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持ち込まれた枝からクマノザクラかを同定する勝木俊雄さん(左)=21日、新宮市の丹鶴ホール
同定サービス開始へ
会員ら標本作りなど学ぶ

日本クマノザクラの会

 紀伊半島南部に自生し、2018年に野生のサクラの新種として発表された「クマノザクラ」の保護啓発活動に取り組む「日本クマノザクラの会」(勝木俊雄会長)は、会員向けの同定サービスを始める。勉強会「クマノザクラを見分けよう 同定サービスの利用方法」が21日、新宮市の丹鶴ホールで開かれ、同定に必要な乾燥標本の作製方法などについて解説した。サービスの利用方法は今月中にホームページで発表する予定。

 クマノザクラは国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所九州支所長で同会会長の勝木さんが発見し、10番目の野生のサクラとして学名を発表した。花は淡紅色で、一つの花芽に二つの花がつく。ソメイヨシノより1~2週間ほど早く咲くのが特徴。

 21年に設立された同会は年2回、観察会などを行って保護啓発に取り組んでいるが、「クマノザクラなのか調べてほしい」との依頼が多く寄せられることから、会員向けのサービスとして同定を始めることにした。利用するには有料の正会員か賛助会員への登録が必要。

 この日の勉強会には会員と一般の人ら60人が参加し、同定サービスを正しく利用するため、クマノザクラの特徴、植物分類の基礎知識、サクラの分類、乾燥標本の作り方などを学んだ。

 同定はある対象が何であるかを突き止める行為で、鑑定は専門家が科学的、統計学的な分析に基づいて行う評価・判断を指す。種を明らかにするには過去に得られた情報(図鑑など)と、その植物の特徴を正しく抽出して照らし合わせることが必要だといい「同定は基本的に誰でもできるが、制度の高い同定には技能が必要。鑑定者には社会的な信用度が求められる。間違った鑑定結果は学術的な混乱や経済的な損失を生む」と説明した。

 標本の品質によって結果の信頼度が左右されることにも言及し、結果を正しく理解することを呼びかけた。

 同定サービスでは原則、勝木さんが同定に当たり、メールなどで結果を通知するという。会の事務局が窓口となる予定で、詳しくは同会ホームページに掲載することにしている。

(2026年9月26日付紙面より)


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特定小型四輪に試乗し運転感覚を確認する生徒ら=24日、和歌山県立串本古座高校
学校 生徒が運転感覚を確認
特定小型四輪の試乗会
串本古座高校
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串本古座高
防災訓練
地震
防災
 和歌山県立串本古座高校で24日、特定小型四輪(通称)の試乗会がありCGS部防災班と生徒会執行部の生徒らがその運転感覚を確認するなどした。

 この試乗会は、同校と串本町と関西大学社会安全学部近藤誠司研究室が展開する「南海トラフ地震の過酷な想定に(アグレッシブに)立ち向かう未来社会を創るプロジェクト」の一環。特定小型四輪は運転免許証不要、自転車同様に法令順守で運転できる特定小型原動機付自転車に区分される電動車種で、同プロジェクト内では足腰に不安を抱える高齢者が津波緊急避難をする場合の水平移動を助ける一手段として位置付けている。

 この日試乗したのは同研究室の学生が試乗し走行安定性重視で選んだEREMOs株式会社の車両で、同社はフラッグシップ車種「EREGRAN G―class」など2車種を運び込んだ。CGS部防災班と生徒会執行部の生徒や顧問は同校グラウンドで同社社員から操作方法を教わって試乗するなどした。

 同社は当面、フラッグシップ車種1台を同校へ貸与し将来的に町へ4台寄贈し、町と同校へ2台ずつ配置する予定。常用する中で津波避難車両としての可能性を見いだし広報することが目標で、同校の生徒が主体になって11月20日(金)に実施する防災訓練の中で披露しつつ寄贈し、その可能性の模索を進めるという。

  □     □

津波緊急避難への活用模索

 同社によると、持ち込んだ2車種は耐荷重約300㌔の設計。特定小型原動機付自転車なので現行法では公道で2人乗りできないが、津波避難など緊急を要する場合の特例として認められれば操作や運転に慣れた人が不慣れな高齢者を同乗させ水平移動を助ける状況を目指すポテンシャルは秘めているという。

 串本町は同地震において中心地(大字串本地内)への津波到達時間が5分と想定され、同班は過去に実施した住民アンケートで逃げる意思があるのに避難を諦めている高齢者がいることを把握している。その理由が、逃げ切ることを難しくする足腰への不安。その難題の一打開策候補として特定小型四輪活用の提案が同研究室から同校と町へ持ちかけられた状況となっている。

(2026年9月26日付紙面より)

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健口サロンで歯磨きなどを紹介=20日、那智勝浦町の脇仲会館
地域 オーラルフレイル予防️学ぶ
脇入区による「健口サロン」
那智勝浦町
 那智勝浦町の脇入区は20日、脇仲会館で「健口(けんこう)サロン」を開いた。参加者がオーラルフレイルと普段の生活でできる予防️などを学んだ。

 区単独で実施する手づくりの取り組みで全3回を計画。6月に始まり、今回が2回目。11月15日(日)の第3回まで続き、口腔(こうくう)衛生への理解を深めるとともに、口の体操などを実践しながら効果を確かめていく。

 今回も区民で歯科衛生士の濵口櫻さんが講師を務めた。オーラルフレイルは、噛む・飲み込む・話すといった口の機能が、加齢などに伴って少しずつ衰えてきた状態で、口輪筋、頬筋、舌筋の筋力低下を防ぐための運動などを説明した。

 参加者は「パタカラ」「バダガラ」と発声し、早口言葉などで筋力低下の動きを学んだ。風船を膨らませて呼吸と口輪筋の力を確認し、口輪筋と舌筋肉を使う「ぶくぶくうがい」、唾液腺のマッサージも実践した。

 濵口さんは「唾液は命の水といわれている。唾液の減少を防止できる唾液腺マッサージを食前に行ってほしい。他にも普段の生活でできることがたくさんあります。ぜひ、試して」と話した。

 歯磨きに関し「磨けていないケースが多い」とし「歯の間、歯と歯茎の間、内側などに汚れが残る。磨きにくい箇所から磨くと意識するようになる。より丁寧に歯磨きしてほしい」と伝えた。

(2026年9月26日付紙面より)

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