新宮市の上田勝之市長が市民と直接対話する企画「市長、地域でこんにちは!」が16日、新宮市役所三輪崎支所であった。意見交換を通じて地域の現状や課題などを聞き、市政運営に生かすことを目的とする。地域住民が順次訪れて意見や要望を伝え、上田市長が耳を傾けた。
上田市長の発案で、昨年10月の就任以来、初の試みとなる。市長になると市民との直接対話の機会が減るため、生の声を聞く場をと考えた。18日の午前10時から熊野川行政局、午後2時から高田支所でも実施を予定している。事前の申し込みは必要ない。
三輪崎支所では三輪崎在住の50代男性が、人工知能(AI)を駆使して作った原稿を手に上田市長と面談。▽キャリアチャレンジ制度の導入▽退職等年金給付制度の見直し▽公用車の安全運転―について提言を行った。
男性は「会計年度任用職員の中から実績がある即戦力を正職員として登用を。就職氷河期世代にも門戸を」「官民格差の解消を。職員の自律的な資産形成を可能に」「法令に基づいた運行前点検の徹底を。管理者の厳格なチェックを」などと求めた。
上田市長は熱心に聞き「市役所も応募が減っている。会計年度任用職員の登用も考えていかなければならないと思う」「一定の年金保障とは別に、上積みを選べることは大事かと」「公用車の安全運転は改善の余地があると思う」などと応じた。
男性は「なかなか一市民が市長と話す機会はないのでよかった。市長にとっては冒険で、市民と話せば批判や問題提起もあり解決しないといけなくなるため、仕事を増やすことにもなるのに。市民との対話はいいことと思う」と話した。
この後、三輪崎の仲西博光区長も訪れ、老朽化が進む三輪崎会館の改善を直接要望していた。
(2026年2月18日付紙面より)