画家・塩澤文男さんが7日、熊野三山(熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社)に新奇神仏画を奉納した。
塩澤さんは、2022年から3年連続で、世界遺産の寺院や著名な神社に新奇性に富んだ神仏画を奉納している。聖地に存在する、目には見えない神秘の力を絵画で可視化し、聖地に奉納しながら大勢に高次元の世界に存在する力を伝え、同時に世界の安寧を祈っているという。
三位一体の曼荼羅(まんだら)絵として熊野三山に奉納。那智大社には「滝権現と幻想千手観音」、速玉大社には「ゴトビキ岩の神火」、本宮大社には「白八咫烏(やたがらす)と素戔嗚(すさのお)誕生」という絵をそれぞれ届けた。偉大な霊力を次世代に伝え、神仏和合のエネルギーをよみがえらせ、世界の平和を日本から発信するという思いを込めた曼荼羅絵に仕上がったという。
このうち、那智大社の「滝権現と幻想千手観音」について、塩澤さんは「天野川銀河がやがて那智の滝の水となり、滝権現が現れると白龍となって水晶玉を滝つぼに落とす。その水しぶきから金龍・銀龍が飛び出し、その様子を千手観音が優しく見守っている」と表現している。
那智大社での報告参拝に臨んだ塩澤さんは「絵を通じ、今後数百年にわたって生まれてくる人たちに希望を残せたら。これからも奉納を続けていきたい」と話した。
男成洋三宮司は、那智大社には絵や音楽などが奉納される日は雨が降ることが多いとし、この日も大雨であったことから「滝の神が感動されているおぼしめしではないか。那智山に降った雨が沢となり、滝として注ぎ、岩に打ち付けられて生まれたしぶきで清められ、ご加護をいただいている」と話した。
(2026年6月10日付紙面より)
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