熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

初の国際大会で銀メダルを獲得した廣里瑚朱君(左)(父・充さん提供)
初の国際大会で銀メダル
廣里瑚朱君(城南中2年)、アジア大会で活躍

レスリング日本代表

【この記事のキーワード】
城南中
 レスリング日本代表としてU15アジア選手権大会(キルギス共和国)に出場の廣里瑚朱(こあ)君(新宮市立城南中2年)が7日、男子フリースタイル41㌔級で準優勝。初めての国際大会で銀メダルに輝き、「日本のヒロサト」の存在感を大いに示した。

 廣里君は、3月に東京都で行われた「JOCジュニアオリンピックカップ2025年U15全日本レスリング選手権大会」フリースタイル41㌔級で優勝し、日本代表に選出。堂々の成績で世界の切符をつかみ取った。

 所属する新宮ジュニアレスリングの壮行会で「必ずメダルを持って帰る」と宣言。5日現地に到着し、本番に備えた。

 41㌔級は当初、8人によるトーナメント戦だったが、イラン代表が出場を辞退。2グループで予選リーグを行い、各グループ上位2人によるトーナメント戦に変更となった。

 廣里君はBグループでキルギス、モンゴルの各代表と争い、決勝トーナメントに進出。準決勝のタジキスタン代表戦を10―7で下した。

 インド代表との決勝戦は優勢に試合を進めるも、残り10秒で逆転を許し、8―9で惜敗。頂点を極めることはかなわなかったが、メダル獲得の目標を達成して大会を終えた。

 強豪ひしめくアジアの大きな舞台で多くの学びを得た廣里君。試合後、父親の充さんには「インドの選手のスタミナはすごかったけど、めちゃくちゃ楽しかった。体力を付けて来年は優勝する」と連絡があった。日の丸を背負った国際大会の経験を糧に、さらなる高みを目指していく。

(2025年7月9日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

浴衣姿で歌う子どもたち=7日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
地域 光の先に、平和への願い
勝浦八幡神社で七夕行事
那智勝浦町
【この記事のキーワード】
勝浦八幡神社
八幡神社
 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で7日、七夕行事が開かれた。「七夕願いよ届け~光の先には笑顔と平和がある~」をテーマに、地球灯籠や牛乳パック灯籠による光の演出やコンサートが催され、多くの人々が平和への願いを込めた。

 2021年から、実行委員の上松資弘さんら有志が「普段口にしづらい思いや願いを書き込むことで、心に寄り添う場に」との思いで始めた行事。今年で5回目を迎える。初回から短冊を寄せている歌手のさだまさしさんの提案で、光の演出にも挑戦した。

 6月30日から境内で受け付けている短冊には、「愛する家族の平和、世界の平和」「皆が健康で暮らせますように」など多くの願いが書かれた。姉妹で短冊を奉納した成田桔子さん(8)とちさきさん(6)は「ダンスがうまくなりますように」と笑顔を見せた。さださんからも「戦争終われ!!」「困ったら助け合う!!」などの短冊が寄せられた。

 7日の夕方、髙橋宮司による祈とうが行われ、願いを天に届けた後、灯籠に点灯。実行委員が手作りした「地球灯籠」には、手をつないだ世界の人々の姿が描かれた。

 わかば保育園の園児による「たなばたさま」の歌、子どもたちのコーラス「世界がひとつになるまで」などに続き、下岡有希さんと夏山莉花さんによるコンサートもあり、最後は実行委員会のリクエストで「地球へ」が披露された。

(2025年7月9日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

「導鳥居」の竣工式を行った=7日、熊野本宮大社
地域 新通称を「導鳥居」に
改修工事終えて竣工式
熊野本宮大社
【この記事のキーワード】
熊野本宮大社
耐震診断
 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の裏に建つ鳥居の改修工事が完了し、その竣工(しゅんこう)式が7日、同所であった。同大社の役員や工事関係者など約40人が参列。鳥居の「甦(よみがえ)り」を共に祝い喜んだ。新たな通称を「導鳥居(みちびきのとりい)」としたことの発表もあった。

 祓戸王子社(はらえどおうじしゃ)側にある鳥居で、第二鳥居とも呼んでいた。建立は1992年で約33年が経過し、老朽化が進んでいた。昨年の5月に大斎原(おおゆのはら)に建つ大鳥居を除く、4カ所の鳥居の耐震診断を行ったところ、裏の鳥居が最も崩壊の可能性が高いことが判明。具体的には鳥居を支える2本の柱の下部に腐りが生じていた。

 5月15日から解体。業者がいったん持ち帰り、加工と補修、塗装を施した。柱以外の笠木(かさぎ)や島木、額束(がくづか)、貫(ぬき)、くさびなどは再利用。柱は直径45㌢の円柱形の紀州ヒノキ材で新調した。以前は柱の下部を銅板で巻いてあったが、腐り防止のために今回はむき出しのままとした。以前はなかったが大鳥居と同じく、島木の中央に新たにやたがらすの紋章を付けた。6月11日から再建にかかった。

 鳥居の高さは約5・3㍍。幅は両柱の間で約4・2㍍。最も長い笠木の部分で約7・2㍍になる。周囲の風景に調和するケヤキ色に塗られた。

 竣工式では九鬼宮司があいさつ。「今年は大鳥居の建立25周年でもあり、また7月7日は七夕であると同時に、『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録の日でもあるので、この日に合わせて竣工式を行った。古道を歩く観光客がここで必ず写真を撮っていくとも聞いている。通称を導鳥居とした」などと語った。

(2025年7月9日付紙面より)



もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • スポーツ バレーボールは有馬が優勝 中学校総合体育大会 (熊野市・南郡)
  • 地域 神と仏に豊作を祈る 神仏習合の「蝗封祭」と虫送り (紀宝町神内)
  • 【この記事のキーワード】
    神内神社
    神内小
    神事
  • 地域 伊東小夜さんが満百歳に 町長らが訪ね節目を祝う (古座川町)
  • 地域 沖合で34チームが競技 串本漁港拠点にしJBTK (串本町)
  • 【この記事のキーワード】
    花火大会
  • 地域 作家の思いをじかに聴く 嘉成晴香さん迎え講演会 (かんりん文庫)
  • 地域 予算獲得に積極要望 国道168号の整備促進 (五條・新宮間の協議会)
  • 【この記事のキーワード】
    台風
  • 地域 北欧生まれのモルック楽しむ 第1回交流大会で35人白熱 (太地町)
  • 地域 児童生徒「1日元気に」 子ども食堂で朝食振る舞う (新宮市)
  • 地域 七夕の夜、にぎわう 新宮市内各地で行事
  • 地域 うぐい七夕まつり くじ引きや景品も (那智勝浦町)
くまスポ
  • 第107回全国高校野球選手権和歌山大会 7月10日開幕、出場チーム紹介
  • 3年女子100㍍で井上さん優勝 太地陸上クラブ
  • 【この記事のキーワード】
    太地小
ご購読・試読のお申し込み