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石段を一段ずつ踏みしめて確認した=13日、神倉神社
上がり子の安全確認
神倉神社で石段の検分
御燈祭りを控え危険箇所を修繕

 「御燈祭(おとうまつ)り」を来月に控え、熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社の神倉神社で13日、石段検分が行われた。関係者が危険箇所を確かめ、斎行に備えた。祭典当日までに修繕を行う。

 「御燈祭り」は、毎年2月6日に行われる神倉神社大祭で、1400年以上前から続くとされる。当日は、白装束をまとい腰に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」が神倉山に参集。山頂で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門が開くと同時に急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下りる。同大社の大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 検分は、神倉神社奉賛会(井上信也会長)、神倉青年団(清岡尚寿団長)、同大社、新宮市観光協会などが実施した。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる、自然石を積み上げた538段の石段を、一段ずつ踏みしめて確認。石が動いた問題箇所にチョークで印を付けていった。最終的には31カ所が見つかった。土やセメントで固めて補修するという。

 4月に就任したばかりで初開催を迎える井上会長(67)は「今年は御燈祭りの日が金曜日となるので、上がり子も多いと思う。安全安心で斎行できるように取り組みたい。先々まで続けていくのがわれわれの役目」と述べた。

 清岡団長(46)も同様に「金曜日の斎行で多くの上がり子が上がると思う。安全に上がってもらえるよう、しっかりと石段を修繕して祭りに臨みたい」と意気込んだ。

(2026年1月14日付紙面より)


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ツナぐによる初稽古=11日、那智勝浦町の体育文化会館
地域 秋のオペラ目指し、歌声つなぐ
合唱団「TUNA GOOD」始動
那智勝浦町
 秋ごろのオペラ「ラ・ボエーム」の上演を目指し、合唱団「TUNA GOOD(ツナぐ)」(引本孝之団長)は11日、那智勝浦町の体育文化会館で初稽古を行った。町内をはじめ、和歌山、三重両県などから44人が集まり、メンバー同士で声を合わせ、作品への理解を深めながら稽古に臨んだ。

 ツナぐは、さわかみオペラ芸術振興財団の協力を得て2024年に結成。同財団は、日本全体が元気で豊かになっていく未来を目指し、オペラや音楽を通じた感動との出合いを届けるため、全国でオペラ文化の振興・普及活動や音楽家の支援・育成に取り組んでいる。

 昨年は那智勝浦町オペラコンサート実行委員会(山縣弘明委員長)主催のオペラ「愛の妙薬」にツナぐのメンバーが出演し、地域に響く歌声を披露した。

 今回取り組む「ラ・ボエーム」は、19世紀パリの屋根裏部屋に住む貧しい芸術家(ボヘミアン)たちの青春と純愛、はかない人生を描いた、世界中で愛される名作。ツナぐは、クリスマスイブでにぎわう夜のパリの町を舞台とした第2幕を中心に出演する。子どもが活躍する場面が多いことから、新宮市のキッズコーラスが賛助出演することも決まっている。

 初稽古には堀順一郎町長が訪れ「昨年のオペラも素晴らしく、多くの方々に元気を与えてくれた。今年の上演も楽しみにしています。素晴らしいオペラにしてください」と激励した。

 演出と合唱を指導する武井基治さんは「熊野が一体となってオペラを楽しむ活動を実現してくれた那智勝浦町は、全国の成功事例になる。子どもたちにつなぐ活動として続いていくことを願っています」と期待を寄せた。続けて「昨年は皆さんのエネルギーが多くの人を感動させた。今年はオペラが初めての人もいると思うが、自分自身が楽しめることが最終到達点。舞台上で思い切りエネルギーを発散してほしい」と呼びかけた。

 映像を基に物語に登場する登場人物たちの心情や時代背景、舞台となる町の風景などを紹介。ツナぐのメンバーは物語を思い描きながら、これから始まる本格的な稽古に思いを膨らませていた。

(2026年1月14日付紙面より)

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消防団が一斉放水を実施=11日、新宮市の丹鶴ホール付近の熊野川河川敷
地域 防災力の向上を誓う
関係者が集い消防出初め式
 新宮市と那智勝浦町の消防出初め式が11日、両市町であった。消防関係者が集い、式典や分列後進、一斉放水などを実施。防災力向上への誓いを新たにした。

  □     □

■新宮市

 新宮市は丹鶴ホールで実施、286人が参加した。式典では、上田勝之市長が式辞で、昨年は建物火災で1人が死亡したこと、救急件数が過去最多だったことを紹介。「火災による死者ゼロを目指す」「関係機関との連携強化を図っていく」などと話した。

 昨年も全国各地でさまざまな災害が発生したことに言及。「いかなる災害にも迅速かつ的確に対応できるような、訓練と備えの重要性を改めて認識している。行政、消防、地域で一体となり、安全なまちづくりを進めていく」と力を込めた。消防関係者に対して「盤石の防災体制を堅持され、市民の生命・身体・財産を守るために、力を遺憾なく発揮されることを期待します」と呼びかけた。

 続いて東原伸也市議会議長があいさつした。「当市では数年来、大きな災害はなく過ごしているが、災害は寸刻の油断も許されない。今後も盤石の消防体制を堅持し、職務遂行に尽力をお願いします」と伝えた。

 表彰状の授与と伝達が行われた。来賓として宮﨑泉県知事(代読)、濱口太史県議会議員、橋本健輔署長が祝辞を述べた。閉式に当たり竹田和之消防長は「防災力の底上げに取り組む必要がある。市民が安心安全に暮らせるまちの実現のため、今後もご支援、ご協力を」と求めた。分列行進は丹鶴ホール駐車場で、一斉放水は熊野川で実施した。

 昨年は火災発生が11件、救急出動1906件だった。

  □     □

■那智勝浦町

 那智勝浦町は体育文化会館で実施、161人が参加した。優良消防職団員表彰などを行った後、堀順一郎町長が津波避難タワーの建設など、町の災害対策を挙げ、安心安全なまちづくりへの尽力を宣言。「住民同士の交流が少なくなる中、地域の防災意識の普及・啓発は年々難しくなっている。団員の皆さまには、地域の防災意識の啓発にお力添えいただきたい」と式辞を述べた。

樫尾光俊消防長は昨年全国で発生した大規模火災や各種災害などを振り返り「線状降水帯による豪雨や南海トラフ地震など、いつ発生してもおかしくない当地方で、地域防災の担い手となる消防団員への期待は年々高まっている。消防本部も複雑、多様化する災害に備え、消防力の充実強化を推進するので、一層のご尽力を」と呼びかけた。

 来賓の加藤康高町議会議長、今井善人東牟婁振興局長、谷洋一県議会議員、小畑祐志新宮警察署副署長が祝辞を述べた。

 最後に下地将仁団長が「本年も自分たちの地域は、自分たちで守るという基本理念の下、今後、発生が懸念される南海トラフ地震などに備え、災害対応の向上に訓練を重ねる所存です」と宣言した。

 閉式後、勝浦港の渡の島突堤に移動し部隊閲覧を実施。放水訓練では日頃の成果を存分に発揮、水流のアーチを描いた。

(2026年1月14日付紙面より)

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