元那智勝浦町議の荒尾典男氏(71)が4月21日(火)告示、同26日(日)投開票の那智勝浦町長選への出馬を表明した。1月30日に和歌山県東牟婁振興局で会見、「新しい町、美しい町をつくるために自分が出馬するしかないと思った」と強調し、町政に対する考えや公約の骨子を述べた。
町議3期で議長も務めてきた中、「現町政のお金の使い方に疑問を感じた。古い建物が放置状態の町になってしまった。もう少し町民の声を聞くべきだ」と感じたことが出馬の理由だと説明。出馬要請を受け、今年に入って決断したという。
現町政の財政運営について「費用対効果を考えて予算を使っていない」と指摘。「同じ時期にいくつも施設を建てると、同じ時期に修繕費が必要になる。維持管理に補助金が出ず、今は修繕が放置状態にある。考えて財政を使わなければならない」と危機感を示した。
町庁舎整備に関し「建て替えるなら、場所を決めることが先。庁舎建設に反対ではないが、まだ早い。計画性を持って進める必要がある」と述べた。新しい建物が建設される一方、旧町立病院や旧消防署などの古い建物が放置されている現状にも触れ「跡地利用を考えることで補助金の考え方も変わってくる」とした。「古い建物を整理し、美しくきれいな町をつくりたい」との思いを強調。体育文化会館の改修にも意欲を示した。
「グリーンパークタウン」を掲げ、自身の給料を2年間半減し、草刈りや草引きなど町を美しくするための費用に充てる考えも示した。近隣自治体との医療連携強化も公約の一つに掲げている。
町の財政を豊かにし町民に還元するため、商品券配布による経済活性化を目指すとした。
役場前や海の近くの駐車場へのクマノザクラ植栽、高台移転による住宅や町関連施設の安全対策、観光振興にも意欲を示し「町の歴史や神話を掘り起こし、参詣道の魅力を高めたい」と語った。道の駅の入浴施設「丹敷(にしき)の湯」の再開にも取り組む考えだ。
(2026年2月1日付紙面より)