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完成した門松を最終確認する清原勇一さん=28日、新宮市徐福
正月間近で大わらわ
門松・鏡餅作りがピーク
清原造園と畑地製菓舗

 正月が間近に差し迫り、門松作りや鏡餅作りがピークを迎えている。世間一般では帰省ラッシュが始まり、さらに日曜日でもある28日、新宮市王子町の清原造園(清原利一代表)は門松で、新宮市蓬莱の畑地製菓舗(畑地泰明店主)は鏡餅で大わらわ。どちらも作業は31日(水)まで続く。

 清原造園は市内をはじめ、近隣各所で門松作りを行っている。28日は新宮市徐福の鮨(すし)・割烹(かっぽう)店でも作業した。胴をわらと荒縄で巻いた容器に、節度や強さを象徴する竹を立て、土を入れて固定。不老長寿を表す松、新春を告げる梅、豊かさや繁栄を意味する葉ボタン、厄よけや幸福を呼ぶ南天、富や繁栄を示す千両で飾った。

 作業は清原代表の長男の清原勇一さん(44)ら2人で行った。配置や配色などを考え、黙々と作業。荒縄は上中下で3巻、5巻、7巻とし、松の芽や葉ボタンは対となる門松の左右で紅白とするなど、細部までこだわった仕事をしていた。

 勇一さんは「縁起物なので家の人に年神様が降りてくるようにと、丁寧な仕事を心がけている。枝などは一つとして同じものがないので、自分のセンスに自信を持たないといけないと思っている。(施主には)いい正月を迎えてほしい」と話した。

 畑地製菓舗は28日、朝から作業を行っていた。店員やアルバイトを増員し、つきたての餅を次々に丸めていた。注文分の鏡餅も多く、依頼に合わせて切り分け、重量を確かめて成形。ヨモギなどの棒餅やエビ入り、トチの実を使った餅なども用意していた。ピークは29日で過ぎるが、作業自体は31日まで続くという。

 畑地店主(80)は、今年は餅米が高騰したがその全てを価格転嫁はできず、利益が少ないと苦悩を漏らしつつも「皆さんにとって良い新年となり、無事に過ごしてもらえるように祈って作っています」と話した。

(2025年12月30日付紙面より)


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1月1日からライトアップされる大鳥居=27日、熊野本宮大社の旧社地・大斎原
地域 大鳥居をライトアップ
1月1日から、熊野本宮大社
 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の旧社地・大斎原(おおゆのはら)に建つ大鳥居のライトアップ試験点灯が27日夜、行われた。高さ33・9㍍、幅42㍍の巨大建造物が暗闇に青白く浮かび上がった。本番は1月1日(木・祝)にまず、午前0時から午前5時まで点灯。再び1日から7日(水)午後6時から午後9時まで照らす。

 同大社では、大みそかの31日(水)午後4時から師走大祓(おおはらえ)式を予定。同日の参拝時間は午前7時から午後5時までとなる。1日は午前0時に九鬼宮司が大太鼓を鳴らし、神門を開門。同日午前2時から開寅祭(あけとらさい)、午前6時から歳旦祭、午前8時から崇敬者年頭祈願祭を斎行する。1日の参拝時間は午前0時から午後5時まで。以降の参拝時間は午前8時から午後5時となる。

 2日(金)午前10時からは八咫烏(やたがらす)交通安全祈願祭、3日(土)午前10時からは元始祭、7日午後5時からは八咫烏神事を執り行う。

 1日から4日(日)は大斎原の大鳥居の下で、日光さる軍団の新春興行もある。時間は午前8時から午後5時まで。

(2025年12月30日付紙面より)



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団員が待機する屯所へ向け出発する各分団の消防車両=27日、串本町サンゴ台
地域 献身する分団団員を激励
消防団の年末警戒出発式
串本町
 串本町消防団(井道一馬団長、団員334人)が27日、サンゴ台にある町消防防災センターで年末特別警戒出発式を挙行し献身する団員を激励して送り出した。

 この警戒は、繁忙や火気使用の増加など火災発生の恐れが高まる年末の火災予防と出火時のいち早い対応による被害軽減を図る目的で毎年実施。分団単位で30日までの4日間にわたり屯所へ詰め、午後7時、9時、11時の3回にわたり管内巡視をしている。

 以前は各屯所を巡る形で激励していたが、現在は出発式を挙行する形へ移行している。各分団の団員代表が消防車両を持ち込んで参集し、田嶋勝正町長が「町民の皆さんが新しい年を気持ちよく迎えられるよう」、井道団長が「年末で何かと忙しい時期だろうが町民の安心安全のために」とそれぞれ願って激励。両名と泉紀人消防長らの観閲を受けながら、団員代表は団員が待機する屯所へと出発した。

 年末特別警戒期間中は防災行政無線による同消防団名での火災予防啓発も実施。同日時点の2025年火災件数は9件で、内訳は建物火災2件、車両火災1件、その他火災6件という。

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29日と30日に年末警戒実施 古座川町消防団

 古座川庁消防団(樫原一好団長)は29日と30日の2日間、分団単位で午後8時~翌日午前0時に年末警戒を実施する。

 初日は大屋一成町長と同団事務局、樫原団長ら分団長以上の幹部団員、古座消防署職員が各分団屯所を激励訪問する予定。

(2025年12月30日付紙面より)

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