レスリング日本代表としてU15アジア選手権大会(キルギス共和国)に出場の廣里瑚朱(こあ)君(新宮市立城南中2年)が7日、男子フリースタイル41㌔級で準優勝。初めての国際大会で銀メダルに輝き、「日本のヒロサト」の存在感を大いに示した。
廣里君は、3月に東京都で行われた「JOCジュニアオリンピックカップ2025年U15全日本レスリング選手権大会」フリースタイル41㌔級で優勝し、日本代表に選出。堂々の成績で世界の切符をつかみ取った。
所属する新宮ジュニアレスリングの壮行会で「必ずメダルを持って帰る」と宣言。5日現地に到着し、本番に備えた。
41㌔級は当初、8人によるトーナメント戦だったが、イラン代表が出場を辞退。2グループで予選リーグを行い、各グループ上位2人によるトーナメント戦に変更となった。
廣里君はBグループでキルギス、モンゴルの各代表と争い、決勝トーナメントに進出。準決勝のタジキスタン代表戦を10―7で下した。
インド代表との決勝戦は優勢に試合を進めるも、残り10秒で逆転を許し、8―9で惜敗。頂点を極めることはかなわなかったが、メダル獲得の目標を達成して大会を終えた。
強豪ひしめくアジアの大きな舞台で多くの学びを得た廣里君。試合後、父親の充さんには「インドの選手のスタミナはすごかったけど、めちゃくちゃ楽しかった。体力を付けて来年は優勝する」と連絡があった。日の丸を背負った国際大会の経験を糧に、さらなる高みを目指していく。
(2025年7月9日付紙面より)