串本町の古座獅子舞保存会が26日、古座青年会館で第68回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会(三重大会)出演に向けた準備を始めた。コロナ禍以降初の遠征で、稽古期間を5日間とし持ち時間に収まる内容を詰めて仕上げるという。
この大会は、ブロック内12府県(富山・石川・福井・岐阜・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)で伝承されている民俗芸能を披露、鑑賞する機会。会場は12府県で持ち回っていて、担当する府県の教育委員会と連携して大会実行委員会を立ち上げる形で年1回開かれている。
民俗芸能の鑑賞を通じて伝統文化への理解と認識を深めることが実施の目的で、今回は三重県が会場を担当し柿安シティホール(桑名市民会館)で11月1日(日)午後0時30分~午後5時ごろ(予定)に開く。入場無料、申し込み不要。桑名の伊勢大神楽(いせだいかぐら)や御頭神事のユネスコ無形文化遺産登録を目指す機運を帯びていて、それらを含めて各地の獅子舞など8団体が持ち時間20~30分で順次出演する。
その4番手に組み込まれているのが古座獅子舞。その保存会名は国指定重要無形民俗文化財保存団体として掲げていて、内実は古座青年会(和泉大介会長)がそのOB会の古座獅子会(平井治司会長)から厳格に指導を受けつつ、18世紀前半に伝わった太神楽系の獅子舞から派生した古座流獅子の原点となる技術を保っている。
今年もおおむね7月に地区回りの奉仕を伴う河内(こうち)神社例大祭に向け長期稽古、9月に奉納が主体の古座神社例大祭に向けた短期稽古を実施。練度はいまだ高い状態にあると判断し、準備期間を5日間とし最大30分を満たすためにどこを削り、何を見せるかを詰めて内容を仕上げていくという。想定する演目は物語的流れでつながる神明賛、花がかり~うかれ、天狗(てんぐ)の三つ。今月26日は一部を省略した状態で各演目を舞わして所要時間を計り、今後の詰め作業の目安を得るなどした。
和泉会長(49)は「久しぶりの遠征だとみんなが出演を楽しみにしている。その思いを最後まで貫けるよう、しっかりと内容を仕上げて臨みたい」と意気込んでいる。
(2026年10月29日付紙面より)
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