那智勝浦町子育て支援センター(体育文化会館内)で10月30日、未就園児親子を対象とした食育教室があった。0~1歳の乳幼児とその保護者7組15人が参加。那智勝浦町食生活改善推進員(食推さん)が郷土料理のおまぜと煮なます、とろろのみそ汁を振る舞い、子どもの頃からの正しい食習慣形成の大切さを伝えた。
推進員3人が、健康な体と心の基礎をつくり、五感を発達させる乳幼児期の食の大切さを解説。「おまぜは細かく刻んだ野菜も一緒に食べられて一石二鳥」「煮なますは根菜を炒め、お酢を利かせて仕上げる料理。すりゴマを入れると栄養も風味も豊かになる。昔は、ゴマをするのは子どもの役目だった」と語った。「今は苦手な味でも、成長とともにおいしく食べられるようになったり、食べたくなることもある。子どもたちに味を伝えるため、今から味を体験させることが大切」と伝えた。
参加した母親たちからは「ちょうどお昼ご飯の代わりになって助かった」と好評。久保茉白ちゃん(1)は食べるのが大好きで、好き嫌いせずに完食。母親の怜那さんは「おまぜは自分では作ったことがなく、レシピを知れてよかった。娘はよく食べる子で、とろろなどの栄養価の高い食材を知れたのもよかった」と話していた。
(2025年11月2日付紙面より)
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