紀南コースの運行5年目を迎えている、JR西日本が運行する観光長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の車両見学会が18日、JR新宮駅の構内であった。雨天にもかかわらず、親子連れなど約300人が参加。特別列車の魅力を体感した。
「WEST EXPRESS 銀河受入協議会」とJR西日本の主催。2022年の初開催から4回目となる。今回の参加は県内からが約75%で、遠方は岡山県や東京都からの参加もあった。銀河は、観光を中心とした西日本エリアの活性化を目指し、紀南の京都―新宮間のほか山陰、山陽などの方面で運行している。
▽銀河の車内見学▽子ども制服着用体験▽6店舗参加のマルシェイベント―などの企画が用意されていた。車内見学では、参加者が興味深そうに、座席や客室などを眺めていた。制服体験では、子どもらが制服を着込んでポーズをとり、保護者が撮影して楽しんでいた。マルシェイベントでは3店舗以上で購入した人へのノベルティプレゼントが用意されていた。
田辺市から母親と共に、小2の久保斗佑真さん、小1の佑晟さんが訪れていた。母親によると、これまで3回抽選で外れ、今回ようやく当たったという。前日に伝えると興奮して寝ないので、当日の朝に明かして訪れたとのことだった。2人は「列車は好き。銀河はレアなところが好き。楽しみにして来た。今日はいっぱい見たい」と話していた。
同協議会の津越紀宏事務局長は「今年も銀河で熊野にたくさんの方が来ていただきありがたい。地元としては、引き続き来年も運行してもらえるようお願いしたい。見学会を通じて銀河に親しみ、乗車につなげたい」と語った。
新宮駅の角野敦彦駅長は「銀河はJR西日本の看板列車。来年の運行はまだはっきりしていないけど、また迎えられるように頑張りたい。今年は29日がラストラン。新宮駅で迎える感じでは(乗車率が)好調。けっこういい数字が出るのではと期待している」と述べた。
(2025年10月19日付紙面より)
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