さん、森口由菜さん、坊希実さん、寺井ひなたさん、中島ゆうなさん、中村尚勇さんの8人で、高井正人教諭(56)と共に約7カ月間をかけて仕上げたという。
この日は町企画課の名田倍也課長ら立ち会いの下、前年度の模型と並べる形で「カイロス」模型を搬入した。塩谷さんは「回る機能と光る機能を持たせた台座を気軽に操作してもらって、どの角度からでも見られるところを楽しんでもらえれば」、坊さんは「ロケットというとテレビでしか見たことがない人も多いと思う。これらの模型を近くで見て興味や親しみを持ってもらえたらうれしい」とコメント。高井教諭は「この2年間は正直大変だったが、今日こうして三つがそろう光景を見て目が潤んだ。県外の皆さんに自分たちにしかできない方法でロケットを応援している高校生が県内にいることをすごいなと感じてもらえれば」と語った。
同ミュージアムはソラミル有償フロアの一部で、鑑賞する場合は入場チケットが必要。開館時間は午前9時~午後5時で、毎月第2水曜日は休館となる。問い合わせはソラミル(電話050・8881・7897)まで。
(2026年1月15日付紙面より)
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