太地町立太地小学校(打越由佳校長)で15日、美熊野福祉会と町社会福祉協議会の協力による福祉学習があった。「見えない人のことを知ろう」をテーマに、4年生18人が目の見えない人から話を聞いたり、目を隠しての移動を体験したり、点字について学習したりして、思いやりの心を持って互いに助け合う心を育んだ。
前半は新宮市熊野川町在住で全盲の溝本和彦さんを迎え、見えない人が安全で楽しく生活できるために整備された取り組みが説明された。見えない人が外に出て歩く際、段差や階段、自動車などさまざまな危険が存在するが、「点字ブロック」や音で信号機の色を知らせる「音響信号機」、いろいろな所に安全に行けるように付き添う「ガイドヘルパー」など、危険を防ぐための環境整備が行われている。溝本さんはその一つとして「盲導犬」を紹介、利用する前は盲導犬と一定期間一緒に過ごして訓練を受け、信頼関係を築いていると話した。
話を通じて、児童は見えない人が困っていたら「どうかしましたか。どのようにすればいいですか」と優しく声をかけてあげてから手伝ってあげると良いと学んだ。
後半は視覚障害者の疑似体験。児童は3人一組になり、目の見えない人役がアイマスクを着けて「白杖」と呼ばれる杖を持ち、介助役の案内で階段の上り下りやいすへの着席を体験した。
児童は互いの役割を交代し、何が不便で、どうしたらそれを解消できるかを考えながら「自分たちにできること」を模索した。
(2026年9月17日付紙面より)