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送別会に参加した皆さん=16日、新宮市福祉センター
異国の友との別れ惜しみ
サ市訪問団送別会
新宮市

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姉妹都市親善協会
御船祭
 12日から新宮市に滞在していた同市姉妹都市、米サンタクルーズ市公式訪問団のフェアウェルパーティー(送別会)が16日、市福祉センターであった。田岡実千年市長をはじめとする市の関係者や姉妹都市親善協会員、ホストファミリーなど約80人が集まり、異国の友人たちとの別れを惜しんだ。

 新宮市姉妹都市親善協会(岩澤卓会長)の主催。この日のスケジュールは終日自由行動ということで、訪問団一行は地元の酒造会社を見学したり、御船祭(みふねまつり)を観覧したりと思い思いの一日を過ごした。

 午後5時の議会との意見交換会を経て、パーティー会場に現れた訪問団を親善協会員やホストファミリーが出迎え、式典風ではない、柔らかい雰囲気の中、パーティーが始まった。

 会場には過去にホストファミリーを務めた家族や、サンタクルーズ市にゆかりのある人たちが多く集まり、会話を弾ませた。食事にはケータリング以外にも、協会員やホストファミリーが手作りした品が並び、田岡市長が自ら作った手打ちうどんなども振る舞われた。

 今回初めてホストファミリーとして訪問団のアナリス・ブライアントさんを迎えた杉山尚美さんは「家族の誰も英語ができなくて苦労したけど、しぐさや翻訳アプリでなんとか会話をした。アナリスはとても明るい性格で、自分の娘や近くに住んでいる親類の子どももかわいがってくれ、家の中を明るくしてくれ、毎日が楽しく過ごせた。名残惜しい」と話していた。

(2025年10月21日付紙面より)


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万歳で当選を喜ぶ河上敢二氏(左から2人目)=19日、熊野市の選挙事務所
行政 現職の河上敢二氏が6選
投票率は過去最低に
熊野市長選
 任期満了(11月12日)に伴う熊野市長選の投開票が19日にあり、無所属現職の河上敢二氏(69)が無所属新人の松田唯氏(50)を破って6選を果たした。投票率は59・99%で、前回2013年10月の65・89%を下回り、合併して現在の市が誕生した05年以降で最低となった。当日有権者数は1万2847人。

 河上氏は人口減少問題、雇用の創出、産業振興への対応策をはじめ、基本方針「健全財政の維持」や市民本位の行政運営の継続などを訴えてきた。

 選挙事務所では当選確定の一報後、支持者と万歳で6選を喜んだ。大畑覚御浜町長、西田健紀宝町長ら近隣自治体の首長をはじめ、一見勝之知事、鈴木英敬衆院議員らも駆け付けた。

 家族や首長らと共に万歳した河上氏は「この当選は、私に対する市民の皆さんの評価の結果だと思っている。公約を全て実行する。結果を残すためには、私や行政の力だけではなく、市政運営の基本である市民本位の行政、市民が主役の町づくり、市民の声を大切にして市民や事業者の皆さんと一緒になって熊野市を元気にしていきたい。小さくてもきらりと光る、熊野市に愛着、誇りを持てる町にしたい」と語った。

 河上氏は4837票を獲得し、2820票だった松田氏は熊野アグリパーク事業の計画見直しなどを訴えたが、支持につながらなかった。

(2025年10月21日付紙面より)

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田嶋勝正町長へ知事表彰の受賞報告をする町トルコ文化協会の皆さん=17日、串本町役場本庁舎
地域 発案者へ知事表彰を報告
町トルコ文化協の会長ら
串本町
 2025年和歌山県知事表彰が10日に和歌山市にあるホテルアバローム紀の国であり、串本町から保健福祉の増進で和田吉男さん(社会福祉法人串本福祉会理事)、産業の振興で吉田俊久さん(和歌山東漁業協同組合代表理事組合長)、教育・文化等の振興で串本町トルコ文化協会(谷口好布会長)がその誉れを受けた。

 この表彰は、県内における公共の福祉増進に功労があったなど広く県民の模範となる個人や団体を表彰してたたえる目的で年1回実施。1953年に始まり、73回目となる今回は57個人4団体が受賞している。

 同協会は2001年の旧串本町の町長発案に呼応して有志が集まり結成した旧トルコ民族舞踊団を前身とし、舞踊にとどまらず言語や食文化、民芸など幅広く文化を学び伝えたいという思いから09年に現在の団体名へと改称した。発案した町長は現串本町の田嶋勝正町長で、同協会は喜びを分かち合うべく17日に表敬訪問し受賞報告することとした。

 結成25年目の節目を飾る誉れとなった今回の表彰の受賞理由は、日本とトルコの友好関係を深めるさまざまな取り組みに尽力し、国際交流の推進に多大な貢献をしたという内容。同協会はこれまで駐日トルコ共和国大使館から贈られた民族衣装を活用した舞踊の披露や普及、町が起用したトルコ人職員と連携した語学、料理、民芸の各教室実施、トルコ記念館の道向かいにある町トルコ文化センターの管理運営や町立小中学校の国際理解活動への協力など幅広く文化の理解と発信に献身してきた。

 受賞の報告を受けて田嶋町長は発足から4半世紀を経た同協会の歩みに思いをはせつつ「日本とトルコはもちろん、以上に串本町とトルコは深い交流を進めている。(その中で)町トルコ文化協会の活動は大きな意味をなしていると思う。140年、150年と続かせなければならない交流のため、皆さん方にはいっそう活動に尽力し頑張っていただきたい」と期待を注いで喜んだ。

 活動拠点の町トルコ文化センターは樫野にあるトルコ記念館の道向かいに位置。開館日時は同協会公式ホームページ経由で交流サイトによる発信を参照。

(2025年10月21日付紙面より)

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