那智勝浦町の主産業である観光、水産業について、2025年の動態が分かった。
観光では、宿泊者数(速報値)が45万539人で、前年よりも1万5664人増えた。日帰り客も89万6717人で前年(81万9010人)より7万7707人と大きく伸びている。
全体の宿泊者数のうち、インバウンド(外国人観光客)の宿泊者数は右肩上がりで伸びており11万2200人で、前年(8万693人)から急増。これまで10万人を上回ったことはなかったが、一気に大台を突破した。
全国的に新型コロナウイルス感染症の影響で宿泊客数が大きく落ち込んだ時期もあったが、順調に回復傾向にある。観光客の誘致は県を挙げて取り組んでいるほか、町では20年4月に那智勝浦観光機構(NACKT)を設立し、さまざまな取り組みを行っており、今後も国内外問わず受け入れ態勢の充実を図っていく。
水産関係では、マグロはえ縄漁業の水揚げ量が7690㌧(68億134万円)で、前年より2132㌧(3億5497万円)の減少となった。また沿岸漁業は1082㌧(8億5586万円)で、前年より245㌧(3558万円)減少した。海水温の上昇や過剰な漁獲などの影響などもあって厳しい状況が続いている。
しかし、イセエビ漁は前年より1・9㌧多い7・8㌧と好調。25年8月には、7年9カ月に及んだ黒潮大蛇行が終息したと発表されており、一部ではイセエビの資源量に回復の兆しが見えたのではないかという声もあるという。
町では引き続き、水産業を巡る原油価格の高騰など厳しい状況を想定し、対策など検討実施していく。
(2026年4月1日付紙面より)