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協定書に署名した(左から)富澤五月・JR西日本和歌山支社長、本山貢・和歌山大学長、三軒一高・太地町長=14日、太地町のJR太地駅駅舎防災複合施設
産・官・学で地域活性を
JR西日本・和大と連携協定
太地町

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防災
 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)和歌山支社、国立大学法人和歌山大学、太地町による相互連携を通じた学術的研究に関する連携協定の締結式が14日、JR太地駅駅舎防災複合施設であった。和歌山大学の本山貢学長、太地町の三軒一高町長、JR西日本和歌山支社の富澤五月支社長が協定書に署名。産・官・学による地域活性化に向けた一歩を踏み出した。

 協定は和歌山支社、和歌山大学を含む4団体が2024年7~9月に串本町、太地町、那智勝浦町で実施した越境型研修「ことこらぼ×きのくに線」第2期がきっかけ。

 「きのくに線と地域社会の共生」をテーマに、さまざまな企業、行政、同大学の学生有志が現地調査や地元関係者との交流、会議などを通じて目標の達成を目指す研修で、現在第3期まで実施している。

 太地町の成果発表で担当チームは、町にあるクジラを核にした研究施設に着目。研究対象を探す学生が訪れるきっかけと、地域に溶け込む足掛かりとなる仕組みを提案。今回の協定はこの成果に基づき、太地町での研究者や学生の受け入れに関する取り組みの円滑化を目的にした。

 連携内容は▽研究者・学生の太地町への研究訪問のあっせん・支援▽研究成果の取り扱いについて▽学術研究の振興、研究成果を生かした地域活性化▽持続可能な鉄道・地域づくり―の4項目。

 具体的な案として、研究で訪問した学生への同町地域福祉センター「梛(なぎ)」宿泊施設の無料化、研修・研究希望の和大生を募集、貸し切り車両で派遣する「和大列車(仮称)」の運行などを計画しているという。

 締結式で三軒町長は「学術研究都市を目指す町としては、大変うれしく、将来に希望が持てた思い。この協定が実り多いものになり、結ばれて本当に良かったと思われるよう懸命に努力する」、富澤支社長は「今後も一層連携を深め、それぞれが有する資源などを最大限活用し、太地町を訪れる研究者や学生の新たな研究調査と機会の増加、創出につながることを期待したい」、本山学長は「紀南の魅力を知らずに卒業する学生も多く、本学もその魅力を教育の現場に生かす手段を多く持っていなかった。今回の協定は本学にもっと必要な『地域貢献への取り組み』への新たなスタート」とそれぞれ語り、今後に向けての意欲を示していた。

(2026年1月16日付紙面より)


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鬼面札を作る神職たち=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
地域 鬼面札や祝枡作りがピーク
那智山で節分準備進む
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熊野那智大社
 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で現在、2月3日(火)の節分に向けた「鬼面札(きめんふだ)」や「祝枡(いわいます)」作りがピークを迎えている。

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熊野那智大社

 熊野那智大社の災難よけの札「鬼面札」は、しめ縄で赤鬼と青鬼を閉じ込めた絵柄。3代前の篠原四郎元宮司が原画を奉製し、1970年から授与している。現在、神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、1枚ずつ和紙の一種である画仙紙に刷っている。今月末までに2500枚を仕上げる。

 木製の福桝は350個を準備する。桃太郎が鬼ヶ島より持ち帰ったとされるかくれ蓑(みの)、かくれ笠(がさ)、打ちでの小槌(こづち)の宝物が描かれ、朱字で「益々繁盛」と書き入れてある。

 今回初めて版を刷ったという同大社唯一の女性神職、松井志月主典は「鬼は災いの象徴、描かれたしめ縄で封じ込めて、皆さまを災いから守ろうという思いで刷っている。節分は変わり目の時期で悪いものが動きやすくなるので、このお札でそれらをはねのけてもらえたら」と話していた。

 鬼面札はすでに社頭で授与されている。郵送での授与の申し込み、問い合わせは同大社(電話0735・55・0321、FAX0735・55・0643、ホームページhttps://kumanonachitaisha.or.jp/)まで。

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■那智山青岸渡寺

 那智山青岸渡寺も「節分豆まき祈祷会(きとうえ)」で用いる祝枡の準備が進んでいる。底板がスギ、枠がヒノキの熊野材を用いた一升枡の内側は「七難即滅七福即生」の印と、「那智山」の焼き印が押され、髙木住職らが「令和八年」の文字を書き入れ仕上げていた。

 髙木住職は「令和8年ということで『八』は末広がりのおめでたい数字。皆さまが厄を払い、ますます飛躍し、躍進されることを願って作っています」と語った。

 祝枡は節分当日、祈祷法要に参列し、豆まきを行う人々に授与する。祈祷料は5000円で、先着600人。秘仏の本尊、如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)の特別開帳もある。申し込みは同寺(電話0735・55・0001)まで。

(2026年1月16日付紙面より)

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御燈祭りに向けて松明作りに取り組む=14日、新宮市の多機能型事業所「えん」
祭礼 松明作りピーク迎え
多機能型事業所「えん」で
御燈祭りに向け
 2月6日(金)の「御燈祭(おとうまつ)り」に向け、新宮市の多機能型事業所「えん」で上(あ)がり子が使う松明(たいまつ)や白装束、縄作りの作業がピークを迎えている。

 就労継続支援B型事業所である同所では木工品や縫製品の製作、販売を行っており、松明などの製作は2006年から始めた。主な作業は利用者が行い、検品や機械調整など、細かい部分は職員が補助している。現在、利用者14人が作業に取り組んでおり、松明は大小合わせて約700本を作る予定だという。

 年間を通じて白装束は400着以上作っており、支援員の小谷博明さん(42)は「松明など上がり子の使う品物作りの後継者が不足している中、利用者の皆さんは頑張ってくれている。御燈祭りを通じて地域交流にもつながっている。今後も継続したい」と話していた。

 完成品は同施設で直接販売するほか、市内の大型スーパーやネットショップ「南紀熊野ええもん市場」でも取り扱っている。問い合わせは多機能型事業所「えん」(電話0735・31・5735)まで。

(2026年1月16日付紙面より)

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