新宮市と那智勝浦町の消防出初め式が11日、両市町であった。消防関係者が集い、式典や分列後進、一斉放水などを実施。
防災力向上への誓いを新たにした。
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■新宮市
新宮市は丹鶴ホールで実施、286人が参加した。式典では、上田勝之市長が式辞で、昨年は
建物火災で1人が死亡したこと、救急件数が過去最多だったことを紹介。「
火災による死者ゼロを目指す」「関係機関との連携強化を図っていく」などと話した。
昨年も全国各地でさまざまな
災害が発生したことに言及。「いかなる
災害にも迅速かつ的確に対応できるような、訓練と備えの重要性を改めて認識している。行政、消防、地域で一体となり、安全なまちづくりを進めていく」と力を込めた。消防関係者に対して「盤石の
防災体制を堅持され、市民の生命・身体・財産を守るために、力を遺憾なく発揮されることを期待します」と呼びかけた。
続いて東原伸也市議会議長があいさつした。「当市では数年来、大きな
災害はなく過ごしているが、
災害は寸刻の油断も許されない。今後も盤石の消防体制を堅持し、職務遂行に尽力をお願いします」と伝えた。
表彰状の授与と伝達が行われた。来賓として宮﨑泉県知事(代読)、濱口太史県議会議員、橋本健輔署長が祝辞を述べた。閉式に当たり竹田和之消防長は「
防災力の底上げに取り組む必要がある。市民が安心安全に暮らせるまちの実現のため、今後もご支援、ご協力を」と求めた。分列行進は丹鶴ホール駐車場で、一斉放水は熊野川で実施した。
昨年は
火災発生が11件、救急出動1906件だった。
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■那智勝浦町
那智勝浦町は体育文化会館で実施、161人が参加した。優良消防職団員表彰などを行った後、堀順一郎町長が津波避難タワーの建設など、町の
災害対策を挙げ、安心安全なまちづくりへの尽力を宣言。「住民同士の交流が少なくなる中、地域の
防災意識の普及・啓発は年々難しくなっている。団員の皆さまには、地域の
防災意識の啓発にお力添えいただきたい」と式辞を述べた。
樫尾光俊消防長は昨年全国で発生した
大規模火災や各種
災害などを振り返り「線状降水帯による豪雨や南海トラフ
地震など、いつ発生してもおかしくない当地方で、
地域防災の担い手となる消防団員への期待は年々高まっている。
消防本部も複雑、多様化する
災害に備え、消防力の充実強化を推進するので、一層のご尽力を」と呼びかけた。
来賓の加藤康高町議会議長、今井善人東牟婁振興局長、谷洋一県議会議員、小畑祐志新宮警察署副署長が祝辞を述べた。
最後に下地将仁団長が「本年も自分たちの地域は、自分たちで守るという基本理念の下、今後、発生が懸念される南海トラフ
地震などに備え、
災害対応力の向上に訓練を重ねる所存です」と宣言した。
閉式後、勝浦港の渡の島突堤に移動し部隊閲覧を実施。放水訓練では日頃の成果を存分に発揮、水流のアーチを描いた。
(2026年1月14日付紙面より)