串本町西向にある宇宙ふれあいホールSora―Miruなどで14日、イベント「プレ宇宙探究コース体験」があり町内外の子どもやその家族7人が同コースの雰囲気を実感する機会を得るなどした。
このイベントは、県立串本古座高校総合探究チームが同校未来創造学科宇宙探究コースと連携して主催。第2学年対象科目「総合的な探究の時間」の中で地元から同コースへ進学する筋道を考えているチーム4人(当日は3人が出席)が中心となって立案し、その内容の実証をするため小学5年生~中学3年生を対象にして事前の申し込みを呼びかけて実施した。
前半は同ホールを会場とし、同コースを主導する宇宙教育専門教員・藤島徹教諭による宇宙講義を実施。約40分の座学を経て同コース選択生1人の補佐を得ながら水ロケットの制作指導をした。
後半は藤島教諭らが打ち上げの段取りをする間に同ホールのロケットミュージアムなどを見学。中湊にある旧同校古座校舎へ移動して水ロケットを打ち上げた。今回の水ロケットは容量1・5㍑の炭酸飲料用ペットボトルを耐圧容器として使用し、4気圧をかけて打ち上げ。水平方向で数十㍍に達する飛翔を目の当たりにしてその原理に考えを巡らせたり、互いの打ち上げを通して形が整ったロケットほど乱れずに飛ぶなど精度の重要性を実感したりするなどした。
町内から参加した中学2年生男子は「前にも打ち上げたことがあるけれど、今回は水が噴き出す勢いで飛ぶところとかがとても印象に残った」と興味がそそられた点をコメント。チームメンバーの西悠斗さんは「カイロスロケットを見ている地域の皆さんには物足りない内容だったかもしれない」と今回の実証を振り返り、参加した7人から頂いた経験を生かして対象年齢や呼びかける地域をさらに広げるなどどうすれば筋道をさらに盛り上げていけるかを考えていきたいと語った。
(2025年9月19日付紙面より)
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