和歌山県立新宮高校の安井春琉選手(3年)が26日、那智勝浦町で開催された「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)レスリング競技大会」の個人対抗戦71㌔級で3位に入賞した。52年ぶりにインターハイ出場を果たした新宮高校レスリング部の歴史に新たな一ページを刻んだ。
レスリング競技大会は23~26日にあり、初日の学校対抗戦で新宮はベスト16に進出した。25日からの男子個人戦で、安井選手は6月の近畿大会準決勝で棄権したけがが完治しないままの出場となった。初戦から3回戦まで「テクニカルスペリオリティー(10点差以上の差を付けた時点でのフォール勝ち)」の圧倒的な実力で勝利した。
翌日の準々決勝も11―3で突破。勝てば昨年5月に3位入賞したU17全日本選手権大会以上の順位となる準決勝へ駒を進めた。
相手は棄権となった近畿大会準決勝で対戦した土下明起選手(京都日星高3年)。リベンジに臨んだ安井選手だったが、テクニカルスペリオリティー負け。それでも応援席からは、最後まで意地を見せた安井選手に拍手が送られていた。
男子個人戦には、宮本参歩選手(1年)、辻文汰選手(2年)、濵口大雅選手(2年)も出場したが、入賞はならなかった。
他校の選手が勝ち試合でガッツポーズをする中、喜ぶのは決勝に進んでからと決めていた安井選手。「ふがいないですね。家族や応援してくれた皆さんに優勝を贈りたかった」と振り返った。
「けがのこととか、『たられば』は言い訳にしかならないので受け止めたい。まだ10月に国スポ(国民スポーツ大会、八戸市)があるので、しっかりけがを治して、そこで決めたい」と高校生活集大成への覚悟を決めていた。
(2026年7月28日付紙面より)