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チームメンバーで定例会=10日、新宮市熊野川町の熊野川総合開発センター
「じじばば食堂」やろう!
チームくまのがわ定例会
新宮市熊野川町

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紀伊半島大水害
大水害
水害
 新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで10日、地域住民組織「チームくまのがわ」の定例会があった。メンバーや関係機関から24人が出席し、計画中の「じじばば食堂(仮称)」について話し合った。

 チームくまのがわは、2011年の紀伊半島水害後の人口減少が進む町の状況を背景に、18年に設立。「いつまでも、自分たちの生まれ育った町で元気に楽しく過ごす」を目標に、今年は「高齢者の居場所づくり」を中心に活動していく予定だ。

 その一つが、開発センターの調理室スペースを活用した「じじばば食堂(仮称)」。高齢化率が高い町内で、男性1人暮らしで食事に困っている、誰かと一緒に食べたいという声があったことから、皆で料理やカフェを楽しむ場を企画した。

 本格始動に先立ち4月10日には「みんなでわいわい食事を作ろう」と呼びかけてカレー作りを実施し、約30人が参加した。報告ではアンケート結果を基に、メンバーから「男性でも簡単なものくらいは作れるようになっておいた方がいい」「あく取りに悪戦苦闘したが、意外においしくできていた」などの意見が。「将来的には男性だけで作ってみては?」「まだ無理かなあ…」などやり取りもあった。

 財源や名称、具体的な実施方法について話し合った他、料理については「たこ焼き」「サラダ」「いろんな具を入れためはり」「やっぱりカレーでいいのでは。海の物や野菜、イノシシ肉を入れてもいい」などさまざまな意見が出されていた。

 高齢者のよりどころを目指し、イベントも交えて盛り上げていくこと、将来的には「地域の宝」である子どもたちとの交流にも発展させていくなどの展望も共有。メンバーからは「楽しみになってきた」との声が上がっていた。

(2024年5月14日付紙面より)


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横一線にゴールし岡本隼選手(左)が第3ステージを制した=12日、太地町
スポーツ 3日間のレース幕閉じる
キナンは総合5位に
第24回ツール・ド・熊野
 国際自転車競技連合(UCI)の国際自転車ロードレース「第24回TOUR de KUMANO(ツール・ド・熊野)」が12日、第3ステージの「太地半島周回コース」で全日程を終了した。3日間にわたりスプリント勝負を展開、JCLチーム右京がチーム総合優勝。地元・新宮市のキナンレーシングチームは、昨年より順位を二つ上げ5位となった。

 個人は、岡篤志選手(JCLチーム右京)が2連覇を達成。「序盤からチームメートがサポートをしてくれ、結果を残せてうれしいです。ライバルチームも強力で、連覇は難しいと思っていた。みんなの協力のおかげ」と喜びを語った。

 今年は、伝統の3日間開催が復活し、古座川町を舞台に初開催となった「古座川清流周回コース」で開幕。2日目は「熊野山岳コース」、3日目は「太地半島周回コース」で熱戦を繰り広げた。

 11日の「熊野山岳コース」は、アップダウンの激しい丸山千枚田を4周する新たなコースを走り抜け、終盤には17人によるスプリント勝負となり、ベンジャミ・プラデス選手(VC福岡)が2015年以来、9年ぶりに制した。3位にはキナンレーシングチームのライアン・カバナ選手が入り、観客から大きな拍手を受けた。

 「太地半島周回コース」は、くじら浜公園をスタート。太地港からの急な上り坂や、一部変更となった太地小学校前から道の駅「たいじ」などを走る全長104・3㌔。

 序盤、チーム右京勢が隊列を形成。終盤に後続が追いつき、最後は複数台が横一線に並ぶ形でコントロールラインを通過。岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。

 表彰式で、主催したNPO法人「SPORTSPRODUCE 熊野」の角口賀敏理事長は、大会に協力したスポンサーや多くのボランティアなどに感謝し「コースの一部改正や交通規制に伴い地域の方には迷惑をかけたが、選手からはいい評価をもらいました。来年には、和歌山市から当地方までの6日間にわたる大会を企画している。今後とも、ご理解とご協力をよろしくお願いします」と述べた。

(2024年5月14日付紙面より)

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オリジナルの竹灯籠が完成=11日、那智勝浦町のブルービーチ那智駐車場
地域 世界遺産の夜彩る竹灯籠
23日のイベントでも使用
那智勝浦町
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建設業組合
 那智勝浦町のブルービーチ那智駐車場で11日、イベント「竹灯籠を作ろう!」が開かれた。親子26人が、今年世界遺産登録20周年を迎える「紀伊山地の霊場と参詣道」の夜を彩る竹灯籠約250個を手作りした。

 記念事業で使用するため、町が初企画。町建設業組合(上地秀和理事長)が部材の準備や制作のサポートをした。

 子どもたちは大小さまざまな丸で絵柄を考え、電動ドリルで竹に穴を開けていった。マグロや、那智の滝を図案化した町章などもあり、夢中になって2個、3個と作っていた。

 田代茉子さん(8)は「ドリルで小さい穴を開けるのが難しかった。あと2個くらい作る」。和田恋那さん(11)は「結構力を使う。友達とおそろいで、花の模様にした」と話していた。

 堀順一郎町長は「ご家族で参加いただきありがたい。世界遺産登録20周年に当たり、もう一度魅力アップを。7月の那智山でのランタンイベントやナイトウオークでも使用したい」と話していた。

  □     □

■北斗七星と那智の滝

 那智勝浦町那智山の飛瀧(ひろう)神社で23日(木)午後7時~8時30分、世界遺産登録20周年記念イベント「北斗七星と那智の滝を見よう!!」が開かれる。那智の滝までの道中で、子どもたちが作った竹灯籠が来場者を迎える。

 陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明が満月の夜に那智の滝に北斗七星を勧請(かんじょう)し、霊力を得たという言い伝えが基になっている。那智の滝の真上に北斗七星が見える絶好のロケーションの中、松尾泰伸さんによるシンセサイザー奉納演奏を楽しむ。懐中電灯持参。

 問い合わせは那智勝浦町役場観光企画課(電話0735・52・2131)まで。

(2024年5月14日付紙面より)

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