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発生が懸念される災害などを学んだ=15日、新宮市役所別館
災害を知り対応学ぶ
健人大学で防災講演
新宮市

 新宮市教育委員会が行う「新宮市健人大学」の6月講座として、市防災対策の丸山義満さんによる防災講演「いざというときに備えて」が15日、新宮市役所別館であった。63人が参加、市で発生が懸念される災害の内容を知り、対応を考えた。

 丸山さんは、5月29日に変わった新しい防災気象情報を紹介。「注意報や警報にレベルが付いた」「河川の氾濫の危険度の伝え方が変わった」「線状降水帯の発生などは気象防災速報として発表」などと語った。

 南海トラフ沿いの大規模地震も説明。「プレートのずれで地震が起こる。静岡の駿河湾辺りから宮崎の日向灘辺りのプレートの境界線を南海トラフという」「新宮市に迫るのは東海、東南海、南海の地震とその三連動地震、南海トラフ巨地震がある。南海トラフ巨地震は、想定外を想定したもので、今まで起きたことはない」と伝えた。

 「近い将来に南海トラフ巨地震が起こると思っている人もいる」と指摘。「南海トラフ巨地震の発生頻度は1000年に1度、あるいはそれより低いといわれている。地震を正しく知って正しく恐れて、できる範囲で対策を」と力を込めた。

 市のハザードマップを解説。「事前に災害リスクを確認し、対策を講じるためのもの。起きた時に役立つものではない」「大津波警報発表時は、対象地域を読み上げている時間的余裕はない。事前に知っておいて。揺れてから見ては手遅れ」などと訴えた。

 新宮市健人大学は、市内在住の60歳以上を対象に生涯学習の場を設けることで、さまざまな見識を深めてもらうことを目的とした講座となる。本年度は5回程度を予定している。

(2026年6月17日付紙面より)


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鈴による清め払いをする井谷正守宮司=15日、潮御崎神社
祭礼 豊作や豊漁と大安を願う
潮御崎神社例祭「農漁祭」
串本町
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 串本町潮岬にある本州最南端の神域・潮御崎神社で15日、例祭農漁祭(のうぎょさい)」があり今年の豊作や豊漁などが祈願された。

 この例祭は農業や漁業が今以上に盛んだった時代から受け継ぐ奉仕。今年は氏子区域である潮岬地区の和田啓太代表区長ら区役員や総代10人が参列し、同神社を兼務する田原・木葉神社の井谷正守宮司と齋藤晴祢宜(ねぎ)が両輪で神事を務めた。

 齋藤祢宜による修祓(しゅばつ)や献饌(けんせん)などを経て、井谷宮司が祝詞を奏上し祭壇と参列一同を鈴で清め払い。神職に続いて和田代表区長を筆頭にし一人ずつ玉串をささげるなどの礼を尽くして祈願した。

 奉仕を終えて和田代表区長は「豊作や豊漁に加えて氏子の大安を祈願した。滞りなく神事を終え、願いは聞いてくれると思う」とあいさつ。井谷宮司は今後ますますの参列者増を願うとともに参道脇トイレの建て替えが4月末に完了したことを報告し、簡易水洗でなじみが薄い子どもにも駐車場付近まで走らなくて済むよう使い方を教えてぜひ利用してほしいとした。

(2026年6月17日付紙面より)

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大たいまつの製作を行う嶌﨑和真さん=14日、熊野那智大社の大工小屋
祭礼 「那智の扇祭り」控え
大たいまつの製作が進む
熊野那智大社
 毎年7月14日に斎行される熊野那智大社大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)で用いられる大たいまつの製作が現在、県の名匠であり同大社専属宮大工の嶌﨑和真さんの手で進められている。

 「那智の扇祭り」は、御滝参道で繰り広げられる、御火神事の荘厳な光景が特に知られていることから「那智の火祭り」とも呼ばれ、日本火祭りの一つに数えられる。人々の生活の根源たる水と火の尊さ、大自然の恵みに対する感謝、すなわち神々への感謝の一端をうかがえる神事となっている。

 この神事で神霊が遷(うつ)された12体の扇神輿(おうぎみこし)を別宮「飛瀧(ひろう)神社」に迎えるため、神火を乱舞させて参道を清める大たいまつは、扇神輿と対の12体。1体の高さは約1・4㍍、重さ約50㌔。神域で伐採したヒノキを主材料にして毎年、嶌﨑さんが手作りしている。

 今年の製作は3月半ばから開始。6月14日現在で7割ほどの作業が進んでおり、7月9日に完了するという。

 嶌﨑さんは「大きな争いが絶えない中、平穏な暮らしができる世の中になればと願って作業に取り組んでいる。祭り当日は、大たいまつに火が付いて盛大に燃え上がり、運ばれる様子を見てもらえたら」と話した。

(2026年6月17日付紙面より)

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