串本町西向に鎮座する稲荷神社の祭典が22日、本祭を迎えた。氏子区域の代表者や来賓18人の参列を得て大前の儀を執り行い、続く酒宴の座に合わせて青年会「西向青年公道会」(大崎佳宗会長)が獅子舞を披露するなど活気を見せた。
この神社は町立西向小学校そばの山腹に鎮座し、現在は上ヶ地区と原町区が氏子区域となって護持。例大祭に当たる祭典は7月22日を本祭日とする習わしを貫き、上ヶ地区、原町区上部、原町区下部の当番持ち回りで主奉仕をしている。
今年は原町区下部が当番で、宮本健司さん(72)を当屋主人に立てて主奉仕。大前の儀は午前11時から始まり、古座神社の石田保宮司が出仕して神事を執り行い、松村隆生総代を筆頭にして原町区の濵地弘貴区長と上ヶ地区の船井洋二区長以下宮係陣と原町区下部の宮本さんら世話役陣、来賓の田嶋勝正町長、佐藤恭子・西向小校長、目津大浦区の畑野良弘区長らが順に玉串をささげるなどして礼を尽くした。
当屋主人の大役を請け負った宮本さんは「なぜ西向は暑い時に祭りをするのかと考えると、やはり若い子どもたちが獅子舞で暑さを吹き飛ばす発散をしその周囲まで幸せになる形があるのかなと感じるし、私も今日は楽しみを頂いています。ここに集いし人だけでなく地区の人たちそれぞれをどうぞお守りくださいと願うし、その先で皆さんもまたお参りをする。そういうところは絶対に廃れてはいけないと思う」と奉仕を通して思うところを語った。
青年会は酒宴の座前に参道中腹の座へ到着し、大前の儀終了後に神宮舞、乱獅子、寝獅子、ササラ天狗(てんぐ)の各演目を披露した。花形のササラ天狗役は小山蘭さん(6)。「笑ってー」の合いの手にはにかみ、祝儀の投げ込みを浴びるなどしつつしっかりと舞いを収めた。
青年会は宵宮から本祭まで、同神社や日吉神社への奉納を経て日中の地区回りを実施。午後8時ごろから和歌山県農業協同組合西向支店そばで小山蓮太さん(8)による玉天狗の演目を含む総神楽を営み、区民ら多数の見物を集めてにぎわいの余韻を引いた。
(2026年7月25日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る