子ども支援の一助となるよう、新宮市は23日、市役所別館で子育て講演会を開催。市内の子育て支援関係機関などから約50人が参加、正しい知識、正しい理解、正しい支援の重要性を学び、発達が気になる子どもへの関わり方や具体的な支援方法などを共に考えた。
「発達が気になる子どもの支援~『一人一人を大切にする関わり方』が、『みんなの育ちを支える』~」を演題に、公益社団法人子どもの発達科学研究所研究員の石橋浩美さんが講演した。
石橋さんは小学校教員として20年以上教育現場に携わり、1~6年まで全学年の担任を受け持ったほか、教頭としても学校マネジメントに関わった。
それぞれの発達段階の特徴に合わせた教育実践を経験し、問題行動への対応、長期的な関わりの重要性・自己改善などを挙げ「学校、地域で知識を付けていかないとと感じた」と振り返った。
発達障害に関する質問に対し、参加者同士で話し合いながら答えを考えた。石橋さんは国の定義などを紹介し「正しい知識があって初めて正しい理解ができ、それが正しい支援に結び付く」と示した。
発達障害を支えるために大切なこととして、脳の機能の特性を示し「教師、保護者が正しい知識を持つこと。行動の特徴を観察し、その傾向を理解することが支援の第一歩」とした。
「適切な行動が増えれば不適切な行動は減る」とし、前向き行動支援の事例を紹介。▽「やめさせたい行動」と対になる「適切な行動」を明確化▽「適切な行動」=「増やしたい行動」を周りの支援者と共有▽「適切な行動」を子どもと共有▽「適切な行動」への注目に注力―といった支援のやり方と効果を説明した。
さまざまなアプローチ法も明かし「あと少しでできそうな行動から始めよう。注目は褒めることと同じ。無視は叱ることと同じ」と伝えた。
(2026年3月25日付紙面より)