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松明にハナを取り付ける岩口雅典さん=19日、新宮市熊野地の作業場
上がり子の無事祈りつつ
松明製作がピーク迎える

御燈祭りに向け

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神倉神社
例大祭
大祭
 神倉神社大祭「御燈祭(おとうまつ)り」を間近に控え、新宮市熊野地にある岩口雅典さん(46)の作業場では、上(あ)がり子の松明(たいまつ)作りがピークを迎えている。仲間の協力も得て約350本の製作を予定。「上がり子の無事な下山を祈りながら作っています。けがのないよう、思い出に残る祭りにしてほしい」と話す。

 岩口さんは、生まれも育ちも新宮市で、本職は木工職人。御燈祭りには6歳から毎年参加している。20歳から自分用の松明作りを始め、2010年ごろから販売も開始。他の職人が作る松明を研究し、独学で技術を練り上げた。

 松明は、乾燥させた5枚のヒノキ板を五角すいの形に組み合わせ、竹ひごや針金で締め上げて作る。板は製材の段階で節のあるものを除き、良材を厳選する。松明の先端に、ヒノキを薄く削った「ハナ」を100枚ほど取り付けて完成となる。種類は長さ91㌢の特大から、当日参加できない上がり子に代わり御神火をもらう32㌢の代参(だいさん)まで6種類ある。

 ヒノキ板の表面仕上げにはこだわっているという。その他にも「ハナを薄くきれいに削り出すのが難しい」「(手首に通す)取っ手をわらで編むのも大変」「代参のハナの『巻き』は作るのに苦労した」などと明かす。「しっかりと強度を持たせつつ、美しくきれいな松明を作りたい」と語る。

 毎年、10月中旬ごろから作業を開始する。本職が終わって午後5時30分ごろから、遅い時は午前4時ごろまで製作を行う。「もうけのことを考えたらできない。自分の時間を割き、体もしんどいし、家族や仲間にも迷惑をかける。しかし、祭りのためと思うとやめられない。これからも、みんなに喜んでもらえる松明作りに励んでいきたい」と述べた。

(2026年1月21日付紙面より)


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学校に面する山腹へクマノザクラタイプ標本木の実生苗を植樹する高池小6年生ら=19日、古座川町高池
学校 苗木を運動場前の山腹へ
6年生がクマノザクラ植樹
高池小
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高池小
 古座川町立高池小学校(中井清校長)の6年生が19日、クマノザクラ実生苗の植樹に取り組んだ。

 歴代の6年生が重ねているクマノザクラ学習の一環。現6年生は3年半前に池野山にあるクマノザクラタイプ標本木の種を集めて実生苗を得る挑戦を始めたがうまく育たず、先輩が残してくれた苗木を2本譲り受けてこの日植えることとした。

 場所は運動場前の山腹。東牟婁振興局農林水産振興部林務課の逢野綾乃さんが立ち会う中、中井校長から手順を教わり2班に分かれて苗木と堆肥、水を入れたじょうろや道具を持って植える場所へと移動した。

 つるはしやシャベル、三本くわ(備中鍬)で苗木の鉢が収まるぐらいの穴を掘って堆肥を入れ、その上に苗木や鉢の土などを乗せ散水して締め固めた。シカなどの食害を防ぐため苗木の四方を防獣柵(=金網)で囲み、さらに柵から枝が出ないようまだしなやかな苗木を細竹で支えて仕上げた。

 譲り受けた実生苗の1株は約1・8㍍、もう1株は約1・2㍍の大きさ。植樹した森本貴子さんは「穴を掘るのが大変だった。柵はしっかりと作ったので、これから大きく育ってほしい」と今後の成長を期待した。

 卒業記念としての側面もある取り組み。現6年生はこの植樹に加え、クマノザクラ学習の集大成としてタイプ標本木の子どもガイド活動に向けた練習にもこれから力を入れるという。

(2026年1月21日付紙面より)

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鬼面札に宝印を押して仕上げた=20日、熊野本宮大社
地域 鬼面札作りが大詰め
節分で授与、厄払い護符
熊野本宮大社
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節分祭
神事
 節分を控え、熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では鬼面札作りが大詰めを迎えている。2月3日(火)の節分祭や追儺式(ついなしき)の神事に参列した厄よけ祈願者や、2月中に厄払い祈祷(きとう)を受けた人に授与する。社頭でも1体1000円で授与、郵送も受け付ける。

 鬼面札は、戦前から同大社に残る鬼面を図案化した印を使用した護符。鬼面の右には今年のえと「丙午(ひのえうま)」の絵が、左には牛王符(ごおうふ)が配置されている。大きさは、縦が21㌢、横が30㌢。厄よけで家の玄関などに貼って使用する。

 鬼面札作りは11月中旬から開始。20日は神職が奉書紙に八咫烏(やたがらす)神事で作った宝印を押すなどして完成させていた。現在は250体ほどできており、300体作る予定でいる。

 厄払玉(やくばらいだま)は粘土で作られた白い玉で、厄を込めて投げ割る。500個限定で、2月中に厄払い祈祷を受けた人に一つずつ渡す。節分追儺祈祷札は通常サイズのお札で、2月中に社頭で1体500円で授与する。

 九鬼宮司(69)は「節分は季節の変わり目。厄を払い新たなスタートとし、平穏でお進みいただければ」と話した。

 3日の節分祭は午前10時から、追儺式は午後4時から実施。追儺式の後は和歌山県警察のマスコットキャラクター「きしゅう君」が登場し、特殊詐欺防止を啓発する。

(2026年1月21日付紙面より)



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