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関係団体が出席して協議=27日、那智勝浦町の熊野那智大社
警備や救護、万全の態勢
扇祭り関係者らが協議
熊野那智大社

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)の大祭「那智の扇祭り(火祭)」=7月14日(月)=に向けて27日、同社社務所で協議会が開かれた。関係者らが万全の態勢で迎えられるよう警備や交通整理・駐車場、救護、防火などについて話し合った。

 那智の扇祭りは、年に1度の重儀で、国の重要無形民俗文化財でもある。祭りを安全・円滑に執り行うため、保存会役員、新宮警察署、町交通指導員協議会、町消防本部・消防団、南紀くろしお商工会、一般社団法人那智勝浦観光機構、扇神輿(おうぎみこし)を担ぐ「扇指(おうぎさし)」や神役の奉仕者らが出席した。

 祭りの概要や警備、参列者受け付け、直会(なおらい)、駐車場、交通整理などについて協議。祭り当日の14日は、午前10時から本殿で御本社大前の儀を営み、11時から大和舞と那智の田楽、午後0時15分から御田植式を行う。午後1時より渡御祭を斎行し、扇神輿12体、大たいまつ12本、子の使い、馬扇が出立する。

 扇指には市野々氏子中に加え、南紀くろしお商工会、那智勝浦観光機構宿泊部会、紀州勝浦漁業協同組合、熊野御坊南海バス株式会社、木原造林株式会社、和歌山県農業組合みくまの地域本部、宇久井神社氏子が奉仕する。代表組頭は片山徹さん、組頭は地庵晋司さん、裏敏行さん、山田智也さん、森和人さんが務める。

 当日の交通について、那智山の那智黒亭みむろの駐車場が満車になる頃を目安に、午前10時30分~午後3時に自家用車の車両整理を行う。臨時駐車場として大門坂駐車場を使用し、「那智山」バス停まで熊野御坊南海バス運行のシャトルバスが出る。大門坂駐車場が満車の場合は、体育文化会館へ案内するが、こちらにはシャトルバスはない。

 男成宮司は、開催中の大阪・関西万博で扇神輿・大たいまつの展示が行われ、今年10月3日(金)には那智の田楽が披露されることに触れ、「那智の扇祭りは、国の重要無形民俗文化財に登録されて10年、那智の田楽は50年になる節目の年。現在、外国人の方々が多く、誘導に配慮が必要と思う。五穀豊穣(ほうじょう)と氏子崇敬者のご健勝、地域の発展、世界平和を祈願し、立派なお祭りにしたい」と語った。

(2025年6月29日付紙面より)


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芝の苗を植える那智勝浦FCの子どもたち=28日、那智勝浦町の木戸浦グラウンド
地域 木戸浦グラウンド芝生化
那智勝浦FC・勝浦ヤンキースも協力
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旧浦神小
浦神小
 那智勝浦町の木戸浦グラウンドで28日、芝生化作業が行われた。役場職員のほか、日頃からグラウンドを練習場として使用している那智勝浦フットボールクラブ(FC)と勝浦ヤンキースの子どもたち、コーチ、保護者ら約40人が芝の苗を手作業で植えた。

 同グラウンドでは2022年に緑化が実施され、今回は土のまま残っていた野球のダイヤモンド部分を対象に行った。

 隣接する体育文化会館周辺では現在、多世代の交流拠点化に向けた再整備が進んでおり、本年度は両施設の間の敷地を公園化するほか、防球ネットや遊具、あずまやの設置も計画されている。

 那智勝浦FCの原敦夫代表は「少年サッカーでは芝生でのプレーが主流になっている。芝生になってからグラウンド整備や石拾いの手間も減り、ありがたい」と話した。

 堀順一郎町長は「秋には青々とした芝が広がるはず。芝生は足腰の負担が少なく、暑さ対策にもなる。子どもたちにはけがなくスポーツを楽しんでもらいたい」と語った。なお、前日には浦神小学校跡のロケット公式見学場でも芝の苗が植えられている。

(2025年6月29日付紙面より)

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意見交換する紀宝町と中能登町の委員=27日、紀宝町福祉センター
地域 初交流で活発に意見交換
中能登町の民児協と研修会
紀宝町
 紀宝町と姉妹町を結ぶ石川県中能登町の鹿島地区民生委員児童委員協議会と、紀宝町民生委員児童委員協議会の交流研修会が27日、紀宝町福祉センターであった。

 能登半島地震後、被災地の中能登町に紀宝町民児協が義援金を送ったことをきっかけに交流が始まり、今回初めて中能登町から委員17人が訪問した。

 紀宝町からは16人が迎え、西村喜久男会長が歓迎のあいさつ。「紀宝町は海、山、川があります。観光も楽しんでください」と伝えた。

 鹿島地区民児協の高野渡会長は「復旧復興に向けて頑張っています。最後まで頑張ります。皆さんと情報共有し、お互いに助け合いたい」と述べた。

 紀宝町防災対策の堀勝之課長が町のタイムライン防災を紹介。「防災を進める上で、人の命が一番を基本に、大規模災害に備え、安全・安心で災害に強い町づくりを進めています」とした。

 2011年の紀伊半島水害の経験から得た教訓・課題をきっかけに、タイムラインによる防災対策に着手。災害時に的確かつ円滑な避難行動などができるよう地域タイムラインを策定した。

 南海トラフ地震の発生による被害を最小化するための地震津波タイムライン、住民と共に考える南海トラフ巨地震対策「地震・津波ルールブック」も説明した。

 防災関連事業を挙げ「今後もあらゆる災害に備え、タイムライン防災の充実を図り、災害に強い安全・安心な町づくりに努めていきます」と話した。

 この後、3グループで民生委員児童委員について意見交換した。「紀宝町からは「定年後も働く人が多く、委員の後継者が少ない」「委員不足を解消するため各イベントで啓発し、認知度を高める活動をしている」などと伝え、中能登町からは「2期務めるようお願いしている」「新しい委員は自治会長が探してくれる」などの声があった。

 除雪に苦労しているとの一方、紀宝町では滅多に雪が積もらないなど、地域ならではの話題で盛り上がった。

(2025年6月29日付紙面より)

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