那智勝浦町は28日(金)、同町朝日にある旅館として使われていた建物(民有地)の解体工事を始める。午前10時に町と巴建設工業株式会社(同町朝日)が略式代執行開始宣言して開始する。
町によると、対象の建物は、旧郵便局近く(大和建設株式会社の向かい)に所在する。1972(昭和47)年11月1日建造、鉄骨造陸屋根5階建て、延べ床面積411平方㍍。
2015(平成27)年に建物の側面(壁)が崩落し、廃材が落下したことがある。隣がバイクショップのバイク置き場になっており、危険な状態。当時の町議会議員からも対応する声が上がっていた。
状態も悪く住民への被害の恐れがあるため、町としても対応したいところではあったが、解体費を捻出するのが難しかった。しかし、国から「空き家対策総合支援事業」として約3300万円、県から「和歌山県未利用建築物の除却・跡地活用等促進事業」として200万円の補助金が交付される予定であることなど、諸般の課題をクリア。本年度予算に事業費(契約額7356万1400円)を計上して実施することになった。アスベストのかかり増し費用があるため、事業費が高額になっている。
建物の持ち主はすでに死去しており、相続人が全員、相続を放棄している状態。そのため、工事は行政が代わりに執行する「行政代執行」という形で行われる。工期は8月1日から来年3月28日までの240日間。建物は全て取り壊し、更地の状態にする。解体後の土地の用途は未定。
(2026年8月26日付紙面より)