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真剣な表情で取り組む「綾踊り」=10日、新宮市立三輪崎小学校
5年生74人が指導受ける
運動会向け「鯨踊り」練習会
三輪崎小

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で10日、運動会で披露する地元三輪崎の伝統芸能「鯨踊り」の練習会があった。5年生74人が三輪崎郷土芸能保存会(小西隆義会長)の屋敷博一副会長ら4人に指導を受けた。

 「鯨踊り」は鯨を捕る様子を踊りに仕立てたもので、三輪崎八幡神社大祭に大漁を祈って披露されている。1974年には県無形民俗文化財の指定を受け、三輪崎郷土芸能保存会が伝承している。

 同校では毎年5年生が運動会で鯨踊りの一つ「綾踊(あやおど)り」を披露している。この踊りは膝立ちになって鯨を突く銛(もり)に見立てた綾棒(あやぼう)を使い、銛突きを上半身だけで表現するもの。

 保存会との練習は「鯨踊り」の歴史などの基礎知識の学習会、保存会による実演の見学会に続いて3回目。児童らは運動会の練習で稽古を重ね、大まかな動きは既に身に付けており、今回は細かい部分の指導を受けた。

 最初に保存会メンバーの前で踊りを実演し、指先や姿勢、体の向きなど、どういうふうにすれば見栄えが良いか教わった。

 上に放り投げた綾棒をつかむ位置は中心部分にすれば見栄えが良くなる、かけ声の「ヨイハ」は、本番の運動場では体育館のように響かないから大きな声を出すことなどの助言を、児童たちは真剣な表情で聞いていた。

 最後は踊りの締めの動きについて教わり、全員で踊りを復習、練習会は終了した。

 1組の仲噌輝登さんは「綾棒を回すところとか少し難しかったけど、楽しくできた。自分ではうまく踊れたと思うので、運動会でも頑張ります」と話していた。

(2025年10月12日付紙面より)


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新翔くろしお中学校に着いての説明を受けた=10日、和歌山県立新翔高校
学校 開校に向け入学説明会
県立新翔くろしお中学校
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新翔高
 来年度の開校を予定する夜間中学「和歌山県立新翔くろしお中学校」の入学希望者説明会が10日、県立新翔高校であった。約10人が参加、夜間中学や入学手続きについて説明を受けた。

 県教育委員会義務教育課夜間中学設置準備室が行った。新翔くろしお中学校は現・新翔高校に設置を予定。同室は開校に向けてこれまで、複数回の体験授業や相談会を重ねて周知を図っていた。

 同室の担当者は夜間中学について「法律上、昼間の中学校と同じ中学校」と説明。▽週5日間の授業▽授業料は無償▽教員免許を持っている先生が教える▽全ての課程を修了すると中学校卒業―などと伝えた。

 夜間中学は▽小学校や中学校を卒業していない人▽十分な勉強ができないまま中学校を卒業した人▽日本や自分の国で義務教育を終えていない外国籍の人―などが学べると話した。目指す学校の姿を「多様な個性を輝かせ 学ぶ喜び わかる楽しさ いっぱいの学校」とした。

 ▽募集学年と人数▽学ぶ期間▽学習する内容▽1日のスケジュール▽入学までの流れ▽入学希望申請書の書き方―なども解説した。続けて個別相談会も実施した。

 なお、新翔くろしお中学校の入学希望者説明会は、18日(土)の午後2時から4時も同所で行う。説明内容は今回と同じ。申し込みと問い合わせは同室(電話073・441・3711)まで。

(2025年10月12日付紙面より)

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(左から)濱口祐自さん、マンセル・デイヴィスさん、モーガン・ポール・ウィリアムスさん=10日、那智勝浦町の熊野那智大社
地域 ギターの音色響く
濱口祐自さんらが奉納演奏
熊野那智大社
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熊野那智大社
 那智勝浦町の熊野那智大社で10日、同町出身のギタリスト濱口祐自さんが、音楽仲間のモーガン・ポール・ウィリアムスさん、マンセル・デイヴィスさんと奉納コンサートを開いた。約40人がフォークやロックなど多彩な演奏に聴き入った。

 濱口さんは1955年生まれ。23歳で渡米し、欧州各地でもストリート演奏を重ねた。2014年にメジャーデビューを果たし、「題名のない音楽会」出演でも話題を呼んだ。熊野那智大社での演奏は、創建1700年記念などに続き4回目となる。

 今回は2017年に「ピーター・バラカンズ・ライブ・マジック」で共演した縁で、モーガンさんと共に再び舞台に立った。モーガンさんは英国ウェールズ出身で、現在は広島県在住。「こんなに美しい場所で演奏できて光栄。ウェールズから40年来の音楽仲間マンセルを招待した」と流ちょうな日本語で語った。

 ザ・ルミニアーズ、リトル・フィート、ニール・ヤングのカバーのほか、3人でマンセルさんのアルバム「ブレイキング・ブレッド」「アナザー・カーテン・コール」から3曲を披露。濱口さんも自作曲「しあわせ」を歌い、境内を訪れた外国人観光客も音色に酔いしれた。

(2025年10月12日付紙面より)

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