観光分野における人材育成や地域活性化を目的に、那智勝浦町の浦島観光ホテル株式会社(松下哲也代表取締役社長)と和歌山大学(本山貢学長)は9日、包括連携協定を締結した。今後、観光分野をリードし活躍する人材の育成、地域社会の持続的発展へ連携して取り組んでいく。
同社は1957年に創業、2027年に創業70周年を迎える。和歌山県の豊かな観光資源を活用し、地域の代表的なホテルとして観光業を通じた地域経済の活性化に寄与。世界遺産・熊野エリアをはじめとした地域資源を最大限に生かし、国内外から多くの宿泊客を迎えている。
同大学は知識や技能の習得に加え、新時代に対応した教育を提供。将来の社会の担い手となる基盤を有する人材の育成に力を入れている。特に観光学分野では、実践的かつ地域密着型の教育・研究を展開している。
双方の強みを生かし、産学連携をより深めることで、観光分野をリードし活躍する人材の育成、地域社会の持続的発展を目指すという目的が一致し、協定に至った。
今後の取り組み内容は▽観光分野における実践的教育プログラムの推進▽学生のインターンシップ・実習機会の提供▽地域観光振興に関する共同研究・調査▽地域課題解決に向けたプロジェクトの実施▽地域イベントやプロモーション施策への協力。実際のホテル現場での実習や観光マーケティング、地域ブランディング、インバウンド対応などさまざまな分野での連携を想定している。
協定締結式には松下社長と本山学長が出席。互いに協定書にサインして今後の協力を約束した。
松下社長は「昨年、和歌山大学で講演させていただいた際、学校を拝見して素晴らしい人材がたくさんいると感じた。地域経済の発展には若い人の力が必要」、本山学長は「和歌山大学には4500人の学生がおります。地域と連携するという使命の下、どんどん紀南地域に学生を送り込んでいきたい」とそれぞれ意気込みを語った。
(2026年3月10日付紙面より)