那智勝浦町の
熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で現在、2月3日(火)の節分に向けた「鬼面札(きめんふだ)」や「祝枡(いわいます)」作りがピークを迎えている。
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■熊野那智大社
熊野那智大社の災難よけの札「鬼面札」は、しめ縄で赤鬼と青鬼を閉じ込めた絵柄。3代前の篠原四郎元宮司が原画を奉製し、1970年から授与している。現在、神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、1枚ずつ和紙の一種である画仙紙に刷っている。今月末までに2500枚を仕上げる。
木製の福桝は350個を準備する。桃太郎が鬼ヶ島より持ち帰ったとされるかくれ蓑(みの)、かくれ笠(がさ)、打ちでの小槌(こづち)の宝物が描かれ、朱字で「益々繁盛」と書き入れてある。
今回初めて版を刷ったという同大社唯一の女性神職、松井志月主典は「鬼は災いの象徴、描かれたしめ縄で封じ込めて、皆さまを災いから守ろうという思いで刷っている。節分は変わり目の時期で悪いものが動きやすくなるので、このお札でそれらをはねのけてもらえたら」と話していた。
鬼面札はすでに社頭で授与されている。郵送での授与の申し込み、問い合わせは同大社(電話0735・55・0321、FAX0735・55・0643、ホームページ
https://kumanonachitaisha.or.jp/)まで。
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■那智山青岸渡寺
那智山青岸渡寺も「節分豆まき祈祷会(きとうえ)」で用いる祝枡の準備が進んでいる。底板がスギ、枠がヒノキの熊野材を用いた一升枡の内側は「七難即滅七福即生」の印と、「那智山」の焼き印が押され、髙木住職らが「令和八年」の文字を書き入れ仕上げていた。
髙木住職は「令和8年ということで『八』は末広がりのおめでたい数字。皆さまが厄を払い、ますます飛躍し、躍進されることを願って作っています」と語った。
祝枡は節分当日、祈祷法要に参列し、豆まきを行う人々に授与する。祈祷料は5000円で、先着600人。秘仏の本尊、如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)の特別開帳もある。申し込みは同寺(電話0735・55・0001)まで。
(2026年1月16日付紙面より)