熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

各地区代表者のくじ引きでスタート位置を決めた=11日、熊野速玉大社
最上流は王子が奪取
御船祭のスタート抽選
熊野速玉大社

【この記事のキーワード】
熊野速玉大社
御船祭
例大祭
神事
大祭
 熊野速玉大社(上野顯宮司)で11日夜、大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」の中で行われる「御船祭(みふねまつり)・早船競漕(きょうそう)」の旗番抽選会があった。出船9地区の代表者がくじを引き、スタート位置を決定。最も有利とされる最上流の9番は王子区が引き当てた。

 新宮の速玉祭は、同大社の主神である熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御霊(みたま)が神馬(しんめ)で渡御する15日の「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御霊が神輿(みこし)で渡御する16日(木)の「神輿渡御式」から成る。「御船祭」は、神輿渡御式の中で行われる川渡御に際し、御霊を乗せた神幸船(しんこうせん)を先導する形で、9地区の早船が競漕する。

 早船は16日の午後4時30分ごろに、丹鶴ホール下の下札場をスタート。熊野川を約1・6㌔遡上(そじょう)し、御船島を3周回り、相筋の雇用促進住宅付近の上札場までの順位を競う。競漕は下りでも行われる。

 抽選会は各出船区のメンバーのほか、神職、審判委員などが出席した。上野宮司はあいさつで、「新宮の速玉祭」が国の重要無形民俗文化財にも指定されていること、御船祭神事として1000年以上の伝統があることなどを説明。「勝ち負けの気持ちもあろうが、神の渡御する神事。伝統を皆さんに背負ってもらっている。事故やけがなく立派に奉仕を」と呼びかけた。

 審判委員による注意事項などの説明の後、旗番抽選が行われた。代表者は神妙な面持ちでくじを引き、他の出船メンバーはその結果を固唾(かたず)をのんで見守っていた。

 最上流となった王子区のとも取りを務める福山勇人さん(32)は「一番いいところを引けた。これでこぎ手のモチベーションも上がる。逆に言えば負けられないので、いいプレッシャーになるかと。チームもいい感じに仕上がってきている」と闘志を燃やしていた。

 なお今回は、各区が使用する船を決める、3年に1回の船番抽選も行われた。実際の船の変更は来年からとなる。

(2025年10月15日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

カフェスペースでゆったり=13日、那智勝浦町立図書館
地域 カフェやフリマでにぎわう
町立図書館で「本気フェス」
那智勝浦町
 那智勝浦町立図書館(久保敏晴館長)で13日、地域交流イベント「本気(マジ)フェス~本とフリマとラクガキと~」があった。今年も3連休最終日とあって、多くの家族連れや地域住民らが催しを楽しんだ。

 普段図書館を利用しない地域住民の来館につなげようと、5年前から始まった地域交流イベント。

 図書館の中には無料のカフェスペースが設けられ、コーヒーの香りと、出店者によるギターやティンホイッスルの音が広がった。来館者たちは、館内でゆったり過ごしたり、フリマや駐車場でのチョークのラクガキを楽しんでいた。

 図書館の廃棄本を有効活用するため無料の「古本市」もあり、来館者が気に入った本を持ち帰った。

 前田千颯さん(7)は「飛び出すカードの工作をした。図書館によく来る。『ちか100かいだてのいえ』の絵本がお薦め」。母親の敬子さんは「普段あまり本は読めていないが、今日は料理の雑誌を見つけました」と話していた。

(2025年10月15日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

各団体に加え観客も参加して輪踊りを踊った=12日、新宮市の中央通り
祭礼 踊りの祭典で活気づく
新宮秋まつりが大盛況
【この記事のキーワード】
新宮秋まつり
 新宮秋まつり(同開催運営委員会主催、宮本昌幸実行委員長)が12日、新宮市であった。昼の部は雨で新宮駅前広場での創作踊りが中止となったが、丹鶴ホールと中央通りでの夜の部は実施。多数の団体が舞い踊り、まちを活気づけた。ダンスコンテストも行われ、一般は「ファットダンススタジオ」、キッズ部門は「ファットキッズ」が優勝。「カウイオナラニ オハナ テラマエ」が特別賞を受賞した。

 丹鶴ホールでは日本舞踊や正調新宮節、熊野曼荼羅(まんだら)太鼓の披露、創作踊りを実施。キッチンカーなど約20店舗の出店、消防や自衛隊の車両展示、姉妹都市・友好都市の物産展なども行われた。

 中央通りでは各団体が、創作踊りとお祭り新宮節を3会場で踊った。創作踊りはフラダンスやよさこい、ヒップホップなどジャンルも多彩で、年齢も子どもから一般まで幅広かった。いずれの会場でも多くの観客が楽しみ、盛んな拍手を送った。

 お祭り新宮節は各団体が3会場に続く列となり踊った。観客も自由に参加できる輪踊りもあり、盛り上がりを見せた。

 ダンスコンテストは19団体が参加。キッズ部門と特別賞は新設された。一般の2位はハルクルー一般、3位はラッキークローバージョーカーだった。

 宮本委員長は開会あいさつで「新宮秋まつりは、地域や世代を超えて皆さんのエネルギーを集中させる目的で開催している。今日一日を皆さんと共に盛り上げたい。ご協力をよろしく」と呼びかけていた。

(2025年10月15日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 新人・松田氏と現職・河上氏 一騎打ちの選挙戦始まる (熊野市長選)
  • 【この記事のキーワード】
    防災対策
    木本高
    防災
  • 学校 3校が合同で社会科見学 Aコープなち店を訪問 (那智勝浦町)
  • 【この記事のキーワード】
    市野々小
    太田小
    色川小
  • 学校 後の実践に向け事前学習 オンライン国際交流授業 (串本古座高校)
  • 【この記事のキーワード】
    串本古座高
  • 地域 デフリンピックをPR 東京大会を前にキャラバン活動 (御浜町)
  • 地域 生まれたウミガメの見学会 紀伊半島の海亀を守る会 (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    連合会
  • 教育 声援浴び、元気いっぱい 飯盛保と鵜殿保が運動会 (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    鵜殿保育所
  • 教育 10人が希望した級位で合格 第2回日本漢字能力検定 (ECC串本教室)
  • 医療 地域に寄り添う新たな医療 宇宙と大地のクリニックが開院 (太地町)
ご購読・試読のお申し込み