「救急の日」の9日、那智勝浦町
消防本部が同町のAコープなち店で啓発活動を実施。救急車の適正利用を訴えるとともに、「マイナ救急」の利用について、マイナ保険証の登録や携帯を呼びかけた。
「マイナ救急」とは、救急の現場で傷病者のマイナ保険証(健康保険証の登録をしたマイナンバーカード)を専用のカードリーダーで読み取り、病歴や薬の処方歴、病院の受診歴、特定健診などの情報を閲覧できるようにする取り組み。
傷病者が意識を失っている、痛みや混乱で話せない場合などでも、救急隊員が正確な情報を瞬時に把握できるため、より適切な処置や、円滑な搬送先の選定が可能となることが期待されている。
楠本欽也消防署長は「救急の現場では本人がしゃべれない場合も多く、お薬手帳を探すのに時間が取られることもある。カードリーダーなどの機材が用意されており、搬送者の救命につなげられるよう取り組む」と語った。
□ □
■救急車の適正利用を
2025年の町内の出動件数は969件で救急搬送人員874人だった。今年は4~8月現在で398件の出動で369人が救急搬送された。
町では引き続き、救急車の適正利用に向け▽急病以外はなるべく医療機関の通常診療時間内に受診する▽身近な診療所の医師であるかかりつけ医を持つ▽緊急性の低い場合は救急車の利用を避ける―などを呼びかけている。
救急車を呼んだ方がいいか、救急車を呼ぶほどではないが、医療機関に行きたいと判断に迷う場合は、公益財団法人和歌山県救急医療情報センター(電話073・426・1199)で24時間365日、最寄りの医療機関を紹介している。
子ども救急相談ダイヤルも設置しており、子どもの急病で病院に行くかを迷った場合、「#8000」まで問い合わせを。平日午後7時~午前9時(土日祝日、年末年始〈12月29日~1月3日〉は午前9時~翌朝午前9時)受け付け。
(2026年9月11日付紙面より)