今年5月28日に発生した救急事案について、勇気ある行動と適切な対応が人助けにつながったとして、太地町は16日、町立太地小学校(打越由佳校長)の4~6年生10人に感謝状と記念品を贈った。
児童の話によると、6年生4人が下校途中、地元住民からの「人が倒れている」という話を受け、現場(円応教近くの苔のある階段)に駆け付けた。すると頭から血を流して倒れていた高齢女性を発見。「大丈夫ですか」と声をかけたところ、反応はあるがうまく会話できなかった状態だった。
救急車を呼ぼうとしたが誰も携帯電話を持っていなかった。そこで近くの東信集会所前バス停でバスを待っている住民に携帯電話を借りて「おばあさんが集会所近くの階段で倒れて頭から血を流している」と119番通報した。
下校途中だった4、5年生6人も合流し、救急隊が到着するまで倒れた人を見守ったり、狭い道路のため交通整理を行ったりした。
三軒一高町長は子どもたちの大手柄を称賛。橋爪健教育長は「大人でも慌ててしまうような場面で、普通はこういった行動はできない。今後、他の子どもたちも非常時に対応できるような講習が必要になるかもしれない」と話した。
代表して感謝状を受け取った上田柊花さんは「大人を探すよりも、自分たちで行動した方が早いと思った」と当時の様子を語った。
打越校長は「6年生は昨年、救急救命法を習っている。よく頑張ってくれた」と子どもたちの活躍に目を細めた。
(2026年6月18日付紙面より)