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協力して床を張る作業に取り組む6年生=10月31日、新宮市立神倉小学校
「川原家」組み立てに挑戦
6年生が郷土の遺物を学ぶ
神倉小

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新翔高
 新宮市立神倉小学校(富田英之校長)で10月31日、和歌山県立新翔高校の中岸速人教諭を講師に招いて「川原家(かわらや)」の組み立てと解体の体験授業があった。6年生59人が講師らのアドバイスを受けながら作業し、郷土の歴史的遺物を作った。

 この日のため、児童たちは14日に事前学習を行った。川原家とは、くぎを使わない組み立て式の簡易住宅。1935年ごろまで熊野速玉大社裏の熊野川の河原沿いに立ち並んでいた。川の水位が上がりそうな時は解体して移動できるのが特徴で、最盛期には200軒ほどが立ち並び、筏(いかだ)による木材輸送や川舟の交易に携わる人々でにぎわったという。

 同校運営協議会(下岡輝子会長)が協力。新翔高校の西川竜生教諭、方森啓文教諭、総合学科建築技術系列の2年生6人がサポートした。

 中岸教諭から改めて川原家についての復習と、実際の組み立てについて説明を受けた。2クラスを10班に分け、新翔高校が復元した4畳半ほどの川原家を組み立て、解体した。

 柱を立てる、床板や壁板を張るなど、手順ごとに各班が交代、高校生らの手助けを受けながら作業した。重い物や高い所の作業は高校生や教師が担当した。

 1時間ほどで組み立てが完了。児童たちは自分たちで組んだ家の中に入って居心地を確認し、最後に解体した。

 2組の小林琥太さんは「想像していたより組み立てやすくて驚いた。楽しかったし、昔の新宮の人がこんなものを考えたことに感心した」と話していた。

(2025年11月2日付紙面より)


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322点の力作が並ぶ=1日、新宮市の丹鶴ホール
文化 各種芸術が一堂に会す
新宮市展、2日まで開催
 各種芸術が一堂に会する毎年恒例の展示会「新宮市展」が1日、新宮市の丹鶴ホールの1階で始まった。2日まで。市内外の268人から寄せられた322点が並んでいる。

 新宮市、新宮市教育委員会、新宮市公民館の主催で20回目、熊野川町との合併前も合わせると72回目となる。1日は午後7時まで、2日は午前9時30分から午後4時まで開場している。

 出品点数は▽洋画58点▽彫塑1点▽書96点▽写真51点▽生花27点▽日本画10点▽俳画ちぎり絵その他21点▽陶芸37点▽手芸・編物1点▽パッチワーク12点▽一貫張り8点。

 入賞者は▽写真の部16人▽洋画の部6人と2団体▽洋画(小品)の部5人と1団体▽彫塑の部1人―が選ばれた。

 表彰式は2日の午後2時30分から、丹鶴ホールで実施を予定している。

  □     □

■村井正誠展も

 「生誕120年 新宮市名誉市民 村井正誠特別展&関西モダンアート作家展2025新宮」も、丹鶴ホール2階で同時開催している。新宮市教育委員会の主催で3日まで、観覧は無料、時間は午前9時30分から午後7時。正誠の作品16点と、正誠が設立したモダンアート協会の現会員の作品43点を展示している。

(2025年11月2日付紙面より)

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おまぜをもぐもく=10月30日、那智勝浦町子育て支援センター
地域 郷土料理を食べてみよう
食推さんが食育講座
那智勝浦町
 那智勝浦町子育て支援センター(体育文化会館内)で10月30日、未就園児親子を対象とした食育教室があった。0~1歳の乳幼児とその保護者7組15人が参加。那智勝浦町食生活改善推進員(食推さん)が郷土料理のおまぜと煮なます、とろろのみそ汁を振る舞い、子どもの頃からの正しい食習慣形成の大切さを伝えた。

 推進員3人が、健康な体と心の基礎をつくり、五感を発達させる乳幼児期の食の大切さを解説。「おまぜは細かく刻んだ野菜も一緒に食べられて一石二鳥」「煮なますは根菜を炒め、お酢を利かせて仕上げる料理。すりゴマを入れると栄養も風味も豊かになる。昔は、ゴマをするのは子どもの役目だった」と語った。「今は苦手な味でも、成長とともにおいしく食べられるようになったり、食べたくなることもある。子どもたちに味を伝えるため、今から味を体験させることが大切」と伝えた。

 参加した母親たちからは「ちょうどお昼ご飯の代わりになって助かった」と好評。久保茉白ちゃん(1)は食べるのが大好きで、好き嫌いせずに完食。母親の怜那さんは「おまぜは自分では作ったことがなく、レシピを知れてよかった。娘はよく食べる子で、とろろなどの栄養価の高い食材を知れたのもよかった」と話していた。

(2025年11月2日付紙面より)

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