新宮市伊佐田町の新宮市医師会准看護学院(杉谷さおり学院長)は5日、第73回卒業式と閉校式を挙行。通算1873人の卒業生を輩出し、74年の歴史に幕を下ろした。
同学院は1952(昭和27)年に「新宮市医師会付属准看護婦養成所」として開設した。これまで単独運営してきたが、少子化に伴う生徒の減少で今後の運営が困難と判断し、昨年度までで入学生募集を停止。本年度卒業の73期生13人(男子2人、女子11人)が最後となった。
杉谷学院長が一人一人に卒業証書を授与。「日々、思いやる心を持ち、患者さまに寄り添う心優しき白衣の天使である看護師として、さまざまな場で活躍されることを期待します」と激励した。これを受け、卒業生代表の野尻美緒さんが「学院は閉校となりますが、この学院で培われた看護の精神と絆は私たち一人一人の中で生き続けます。学んだ看護の理念を胸に、准看護師として努力を重ね成長していくことを固く誓います」と決意を示した。
卒業式に続き、閉校式が行われた。市医師会の谷地雅宏会長は、長きにわたって卒業生を世に送り出してきたことに敬意を表すとともに「巣立っていった生徒は、これからも末永く学生生活や出会いを心の中・記憶にとどめていくことになるでしょうし、われわれも学院の長い歴史の一場面に関われた経験というのは忘れ得ぬ記憶になると思います」とまとめた。
これまでの74年を写真とともに振り返り、杉谷学院長が閉校宣言。「今後も当医師会は“人に寄り添う医療”の理念を変わることなく持ち続けてまいります」と締めた。
この後、卒業生の巣立ちを見送り、学院の門が閉じられた。
(2026年3月7日付紙面より)