古座川町職員の芝公士郎さん(33)が1日、フライングディスク競技の国際大会「WFDF2024アジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会」に日本代表選手として出場することを西前啓市町長や谷久司議長らへ事前報告した。
ビーチアルティメットは同競技の1種目で、5人チーム対抗で75㍍×25㍍のフラットな砂地を駆け回って得点を目指す内容。この大会はその最高位となる競技舞台で、23年は米ロサンゼルスで開かれ24年は日本の田辺市(扇ヶ浜)や白浜町(白良浜)で6月12日(水)から16日(日)まで開かれる予定となっている。
日本代表選考会は1~3月に段階実施され、芝さんはオープンチーム19人中の1人として選ばれた。兄・圭一郎さんが日本代表として19年の同大会に出場し、白浜町で実施されるとあって芝さんも応援観戦。その折に誘いを受けて20年6月、大阪府を拠点とするクラブチーム「Heat Haze」に加入して本格的に練習を始めた。やるからには日本代表選手に。大きく目標を抱いて練習に打ち込み、コロナ禍を経て23年に同選考会が開かれることになりさっそく挑んだが最終選考には至らず。その悔しさもばねにして24年の同選考会最終選考を突破し、念願の出場権をつかみ取ったという。
事前報告には西前町長、谷議長に加え、仲本耕士副町長や中道悟教育長も同席。芝さんは「仲間のサポートや応援、職場の理解なしにとてもここまで来ることはできなかった。これまでお世話になってきた全員への感謝の気持ちを持って、自分らしくガッツあふれるプレーを見せて少しでも皆さんに恩返しできればと考えています。応援をよろしくお願いします」と抱負を掲げ、西前町長は「町のためにも名をはせていただけたらありがたい」と応えて健闘を期待した。
日本代表オープンチームは23年の同大会で準優勝していて、今年は優勝を目標にして練習に打ち込んでいる。芝さんは持ち味の走力と持久力を生かしたディフェンスで勝利に貢献したいと意気込んでいる。串本町串本在住。9日(木)には田嶋勝正町長へも出場の事前報告をするという。
(2024年5月3日付紙面より)
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