串本町サンゴ台在住の陸上競技愛好者・須佐美章江さん(71)が第49回和歌山マスターズ陸上競技大会の2種目で県マスターズ記録を更新し、県内優秀選手賞を獲得する成績を収めた。
須佐美さんは陸上競技を愛好する夫・康さん(74)に支えられ、体力向上のため54歳ごろから陸上競技を愛好。学生時代は音楽部だった自分が人並みに走れるようになり、その走りで勝ちたいと勢いに乗り串本南端RCに所属して長距離走に挑戦するようになった。2012年第17回アディダス・紀州口熊野マラソンで6位入賞するなど初期は勝つ喜びも味わえたが、若い選手との差は年々拡大。勝つ喜びが久しくなる中、康さんからマスターズなら5歳刻みの区分で勝負できると勧められ、スパイクシューズを初めて購入して練習し前述した大会に初挑戦した。
この大会は24日、和歌山市にある紀三井寺陸上競技場で実施。挑戦したのはW70・400㍍とW70・800㍍の2種目で、出場者が須佐美さん1人だったためW30の清水里保さんと一緒に記録計測に臨んだという。
「清水さんにあっという間に置いていかれた」と驚きつつ須佐美さんも自分のペースで挑戦し、400㍍は1分43秒80、800㍍は4分01秒88で完走。「走り切れたことがまずうれしかったし、ゴールで清水さんに温かく迎えてもらえたのもうれしくてやってよかったなと思った」とその瞬間の心境を語る。
35年ほど前に樹立された2種目の県マスターズ記録は練習の時点ですでに超えていて、須佐美さんは「自分ならやれる」と確信を持って更新を目指したそう。「800㍍と言えば久保凛さんが大活躍していて応援しているけれど、自分も挑戦してみてただ走っているだけではなく後半までいかに体力を持たせるかとか深みがあって面白いなと思えた。練習したら自分はもっといけるんじゃないかと欲も出てきたし、来年もぜひ挑戦したい。スポーツには励まし合う良さもあるので、(私の姿に刺激を受けて)皆さんにもスポーツをやってほしいと思う」と、今回の結果を受けて高まる気持ちを語った。
康さんも県マスターズ記録更新こそ成らなかったがM75・60㍍で3人、M75・100㍍で4人と競い、ともに僅差で優勝を勝ち取る成績を収めた。
(2026年5月30日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る